いつもよりほんのちょっと | 冥王星移住計画

いつもよりほんのちょっと

近くの自動販売機に煙草を買いにいった。
いつもよりほんのちょっと早足で、いつもよりほんのちょっと大股で、いつもよりほんのちょっと快活に歩いてみた。
口もとにかすかな笑みを浮かべ、いつもよりほんのちょっと目をおおきく見開いて、いつもよりほんのちょっとよけいに手をふって歩いた。
いつもよりほんのちょっと世界があかるく見えた。

たのしいから笑う? 笑うからたのしい?
どちらもきっとただしい。
むりにでも手を叩けば、しあわせな気分になれる。むりにでも笑えば福が来る。
そして、いつかは自然に手を叩けるようになる。自然に笑えるようになる。たぶん。