2024年5月5日(日)。こどもの日。天気晴れ。立夏。まさに夏の日でした。

ゴールデンウィークの記事が他に停滞していますが、東京競馬場GⅠレースの速報です。

昼食は、場内の「ニュートーキョー」にて。

晴れ渡る空の下、競馬場からビール工場を望みます。

本日の東京競馬場メイン11Rは、東京競馬場GⅠレース5週連続開催の第一戦、3歳馬のマイル王決戦「第29回NHKマイルカップ」(芝・左・1600m)。フルゲート18頭が出走です。

1番人気は、ダイワメジャー産駒「⑭アスコリピチェーノ」(牝、C.ルメール騎手)。6月の東京新馬戦から、「新潟2歳ステークス(GⅢ)」、「阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)」を無敗3連勝で勝ち上がり、昨年のJRA最優秀2歳牝馬に選ばれました。前走「桜花賞(GⅠ)」は、1番人気に推されながら、「ステレンボッシュ」の2着となり、「オークス(GⅠ)」ではなく本レースに挑戦を選びました。ドバイでの負傷から復帰したルメール騎手が、新馬戦以来の騎乗です。

同じく1番人気、Palace Malice産駒「⑯ジャンタルマンタル」(牡、川田将雅騎手)。こちらは10月の京都新馬戦から、「デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)」、「朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)」を無敗3連勝で勝ち上がり、昨年のJRA最優秀2歳牡馬に選ばれました。本レースは、昨年の最優秀2歳牡牝馬の対決なのです。前々走「共同通信杯(GⅢ)」は「ジャスティンミラノ」の2着、前走「皐月賞(GⅠ)」はやはり「ジャスティンミラノ」の3着となり、本レースに挑戦となりました。川田騎手は、4戦連続の騎乗です。

3番人気は、ダイワメジャー産駒「⑤ボンドガール」(牝、武豊騎手)。6月の東京マイル新馬戦から、前々走「サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)」は「⑫ゴンバデカーブース」の2着、「ニュージーランドチャレンジトロフィー(GⅡ)」は「エコロブルーム」の2着、まだ重賞勝利がありません。「エコロブルーム」は骨折が判明し長期休養となりました。その無念も晴らしてほしい。武豊騎手は、前走に続いての騎乗です。

4番人気は、ブリックスアンドモルタル産駒「⑫ゴンバデカーブース」(牡、J.モレイラ騎手)。「サウジアラビアロイヤルカップ」を勝利した後、「ホープフルステークス(GⅠ)」に登録されましたが感冒のため出走取消、更に喉の手術を受けました。松山弘平騎手に替わってモレイラ騎手が初騎乗です。何かありそうな予感がします。

5番人気は、エピファネイア産駒「⑱アルセナール」(牝、横山武史騎手)。半姉は、昨年の「富士ステークス(GII)」及び「マイルチャンピオンシップ(GI)」を連勝した「ナミュール」、更に一昨年の「アルテミスステークス(GⅢ)」の勝馬「ラヴェル」です。11月の東京マイル新馬戦勝利の後、前走「クイーンカップ(GⅢ)」は「クイーンズウォーク」のクビ差2着。C.ルメール騎手に替わって横山武史騎手が初騎乗です。

6番人気は、ルーラーシップ産駒「③ディスペランツァ」(牡、鮫島克駿騎手)。半兄の「ファントムシーフ」は、昨年の「共同通信杯(GⅢ)」優勝、「皐月賞」3着です。本レースで7戦目です。前走は「アーリントンカップ(GⅢ)」を制して重賞初制覇(騎乗は、J.モレイラ騎手)。鮫島克駿騎手は初騎乗です。

7番人気は、Palace Malice産駒「②ノーブルロジャー」(牡、松山弘平騎手)。11月の東京マイル新馬戦、前々走「シンザン記念(GⅢ)」を連勝し、前走「毎日杯(GⅢ)」は「メイショウタバル」の2着。松山騎手は初騎乗です。今週、落馬負傷から復帰した松山騎手の活躍を期待します。

8番人気は、モーリス産駒「①ダノンマッキンリー」(牡、北村友一騎手)。9月の阪神新馬戦から2連勝の後、「朝日杯フューチュリティステークス」に挑戦して8着。前々走リステッド「クロッカスステークス」は「⑥ロジリオン」の5着、そして前走「ファルコンステークス」で重賞初勝利をあげました。北村友一騎手は、前走に続いての騎乗です。

9番人気は、モーリス産駒「⑬シュトラウス」(牡、北村宏司騎手)。母「ブルーメンブラット」は、2008年の「府中牝馬ステークス(GⅢ)」及び「マイルチャンピオンシップ」を連勝し、有終の美を飾って引退しました。6月の東京マイル新馬戦勝利の後、「サウジアラビアロイヤルカップ」は「⑫ゴンバデカーブース」の3着、三走前「東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)」で重賞初勝利をあげましたが、前々走「朝日杯フューチュリティステークス」10着、前走「ファルコンステークス(GⅢ)」は「①ダノンマッキンリー」の9着と、近走はふるいません。北村宏司騎手は、前走に続いての騎乗です。

10番人気は、リオンディーズ産駒「⑥ロジリオン」(牡、戸崎圭太騎手)。母「ビービーバーレル」は、2016年の「フェアリーステークス(GⅢ)」勝馬です。「京王杯2歳ステークス(GⅡ)」で8番人気ながら、東京1400mコースレコードで優勝した「コラソンビート」のクビ差2着でした。私はもちろん応援します。前々走「クロッカスステークス」優勝、前走「ファルコンステークス」5着。「①ダノンマッキンリー」と一進一退の争いです。戸崎騎手は、4戦ぶりの騎乗です。

11番人気は、モーリス産駒「⑨キャプテンシー」(牡、M.デムーロ騎手)。母「アドマイヤリード」は、2017年の「ヴィクトリアマイル(GI)」勝馬です。「アドマイヤリード」の半妹「アドマイヤベル」は、先日の「フローラステークス(GⅡ)」を制しました。7月札幌の新馬戦から3戦連続で2着、4戦目の阪神マイル未勝利戦で初勝利。続くリステッド「ジュニアカップ」を連勝しました。前走「ニュージーランドチャレンジトロフィー」は16着と惨敗だったことが気になります。M.デムーロ騎手は、前走に続いての騎乗です。

12番人気は、グレーターロンドン産駒「⑦チャンネルトンネル」(牡、岩田望来騎手)。11月東京新馬戦勝利の後、「ジュニアカップ」は「⑨キャプテンシー」の2着。前々走「スプリングステークス(GⅡ)」4着、前走「アーリントンカップ」は「③ディスペランツァ」の3着。岩田望来騎手は初騎乗です。

13番人気は、エピファネイア産駒「④イフェイオン」(牝、西村淳也騎手)。前々走「フェアリーステークス(GⅢ)」を制して、前走は「桜花賞」に挑戦して11着でした。西村騎手は、デビュー以来5戦連続の騎乗です。

14番人気は、ドレフォン産駒「⑩ウォーターリヒト」(牡、菅原明良騎手)。本レースで9戦目ですが、これまでまだ1勝のみです。「シンザン記念」は「②ノーブルロジャー」の3着、「きさらぎ賞(GⅢ)」は「ビザンチンドリーム」の2着、前々走「スプリングステークス」9着、前走「皐月賞」16着。菅原明良騎手は初騎乗です。菅原明良騎手と言えば、一昨年の本レースで18番人気「カワキタレブリー」を3着に導きました。同じドレフォン産駒でもあり、期待がふくらみます。

15番人気は、リアルスティール産駒「⑪アレンジャー」(牡、横山和生騎手)。本レースで10戦目ですが、これまでまだ1勝のみです。前走「アーリントンカップ」は「③ディスペランツァ」の2着。これまですべて横山典弘騎手が騎乗しており、横山和生騎手は初騎乗です。

16番人気は、ドレフォン産駒「⑮マスクオールウィン」(牝、岩田康誠騎手)。本レースで8戦目、これまで2勝していますが、未だ重賞勝利はありません。前々走は「フェアリーステークス」で「④イフェイオン」のクビ差2着、前走は「桜花賞」14着。岩田康誠騎手は初騎乗です。

17番人気は、ディーマジェスティ産駒「⑰ユキノロイヤル」(牡、石橋脩騎手)。本レースで7戦目、これまで2勝していますが、未だ重賞勝利はありません。前走「ニュージーランドチャレンジトロフィー」は、「エコロブルーム」の3着。石橋騎手は、デビュー以来7戦連続の騎乗です。

18番人気は、エイシンヒカリ産駒「⑧エンヤラヴフェイス」(牡、菱田裕二騎手)。7月中京マイル新馬戦勝利の後、重賞に6戦連続で参戦しています。最高着順は「⑯ジャンタルマンタル」の2着だった「デイリー杯2歳ステークス」。前走「ニュージーランドチャレンジトロフィー」は9着。菱田騎手は6戦ぶりの騎乗です。「テーオーロイヤル」重賞3連勝で「天皇賞(春)(GⅠ)」を制した菱田騎手の勢いに期待です。「テーオーロイヤル」は骨折ということなので、早くの復帰を祈っています。

レースは、スタート直後の入り繰りの中で「⑨キャプテンシー」が先頭をとり、これに「⑮マスクオールウィン」、「⑤ボンドガール」、「⑯ジャンタルマンタル」、「⑭アスコリピチェーノ」、「⑧エンヤラヴフェイス」などがこれに続きます。1000mは58.3秒。4角を周って直線を向いたところで、内に「⑨キャプテンシー」、外に「⑮マスクオールウィン」で2頭が並びますが、更に外から「⑯ジャンタルマンタル」が発進、上り3Fメンバー2位タイの勢いで前に出ます。これに「⑥ロジリオン」が中段からついていきますが、3馬身程離されています。「⑭アスコリピチェーノ」がいったん勢いを失ったかに見えたのですが(斜行したそうです)、その後盛り返して内から迫って来ます。「⑯ジャンタルマンタル」が2馬身半差をつけて、GⅠレース2勝目をあげました。2着は「⑭アスコリピチェーノ」がゴール前に「⑥ロジリオン」に追いついて人気に応えました。そしてクビ差3着に「⑥ロジリオン」。やりました!中段から、やはり上りメンバー2位で伸びて来た「⑫ゴンバデカーブース」にクビ差まで迫られましたが、何とかかわしました。そして1馬身3/4差の5着に「④イフェイオン」が入りました。頑張った「⑨キャプテンシー」は18着。人気馬では、「③ディスペランツァ」が7着、「⑱アルセナール」が9着、「②ノーブルロジャー」が12着、「⑤ボンドガール」が17着。2強が、前評判どおりの実力を示したレースでした。「⑤ボンドガール」と「⑨キャプテンシー」は、「⑭アスコリピチェーノ」と「⑮マスクオールウィン」の斜行の影響を受けたとのことです。

 

場内の花壇では、バラの花が盛りに近付きつつあります。

来週の方が、更にきれいになっているかなと思いました。