みなさん、こんにちは
久しぶりにおもちゃ病院ネタです。
地元のおもちゃ病院の院長さんから、「トイ・ストーリーのラジコンが動かないので修理して
欲しい」とラインでSOSが入りました。
早速受け取って、動作を確認しました。
ラジコンの送信機は動いているとのこと、こちらでもラジコンチェッカで確認します。
リモコン(送信機)を動かすと、LEDが光って「パリパリ」と音がします。
初めて使ったので、ちょっと嬉しいです。
そうなると、本体に問題があるのですね。
ばらしてみましょう。(電池に問題はありませんでした)
ネジは裏に6本ありました。
基板の白い線はアンテナです。長さから2.4GHzですね(BlueToothでした)
外部電源から、4.5Vを入れて電源ONしてみます。
テスタで測った電流値は、14~18mA程度。ウンスンですが回路は動作しているようです。
また、上ボディを外したときに、ギア列とモータが外れてしまいました。
参考のため、正しいギアの置き方を記録しておきますね。
なにも抑えがありません。コスト削減のために、いろんなもの削ってますよね~。
六角ナットも落ちてきたのですが、車軸の左側にある中央の穴に入れます。
電池ボックスの止めネジのナットですね。これも抑えがなくモータに引っ付いてました(笑)
閑話休題:動かない原因を考えます。
これがラジコン基板です。
基板には、18ピンのBL2401というRF付きCPU、左下は8ピンのHブリッジモータドライバ
(品番は削られて不明)と右下はNY9M012というモータドライバでした。
拡大してみます。
CPUのところと、HブリッジICの足のはんだ付けが甘く、銅はくが見えてます。
(前に勤めていた会社では、”赤目”と呼んで実装不良に分別していました)
半田量のコントロールに失敗したのでしょうか?それとも半田の節約?w
製品完成時のテストでは動いていても、振動の多いラジコンカーですから、使っている
うちに半田とICの足にクラックが入って接触不良になったのではないでしょうか?
ICの足に追い半田をしていきます。(その結果の写真は失念しました)
これくらいでOKでしょう!
再び電源をONして、動作確認をしてみます。
あれっ、やっぱり動作しません。
無線CPUの上にある、水晶は12MHzで発振しています。
無線CPU BL2401はカスタムっぽいですが、情報がないかググってみました。
すると、同じようにウッディのラジコンを修理したドクターのブログがありました!
取り扱い説明書のコピーも!
https://toyjh1uoa.blog.fc2.com/blog-entry-69.html#cm
どうも、リモコンと本体をペアリングしないと動かないとのことです。
リモコンのハンドルを右に切って5秒保持すると、黄LEDが点滅してペアリング完了です。
それから本体の電源をOFF、ONすると… … おっ、ハンドルが左右に動きました!
リモコンの前進(赤いレバー)を動かすと、後輪モータも回りました!
これで修理完了、ファイナルアンサーです。
機構系を全部上ボディで抑えているので、組み立ても少々難儀しましたが、無事終わりました。
さぁ、テストドライブです。
元気に動き出しました!
どうなることかと思いましたが、無事修理が終わってよかったです。
おもちゃ病院 野田 に勤務されている JH1UOA さん、ありがとうございました!
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