【タイトル】
獄門島(1977)
【概要】
1977年の日本映画
上映時間は141分
【あらすじ】
金田一耕助は鬼頭千万太の訃報を知らせるために、彼の故郷である瀬戸内海に浮かぶ島、獄門島へ向かう。
【スタッフ】
監督は市川崑
音楽は田辺信一
撮影は長谷川清
【キャスト】
石坂浩二(金田一耕助)
司葉子(勝野)
大原麗子(鬼頭早苗)
草笛光子(お小夜)
太一喜和子(分希望巴)
加藤武(等々力警部)
大滝秀治(分鬼頭与三松)
松村達雄(幸庵)
ピーター(鵜飼章三)
稲葉義男(村長)
東野英治郎(鬼頭嘉右衛門)
佐分利信(了然和尚)
【感想】
市川崑監督、石坂浩二主演の横溝正史原作の映画化第3作。前作「悪魔の手毬唄(1977)」公開から4か月後に公開となった。
どう見ても序盤から佐分利信が明らかに怪しくて、案の定彼が犯人である。ところが本作は他にも犯人がいると言うことで興味を引っ張ろうとしているが、ただ尺が伸びただけという印象もある。
殺人の動機も理解しがたく、俳句に見立てる必要性を全く感じない(これは今までの2作品にも言えることだが)。金田一が俳句に気付くシーンも滑稽でしかない。三姉妹というのも「犬神家の一族(1976)」の三兄弟を連想するし、真犯人を放ったらかしにして自殺というのも前作「悪魔の手毬唄(1977)」と同じである。シリーズ第3作にして同じことの繰り返しに見えてしまう。
せっかくシリーズで初めて離島が舞台になったのに、それを生かす展開も映像的な工夫もあまり見られない。「獄門島」というおどろおどろしいタイトルで、今までの2作品を思わせる殺人もあるのだが、慣れてしまったのかその辺の表現も陳腐に映った。豪華役者陣の顔触れを見るだけの価値しかない。
【関連作品】
「犬神家の一族(1976)」…市川崑監督、石坂浩二主演による金田一耕助シリーズ第1作
「悪魔の手毬唄(1977)」…市川崑監督、石坂浩二主演による金田一耕助シリーズ第2作
「獄門島(1977)」…市川崑監督、石坂浩二主演による金田一耕助シリーズ第3作
「女王蜂(1978)」…市川崑監督、石坂浩二主演による金田一耕助シリーズ第4作
「病院坂の首縊りの家(1979)」…市川崑監督、石坂浩二主演による金田一耕助シリーズ第5作
「犬神家の一族(2006)」…市川崑監督、石坂浩二主演による金田一耕助シリーズ第1作のリメイク
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├特報
├予告編
├「われらの主役 石坂浩二」
├スチールギャラリー
【書籍関連】
<原作「獄門島」>
形式
├紙/電子
著者
├横溝正史
出版社
├角川文庫
長さ
├334ページ