Coffee House と言う名前もありましたが中身は同じで、小さい町でも10店舗はあったと思います。ここでワッフルとコーヒーを注文し、日本に手紙を書いている事が多かったです。当時は3ドル弱でサラダ、コーヒー、フライドポテト(またはハッシュドorマッシュポテト)が付いてきます。飲み物のお代わりはサーブしてくれます。
仕事の内容としては、商品の整理や陳列がメインです。私のボスはジュディと言う愛想の無いおばさんでしたがバックヤードの仕事がメインで、売り場に立つのは私一人だけだったので、気も楽でした。また、関係者やお客さんからの問い合わせには、基本的に売り場が対応します。店内放送で「Toy line 1, please」と言うアナウンスが流れると、売り場の電話から1を押してお客さんに繋がると言う仕組みです。
あの時言われた、「You shouldn’t work here」「Go home」と言う言葉だけは鮮明に聞こえ、今も記憶に残っています。流石に喧嘩になりそうなほど怒りがこみ上げてきます。彼が外国人であれば納得ですが、大して外国語も勉強しないアメリカ人に言われたくない言葉でもあります。しかし彼らは、英語が世界共通の言語であり、外国人は英語が話せて何の不思議もないと考えています。だから、何を言っても通用しません。それ以前に、喧嘩出来るほどの英会話力もない。それが悔しくて仕方がないんですね。
唯一残念だったのは、海沿いのコンドミディアムの土台の砂が洗い流されて骨組みがむき出しになって、ビーチに近づけない事や、白い砂が侵食され茶色い砂浜と共に、海藻などの漂着物で色が変わっていた事です。「(Most Beautiful Beach in the U.S.A.)全米で一番美しいビーチ」投票で選ばれたビーチだったので、白い砂浜とエメラルドグリーンに戻るには相当な時間が掛かるだろうなと思うと、もっとビーチを満喫すれば良かったと後悔したものです。更に桟橋は先端が破壊され、途中までしか行けなくなった。住んでいたアパートはキャラウェイだったので、釣り以外にビーチに行こうと言うのはあまり無かったんですね。
気持ち悪くてすぐにシャワーを浴びたのが悪かったのか、そのまま卒倒、病院に運ばれたとか。直ぐに手当されたものの、意識不明のまま、台風当日を迎えたため、シェルターでその日を凌いだと言う事です。おばさん曰く、マリはもう助からないと思っていたそうで、「She must have gone…(もうダメだと思う」」とばかり言っていた。
私もさすがにハッとして動けなくなりました。オクラホマに続き、銃を向けられたのは2度目、猛省です。警察官も良い方だったのを覚えていて、「こんな事初めてだよ、びっくりしたよ」と言うニュアンスの事を言っておりました。レジストレーション(登録証)を見せて、問題ないと言う事で結果的にまたその場で解放される訳ですが、止められた理由を聞いてもどうもはっきり分からない。とにかく分かった事は、一刻も早くオクラホマのナンバープレート(ライセンスプレート)からフロリダに替えろと言う事でした。その場でDMV=Department of Motor Vehicle(陸運局)の場所を教えてもらい、直ぐに向かう事にしました。フロリダの免許証とナンバーに替える手続きで、これは即日、その場で発行され終わります。日本と違い、いままでのオクラホマのナンバープレートも免許証も返却され、渡されたフロリダのナンバーを自分で取り付けるだけです。
看板のWelcome to Sweet Home Alabamaは、単なる「アラバマにようこそ」と言うより、レナード・スキナードの歌Sweet Home Alabamaに掛けています。ちょうどフォレストガンプでも、トムハンクスが幼馴染みのジェニーとこの曲で踊っていました。映画の舞台はアラバマ州グリーンボウ、町の名前は架空です。
昔、アリゾナの高速道路を走っていて、ウィンズローと言う町の境界線に「Standin’ on the corner in Winslow Arizona」と言う看板を見かけたことがあります。イーグルスのTake it easyの2曲目の歌詞ですが、アメリカはこういう看板が好きです。
一度、郊外の高速道路で車が止まった事がありました。写真のように路肩が広いので、事故につながる危険性は少なそうですが、出来るだけ右側に寄せて悩んでいました。するとすぐに停まってくれた車から女性が出て来て、とりあえずバッテリーを繋いでくれ、エンジンがかかった。「ありがとう」に対してyou are welcomeではなく、「You Bet!」と返され、後で知ったのは形式的な「どういたしまして」と言うより、親しみを込めた言い方だと。カントリー風に言うと「いいってことよ!」とでも言えるでしょうか。彼女が去り、車を動かそうとしたらまた止まっては動かなくなる。すぐ次に警察がきた。またバッテリーを繋いでもらったのですが、エンジンが掛かってもすぐ止まる。警官は、アクセルをふかしながら進め、と言って、慌ててどこかに行ってしまった。時間を取られると思ったようでした。結局はエンジンがまた止まり動けなくなったのですが、よく見てみたら、オルタネーターに掛かるベルトが切れて無くなっていたのです。要は充電機が働いていないのです。何か音がしたものの、問題ないと思っていたのですが、どうやらその時に切れたのでしょう。エアコンが効いていた時期なので走っているうちに充電されないバッテリーが力尽きた結果、アイドリングも維持できなくなったようです。日が暮れると厄介ですが、レッカーを呼ぶと意外に来ない。それ以前にどこに電話があるかも分からない。ならば、とバッテリーを買いに走り、2時間位で戻って来た後は、すぐにカー用品店に寄ってベルトを買って取り付けをしたのでした。
don’t do nothing を神経質にdon’t do anything とか do nothing で正しく構築しようとしてしまうのですね。ネイティブにもよく”日本人は頭で文章を作ってから話す癖がある”と見破られる始末です。文法は強いんですが、He/She/It はDoes なんて三単現をよく知らないネイティブが結構いるのを知ると、日本人は文法(グラマー)に拘り過ぎてるところもあるようです。
家ではCDを聞いては歌詞を書きだす練習を続けたものですが、日常ではなかなか聞き取れない。ランチにマクドナルドに行くと持ち帰るかどうか聞かれるわけですが、この「IN or OUT?」が分からない。何度聞いても分からない。まさかカウンターで持ち帰りなんて聞かれるとも思っていないので、思わず「YES」と言ってしまう。こんな簡単な英語が分かるまで数か月も掛かったりもするのです。
半年ほどでしょうか、無事にオクラホマの大学の英語クラスも卒業、TOEFLも230と、もしかして今の基準とはスコアが異なるかもしれませんが、当時はこれでフロリダの大学の入学条件が整いました。当時はGULF COAST COMMUNITY COLLEGE(州立短大)でしたが、今はGULF COAST STATE COLLEGEと変更になっているようです。