さて、いよいよ、今日からグルノーブル。
フランス杯の観戦に夫と列車で長旅をして、到着します。
私たちにとっての目玉は、紀平選手の演技です。
ジュニアの時からその技術には注目していましたが、まだ3Aも安定を欠いており、表現もジュニアらしかった。しかし、この1-2シーズンでの演技の安定と成熟ぶりは目を見張るものがあります。
ロシアのメディアも紀平選手を脅威として見始めているようです(The Answer)
紀平選手に関しての過去記事を集めました。
2016年のチェコ戦、テッド・バートン氏の解説の翻訳も載せてあります。
SP
https://ameblo.jp/popular2/entry-12195940669.html
フリー
https://ameblo.jp/popular2/entry-12196712598.html
2017年、リーガでのジュニアGPS。SP、フリーともにテッド・バートン氏の解説翻訳もあります。
https://ameblo.jp/popular2/entry-12309018132.html
2017年はJグランプリファイナル。テッドさんの解説もちょっと翻訳してあります。
https://ameblo.jp/popular2/entry-12335090916.html
そして、今年、2018年6月の記事。アイスショーでのフリーのプログラムについて書いています。
https://ameblo.jp/popular2/entry-12384941829.html
9月のオンドレイ・ネペラ戦。
https://ameblo.jp/popular2/entry-12406866047.html
これまで、ジュニアに上がってからの紀平選手の演技をみまもりつづけてきました。
今年シニアデビュー。 NHK杯の快挙で、メディアは一気に紀平選手に注目しています。
テレビでは今トップのザギトワ選手とスコアを比較。
紀平選手の優勝直後には、ネーベルホルンの時のザギトワの158.50(フリー)と今回の紀平選手の154.72(NHK杯)を比較していましたが、チャレンジャーシリーズではスコアは高めに出るもの。
ザギトワ選手のヘルシンキでのフリーのスコア、 146.39 と比較するのが妥当でしょう。
また、両選手ともGPSの初戦ではショートプログラムでジャンプのミスを犯し、フリーで巻き返しています。
ヘルシンキのザギトワ選手の総合スコアは、215.29点。NHK杯の紀平選手の総合スコアは224.31点。
そして、ロシアでのザギトワ選手は、フリーでURが二つありましたが、大きなミスのない演技で、222.95点。
そこから見ても、双方がファイナルで完ぺきな演技をすれば、紀平選手にはかなりのポテンシャルで勝機がある、とみてもいいのではないでしょうか。
勝つばかりがフィギュアスケートではありませんが、ジャンプ、スピン、ステップとすべてのエレメンツが秀逸な上、スケーティングや表現力という点でもザギトワ選手に優っている紀平選手に軍配を上げたいな、と思うのであります。 本来、もっとPCSが高くても良いはず。
なぜPCSでも紀平選手が優っていると思うかというと、ザギトワ選手の演技は一つ一つの動きがせわしなく見える。つまり、unfinishedなまま、次の動きに入っているように見えるからです。腕の動きも体のバランスをとるために使われているように見え、コレオグラフィに見えません。
また、練習風景をじっくり見ていると、特に基礎的なストロークやターンなどが、あまりうまくないのです。 ジャンプのランディングもフリーレッグを振り上げて、後ろへのエッジの流れを作り出しているように見えます。 おそらく、ロシアの恵まれたリンク環境で、ランスルーをする機会が日本の選手の何倍もあるのでしょう。曲をかけてのプログラムを滑りこんで試合に臨んでいるのだと思います。
日本人選手は基礎的なスケーティング、ターンなどが大変にしっかりしています。なかなかリンクの貸し切りが取れないので基礎的な練習ばかりやる傾向があることも理由でしょうが。 また腕や手の使い方が大変に美しい選手が多く、紀平選手もその一人だと思います。ジャンプ着氷も流れのある選手がほとんどです。 日本人選手はリンク環境が厳しく、ランスルーを1日何回もできないという中、本当に頑張っていると思います。
紀平選手は基礎が大変にしっかりしている上に、トリプルアクセルという大きな武器を持っている。 そしてアーティストリー、表現力はぐんぐんと伸びています。 フランス杯ではもっと高いPCSがつけられることを希望します。
さらに、コーチによると「人の話をよく聞いており、素直」、ということです。 これはものを習う上で大変に得な要素でしょう。 またすぐ横には、努力の天才の宮原選手が先輩として控えていることも助けです。 つまり、紀平選手は成功のためのすべての要素がそろった選手と言えるでしょう。
しかし、まだなんといってもシニア1年目。 メディアが騒ぎすぎないことを心から祈っております。一切の雑音を絶って、練習に集中してくれることを願っています。
フランス杯では、メドベデワ選や、朋輩の三原選手もいますが、練習通りに落ち着いて滑ることができれば、紀平選手の2勝は、まったく驚くことではありません。
私の目には、ファイナルでの優勝も視野に入っています。
田中刑事選手、本田真凛選手、三原舞依選手の活躍も期待しています。
フランスでは全力応援します。
では行ってきます!
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皆様の優しい気持ちがきっと届くと思います!
https://ameblo.jp/popular2/entry-12419797028.html