キャンピングカー快適化 ~ 走行充電器 遮断機構編 2 ~ | キャンピングカーと雪山と

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【基本情報】


 

コルドリーブスのリチウム化に向けて走行充電器導入を検討し、

走行充電器購入を決意するまでの経緯はこちらです。

思い返すとリチウム化を考えたのは去年の8月なんですね。

 

 

検討の末、リチウム化に向けての実作業をついに開始

走行充電器の購入と作業の経緯はこちらです。

 

 

 

 

 




【改良】


 

充電の要となる走行充電器はこちらを使用しています。

DCC 走行充電器12V 50A MPPTチャージコントローラー内蔵

 

この走行充電器の最大の特徴は走行充電とソーラー充電の2系統の充電を2in1

一般的に走行充電とソーラー充電の2系統同時入力は推奨されていませんが、

この走行充電器は2系統の充電をミックスして充電が可能です。

2系統同時入力が駄目な理由は・・・はっきり言って不明です。

自分は2系統充電の同時入力は可能で問題無いと思っていますが、

この走行充電器より後発の昇圧式充電器ではわざわざHPに注釈があります。

※公式HPより抜粋

注意点

2系統以上の充電方式を同時に同じバッテリーへ行うことはお勧めしません。走行充電を行う際は、ソーラー充電、または外部充電(AC充電)を同時に同じバッテリーへ充電させないでください。

 

 

走行充電器の製品を開発販売できるメーカーの技術レベルで

2系統以上の充電を推奨しないと明記するのは何かしらの根拠があるんでしょう。

自社製品も売れなくなるような事をわざわざ根拠もなく書かないでしょうし、

その根拠が何なのか知りたいですけどね(^_^;)

何か特殊な2系統同時入力の場合に不具合が発生するんでしょうね

メーカーとしては不具合の可能性が多少でもあるから推奨はしないんでしょう。

って言っても我が家の車を含めてバンテック車は基本的に

走行充電とソーラー充電の2系統同時入力ですけどね(笑)

 

って事で走行充電とソーラー充電を同時に入れるには

一番無難な選択としてRenogy 走行充電器 DCC50Sの選択となります。

他のメーカーの走行充電器と比べてソーラーの入力が大きいのが特徴です。

同じRenogyの昇圧式充電器を使用する際は走行充電器と

ソーラー充電器の2系統兼用は自己責任になるということです。

 

但し、この2in1充電器の特徴である2系統同時入力の際は

走行充電もソーラー充電もどちらも上限が25Aに制限されます。

夜間やトンネル内などソーラーの入力が無くなると

走行充電は最大の50Aまで入力可能になりますが、

ソーラーの入力が復活するとまた走行充電は25Aに制限されます。

ソーラーパネルが使用上限の660Wなら25A程度で出力出来るのでしょうが

我が家の搭載している400Wパネルでは条件が良くても20A弱程度

朝晩の日差しの弱い時はもっと少ない発電量しか期待できません。

そんな状況でも走行充電が25Aに制限されるのはもったいない。

 

って事でソーラー兼用で我が家の使用状況では50Aの充電は出来ません。

充電効率を考えるなら走行充電の入るエンジンがかかっている時は

ソーラー充電の入力をしないほうが良いって事になります。

エンジン始動中はソーラー充電を切って、

エンジンが停止すればまたソーラー充電を開始するようにすれば良い。

これが可能ならこの走行充電器は低価格で最強の充電器になるでしょう。

一日のうちエンジンがかかっている時間って思うほど長くないので、

推奨していない走行充電器とソーラー充電器の2つの充電器を用意して

パラで2系統同時入力のメリットはそれほど多くないと考えてます。

 

ではどうするかと言うと、前回設置したソーラー充電の自動遮断では

満充電にならないようにソーラー充電を遮断する設定でしたが、

何やら昇圧式でないこの走行充電器でも満充電まで持っていける様で、

当初予定したソーラー充電の遮断は意味がないって事になりました。

なのでソーラー充電の遮断のタイミングをバッテリーの電圧ではなく

エンジンの入り切りに変更すればいいということです。

エンジンの入り切りの判断はIGN+線に電圧がある=エンジン始動中

IGN+線に電圧がない=エンジン停止中って事になると思います。

これでエンジン始動中はソーラー充電を停止して走行充電のみ

エンジンが停止したらソーラーが走行充電器経由で充電を開始します。

やはりDCC50Sはコスパ的にメリットのある走行充電器です。

 

 


【施工】


 

自動遮断の要となるDVB01基盤の設定変更をおさらいして修正箇所を変更します。

今までの設定では自動遮断はサブバッテリーの電圧を監視して

ソーラー充電の入り切りを考えていましたが、

今度はエンジンの始動/停止でソーラー充電の切り/入りに変更します。

 

<電圧リレー基板のシルク符号の意味と接続方法>
DC+:電圧リレー基板の電源ターミナル+(+側DC12Vケーブルを接続)
DC-:電圧リレー基板の電源ターミナル-(-側ケーブルを接続)
V-:外部入力ターミナル-(+側入力ケーブルを接続)
V+:外部入力ターミナル+(-側入力ケーブルを接続)
NC:リレー出力ターミナル(非通電時は接点が閉じている。通電時はその逆)
CM:リレー入力ターミナル
NO:リレー出力ターミナル(非通電時は接点が開いている。通電時はその逆)

 

<電圧リレーの動作選択方法について>
①電圧リレー基板にDC12Vを給電するとLEDが「0.0」を表示します(入力電圧が無い場合)
②SETボタンを長押しするすると「P-0」が表示されます。
P-0では予め電圧リレー基板に組込まれた動作(F1~F5)を選択します。
F-1:入力電圧表示のみ。リレーは作動しない。
F-2:設定電圧より入力電圧が低い場合リレーON。高い場合はリレーOFFします。
F-3:設定電圧より入力電圧が高い場合リレーON。低い場合はリレーOFFします。
F-4:設定電圧の高低範囲内でリレーONします。
F-5:設定電圧の高低範囲外でリレーONします。
③SW1を押すと「F-1」が表示されます(数字が点滅)
④+,-ボタンを押してF1~F5を選択し、SETボタンを押し決定します。

 

<電圧リレーのパラメーター設定方法について>
次に「P-0」が表示された状態でSW1ボタンを押すと「P-1」が表示されます。
(SW1を押す毎に「P-2」、「P-3」・・・へと移行します)
P-1:ねらいの電圧を設定します(どちらが高くても低くても良いです)
P-2:ねらいの電圧を設定します(どちらが高くても低くても良いです)
P-3:測定電圧に誤差があった場合に補正できます。
P-4:リレーON時の遅延作動時間です。
P-5:リレーOFF時の遅延作動時間です。

 

電圧リレー基板の動作設定P-0はF-2を選択し、
リレー出力ターミナルはNO-CMを選択します。
F-2:設定電圧より入力電圧が低い場合はリレーをONします。
入力電圧が高い場合はリレーをOFFします。
NO:非通電時は接点が開いている。→充電遮断
通電時は接点が閉じている。→充電接続

ほーほー なるほどなるほど、これなら設定変更は簡単ですね。

パラメーターの電圧設定値は以下の値に設定しました。
P-1:6.0V 充電停止上限電圧
P-2:5.0V 充電再開下限電圧

 

 

配線の変更:リレーモジュール DVB01

DC+ : DC-DC 降圧レギュレータ Output+
DC- : DC-DC 降圧レギュレータ Output-
V- : 走行充電器#NEG-
V+ : サーキットブレーカー60A出力側 → IGN+に接続

 またはサーキットブレーカー70A入力側に接続でも可

NC : 未接続
CM : サーキットブレーカー60A出力側

NO : ソリッドステートリレー100A  #3

 

以上の様に変更箇所は最小限で施工完了となりますし、

DVB01基盤の設定も設定値変更だけと非常に簡単です。

これでエンジン始動でソーラー充電自動遮断

エンジン停止でソーラー充電自動再開になります。

 

この自動遮断回路を利用すれば2in1の走行充電器 DCC50Sでなくても、

昇圧式走行充電器とソーラー充電器の2系統入力が可能になります。

エンジン始動でソーラー充電自動停止

エンジン停止でソーラー充電自動開始

この組合せの選択のほうが充電量が50A→60Aになり

プラスして昇圧機能も加わるので充電速度は向上すると思います。

但し、充電器の発熱もそれに伴ってかなり増えるようで、

充電中の充電器の発熱はDCC50Sの方が少ないようです。

 

Renogy 12V DC-DC走行充電器 60A 昇圧機能

 

Renogy 40A MPPTチャージコントローラー 


 

念の為、現時点で我が家にあまり必要ではないかもしれませんが、

エンジンの始動/停止に関わらず常時ソーラーからの充電を行う

バイパス回路を走行充電ユニットに設置する事も考えています。

これは手動スイッチの入り切りで選択できる予定です。

将来的に走行充電器とは別にソーラー充電器を増設した際に

2系統同時入力にはなりますが対応できるような回路構成ですが、

別途ソーラー充電器を買ってまで付けるかな~(笑)

 

エンジン始動中にソーラー充電の入力も同時に行いたいと考えている人は

2系統同時入力・2系統自動切替入力を手動スイッチで切り替え出来るので

必要になる回路だと思いますが我が家は必要あるか疑問です。

我が家の走行充電器は2系統同時入力可能なモデルですからね。

早い話がソーラーの自動遮断を使うか使わないか選択出来るスイッチです。

自動遮断を使わなければ通常状態になるバイパス回路です。

手動スイッチは購入済みなので配線を組みこむだけなんですけど、

この作業に関しては施工するか現時点では未定です。

キャンピングカー快適化 ~ 走行充電器 遮断機構編 3 ~

 

 


【まとめ】


 

リチウム化を考え始めてから情報もだいぶ増えてきました。

って事で当初の予定と比べて多少は運用方法にも変化があります。

やはりネットの情報収集は大切ですね。

ま~ 自分は電気の知識は乏しくあまり詳しくない素人なので

なかなか一人で考えていても妄想しか浮かばなくて(笑)

新しく仕入れた情報を元に走行充電ユニットを改良します。

もうすぐ滑りシーズンも終了だしそろそろ走行充電器を稼働させなきゃ。

 

今回の変更で当初考えていた充電制御の方法が出来なくなったので、

違う方法でサブバッテリーの残量管理が出来るように変更します。

最初は手動での充電制御で、上手く行けば自動での充電制御になります。

 

もう少しだけ走行充電器ユニットの改良が続きますが、

まずは走行充電ユニットが車に取付け出来るかを確認します。

選ぶリチウムバッテリーの種類によって追加ユニットの場所が変わるので

ひとまず走行充電ユニットだけ取り付けてみます。

キャンピングカー快適化 ~ 走行充電器 取付編 ~

 

 

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