冥王星移住計画 -6ページ目

ちいさくて茶色い彼

昨夜、パソコンに向かっていると、左のひじになにかが飛びついてきた。
「彼」だった。動転した私が狂ったように腕を振るうと、彼は床に落ちた。
彼はまるでじっと状況をうかがうかのように床に伏せたまま動こうとしなかった。
──やらなければやられる。
そう思った私は捨てる予定だった雑誌を彼の上に落とした。さらにその上に厚くておおきめの本を落とした。そして、確実に成仏していただくために、グシャッといういやな音を想像しつつも、おそるおそる二冊の本の上をぐりぐりと踏んだ。

おおいなる一歩だと思う。これまでは彼を見かけると逃げていた。よくある「除去用具」を手ごろな場所において逃げるという弱腰の対応をしていた。積極果敢に攻めたのは進歩だといっていい。

戦いの終結から半日以上が経過した。が、まだ雑誌をどかして彼の亡骸を処分するにはいたっていない。こわくてどかせずにいる。グロテスクな光景が目に浮かぶ。飛び出た内蔵が床と雑誌にべったりとつき──。
ひとつきくらい放置すれば干からびてすこしはましになるだろうか。

48days

48日ぶりの更新となります。
以前ご覧くださってたかた、ご無沙汰していました。もしやサドンデス!? などとご想像になられたかたもいるやもしれませんが、とりあえず存命しております。

なぜ更新が滞ってたかといいますと、ひきこもりに拍車がかかった結果、料金を振り込みにいけず、回線を止められていたからです。なんともお粗末なオチで。
あまり自民党や公明党にがんばられても癪にさわるので、昨日、嫌々ながら外出の練習をしたおかげでしょうか、今日ようやく支払ってきました。
ついでにいうと、携帯電話の契約も解除されました。滞納しつづけた結果、最後には「法的措置」に訴える云々というありがたい書状をDoCoMoさまより頂戴しました。しばらく放置してたんですが、なかなか法的措置をとってもらえないので、しかたなくDoCoMoショップに駆け込んで支払っていまいりました。
このblogもふくめていろいろな面で、ぼちぼちやっていこうと思います。がんばれ、自分。

最近のディズニー

絵が醜悪すぎる。『リロ&スティッチ』なんかを見てると、ハリウッドの陰謀かとすら思う。
あんなのを見て育ったら、審美眼がぼろぼろになって、B級ハリウッド映画でもよろこんで見るようになるかもしれない。
キモカワイイとかそういうレヴェルじゃなく、醜悪としかいえない。絵本とかおもちゃ屋にあんなのがはびこってるかと思うと虫酸が走る。姪の絵本とか見てるとふつうに登場してて、それを見た姪が「リロ!」とかよろこんでるからやんなっちゃう(原田宗典っぽく)。

で、最近たまたま『トレジャー・プラネット』を見る機会があったんだけど、絵が気もちわるくて堪えられなくて途中で逃げだした。物語的には宇宙版『宝島』って感じでわるくなかったのに、あの絵では・・・。

祝(ほぼ)卒業

2chをほぼ卒業できた。あんまり見たいと思わなくなった。見ると、むしろいやな気分になる。胸が重苦しくなる。体が「やめろ」と訴えかけてくる。

唯一の例外は無職・だめ板のあるスレ。そこだけは閲覧をやめられない。いやな気分にならないどころか、訪れるだけで和む(べつに和み系のスレじゃないけど)。似たような境遇にあるひとたちが集まってる。そこにいると気分がいい。あまり伸びるスレじゃないけど、一日に何度も訪れてる。
かならずしも話に共感できるってわけじゃない。共感できるかもっていう可能性の存在が心地いいんだと思う。

カフェイン中毒

一日に四杯くらい珈琲を飲む。おもな栄養源とすらいえるかもしれない。空きっ腹で珈琲だけ飲んでることもままある。
だいぶおおきめのカップで、ちびちびと時間をかけて飲む。つねにカフェインを補給してないと集中力が持続しない。
すくなくとも自分の場合、ニコチン中毒はほとんど肉体的なものといってよく、脳や意識への作用は間接的なものといっていい。けれど、カフェインは脳に直接的に影響をおよぼす。カフェインがないと脳の覚醒度がじゅうぶんに高まらない。

精神科にでもいって、もっとべつの薬に頼ったほうがいいかもしれない。日光あまり浴びてないのでセロトニンとかも足りてないと思う。

いつもよりほんのちょっと

近くの自動販売機に煙草を買いにいった。
いつもよりほんのちょっと早足で、いつもよりほんのちょっと大股で、いつもよりほんのちょっと快活に歩いてみた。
口もとにかすかな笑みを浮かべ、いつもよりほんのちょっと目をおおきく見開いて、いつもよりほんのちょっとよけいに手をふって歩いた。
いつもよりほんのちょっと世界があかるく見えた。

たのしいから笑う? 笑うからたのしい?
どちらもきっとただしい。
むりにでも手を叩けば、しあわせな気分になれる。むりにでも笑えば福が来る。
そして、いつかは自然に手を叩けるようになる。自然に笑えるようになる。たぶん。

Jennifer Paige

"Crush"って曲を聴いた。
声がMariah Careyにそっくり。最初に聴いたときはMariahかと思った。
Mariahよりもファルセット(裏声)を多用してる。泣くような、嘆くような声。そのせいか、すこし憂いと若さが感じられる。
技術や音域はMariahほどではないっぽいけれど、唄いかたはJenniferのほうがいいかもって思った。

Michelle Branch "Here With Me"

You know that silence is loud when all you hear is your heart

John Cageの4'33"を連想させる。
完全に防音された無音室に入ると、耳を流れる血の音が聴こえたりするらしい。
無という実体のないものは現実世界には存在せず、音の世界にもある意味では存在しないといえるのかもしれない。

すこし前から睡眠中もふくめて四六時中音楽をかけっぱなしにしてる。それは無音のうるささを嫌ってのことなのかもしれない。物音に怯えるたぐいの神経症の一歩手前にいる気がする。

『ああっ女神さまっ』

中高生のころから本屋で見かけて、ずっと気にはなってた。なによりタイトルにインパクトがある。エロ系のにおいがそこはかとなく漂ってる。しかも女神さま。なんだかすごそうだ。
けれど、同時に、そのタイトルが長年手にとるのを避けていた理由だった。パラパラめくりすらしなかった。

最近、コミックの第一巻とアニメ版を見る機会があった。
アニメ化したひとたちがすごいと思った。絵柄や設定が原作とは微妙にちがう(もしかしたらコミックの絵柄のほうが変わってきてて、それに合わせたんだろうか?)。だいぶアニメ版のほうが洗練されてる。小説でも漫画でも、アニメ化・映画化には劣化がつきものだけど、この作品の場合は逆だった。アニメのほうがはるかによかった。それがちょっとした驚きだった。

40点をとることの難しさ

最近の認識。
家事や仕事というのはかならずしも高得点を狙う必要があるわけじゃない。
40点でもいい、60点でもいい。とにかくやることに意義がある。0点よりははるかにマシ。
たとえまずくてもママが朝食をつくってくれなかったら家族は困る。たとえ窓際で上司に怒られっぱなしでも、パパが仕事にいってくれなかったら、家族は困る。

40点や60点をとるくらいだったら最初から試験を放棄して0点を選ぶ傾向が自分にはある。実力不足・勉強不足を棚に上げてるから、なおさらたちがわるい。怠惰な完璧主義者。