週刊文春をぶっ壊す ショートショート
女社長との不倫。週刊文春にスクープされ。ジャニーズ事務所メリー名誉会長に「ケジメなさい」と諭され「芸能活動を自粛します!」と俺はケジメた。確かに自分でも自分を「愚か者」だとは思う。だが俺はマッチなのだ。俺はジャニーズ事務所の長男で。そんな事より俺は芸能界を牽引してきたトップアイドルなのだ。そう俺は「マッチでーす!」なのだ確かに不倫はした。だが、しかし、俺は紛れもなく「マッチでーす!」なのだ不倫は確かにいけない事だ。だが、しかし、それは家庭の問題で、個人の問題で、それと仕事と何が関係あるのだろう?だいたいが、不倫なんてそこにもここにも転がっている話ではないか。まして俺は芸能人だ。モテるのだから仕方がないと言えば嫌味に聞こえるかもしれないが、それは本心だ。なんと言っても俺は「マッチでーす!」なのだ俺達芸能人はいつまで週刊文春をはじめとする低俗な週刊誌にビクビクしなくてはならないのだろう?どこかで誰かが週刊文春を叩きのめさなくてはならないのではないだろうか。誰もがそう思っているだろう?が、しかしビートたけしさんもそう。渡辺謙さんもそう。桂文枝師匠もそう。大物芸能人も週刊文春にスクープされ。なんの抵抗もなく報道されるがままに尻尾を丸めた。こんな理不尽な関係性はあるだろうか。どこかで誰かが週刊文春を叩きのめさなくてはならない。そうだ。誰もやらないのなら俺がやろう。なんといてっも俺は「マッチでーす!」なのだから。そうと決めれば話は簡単だ。どうせ芸能人の不倫を報道して飯を食う週刊誌の連中だって不倫をしているに決まっている。週刊文春の編集長の不倫を逆スクープして吊るしあげてやればいい。俺は、「ギンギラギンにさりげなく」編集長の後を追った。編集長の自家用車に小型盗聴器をつけ。その後を追った。その日はすぐにやってきた。飛行場の光が美しく見える駐車場。編集長の車は止まり。しばらくすると、女が一人その助手席に座った。女が助手席に座るなり二人は唇を重ねた。「ちっ。しっかり不倫してやがる。。。」俺は、盗聴器から漏れる音に耳を澄ませた。「これで近藤も終わりだ。」「そうね。」「おかげでいい記事が書けたぜ。」「・・・・」「これでお前も少しは気が晴れたか?」「・・・・」「まさかお前がリークしたとは誰も思わないだろうな。」「そうね。これで私は永遠の「少女A」ね」「おい。泣いているか?」「飾りじゃないのよ。涙は。。。」負けた。俺は完全に負けた。編集長の不倫相手は。。。明菜だったとは。。。北ウイングから飛行機が飛び立った。中森明菜Live tour 2003~I hope so~(期間限定盤)[DVD]Amazon(アマゾン)1,782〜4,427円