2024年5月26日(日)。天気晴れ。

昼前に、京王相模原線「京王多摩川駅」へ。

2021(令和3)年に「京王フローラルガーデンANGE」が閉園してしまって以降、駅前には広大な空地が拡がっています。1956(昭和31)年に「東京菖蒲園」として開園、1961(昭和36)年に「京王百花苑」に改称、1997(平成9)年にいったん閉園された後、2002(平成14)年に「京王フローラルガーデンANGE」として再開されましたので、私は再びここが憩いの場となることを期待しています。

美しかった庭園は、現在跡形もありません。

反対側から。かえすがえすももったいない思いがします。

つげ義春の旧居「ひなげし荘」近くを訪れてみました。

1974(昭和49)年、北冬書房の「夜行5」で発表された「事件」(「義男の青春・別離」(1998年、新潮文庫)所収)に出てくる「ひなげし荘」のあった附近の現況です。作品では、田んぼの中の狭い道が描かれていますが、現在は大きな街路が整備されています。

ここは、自動車が田んぼの中に突っ込んだ現場として描かれているあたりのようです。

「調布市郷土博物館」に行ってみましたが、休館していました。7月までお休みのようです。

更に、約1年近く前に来た「ヨミヤスミ」という喫茶店に来ましたが、ここも開店前でした。

相変わらず独特のオーラを出している「三星ビル」。

再び「京王多摩川駅」前に。

1969(昭和44)年創業の鯛焼き屋さん「みよし」。

「京王多摩川駅」の高架ホームの上から、「京王百花苑」跡を望みます。たいへん寂しい気持ちになります。その向こうに、「ひなぎく荘」のあたりの崖線の木立が見えます。

こちらは、京王多摩川のシンボル「京王閣」。

お土産は「みよし」の鯛焼きです。

今日は、「東京競馬場」で3歳牡牝馬クラシックの頂上決戦「第91回東京優駿(日本ダービー)(GⅠ)」(芝・左・2400m)が開催されます。「⑧メイショウタバル」(牡、浜中俊騎手)が出走取消となったため、17頭によるレースとなりました。私は、抽選で外れましたので、今日は現地に行きませんでした。

1番人気は、クラシック第1戦「皐月賞(GⅠ)を勝ったキズナ産駒「⑮ジャスティンミラノ」(牡、戸崎圭太騎手)。11月東京新馬戦、「共同通信杯(GⅢ)」、「皐月賞」と、これまで無敗。戸崎騎手は、3戦連続の騎乗です。藤岡康太騎手への思いも載せます。

2番人気は、「ウオッカ」以来の17年ぶり牝馬「ダービー」制覇を狙う、スワーヴリチャード産駒「②レガレイラ」(牝、C.ルメール騎手)。昨年末「ホープフルステークス(GⅠ)」を優勝し、前走「皐月賞」は6位。本レースで本領発揮なるか。ドバイでの負傷から立ち直り、先週の「オークス(GⅠ)」を「チェルヴィーノ」で制したルメール騎手が、2戦ぶりの騎乗となります。

3番人気は、キズナ産駒「⑫シックスペンス」(牡、川田将雅騎手)。本馬もデビュー以来3戦無敗で、「ダービー」に挑みます。前走は、「スプリングステークス(GⅡ)」を3馬身半差で快勝しています。川田騎手は初騎乗です。

4番人気は、スワーヴリチャード産駒「⑧アーバンシック」(牡、横山武史騎手)。前々走「京成杯(GⅢ)」は「⑤ダノンデサイル」の2着、前走「皐月賞」は4着。横山武史騎手は、デビュー以来5戦連続の騎乗です。

5番人気は、モーリス産駒「⑨ダノンエアズロック」(牡、J.モレイラ騎手)。半姉に、「フェアリーステークス(GⅢ)」、「関屋記念(GⅢ)」、「東京新聞杯(GⅢ)」と重賞を3勝した「プリモシーン」がいます。これまでの4戦中3戦は東京でのレースで、いずれも勝利しています。前走はリステッド「プリンシパルステークス」。モレイラ騎手は、2戦ぶりの騎乗です。

6番人気は、アルアイン産駒「⑥コスモキュランダ」(牡、M.デムーロ騎手)。4戦目で初勝利をあげましたが、その後は調子をあげています。前々走「弥生賞(GⅡ)」は優勝、前走「皐月賞」は「⑮ジャスティンミラノ」のクビ差2着。M.デムーロ騎手は、2戦ぶりの騎乗です。

7番人気は、仏国産駒「⑬シンエンペラー」(牡、坂井瑠星騎手)。三走前「ホープフルステークス」は「②レガレイラ」の2着、前々走「弥生賞」は「⑥コスモキュランダ」の2着、前走「皐月賞」は5着。あとちょっとです。坂井騎手は、前走に続いての騎乗です。

8番人気は、ドゥラメンテ産駒「⑪シュガークン」(牡、武豊騎手)。半兄は、あの「キタサンブラック」です。近走3戦を連勝しており、前走「青葉賞(GⅡ)」の勝利は記憶に新しいところです。武豊騎手は、デビュー以来5戦連続の騎乗です。

9番人気は、エピファネイア産駒「⑤ダノンデサイル」(牡、横山典弘騎手)。前走「皐月賞」は無念の除外でしたが、前々走「京成杯(GⅢ)」は「⑧アーバンシック」を退けて優勝しています。ポテンシャルは非常に高く見えます。「皐月賞」を除いて、横山典弘騎手は、デビュー以来5戦連続の騎乗です。

10番人気は、エピファネイア産駒「④ビザンチンドリーム」(牡、西村淳也騎手)。2戦目となる前々走「きさらぎ賞(GⅢ)」をハナ差で制し、前走「皐月賞」に挑んで13着でした。西村騎手は初騎乗です。

11番人気は、ブリックスアンドモルタル産駒「⑭ゴンバデカーブース」(牡、松山弘平騎手)。前々走「ホープフルステークス」出走取消の後、前走は「NHKマイルカップ(GⅠ)」に参戦して「ジャンタルマンタル」の4着でした。私は、伏兵の予感がします。松山騎手は、「サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)」優勝以来の騎乗です。

12番人気は、キズナ産駒「⑰ショウナンラプンタ」(牡、鮫島克駿騎手)。私が現地観戦した「東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)」では「シュトラウス」の4着でした。「ホープフルステークス」7着を経て、条件戦「ゆきやなぎ賞」を優勝、「青葉賞」で「⑪シュガークン」のアタマ差2着となり、「ダービー」への出走権を獲得しました。鮫島克駿騎手は、デビュー以来6戦連続の騎乗です。そして、「ダービー」初出走です。

13番人気は、ドゥラメンテ産駒「⑦ミスタージーティー」(牡、藤岡佑介騎手)。半姉に2015年「ローズステークス(GⅡ)」優勝の「タッチングスピーチ」、半兄に2019年「菊花賞(GⅠ)」2着の「サトノルークス」がいます。前々走「若葉ステークス」優勝を経て、前走「皐月賞」は10着でした。藤岡佑介騎手は、3戦連続の騎乗です。

14番人気は、キズナ産駒「③ジューンテイク」(牡、岩田望来騎手)。半兄に障害競走で実績をあげている「ジューンベロシティ」がいます。三走前「すみれステークス」は「①サンライズアース」の2着、前々走リステッド「若葉ステークス」は「⑦ミスタージーティー」の5着でしたが、京都2200mの前走「京都新聞杯(GⅡ)」は優勝。距離には合っています。岩田望来騎手は、3戦ぶりの騎乗です。

15番人気は、レイデオロ産駒「①サンライズアース」(牡、池添謙一騎手)。半兄に昨年の「みやこステークス(GⅢ)」、今年の交流重賞「ダイオライト記念(JpnⅢ)」を優勝した「セラフィックコール」がいます。前々走リステッド「すみれステークス」を優勝して、前走「皐月賞」では12着でした。これまでM.デムーロ騎手の騎乗でしたが、池添騎手に乗り替わりです。

16番人気は、キズナ産駒「⑩サンライズジパング」(牡、菅原明良騎手)。本場は交流重賞「JBC2歳優駿(JpnⅢ)」で「フォーエバーヤング」の2着になるなど、ダート路線を歩んできました。そこから「ホープフルステークス」に出走して「②レガレイラ」の3着、リステッド「若駒ステークス」優勝で前走「皐月賞」に挑戦、9着でした。二刀流の馬が「ダービー」を制すれば1989年の「ウィナーズサークル」以来、35年ぶりの快挙になります。菅原明良騎手は、2戦ぶりの騎乗です。

17番人気は、ブラックタイド産駒「⑱エコロヴァルツ」(牡、岩田康誠騎手)。「朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)」は、「ジャンタルマンタル」の2着。続く前々走「共同通信杯」5着、前走「皐月賞」7着です。岩田康誠騎手は初騎乗です。

いずれにせよ、「ダービー」に出走できること自体がたいへん名誉なことであり、本当におめでたい限りです。人馬ともに無事にレースの終わることを祈ります。

 

レースは、「⑱エコロヴァルツ」が先頭をとって進行しました。これに「⑪シュガークン」が続きます。「⑮ジャスティンミラノ」はその後ろの好位につけ、前をうかがう態勢。「⑤ダノンデサイル」も同じ位置取りです。「⑫シックスペンス」、「⑬シンエンペラー」は中段前方、「⑨ダノンエアズロック」、「②レガレイラ」は中段真ん中、「⑧アーバンシック」は中段後方、「⑥コスモキュランダ」と「①サンライズアース」は後方から。向う正面では、「②レガレイラ」は内で進路をとりながら、更に後ろに下がって行く感じになります。逆に「⑥コスモキュランダ」は後方から外を上がります。また「①サンライズアース」もじりじりと上がって、「②レガレイラ」と並びます。私は、「②レガレイラ」への期待が大きかったので、何とも言えない気分になってきました。3角を周る時点で、「①サンライズアース」は「⑱エコロヴァルツ」に追いつく勢いです。4角を周るところでは、内から「⑱エコロヴァルツ」、「⑪シュガークン」、「①サンライズアーズ」が横並びです。その後ろは、内から「⑤ダノンデサイル」、「⑮ジャスティンミラノ」、「⑥コスモキュランダ」が並んでいます。直線に向かうと、外にいた第一列の「①サンライズアース」が脱落、かわって第二列の内にいた「⑤ダノンデサイル」が発進、「⑮ジャスティンミラノ」が追いすがりますが、なかなか差が詰まりません。9番人気「⑤ダノンデサイル」が2馬身差をつけて「ダービー」を勝ち取りました。そして、横山典弘騎手は、ダービー騎手最高齢の記録を更新です。前走「皐月賞」でのレース直前での除外が、ここに活きました。2着「⑮ジャスティンミラノ」に続いて、1馬身1/4差の3着には中段真ん中から進んで来た「⑬シンエンペラー」、更に1馬身1/4差の4着に後方から進出してきた「①サンライズアース」、ハナ差5着にメンバー最速の上りで追って来た「②レガレイラ」。間に合いませんでした。6着「⑥コスモキュランダ」、7着「⑪シュガークン」、8着はがんばった「⑱エコロヴァルツ」、9着「⑫シックスペンス」。「⑧アーバンシック」は11着、「⑨ダノンエアズロック」は14着と不発でした。

とにかく全人馬、安全にレースを完走して何よりでした。