キャンピングカーのサブバッテリー交換について考える 後編 | キャンピングカーと雪山と

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【基本情報】



Renogy 走行充電器12V50A MPPTチャージコントローラー内蔵

 

 

MPPTチャージコントローラーが内蔵されており、ソーラー発電からの充電も可能です。
車の発電機がメインバッテリーを優先的に充電する時、このスマートな充電器により、
ソーラーシステムはサブバッテリーを優先的に充電します。
最大充電電流は50Aで同時充電の場合は各25Aまでとなり合計50Aまでです。

システム電圧:12VDC
バッテリー電圧範囲:9-16VDC
最大充電電流:50A
バッテリータイプ:SLA, GEL, FLD, LI
チャージコントローラー:MPPT
pV最大入力電圧:25V
最大ソーラー入力電力:660W
寸法:244 x 146 x 77 mm
重量:1.42 kg

 

 

 


【あくまでも検討】


 

カテゴリーは前回同様に「快適化」ではなく「キャンピングカー」です

その意味は・・・自分で快適化出来るかどうか全く未知数なので(^_^;)

 

コルドリーブスの電装品の位置を確認します。

電装品はコルドリーブスでは広いセカンドシートの下に収納されています。

ギチギチに電装品が詰まっている車種が多い中、

コルドリーブスは広々としてスペースの余裕が感じられます。

リチウムバッテリーは意外と熱にはデリケートなバッテリーなので、

バッテリーの収納にはこの位ユッタリスペースがないと

夏の車内の暑さと機器の排熱の影響でバッテリーが急激に劣化しそうです。

高価な製品なので使用環境には気をつけたいですね。

ソーラー充電中の電装庫内用の排気ファンの取付けが必要かも。

排気ファン程度の電力消費なら常時稼働でも良いかもしれません。

でも真夏の日中なら排気ファンを付けて庫内から排熱しても意味ないかな?

 

とりあえずトリプルバッテリーの置き場所の寸法を計測します。

横方向はバッテリー3つ分で54cmプラス余裕が5cm程度

 

縦方向はバッテリーの長さ35cmプラス余裕が20cmで55cm

 

んっ~ 乗らないと思っていたけど、調べてみると意外や意外

格安の200Ahリチウムバッテリーが余裕で搭載可能なスペース

12V 200Ahリチウム鉄LiFePO4ディープサイクル電池

 

定格電圧:12.8V(各電池の動作電圧:3.2V)
充電電圧:14.4-14.6V
カットオフ電圧:10V
放電深度(DoD):100%
標準充電電流:40A
充電時間:約5時間
最大連続充電電流:100A
最大連続放電電流:100A
ピーク放電電流:280A(5秒)
バッテリーサイズ:521 x 238 x 217mm
重量:27kg

 

こちらは9月5日時点で2個セットで249,999円の15%引きで212,500円

200Ah×2個で憧れのリチウム400Ahも現実味をおびたかも(笑)

12.8V×400Ahで5.12kWhと超大容量の電源が低予算で可能です。

このバッテリーの使用報告は見たことがないので人柱覚悟ですが、

この価格でリチウム400Ahと言うのは非常に魅力的に感じます。

400Ahの容量があれば走行充電無しのソーラー発電だけで

真夏でも2日間位は乗り切れそうな予感しかしない(^^)

400Wソーラーがあれば晴れたら1日100Ahの充電は可能なので

バッテリー容量にプラスしてソーラー充電で余裕があります。

やはり酷暑を乗り切るには大容量は正義かもしれません。

真夏のカムロードのオルタネーター発電しない問題が有る限り

走行充電に頼った充電を期待するのは望みがうすい

だったら最初から大容量で酷暑を力技で乗り切るのが正解かも

 

でも自分の本命のバッテリーはRenogy製なんだよな~

走行充電器との相性問題が有るかもなので検証の取れている

同じメーカーでバッテリー・走行充電器を揃えたいってのが本心です。

実際に使うのは真夏だけではないので涼しい時も考えておきたい。

1年通してトラブルを減らすためにもメーカーを揃えるのは正解かも。

バッテリーサイズも近いので置き換えも容易だし

RenogyのLANケーブルを使った残量表示や、

本体電源を切って休止モードに簡易に移行出来るシステムも魅力

 

大容量を取るか機能性を取るかバッテリーの選択は難しいかも

バッテリー置き台を利用できる交換作業の容易なRenogy

大容量でコスパNo.1は間違い無しの無メーカー

何を求めるかでバッテリーの選択肢が変わるかもしれません。

 

 


【配線確認】


 

とりあえずどこのメーカーの走行充電器が我が家にとってベストか不明

でも前回のブログのコメントや自分なりに考えた結果、

高価な昇圧式走行充電器は必要ないと感じています。

それは、酷暑のカムロードオルタネータ発電しない問題は

昇圧式にしたからと言って完璧に解決できる問題では無いと思います。

減らさないことは出来ても大幅に増やすことは難しいのが現状。

なので走行充電器なのにソーラー発電を最優先に充電に入力して

ソーラーも大きめのパネルが利用出来るのはRenogy社製

この辺の割り切り方が自分には刺さります。

 

って事で我が家にとってベストと思われるRenogy走行充電器を

コルドリーブスにどうやって取付けるか検討してみます。

他の走行充電器を選んでも取付はそれ程変わらないでしょう。

 

まずRenogy DCC50Sの典型的な配線図を確認します。

走行充電器の配線図も見慣れてきたからかもしれませんが、

もしかして配線って意外と簡単で自分で出来るかもと思い始めた(笑)

※画像はRenogyのHPからお借りしています。

 

それでは実際に接続する端子を確認します。

#1 PV+、#2 ALT+、#3 OUT+、#4 NEG-、#4 PV-の電源端子と

#8 IGN+の制御端子の接続が必要になります。

 

#3:サブバッテリー正極 OUT+

サブバッテリーを使用する全ての配線が集まる正極の位置へ取付

60Aのサーキットブレーカーを取付けてからサブバッテリーの正極へ接続

新規にR22-8圧着端子を付けたケーブルで配線する必要があります。

 

#4:サブバッテリー負極 NEG-

シャント抵抗を経由してBAT.MAN Aiが負極側出力の最終端なので

こちらの端子に共通の負極線を接続します。

新規にR22-8圧着端子を付けたケーブルで配線する必要があります。

 

#2:メインバッテリー正極 ALT+

70Aのサーキットブレーカーを取付けてからメインバッテリーの正極へ接続

さて・・・どの線がメインバッテリーから来てるのかわからないので、

納車の時に付属していた取扱説明書をチェックします。

 

巻末に配線図一覧が載っているのでメインバッテリーの正極を辿ると

 

DCブレーカー 12V100Aからサブバッテリー正極に接続されています。

 

床下のメインバッテリーのある辺りから来ているRD 22SQ

100Aのブレーカーと繋がりそこからサブバッテリーまで伸びている配線

 

この配線をサブバッテリーではなく走行充電器の#2へ接続します。

現行のオルタネーター~サブバッテリー間の配線に

新たに走行充電器を割り込ませる形になります。

 

#1:ソーラーパネル正極 PV+

ソーラーMPPTユニットに接続されている黄色がPV+なので#1へ接続

黒色はPV-なので走行充電器の#4の共通の負極へ接続

 

MPPT制御ユニット Solar Boost 3024iL 配線図

 

ソーラーパネル仕様

120W×2枚 + 80W×2枚 合計400W
開放電圧:21.60V
最大動作電圧:17.28V

 

Renogy DCC50S 走行充電器仕様

最大ソーラー入力電力:660W

ソーラーパネル最大入力電圧:25V

 

Renogy DCC50Sの機能としてサブバッテリーが満充電されると、

ソーラーパネルを介してトリクル充電でメインバッテリーを充電します。

トリクル充電とは二次電池は一次電池と比較すると自然放電が大きく、

満充電状態でも、長期間保管すると使用する際には

蓄えられた電気量が減っているため、定格の性能が発揮出来ない、

または使用できない場合があるので、これら問題を回避するため、

自然放電を補う充電を行う仕掛けの一つとしてトリクル充電を用いる

他の走行充電器にはない面白い機能が備わっています。

 

さ~ ここで素朴な疑問がでてきました。

現在ソーラーのMPPTユニットが有るなら走行充電器に入力しないで

このままサブバッテリーに接続したままで良いのではないだろうか?

現在のソーラー用MPPTユニットはリチウム対応しているので。

Renogyの走行充電器はソーラーの入力も同時に可能だけど

ソーラーの入力があると走行充電の上限は25Aに制限されます。

ソーラー入力がなければ上限の50Aが走行充電の上限となります。

ソーラーパネルを別系統で入れるメリットはこれです。

夜などソーラーからの入力が無ければソーラーパネルを接続しても

走行充電の上限25Aが50Aに上がるかは現時点では不明

でも、過充電が命取りのリチウムバッテリーなので

電圧の高いソーラーからの充電は無難に走行充電器を通して

リチウムバッテリーへ充電したほうが確実だろうな~

そのためにリチウム専用の走行充電器を利用するわけだし。

 

ソーラー充電器の配線経路を眺めていて判明しましたが、

走行充電している時はソーラー発電の入力は無いと思っていましたが、

走行充電とパラでサブバッテリーにソーラーの入力が直接入っているので

現時点でも走行充電中もソーラー発電が入るみたいです。

これで我が家は酷暑のオルタネーターの電圧制御が入っても

エアコン付けて減ること無く充電できているのかな

確かに日陰を走るより日向を走った方が発電量が多いです。

 

 

#8:IGN信号線 IGN+

走行充電器取扱説明書からの説明抜粋↓

スマート発電機は車の動作状況によって、電圧も変わりますが、

従来の発電機は通常スマート発電機より高い定電圧でバッテリーを充電する。

テスターを使って、発電機の電圧を測定、測定値が14.4V DCに近い場合、

従来の発電機を使用している可能性が大きです。

測定値が12.5-13.5Vに近い場合、スマート発電機を使用する可能性があります。

 

カムロードは走行充電器取扱説明書のたどたどしい日本語で言うところの

スマート発電機なので付属するIGN信号線の配線接続が必要になります。

オルタネーターの電圧を監視して充電制御を行っているのは好印象

他の走行充電器には無いIGN信号線の接続が必要です。

ウォルボックス内で12V 200A リレーからRD 22SQと一緒に出力され

RD 1.5SQの配線はセカンドシートの下まで配線されて、

 

エマージェンシーSWに接続されているので

この配線から分岐して走行充電器へ接続します。

これで走行充電器と接続する全ての配線先が判明しました。

 

おまけ機能としてバッテリー温度センサーが付属しているので

バッテリーの簡易的な温度監視も可能です。

温度及び電圧補償機能により、バッテリー寿命を延長させ、

システムのパフォーマンスを向上させるメリットがあります。

 

 


【準備】



電気は苦手な自分、電気関係の道具はいっさい持っていないので

バッテリー交換を自分でするなら工具から揃える必要があります。

自分で用意すると購入品は以下が必要と考えられます。

調べると部品だけでも結構良いお値段がしますね(^_^;)

 

22SQ KIVケーブル 赤黒各1m程度

裸圧着端子:R22-8 10個程度

・裸圧着端子:R5.5-8 2個 ソーラー配線用

絶縁キャップ 22SQ 赤黒各5個程度

MH-22 ハンドプレス 裸圧着端子・スリーブ用

サーキットブレーカー  70A、60A各1個

コルゲートチューブ 外径Φ17.5 内径Φ13.2 2m程度

ナイロンクリップ SL-12N 10個程度

組端子台 T20 極数3P(ソーラー充電・IGN信号線中継用)

USBファン 12cm

・取付板 400mm×300mm×12mm

・各種木ネジ、取付金具

 

既存の設備の設定がリチウム対応か確認します。

すぐれもの充電器

 

背面に最終充電電圧の設定用ディップスイッチあり

これを確認して13.9V/14.4Vかどちらかを選択します。

鉛の設定も14.4Vなのでそのままリチウムバッテリーに流用可能です。

 

 

走行充電器の取り付け場所の検討

バッテリーと点検口の間に空きスペースがあるので

400mm×300mm程度の取付板を設置して走行充電器を取付けます。

走行充電器は排熱の効率を考えて横置きではなく縦置きが良いかな。

取付板には走行充電器の他、サーキットブレーカー70A、60A各1個

Bluetooth接続でアプリから動作確認できるモジュールも取付けます。

BT-2 Bluetooth モジュール

 

各機器をバラバラに配線するのではなく取付板でユニット化します。

走行充電器・BT-2モジュール・サーキットブレーカー・端子台の取付と

背面には走行充電器冷却用の送風ファンを付けたり工作は楽しそう。

問題発生しても走行充電ユニットとして取外しが出来るように考えてます。

 


【まとめ】


 

キャンピングカービルダーがリチウム搭載に積極的ではないのが不思議

ビルダーと言っても結局の所、既製品の組み合わせで検証する程度

バッテリーも走行充電器も自社で作ってますって所はないので当然です。

そうなると相性問題でうまく機能していないのか単にやる気が無いのか

って考えるとバッテリーと走行充電器のメーカーを合わせることが出来る

数少ない組み合わせがRenogyなので素人が選べるベストな選択なのかな

オルタネーター・ソーラーからの入力をきちんとバッテリーに出力する。

基本の基本がキッチリ出来ていればトラブルもないような気がします。

 

自分の調べた限り鉛からリチウムへ移行する障害は考えられません。

サブバッテリーに入る手前で走行充電器を割り込ませるだけなので、

鉛→リチウム移行に伴う変更点も最小限だと思います。

あとは自分でやるのか、やってくれる業者を探すのかです。

かと言って持ち込みで交換作業だけやってくれる業者があるのか?

作業を頼むなら電装系に詳しいビルダーさんが希望ですが、

有名ビルダーは持ち込み不可なので悩ましいところです。

業者としては保証の問題も有るし当然って言えば当然ですね。

 

リチウムバッテリー搭載に関して今はまだ黎明期

積極的にリチウム化をしてくれるビルダーや業者も少ないので、

やはりリチウム化は自己責任で自分で作業が基本かもしれません。

本音でいうと見落としがありそうなので自分での作業は不安だけど、

自分でやるなら今後問題が発生しても自分で解決出来そうだし、

自分の知識として吸収できので自分で交換作業もありなのかな。

ってかブログを書くのに色々調べていたら自信が付いてきた。

文章にするって不明点が明確になるから良いですね。

でも、鉛サブバッテリーは重く取り外しは一人では無理なので

自分で交換するにしても誰かの手伝いは必要になります。

一人ならバッテリーの重さで絶対に腰やっちゃいます(笑)

 

とりあえず全体的な作業の内容として考えはまとまった感じです。

来年の春になったらボチボチ走行充電器の取付けベース製作など

自分でできる範囲の作業は始めたいと思います。

取付けベースを製作したら走行充電器の取付もやっちゃいそうだし、

Renogy走行充電器は鉛にも対応しているので動作確認含めて

鉛バッテリーのまま試験を兼ねて動作チェック迄するな~

まー そこまで出来たらバッテリー載せ替えは自力で出来そうですが、

それでも最後に必要なのは技術ではなく勇気と思い切りだと思います(^^)

 

カテゴリー「快適化」として下記タイトルにリンクが貼られる日がくるか?

下記タイトルにリンクが貼られたらリチウム化までもう一歩ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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