2024年6月9日(日)。天気曇り。

東京競馬場での5週連続GⅠレース開催も終わりました。

NHKマイルカップ」の優勝は、「ジャンタルマンタル」(牡・3、川田将雅騎手)。

ヴィクトリアマイル」の優勝は、「テンハッピーローズ」(牝・6、津村明秀騎手)。

オークス」の優勝は、「チェルヴィニア」(牝・3、C.ルメール騎手)。

「ダービー」の優勝は、「ダノンデサイル」(牡・3、横山典弘騎手)。

安田記念」の優勝は、「ロマンチックウォリアー」(せん・6、J.マクドナルド騎手)。

本日の東京競馬場メイン11Rは、中距離重賞「第41回エプソムカップ(GⅢ)」(芝・左・1800m)です。フルゲート18頭が出走します。

1番人気は、「⑥レーベンスティール」(牡・4、C.ルメール騎手)。デビュー以来、昨年9月の「セントライト記念(GⅡ)」優勝まで、6戦連続で複勝圏内(うち3勝)に入っていました。昨年末の前々走「香港ヴァーズ(GⅠ」8着、前走「新潟大賞典(GⅢ)」11着と、いずれも1番人気推されながら成績の低迷していることが気になります。ルメール騎手は初騎乗です。

2番人気は、「⑪サイルーン」(せん・5、岩田望来騎手)。昨年終わりから今年にかけて調子をあげていて、前々走2勝クラス条件戦、前走3勝クラス「春興ステークス」を連勝しオープン入り。本レースが重賞初挑戦になります。岩田望来騎手は、前走に続いての騎乗です。

3番人気は、「④ヴェルトライゼンデ」(牡・7、戸崎圭太騎手)。怪我で1年4カ月も戦線離脱した後の2022年「鳴尾記念(GⅢ)」で見事優勝したことが印象深いです。しかも、意外なことにこれが本馬の重賞初制覇でした。その後、2023年の「日経新春杯(GⅡ)」をトップハンデ59kgで優勝。前走「大阪杯(GⅠ)」(9着)の後に、再び怪我で休養に入って、本レースは約1年3カ月ぶりの復帰戦になります。先ずは無事にレースを終えてほしいです。戸崎騎手は、4戦ぶりの騎乗です。

4番人気は、「⑮アルナシーム」(牡・5、横山典弘騎手)。「イクイノックス」が快勝した2021年の「東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)」で6着でした。前々走「ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)」9着、前走リステッド「都大路ステークス」2着。横山典弘騎手は前走に続いての騎乗です。

5番人気は、「⑯グランディア」(せん・5、三浦皇成騎手)。前走3勝クラス「スピカステークス」を優勝してオープン入り。3歳時に「ラジオNIKKEI賞(GⅢ)」出走はありますが、それ以来の重賞挑戦になります。三浦騎手は前走に続いての騎乗です。

6番人気は、「①トゥデイイズザデイ」(牡・5、津村明秀騎手)。昨年条件戦「佐渡ステークス」優勝してオープン入りしましたが、その後、怪我で長期休養に入って、前走リステッド「谷川岳ステークス」で9カ月ぶりに復帰、2着に入って実力を示しました。津村騎手は、2戦ぶりの騎乗です。

7番人気は、「⑩シルトホルン」(牡・4、吉田豊騎手)。昨年オープン入りして以降、未だ勝利をあげていませんので、ここあたりで期待したいところです。前々走リステッド「六甲ステークス」5着、前走オープン「メイステークス」3着。吉田豊騎手は初騎乗です。

8番人気は、「③ルージュリナージュ」(牝・5、丸田恭介騎手)。昨年末から重賞挑戦を続けていますが、なかなか成績を出せていません。前々走「中山牝馬ステークス(GⅢ)」13着、前走「ヴィクトリアマイル(GⅠ)」は「テンハッピーローズ」の5着。丸田騎手は、2戦ぶりの騎乗です。

9番人気は、「⑰ニシノスーベニア」(牡・5、田辺裕信騎手)。今年2月の3勝クラス「幕張ステークス」を優勝してオープン入り。前走「ダービー卿チャレンジトロフィー」は4着に入り、本レースでの更なる伸びが期待されます。田辺騎手は初騎乗です。

10番人気は、「⑦マイネルケレリウス」(牡・4、石川裕紀人騎手)。今年4月の3勝クラス「府中市市制施行70周年記念」を優勝してオープン入りして、本レースに挑戦します。府中に縁のある馬ですね。石川騎手は、4戦連続の騎乗です。

11番人気は、「⑤タイムトゥヘヴン」(牡・6、北村友一騎手)。最後の勝利は、2022年の「ダービー卿チャレンジトロフィー」。「京王杯スプリングカップ(GⅢ)」に2022年(3着)、2023年(17着)に出ているので、私にはおなじみの馬です。また、他にも「富士ステークス(GⅡ)」に2022年(7着)、2023年(8着)、2023年の「東京新聞杯(GⅢ)」(10着)と、一番現地観戦している馬かも知れません。ということは、東京競馬場にものすごく慣れているということでもあります。このあたりで、もう一度花を咲かせてほしい。前走は「ダービー卿チャレンジトロフィー」6着。北村友一騎手は、前走に続いての騎乗です。

12番人気は、「⑱セルバーグ」(牡・5、丸山元気騎手)。今年は、三走前「京都金杯(GⅢ)13着、前々走「小倉大賞典(GⅢ)」3着、前走「新潟大賞典(GⅢ)」12着。成績にムラがありますので、本レースは当たりの番ではないでしょうか。丸山騎手は、前走に続いての騎乗です。

13番人気は、「⑬ラケマーダ」(牡・4、石橋脩騎手)。前走3勝クラス「分倍河原ステークス」を勝利してオープン入り。本レースが重賞初挑戦です。石橋騎手は初騎乗です。

14番人気は、「②ノースザワールド」(牡・6、菅原明良騎手)。昨年の「毎日王冠(GⅡ)」(6着)を現地観戦したことがあります。前々走「六甲ステークス」6着、前走「読売マイラーズカップ(GⅡ)」12着。菅原明良騎手は初騎乗です。

15番人気は、「⑨レッドランメルト」(牡・5、T.オシェア騎手)。一昨年下期に3連勝して一気にオープン入りしましたが、その後の成績はやや低迷しています。前々走昨年の「七夕賞(GⅢ)」5着、前走リステッド「オクトーバーステークス」12着。その後、怪我のため約8カ月の休養をはさんでの復帰戦です。素質は高いので期待したいところ。オシェア騎手は初騎乗です。

16番人気は、「⑭カレンシュトラウス」(牡・7、北村宏司騎手)。前々走「谷川岳ステークス」13着、前走オープン「メイステークス」5着。北村宏司騎手は初騎乗です。

17番人気は、「⑫グランスラムアスク」(牝・5、御神本訓史騎手)。前々走「ダイヤモンドステークス(GⅢ)」9着、前走「中山牝馬ステークス」12着。南関東の御神本騎手が騎乗します。

18番人気は、「⑧ワールドウインズ」(せん・7、内田博幸騎手)。前々走「六甲ステークス」は2着となりましたが、実は3年前にオープン入りして以降の最高着順でした。前走「都大路ステークス」は7着。内田騎手は初騎乗です。

レースは、スタート後の先行争いで、まず「⑩シルトホルン」が飛び出しましたが、すぐに外から「⑱セルバーグ」が更に前に出ました。3番手は「⑰ニシノスーベニア」、これに「⑮アルナシーム」が並びます。中段前方は、内から「①トゥデイイズザデイ」、「⑥レーベンスティール」、「⑬ラケマーダ」。真ん中は「④ヴェルトライゼンデ」、「⑪サイルーン」、中段後方に「②ノースザワールド」、「⑯グランディア」、「③ルージュリナージュ」、「⑭カレンシュトラウス」など。「⑦マイネルケレリウス」、「⑧ワールドウインド」は最後方から。「⑱セルバーグ」がハイペースで逃げます。これを「⑩シルトホルン」だけが追走して、後続は一塊になっていきました。1000m58秒3。4角を周って直線を向いたところでは、依然として「⑱セルバーグ」が先頭。今日は、先行馬がそのまま逃げ切ったレースもあったことから、このまま行くのかという気にもなったのですが、「⑩シルトホルン」が並んできました。すると「⑥レーベンスティール」が楽々と発進して、メンバー上り最速タイの追い上げで、みるみる間に先頭に出て、更に後続を突き放していきます。この「⑥レーベンスティール」の勢いに触発されたのか、「⑰ニシノスーベニア」が続いてきます。「⑥レーベンスティール」が「⑰ニシノスーベニア」に2馬身差をつけてゴール、重賞2勝目をあげました。近走の成績が悪かったので、やや躊躇された向きもあったかと思いますが、「セントライト記念」での強い勝ち方に、ルメール騎手が合わさったことを評価すれば順当だったということでしょう。私は、競馬場での人々の会話に耳を傾けていますが、今日も「ルメールを買っておけば、間違いない」という宣託はあったのです。2馬身差の3着は「⑩シルトホルン」が何とか確保して、アタマ差4着「⑪サイルーン」、アタマ差5着「⑮アルナシーム」、ハナ差6着「⑯グランディア」。この辺りは一団でした。半馬身差の7着に、レースを引っ張った「⑱セルバーグ」。後方にいた「⑫グランスラムアスク」は、「⑥レーベンスティール」とタイのメンバー最速の上りを出して8着。「長期休養明けの重賞勝利再び」と期待された「④ヴェルトライゼンデ」は9着。無事で良かったと思いました。
 
帰りは、いつものとおり「大國魂神社」でお詣りしました。

参道の緑はますます濃くなっています。やや湿っぽい空気とも合っていました。