★昭和前期・中期・後期
明確な公式区分はないようですが、個人的には1926(昭和元)年~1945(昭和20)年までの戦前20年間を前期、1946(昭和21)年~1969(昭和44)年=1960年代終焉までの23年間を中期、大阪万博が開催された1970(昭和45)年~1989(昭和64)年までの1970年代~1980年代の19年間を後期と分けるのが対外的にも判りやすい=説明しやすいと考えています。
もう一つの判りやすい区切りとしては、中期を戦後1946年から歴史的な大イベントである東京オリンピックおよび新幹線開業の1964(昭和39)年までの18年間とし、1965(昭和40)年~1989(昭和64)年までの24年間を後期とするのも判りやすく「あり」かなと思います。
何れの区分でも筆者は昭和中期の人間ということになり、1945(昭和20)年8月22日生れで今年81歳のタモリさんはギリギリ昭和前期の人間ということになります。尤も昭和前期を1945年8月15日の終戦(敗戦)までとした場合には、終戦1週間後に生誕のタモリさんはギリギリ中期の区分となる訳です。
★カーナビ
筆者のような昭和中期の人間では、近年は新車時から付いていることも多くなったカーナビを今でも使わず道路地図を見ながら移動するという人もいます。かく言う筆者も昭和期に生を受けた自家用車には今でもカーナビを付けていません。尤も道を知っているところ以外には滅多に出掛けないためカーナビがなくても全く困らないという事情もあります。
★ドラレコ
筆者のような昭和中期の人間では、近頃流行りのドラレコは付けていないという人もいます。かく言う筆者もドラレコを付けていませんが、万一の事故の時には役に立つから付けた方がいいと言われる人がいて付けるべきか最近迷っています。
★カセットテープ
筆者のような昭和中期の人間では、音楽の媒体はアナログレコードかカセットテープであって、近頃流行りのNet配信はおろかCDにも移行しておらず、昭和期に生を受けた自家用車には新車時からの純正カセットテープ再生装置が付いており現在も問題なく稼働しているため、今でもクルマでは1970年代以降に自分で録音したカセットテープを聴きます。2026年現在では、クルマでカセットテープを聴いているというのは「天然記念物レベル」(爆)との声も聞きます。
★閑話休題
今回は懐かしの商用車コレクション最新号で初代マスターライン ピックアップが発売されたことに因み、初代マスターラインの木製キット等の立体造形物についてご紹介します☆☆☆
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★初代トヨペットマスターライン
1955年(昭和30年)1月、初の本格的なトヨタ製乗用車「初代トヨペット・クラウンRS型」(自動車カタログ棚からシリーズ第98回記事参照)と同時にデビューした「トヨペット・マスターRR型」(自動車カタログ棚からシリーズ第35回記事参照)の派生車種として商用車トヨペット・マスターラインが1955年(昭和30年)11月にデビューした。
マスターラインはトヨペット・マスターRR型のボディプレスを流用し、当初はピックアップ・トラック(型式RR16:シングルシート)とライトバン(型式RR17)が発売され、翌1956年(昭和31年)8月に乗用車トヨペット・マスターのトランク部分を荷台にしたようなスタイリッシュなダブル・ピックアップ(型式RR19)が追加発売された。
名称は乗用車トヨペット・マスターから派生した商用車であることから「トヨペット・マスターライン」と命名された。
クラウンにおけるR型エンジンのパワーアップに追随して、当初48psだったエンジン出力は1956年(昭和31年)に55ps、1958年(昭和33年)4月に58psにアップされた後、兄弟車とも言えるトヨペット・トラックのフルモデルチェンジより1年3ヵ月早い1959年(昭和34年)3月に初代後期型RS20系クラウン(自動車カタログ棚からシリーズ第101回記事参照) をベースとした2代目マスターラインにバトンを渡した。
なお、マスターラインのデザインは関東自動車工業の菅原留意氏を中心とするグループが手掛け、ボディ製造も関東自動車工業がおこなった。
★初代マスターラインとトヨペット・トラックの外観上の差異
ピックアップにおいてはキャブと荷台がマスターラインでは一体となっているのに対してトヨペットトラックでは荷台がキャブと分離しキャブ直後に頑丈な鳥居を備えていること、フロントグリルおよびバンパーがマスターラインではクロームメッキされているのに対してトヨペットトラックでは安価な塗装となっていること、マスターラインに付けられていたバンパーオーバーライダーがトヨペットトラックでは省略されていることなどがあり、ヘビーデューティーなトヨペット・トラックに対してマスターラインはよりマイルドかつスタイリッシュで乗用車並の乗り心地をもった上級商用車という位置付けであった。
トヨペット・トラックベースのライトバンおよびダブルピックアップとマスターライン・ライトバンおよびダブルピックアップとの外観的な見分けは遠目には難しいが、前述の差異に加えてトヨペット・トラックベースの車両はタイヤサイズが大きくサスペンションはマスターライン以上に強化されていた。
なお、小型車規格の変更に伴って1958年(昭和33年)7月にデビューしたロングボディのトヨペット・トラックRK35型ベースの車両はマスターラインよりもボディが一回り大きいためマスターラインと区別はしやすい。但し、トヨペット・トラックRK35型と初代マスターラインの併売時期は1959年(昭和34年)3月までの僅か9か月間であった。
【主要スペック】 1955年 トヨペット マスターライン ピックアップ(RR16型) 1955 Toyopet Masterline Pickup truck
全長4275㎜・全幅1670㎜・全高1600㎜・ホイールベース2530㎜・車重1180kg・FR・R型直列4気筒OHV1453cc・最高出力48ps/4000rpm・最大トルク10.0kg-m/2400rpm・変速機3速コラムMT・乗車定員3名・最大積載量750kg・電装系12V・最高速度:不明・新車販売価格71万2000円
※註)RR17型ライトバンも基本的なスペックは同一・6名乗り・最大積載量500kg・79万3000円
★1956~1957年式トヨペットトラック1500RK23型 思い出の写真
2014年6月14日付自動車カタログ棚からシリーズ第228回記事で1枚だけ一度アップしていますが、今回は同時撮影の3枚をアップ。1960(昭和35)年12月亡父撮影、1歳2ヵ月の筆者とトヨペットトラック1500RK23型。フロントグリルの意匠から撮影時点で3年落ち位の1956~1957年式と判ります。この時期のトヨペットトラックは初代マスターラインとフロントパネルを共用していたため、一見同じクルマに見えます。

同車の荷台にて

後方に自宅改築のための木材が見えます。

●1955年11月発行 トヨペット マスターライン ピックアップ RR16型 専用カタログ (A4判・2つ折)
トヨタカタログNo.347。初期のトヨペットクラウンRSおよびマスターRRと同じ48ps・R型エンジンを搭載した初期のマスターライン・ピックアップ専用カタログ。フロント・グリルも前期型トヨペット・マスターと同じ意匠。

初期型はスペアタイヤがキャビン後方の荷台に置かれています。

●1955年11月発行 トヨペット マスターライン ライトバン RR17型 専用カタログ (A4判・2つ折)
トヨタカタログNo.348。ピックアップとカタログナンバーは連番。これも初期のクラウン、マスターと同じ48ps・R型エンジンを搭載した初期のマスターライン・ライトバン専用カタログ。

トラック同様、初期型ではスペアが荷台に置かれ荷室を狭くするのみならず左後方視界を大きく狭めています。

●1956年?月 トヨペット マスターライン ピックアップ RR16型 専用カタログ(縦18×横25.5cm・4つ折)
トヨタカタログNo.390。出力を55psにアップしたR型エンジンを搭載した最初のマイナーチェンジ後のピックアップ専用カタログ。フロントグリルがトヨペット・マスター後期型と同じものに替えられ、荷台を狭めていたスペアタイヤは不評だったのか荷台からリア下部に移されています。

キャビン背後の荷台からスペアが消えています。

●1956年?月 トヨペット マスターライン ライトバン RR17型 専用カタログ(縦18×横25.5cm・4つ折)
トヨタカタログNo.364。55psにパワーアップしたR型エンジンを搭載したマイナーチェンジ後のライトバン専用カタログ。ピックアップ同様フロントグリルがトヨペット・マスター後期型と同じものに替えられています。


1957年に追加されたダブルピックアップ(正式名称:ピックアップ・ダブルシート)


★木製組立キット
1950年代末に日本製プラモデルが誕生するまでは、戦前から長きに亘り模型キットは木製でした。1960年代初頭のプラモデル黎明期は木製キットとプラモデルが市場に混在し、あの田宮模型からも初代縦目のセドリック・2代目コロナラインピックアップ・2代目スタウト等がリリースされています。
これは1960年代初頭に三ツ星商店が発行したカタログより自動車模型の頁(plamotta氏所蔵)。乗用車のみならず、ロンパー・ベスタ・ホープスター・ヂァイアントコニーなどクルマなら何でも模型化の対象となっていた様子が判ります。

★エルエス 1/21スケール程度 1955年トヨペットマスターライン ライトバン 木製キット
箱サイズ:縦105×横220×厚さ22㎜。本体全長:約200㎜。プラモデル誕生前の木製キットは真面目に組み上げても本物には殆ど似ていないシロモノながら、当時の少年達は夢中になって組んだのでしょうか。


このキットはセロファン未開封のため、さすがに70年もの時が経つと開封することは躊躇われるものの組説を見てみたい衝動に駆られます。

ドアノブ、ナンバープレート、ナンバー灯、フロントグリル等が印刷された紙を切り取ってボディ各部に貼り付けるよう指示が書いてあります。

★三和模型 1/23スケール程度 1956年トヨペットマスターライン ライトバン 木製キット
箱サイズ:縦130×横265×厚さ20㎜。本体全長:約185㎜。上掲のエルエス製より二回り程度箱が大きいもの本体は小さ目。ライトバンではなくライト「パン」と書いてあります。

箱横の英字も何とLIGHT PAN


こちらはセロファンが一部破けていたため、組説を取り出して確認。組説もライトパンです。

★関東自動車工業 1/18スケール 1956年トヨペットマスターライン ライトバン プラスチック製シガレットケース
全長240㎜・全幅95㎜。関東自動車工業が製作したプラ製シガレットケース。最初のMC後の実車をモチーフとしています。手元にある個体は元箱無で右フェンダーのmaster lineエンブレム・リアドアノブ・左サイドウインドパーツの3点が残念ながら欠品しています。






アンチモニー製シガレットケースと同様、ルーフを外すと取り外し式の灰皿と煙草置き場が現れます。


関東自動車工業の文字

本来は関東自動車工業のマークが入った木箱が付きます(ヤフオク出品画像より転載)。

★関東自動車工業 1/18スケール 1956年トヨペットマスターライン ライトバンと1/17スケール1955年トヨペットクラウンRS プラスチック製シガレットケースの並び
ほぼ同時代のクラウンRSのプラ製シガレットケースとの並び。クラウンの方が全長は若干大き目ながら何れも1/18スケールの誤差範囲。1955年1月のクラウンRS新車発表会で配布されたプラ製シガレットには5色程度の色違いがあり、画像は左から初代マスターライン、RS赤ボディ/赤茶ボディ/緑ボディ/紺ボディ。RSの赤と赤茶は画像では同じように見えますが現物は色味が異なります。クラウンRSのシガレットについては何れ別記事にて詳しくご紹介予定。



★懐かしの商用車コレクションVol.126 1/43スケール1957年トヨペットマスターライン ピックアップ「行李店仕様」
2026年4月15日(水)書店発売新製品。spark/ダイキャスト製。税込定価2798円。これまた昭和30年代マニア狂喜乱舞の1台。最初のMC後の実車をモチーフとしています。実車を彷彿させる渋めのカラーリングがそそります。








スラジオ-KAN「STREAM-LINEARシリーズ」No.32 1/43スケール 1958年トヨペットマスターライン ダブルピックアップとの並び

左右バンパー中央のナンバー左右に小さなテールライト

「STREAM-LINEARシリーズ」No.32

★初代トヨペットマスターラインの立体造形物 大集合!
最後に今回の記事でご紹介した製品の並び


★オマケ(その1): 月刊誌「鉄道模型趣味」2026年5月号 No.1012
B5判/114頁。税込定価1100円。都内IMON各店4月17日(金)発売。

オールド西武ファンなら見逃せない赤電8車種33両製作記事

★オマケ(その2): トミカプレミアム新製品1/61スケール1992年フェラーリ512TR
2026年4月18日(土)はトミカ新車発売の第3土曜日ということで色々発売されましたが、現行トミカコレクションは基本止めたため、この2台のみ購入。赤:通常品、黒:発売記念仕様。何れも税込定価990円。リトラクタブルライト可動、エンジンフード開閉の嬉しいアクション付。通常のトミカでは基本アクションが無くなったのはコスト面よりも子供が遊んだ際の安全性の観点からなのでしょうか。。



★オマケ(その3):今日のビートルズ「Get Back」 1969
1969年1月30日、伝説のルーフトップコンサートより。
















































































































































































