エッジワーク・ジャンプ | ロンドンつれづれ

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気が向いた時に、面白いことがあったらつづっていく、なまけものブログです。
イギリス、スケートに興味のある方、お立ち寄りください。(記事中の写真の無断転載はご遠慮ください)

 

スケートがへたくそなうちは、ブレードを倒してエッジを深くすることができない。

 

ところが、エッジをうまく倒して滑ることにより、たくさん漕がなくてもスピードがでるので、上手なアイスダンサーなど、深いエッジでのターンやチョクトウを繰り返して、どんどんスピードを上げることができるのである。

 

インサイドエッジはまだいいけれど、アウトサイドにエッジを倒すのは怖くてなかなかできないのである。なぜなら、アウトサイドに体重を乗せていて、ブレードがスキッドすれば、もう転倒するしかないからである。 (そして、これはへたくそにはしょっちゅう起きる) インサイドに倒れていれば、いざというときにフリーレッグでぱっと支えることができるので、インサイドエッジはへたくそでも怖くないのである。

 

ところで、アウトのスリーターンはインスリーよりも難しい。理由は上記のようであるが、ぐいーんとアウトに乗ったうえで、円の頂点でくるりとターンし、体はフォアアウトからバックインに向くのである。 進行方向は同じまま、体だけが前向きから後ろ向きになるのである。

 

5年前、スケートを始めた時は、これができるようになるのが夢だった。 人間、前に向かって歩を進めることは考えなくてもできるが、後ろに向かって進むことは自然の理に反するので、スケートでこれをやろうとすると、うんと怖いのである。

 

それに、習いたての頃はバックに進もうとして転倒し、したたかに尾てい骨やら後頭部やらを固い氷に打ち付けるので、そのトラウマからもバック進行はとても怖いのだ。 それを、ターンしてやらかそうというのだから、本当に怖いし痛い。

 

前向きに滑っていて、クルリと方向を変え、ぴゃーっと後ろ向きに滑り始めるスケーターさんたちの動きは、何度繰り返してみても「人間技じゃない!」と思えたものだった。 (ジャンプ、スピンなんてとんでもない) こんなこと、してみたい!と思うではないか。

 

アイススケートを1回でもやったことのある人は分かるでしょう。あの氷の上の不安定さ。 行きたくない方向につるつる勝手に行ってしまう足のうらめしさ。 そして転んだ時の信じられないような痛さ。 私の友人は、一回一緒にリンクにいってグループレッスンを取り、一回転んだだけで、「もう嫌よ、こんな痛いスポーツ!」といって、クリスマスにスケート靴をプレゼントした私に靴を返してきた根性無しである。

 

 

しかし。

 

継続は力なり。

 

 

5年前に「後ろ向きに滑れるようになりたい!」と願っていた私は、今、後ろ向きに滑るのなんて、お茶の子さいさいである。 それはあの時に、痛くても辞めなかったからである。

 

そして、前向きに進んでいながら、片足でターンしてバック走行、あるいはモホークで足を踏みかえてバック走行に移行することができるようになった。 素晴らしい上達ではないか! (たまに転ぶけどね)

 

さらにバックに進んでいながら、片足で前向きに向き直るという高等技術までも身に着けたのである。 (たまに転ぶけどね)

 

 

大人だけれど、フィギュアスケートを習いたい、後ろ向きに滑れるようになりたい!と切望している皆さん。 遅くはありませんよ。  大人だって、できるようになります。 1週間に1回の練習で、そこそこ滑れるようにもなれます。

 

 

スピンやジャンプはできるようにならなくとも、風を切って氷の上をすべる心地よさ! 

鳥になった気分です。

 

 

音楽に合わせて、手や足を動かす気持ちよさ。 

 

 

インサイドやアウトサイドのエッジを使って、加速することを覚えると、それとターンを組み合わせて、ステップシークエンスのようなこともできるようになります。

 

 

もちろん、バランスを崩すと転倒し、悪くすると骨折したりしますが、それはこの楽しいスポーツの代償ということで・・・。 しかし、かくいう私はまだ骨折をしたことがありません。 (こういうと、夫が、「まだ」ね。と念を押しますが)

 

 

痛いことを我慢しなくては、フィギュアスケートは上達しません。 それ込みで楽しみましょう! それに何度も転んでいると、そのうちにあまり痛みを感じなくなりますよ。(うそです)

 

 

下は先週、エッジワークとシングル・ジャンプの練習をした時のもの。

 

 

 

そういえば、レジェンド・オン・アイスで49歳の伊藤みどりさん、シングルアクセルジャンプを跳んでいましたね!

 

あれを見ていて、「私も来年中にはシングル・アクセルを跳ぶから!そうしたら、伊藤みどりちゃんと同じぐらい滑れるってことじゃん!」と夫にいって、ヒンシュクをかいました。

 

でも、彼女は元オリンピック銀メダリストで、トリプルアクセルの女王で、まだ49歳ですよ!

 

57歳で習い始めて、週に1回しか練習しなくて、今年63歳になるという私がシングルサルコウを一応やってるんですから、上等じゃないですか! 

 

私とおない年の佐野さんがアイスショーで滑ったのを見た時も、「勝ったな・・・」と思いました。

だって、私はあんなに息があがんないもん。 わはは。

 

 

私は、これからどんどん技術を磨いて、もっといろいろできるようになる野望があります!

スピンももっと上手に、キャメルやレイバックにも挑戦。

 

ジャンプは、シングルアクセルまでは絶対!

 

エッジワークもこれからもっと練習して、チョクトウができるようにならなくちゃ。

 

夢は大きく! 努力は怠らないように!

(しかし骨折はしないようにほどほどに・・・!)

 

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