海と山、時々きもの -3ページ目

海と山、時々きもの

ダイビング記録+きもの試行錯誤の覚書。…だったはずなのに最近は山歩きの記録簿と化しつつある。
23年秋から山のない国に滞在中のため山歩き頻度は低下中。

ヨーロッパのこういう古い住宅は好きな人は好きなのかもしれないけど個人的にはあんまり魅力的に感じない。

 

建築に興味はないなりにこういうの見ると可愛らしいとは思うし素敵だとは思う。

 

が、住みづらすぎる。

 

数十年、下手すると100年以上前に建てられた建物はそりゃ見た目は趣があって良いかもだけど、中身は相当劣化していて、しょっちゅうトラブルがある。

(もしかすると大金持ちは中身をまるっと最新式設備にリニューアルできてるのかもしれないけど)

 

よく聞くのは水漏れ。後、ボイラー故障(お湯が出ない)。

 

今の家では水漏れは上階からの水漏れが1回だけだったけど、お湯が出ない、というトラブルは時々あって、その度に建物にボイラー修理が入っていたんだけど、なんとなくこのトラブルのスパンが短くなっているような気がしている。

 

金曜日の夜もお風呂に入って蛇口をひねってみたものの幾ら待ってもお湯が出なくて、ああまたボイラートラブルか、と思った。

家主に連絡すべきなんだろうけど面倒くさいし今までは一日で復旧していたので、今回もまぁ一日くらいなら我慢できるか、と顔だけ洗ってすませた。

 

でも土曜日もお湯が出ない。

エレベーターには管理人さんか住人の人が貼ったであろう「chaudiere en panne(ボイラー故障中)」の貼り紙があったので、我が家だけではなく建物全体の問題なんだな、ということは認識できた。

ランニングして汗だくになった後だったのでさすがに汗は流したく、冷水シャワーに「フンっ」と気合入れて突っ込んだ。

 

日曜日、さすがに直っていることを期待しながら帰宅したら、なんと今度は建物のエレベーターが動かない。

8階(日本の9階)まで、まぁ登山トレーニングになると思えば、とぜえはあしながら登った。

そして引き続きお湯は出なかった。

 

この建物、色々壊れすぎじゃないか?

 

そして今日月曜日、ランニング終わりに9階分の階段をひいはあと登り、さすがに直っているかなぁと思いながらさっき試しにお風呂で蛇口をひねってみた。

が、相変わらずお湯は出ない。

 

…4日間もお湯出てないんですけど、これいつ直ります?

 

先週まで最高気温17度とかだったのでもし先週この状態になってたらさすがに風邪ひいてた。

今週なんか春すっ飛ばして夏(最高気温28度)になったからまだ冷水シャワーも「フンっ」ってすれば耐えられるんだけどそろそろ風邪ひく気もする。

 

家主にさすがにメールしようかと思ったけど、まぁでもだからといって家主がボイラー修理できるわけじゃないから、「業者が来るまで待ってね」って言われて終わりだろうなと思ってメール書きかけてやめた。

こっちで何かを依頼するとかなりの確率で余計なストレスを溜め込むだけで終わるので余計なことはしないに限る。

 

何にも誰にも期待せず諦めの心で生きるのがヨーロッパで穏やかに生きるコツだと思ってる。

そう思いつつまだ修行が足りてないけど。

 

明日から出張で不在にするのでまぁいいんだけど、さすがに帰ってきたら直っていると思いたい。

 

…。

 

…やっぱりヨーロッパのことなのであまり期待せず直ってたらラッキーくらいに思っとこう。

 

 

 

 

以前書いたようにこれまであんまりモンブラン登山には興味なかった。

でも3月に当地滞在の延長が判明した時、せっかく後1年こちらにいるなら今年の夏登ってみようかな、とふと思った。

 

これはコスミックリッジから見たモンブランドゥタキュール。

 

 

モンブランに登るルートは幾つかあるけど、メジャーなのは、①通常ルート/グーテルート、②三山縦走ルート/コスミックルート、の2つ。

 

もしモンブランに登るなら②の三山縦走ルート/コスミックルートの方が興味ある。

ただ、コスミック小屋から三山縦走ルートで頂上までは8時間くらいがデフォルトらしいし、そうすると自分の場合は12時間、いやもっとかかる。。。というかそもそもたどり着けるのか?途中で力尽きてブレンバのコルでビバークとかになりそう。。。

 

と悩みながら色々youtubeの動画を見ていたら、ちょっと興味深いタイトルの動画を見つけた。

 

「モンブランでのビバーク:頂上での論争」というタイトル

Bivouac sur le Mont-Blanc : polémique au sommet

 

動画は23年1月にフランスのTF1 Infoが公開したもの(TF1はフランスの民放)。

 

概要としては、

 

二人の登山者がモンブラン登山し山頂でのビバーク(bivouac)の様子を撮影しSNSに投稿した。

但しそこでのキャンプ(camper y)は禁止されており、違反者には15万ユーロ(4月中旬のレート<186.8円/ユーロ>で日本円約2,800万円)の罰金が課せられる。

サンジェルヴェレバン市のペイエ市長は「ビバークは往々にして迷惑行為と同義」と主張している。シャモニーでの意見は分かれている。

この動画を投稿した登山者は「規制の存在は知っていたが全面禁止とは知らなかった」とSNSで反応した。

 

というもの。

 

サンジェルヴェレバン市というのはグーテルートの起点となる麓の市。

ちなみにこのペイエ市長という人は調べたら22年にモンブラン登山者に救助や葬儀の費用として1.5万ユーロの保証金納付を求めようとしていた人なので、モンブランにお気軽に登り遭難したりする人に対して思う所がきっとあるんだろう。

ペイエ市長の主張として「なんで無謀登山者の救助をフランス人の税金で行わなきゃあかんねん」というものがあるらしいので、きちんと調べてないけどモンブラン山域での救助は無料なのかもしれない。

 

なんか最近、富士山の閉山期の登山を巡って麓の市長がぷんすこしている、という報道を見たのでもしかしたら両市長は気が合うかもしれない。知らんけど。

 

話を動画に戻すと、見ていて気になった疑問としては、

 

「モンブラン登山で禁止されているのはキャンプ(camp)なのかビバーク(bivouac)なのか」

 

というもの。

動画では「ビバーク(bivouac)」と「キャンプ(camp)」が混ざっていてよくわからない。

動画のタイトルにもあるように投稿されたのは「モンブランでのビバーク」なんだけど、それに対してTF1の説明では「キャンプは禁止」と言っているんだけど、ビバーク=キャンプなのか?

 

フランス語力ゴミカス+山初心者の私の理解では、camperと言った場合はテント泊、bivouacerと言った場合はビバーク(緊急時の野営)というイメージなんだけど、どっちなんだ?

 

この投稿されたという元動画は削除されてしまっているのでどういう経緯で「頂上でビバーク」することになったのかわからないけど、動画冒頭では「頂上でのビバークに挑戦(relever un defi)してみたいと思います」と言っているような気がするので(私のフランス語レベルはゴミカスなので間違ってたらすみません)、緊急避難的なものではなく意図的にテントを張ったようには思える。

 

キャンプ=意図的にテント張ることが駄目なのか?それとも力尽きたときのビバークすら禁止なんだろうか?三山縦走ルートで途中で力尽きたら救助呼ぶかその場で野垂れ死ねってことなのか?

テント泊禁止はまだわかるんだけど、緊急時のビバークは許してほしいかも、と思いながら色々調べてみた。

結果、わかったことやわからなかったことを自分の覚書として置いておく。

 

①「キャンプ(camper)」はモンブラン全域で禁止、唯一テートルースのテント場はOK(コズミック小屋下部でテント常設するのもだめ)


まずは「キャンプは禁止」について調べるためオーサヴォワ県のウェブサイトを見てみた。

Mont-Blanc - Montagne en été - Vos loisirs - Actions de l'État - Les services de l'État en Haute-Savoie

 

このページ中段にある"Access to Mont Blanc-An exceptional Site:The Realm of Alpniste"をクリックして英語の注意書をダウンロードする。

 

1頁目を見ると、

 

「モンブランの指定区域(classified site)ではテートルースのベースキャンプを除きキャンプは禁止」

「APHN対象区域でのキャンプはテートルース小屋を除いて禁止」

 

の記載がある。

 

この「指定区域」と「APHN」がそれぞれ何を指すかというと、左下で記載されているように

 

①指定区域:1952年1月5日成立(1972年6月16日改正)の大臣令で指定された保護区域

②APHN:2020年10月1日成立の条例(nDDT-2020-1132)で指定された保護区域

 

らしい。

左下の地図に表示されている赤い部分が②のAPHNの保護対象区域で、茶色の水玉部分(②のAPHNも含めて)が①の保護対象区域。

 

通常ルートもコスミックルートも②のAPHN対象区域に入っている。

コスミック小屋下部は一部APHNに入っていないところがあるけど、①の「指定区域」には入っている。

youtubeでコスミックルートの動画見てると、結構コスミック小屋の下部にテント張ったまま出かけている人も多いんだけど、あれは本来は禁止っぽい。

 

フランス山岳クラブのウェブサイトから飛べるサイトには、「コスミック小屋下部でのテントは禁止」と明記してある。

 

フランス山岳クラブのウェブサイト

   consult the site Climbing Mont Blancをクリック⇒出てきたウェブサイトのページ下部にあるMont Blanc: mountainner's concernをクリック

 

この案内書によると、「キャンプは禁止されているにも関わらずCol du midi(当方注:たぶんコスミック小屋の下)で毎年70近くのテントが張られている」とある。

 

なので、わかったこととしては堂々とテント張ってよいのはテートルース小屋の指定された場所だけ、ということ。

ちなみにテートルース小屋のテント場は自分でテント張れるのかどうかちょっと謎(人の記録とかみると既に貼ってあるテントを予約するような形にも見える)」なのでこれは管理者に確認したほうが良いかもしれない。

 

【追記】26年6月時点でテートルース小屋は「テートルースのテント場」を管理していないことが発覚したので追記

 

②「通常ルート及びその付近での」ビバークは「不可抗力を除いて禁止」、コスミックルート上でのビバーク可否は不明

 

「キャンプ」が禁止されているのは理解した。

では「ビバーク」はどうなんだろう。

 

先ほど上で挙げた地図の上部には「通常ルート上のビバーク(bivouacking)はextreme emergencyを除いて禁止」とあるけど、これをみると、

 

禁止されているのは通常ルート上だけなの?(三山縦走ルートは?)」

「自分の理解ではビバーク=緊急時の野営だと思ってたんだけど、extreme emergencyのビバークと普通のビバークってどう違うの?

 

という疑問が湧いてくる。

 

とりあえず通常ルートも三山縦走ルートも入っている②のAPHN区域でのビバークについて知りたいな、となったのでオーサヴォワ県のウェブサイトからダウンロードできる②の条例を見てみた(google翻訳先生に聞きつつ)。

 

これを見ると、第2条1項4がキャンプ(de camper)についての条項、第2条1項5がビバーク(de bivouaquer)についての条項となっている。

 

第2条1項5

「サン・ジェルヴェ・レ・バン経由のモンブランへの通常ルート上およびその付近では、不可抗力の場合を除き、ビバークは禁止されています。これは、このルート上に複数の避難小屋が存在するためです」

 

とある。

 

ここから理解したのは以下の2つ。

 

(a)私は「ビバーク」というのは緊急時の野営のことだと思っていたんだけど、恐らくそれは「不可抗力の場合のビバーク」に当たり、不可抗力の場合のビバークは許されている

 

通常ルートにおいて小屋にたどり着けない場合は救助を呼ぶか野垂れ死ぬか、とかいう究極の選択を迫る条例ではなさそう。

じゃあ「普通のビバーク」の定義って何だよ、と思ったけどそれは後述。

 

(b)普通のビバークは「通常ルート及びその付近」では禁止

 

気になるのは2-1-5の記載が「通常ルート上及びその付近で」とあることだ。

コスミックルート上については書いていないように見える。

「その付近で」がコスミックルートのことを含むのかとも思ったけど、「サンジェルヴェレバン経由の」と「ルート上に複数の山小屋が存在するので」という記述を考えると2-1-5はあくまでニーデーグル駅発の通常ルートの事を指している気がする。

 

ただ以下のウェブサイトでは、「コルデュモンラッシェからモンブランタキュールに渡るAPHN内でのビバークは禁止」と記載されているので、もしかしたらコスミックルートでも禁止なのかもしれない。

 

Vallorcine Areaでのビバークについて

Bivouac - La Chamoniarde

 

ちなみにyoutubeでコスミックルートの動画をいくつも見た中で、一部にはコスミック小屋下部の雪原でテントを張らずに雪の上にシート敷いて寝袋だけ敷いて寝てる猛者たちが何組かいた。もしかしたらコスミック小屋下部のAPHNではないけど指定区域にあたる場所では「キャンプは禁止だけどビバークはOK」だったりするのかもしれない(未確認)。

 

 

③罰金は2800万円どころじゃなく5600万円の可能性がある。

 

色々面倒くさいけど、じゃあ違反した際にどれくらいの罰金取られるんだろう?ということでAPHNに関する条例を見ると、

 

第8条

「本条例の規定に違反する行為は、環境法第L415-3条及び第R415-1条に規定する罰則によって処罰される」

 

とあって、この環境法L415-3条をみると「3年の拘禁刑及び15万ユーロの罰金」とある。

R415-1の方には「第4級軽犯罪に適用される罰金」とあるけどそれが幾らかは力尽きて調べられていない)

 

なので、APHN対象区域でキャンプしたり、通常ルート上で不可抗力ではない場合にビバークしたりしたら、15万ユーロの罰金を受ける、というのは本当のようだ。

 

ただ、キャンプに関しては先ほど上でリンクを貼った案内書の地図の右側をみると、

 

「キャンプに関する禁止条項を遵守しない場合は2年の禁固刑と30万ユーロの罰金」

 

の記載があるので、

 

変な所でテント張ったら15万ユーロどころじゃなく30万ユーロ(5,600万円)の罰金を取られる可能性があるのかもしれない。

 

この根拠法として「環境法第341条19項」が挙げられていて、該当条項を見ると確かに「2年の拘禁刑及び37.5万ユーロの罰金」の記載がある(30万ユーロより更に高い。。。)。

対象行為は「定められた許可を得ずに自然記念物/遺跡の外観を変更・破壊すること」なので、テントを張ることがこれに該当する、ということなのかもしれない。

 

④「キャンプ」と「ビバーク」の違いは「1泊、夜間のみ」かどうか

 

最後に個人的に一番気になっていること、「キャンプ(camper)」と「ビバーク(bivouacer)の違いは何?というのを調べてみた。

 

色々見てみた中で、「ビバーク」に該当するものとそうじゃないものの違いを例示している以下のサイトが一番わかりやすかったかもしれない。

 

Le bivouac | Portail des parcs nationaux de France

 

これによるとまず、ビバークがキャンプと違うのは、「一泊のみ、簡素な宿泊設備を利用するかどうか」という点。

 

上のサイトが例示している「ビバーク」は

 

・星空の下で寝る、または立ち上がれないほど小さなテントで寝る

・一泊のみ

・許可された場所で行う

・夜から朝まで

・出発後は出来る限り痕跡(ゴミや食べ残し)を残さない

 

というもの。

 

*なお、上のサイトによるとビバークについては各国立公園でそれぞれ規制が異なる(道路から1時間以上離れた場所である必要とか、日没1時間前から日出1時間後までならOKとか)ので目的地の規制をよく調べたほうが良さそう。

 

私は「ビバーク」=「緊急時にするもの」だと思っていたけどそれは間違いで、法律上の「ビバーク」はそれよりは定義は緩やかなようだ。

私が今まで思っていたビバークは、条例にある「不可抗力の場合のビバーク」に相当するっぽい。

 

そうなるとますますコスミックルート上での「普通のビバーク」の可否が気になる所ではあるんだけど、個人的にはコスミックルートは色んな理由から諦めたので、力尽きてこれ以上調べるのはやめた。

 

<おまけ>通常ルート上にあるヴァロ避難小屋の「滞在」も緊急時除いて禁止っぽい

 

通常ルートの動画を見てると、よくヴァロ避難小屋で休憩している動画が出てくるんだけど、さっき上で挙げたAPHN条例の第2条1項7をみると「不可抗力の場合を除き、ヴァロ避難小屋で寝る(de dormir)のも滞在する(sejourner)も禁止」とある。

 

もし通常ルート使うなら私のようなヘタレがグーテ小屋から一気に頂上に行くのは無理だろうからヴァロ小屋で休憩しようかなと思ってたんだけど。。。

フランス語の「sejourner」は短期間の休憩も含まれたりするのかな?

どちらかというと長期間の滞在を意味する言葉のようにも思うんだけど如何せんフランス語レベルがミジンコなのでよくわからない。

 

 

 

 

以上色々調べてみた個人的な感想として、

 

 

モンブラン登山、思ってた100倍面倒くさい。

 

途中で心折れかけたけど、もう小屋の予約とっちゃったし、罰金5000万円とか払いたくないので、頑張って色々調べて準備して行こう。

 

 

2年前にイタリア側から見たモンブラン。

 
2月の下旬、来る山行に向けて久しぶりにランニングに行った日の夜、左膝の内側が痛くなった。
翌朝起きたときも痛くて、(あ、これはまた膝やったか、、、)と思ってたら夜になったら痛みはなくなっていた。
 
気のせいかな、と思おうとしたけどその数日後、再びランニングに行ったらまた同じような痛みが発生し、これはあかん、となり、さすがに医者に行くか、となった。
以前左膝に水が溜まったときのような張っている感じはないけど、早めに行ってできれば以前入れてもらった潤滑油みたいな薬入れてもらいたい。
 
病院が嫌い過ぎてこのポテト王国に来てから歯医者以外の医者に行ったことはないけど、山に支障が出るのは嫌なので行くしかない。
 
こちらでの病院の手続きは面倒くさい。
日本みたいに、「なんか痛いな。。。病院いこ」みたいにふらっとウォークインで行けるようなシステムではない。
 
2月の終わりに整形外科(フランス語でOrthopedie、というらしい)を探して近くの医院にアポを取ったんだけど、最短で取れたのが一週間後。
病院にかかる頃には膝の痛みは当たり前だけどなくなっていた。
 
先生に「〇日前に久しぶりにランニングに行ったら膝が1日くらい痛かったんです。数日後もランニングしたら同じような状態になりました。4年前に膝に水が溜まって、軟骨がすり減っているのが原因だと言われました。今回も同じような原因じゃないかと思うんです」と説明。
 
そこの診察台に横になって、と言われて触診。
 
「触った感じだけじゃわからないな。違う病院でMRIとってから4日後以降にまた来てくれる?MRIのアポはこっちで取るから。いつがいい?」
と言われて希望日時をとりあえず伝えてみたけど、内心は(MRI?????)となっていた。
 
そんな大がかりなものじゃなくていいんだけど。。。レントゲンとかないのかな。
診察室をぱっと見渡した感じレントゲンとかありそうになかったので、なんか、病院によるんだろうか。。。
一応、膝の権威です、みたいな先生を(ネットで)探したつもりだったんだけど。。。
 
4年前日本で膝が痛くなった時は2つ病院に行ったけど、どちらもその場でレントゲン取ってそれを見ながら判断して、うち1回は人間に使うものと思えないような極太注射器で水抜いてくれて潤滑油入れてくれてそれで終了だったんだけど。。。(もう1回は抜く程でもない、と言われて薬もらって終了)
 
山に行くんですけど登れますか、と訊いたら「サポーターあれば登っていいんじゃない?処方箋書くよ」と言われて、内心(サポーターに処方箋????)となった。
 
これが処方箋。「Bandagiste」というのはフランス語でサポーターとか医療用装具を販売する専門の所を言うらしい。
なんか、絶対もう使わない無駄なフランス語の知識が増えていく。
 
とりあえず近くのBandagisteをグーグルマップで探して行ってみる。
 
処方箋を出したら、渡されたのがこの巨大サポーター。
 
試着室みたいなところで試着したんだけど、販売のマダムのサポートなしにはつけられなかったくらいぎっちぎちだった。
 
これ、山登る前に一人でつけるとか無理なのでは???
つーかこの上にタイツとかパンツ履くことできるの?
無理では?
 
「140ユーロ(うろ覚えだけどそれくらい)ね。保険で40ユーロ(うろ覚えだけどそれくらい)は還付されるわよ」
 
と言われて目が飛び出そうになった。
 
いつも山に行くときつけてるミズノのサポーター、確か数千円でしたけど。。。。え、140ユーロ(約3万円)?
こんな装着面倒くさそうなサポーターが数万円????
*こっちの保険(mutualナントカ)には入っていないので全額自費。
 
一瞬迷ったけど、山のためなら、と歯を食いしばって購入。
 
予想外の出費に心と財布に傷を負いながら数日後、MRIを取りに指定された病院に向かった。
夜8時30分、と随分遅い時間だなと思っていたけど、24時間やっている救急も併設の病院だった。
 
誰もいない電気も消えた薄暗い病院をさまよっていたら、掃除のスタッフさんに「どこに行きたいの?MRI?まっすぐ行った所のエレベーターで地下1階ね」と教えてもらい向かう。
 
なんかよくわかんないけど、たぶんこのIRMがMRIなんじゃないかな。。。
 
 
IRMはどっか行ったけどたぶんこのNMR(英語)/RMN(フランス語)がそうってことで良いんだよな。
EUもフランス語だとUEだしOECDはOCDEになるし英語とフランス語で順序入れ替わるの混乱する。
 
待合室に行ってしばらく待って人生初のMRI(NMR?)を受ける。
始まる前に担当のマダムに「これがあったほうがいいと思うわよ」とごついヘッドホンを渡されて「?」となりながら装着したけど始まった途端に必要性がわかった。
 
MRIってこんなすごい音なるんや。。。。何この音。
 
ヘッドフォンを貫通する大音量にびびりながらしばらくかちこちに固まっていたら、ようやく解放されて終了。
今回はひざ下のみのMRIだったけど、これ全身やるとなったらもっと長時間この音に耐えなきゃいけないのか。。。
 
もう一生MRIとかやりたくないんですが。
 
終わった後に支払おうと財布を取り出ししたら、「クリニックから請求書が行くから。MRIもクリニックに送られるから」と言われてそのまま帰宅。
なるほど。
とった写真(?)をクリニックに送るというワンステップを挟むから「4日後以降にまた来てね」と言われたのか。
 
4日後に最初診てもらった病院にアポを取り再び来院したら、驚くべきことに診察室に座った私を見た先生の第一声が
 
「君はどこが悪いんだっけ?僕、この前なんて君に言ったんだっけ?」
 
で椅子から転げ落ちそうになった。
 
そのためのカルテでは???
 
初回来院時の説明をもう一度繰り返し「前回はMRIを見ないとわからない。MRIをとって4日後以降に来てね、とのことだったので取ってきました」というと、ようやくPCを操作して、「ああ、MRI来てるね」と先生。
 
「うん、どこも悪い所ないね」とMRIの写真(?)を見せながら解説してくれる先生。
 
ほんまか??と思ったものの、確かに見せてもらった写真では、膝と膝の骨の隙間はきちんと空いているようにみえる。
4年前に膝を悪くしたときにとってもらったレントゲンは素人目にも隙間が狭まっているのがわかったけど、今回は大丈夫そう。。
 
まぁでも症状が出てから1週間以上たっているので、悪くなってたところもどっか行ってそうではあるけど。。。
 
ほら、MRIの病院は悪いとこない、って言ってるよ、と出してもらったMRI(RMN)結果。
 
わかる言葉が1%くらいしかないのですが。
 
まぁでも先生が「悪いとこない」って言うのならそうなんだろう。
 
それは安心ではあるけどまた痛み出したら怖いので、とりあえず日本で入れてもらった潤滑油みたいなのだけでも入れてもらえないかな、と思っていたら、先生が「どこも悪くないように見えるけど、きちんと見るにはKinesitherapieに行ってもらわないとわかんないから紹介状書くね」と紙を取り出した。
 
またたらいまわしかい。
 
つかKinesitherapieって何よ。
 
と思ったけど先生の見せてくれた紙を見るに、恐らくリハビリとかそういうの担当する所っぽい。
*帰宅して調べたら「理学療法」と出た。
 
「週に2回、合計18回のseance(セッション)」と紙に書かれて絶望した。
 
そんな時間はない。もう2週間後に山なのに。
 
 
「Kinesitherapieで原因をきちんと探してもらって、それで治らなかったらこういう手段もあるよ」と差し出されたパンフレット。
 
 
これこれ、求めてた潤滑油たぶんこれー!!
 
これを今すぐ打ってもらいたいんだけど。
 
「kineナントカに行く過程をすっ飛ばしてこれを打ってもらうことはできませんか?」と聞いてみたけど、「行ったほうがいいよ」と渋い顔をされた。
 
 
・・・海外で病院行くの、面倒くせー大変なんだなやっぱ
 
日本の時は
 
なんか痛いな⇒ウォークインで来院⇒レントゲン撮って水抜いて潤滑油入れて終了
 
だったのに。半日で終わった。
 
こっちだと
 
なんか痛いな⇒アポ入れ(最短1週間)⇒初診⇒数日後MRI⇒アポ入れて数日後2回目診察⇒理学療法(2か月)⇒ようやく注射
 
か。
 
全行程終えるのに2カ月以上かかるやん。
 
ちなみにMRIの費用は、MRI撮ってもらったところでは「クリニックから請求が来る」と言われたけど、クリニックでは「MRIの病院から直接請求書が届く」と言われて半信半疑で待ってたら先週ようやく請求書が届いた(MRI撮ってから2か月たってる)。
 
今回の病院行きでかかった費用はこちら。
 
初診:90ユーロ
MRI:202ユーロ
第2回診察:90ユーロ
サポーター:140ユーロ
 
合計:522ユーロ(本日のレートで9.7万円)
 
・・・9.7万円。
 
初診の時に鎮痛剤も処方箋もらって買ったのでたぶん約10万円。
 
ちなみにこれ、全額自己負担になる様子。
 
一応駐在期間をカバーする保険は会社がくれてるけど、初診の前に保険会社の窓口に電話して症状を説明してカバー対象なのか聞いたら
 
「保険対象はあくまで海外駐在期間中に新しく発生した疾病・怪我なので、数年前に同じ個所に同じ症状があったということであればカバーされない可能性が高い」
 
と言われてしまった。
申請手続きも面倒臭過ぎるので諦めた。
 
代わりにKineナントカに行くのはやめた。
もしまた膝が痛くなったらクリニックに行って先生にすがりついて何とか交渉して即日注射打ってもらおうと思っている。
 
 
ちなみに先ほどの診察結果↓
 
帰宅して一文字ずつぽちぽちとGoogle翻訳に入力して出した翻訳はこちら↓
 
関節内滲出液、膝窩嚢胞は認められません。
 骨病変や著名な骨浮腫は認められません。
 内側及び外側半月板の形状は正常です。
 著名な軟骨軟化症は認められません。
 膝蓋下外側脂肪に軽度の非特異的な硬化が認められます。
 
 結論:
 関節内病変は認められません。
 臨床検査結果と比較してください。
 
 
すまん、日本語で頼む
 
膝窩嚢胞って何?骨浮腫ってなんか聞いたことあるような気もするけど何だっけ?
半月板は知ってる。プルシェンコがよく手術してたやつ。
 
ていうか
「膝蓋下外側脂肪に軽度の非特異的な硬化が認められます。」って何????
 
そんなこと一言も先生言ってなかったが??
 
自分で調べたら「膝蓋下外側脂肪」あるいは「膝蓋下脂肪体」は膝関節の衝撃を吸収する組織らしい。
運動不足、姿勢の悪さ、炎症などで硬化するらしいから、やっぱ悪くなる予兆はあるんだろうな。
 
6月と7月に技術的には難しくないけど(自分の)体力的にハードな山行を予定しているのでちょっと不安ではある。
 
 
欧州生活も合計7年近くになる。
良い意味でも悪い意味でも最近はもう文化の違いに感情が動くことはあんまりないんだけど、未だにちょっとおもろいなぁ、と思うこともある。
今週南の方に出張に行っていたんだけど、改めてヨーロッパを感じたことが2つあった。
 
①感情は素直に出す。接客業とか関係ない
 
移動中、水を買うためにスーパーに立ち寄った。
250mlペットボトルで1ユーロ。
 
ペットボトル1本をレジに持っていったら、ボトルを置くや否や、レジ打ちのお兄ちゃんに食い気味に「カード?」と聞かれた。
 
これはたぶんカードで払って欲しい、という意思表示。
気持ちはわかる。
その方が早いし1ユーロのためにお釣り数えるの面倒くさいからな(1ユーロか2ユーロコイン以外)。
 
ただ、私はチップやタクシー用(嘘かほんとかたまにお釣りの小額紙幣ない、と言われたりする)に小額紙幣や小銭が欲しかった。
 
私が財布から20ユーロ札を取り出したのを見て、
 
 
ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"むかっむかっむかっ
 
と怪鳥みたいな悲鳴を上げる兄ちゃん。
 
10年前フランスに来たばかりの頃の私だったら(1ユーロの買い物のために20ユーロ札出すのは申し訳ないかな)などとチキってあらかじめコインを握りしめていたかもしれないし、兄ちゃんの怒りに怯み「あ、じゃあ。。。」と慌ててカードかコインを取り出したかもしれない。
 
でも2026年の私は非常に図太いので兄ちゃんの怒りの叫びをBGMに
 
「キャッシュでお願いします」
 
と20ユーロ札を突き付けた。
 
兄ちゃんの都合なんか知らん。こっちにはこっちの都合があんねん
 
ムキー←こんな顔でぶつくさ言いながら(イタリア語なのでわかんなかった)小銭と10ユーロ札と5ユーロ札を取り出す兄ちゃん。
 
この兄ちゃん程露骨ではなくても、レジでお釣りが面倒くさそうな会計をキャッシュで払おうとしてレジの人が舌打ちしたりとか、カード決済が何故かはじかれたりして手間どるとレジの人が貧乏ゆすりしだしとかはこっちではあるある。
 
タクシーでカードで払おうとしたら「キャッシュないの?」と言われて「ない」というと舌打ちされるのもこっちではあるある。
 
皆、自分の不機嫌や都合を表現することを気にしない。
でも私も相手の不機嫌とか都合とかどうでもいい。
 
だからWin-Winの関係(?)
 
 
 
②お堅い職場でも職種によって服装が非常にラフ
 
今回の出張中、とある官公庁に立ち寄ったんだけど、受付のおじ様2人のうち1人の恰好が久しぶりに結構衝撃的だった。
 
なんというか、
 
パイレーツオブカリビアンのジョニーデップ+ド〇小西
 
だった。
 
超日焼けした肌にシャツのボタンを第4ボタンぐらいまではだけて、その上に山伏みたいなじゃらじゃらのネックレスをつけて、おしゃれベストを羽織っていた。髪は仏陀みたいなお団子。眼鏡はド〇小西みたいな白の極厚フレーム。
 
指には勿論ごつい指輪を複数嵌め、指にまで入れ墨が入っていた。
 
ワ、ワイルド~
 
ここまでワイルドな人は久しぶりに見た。
 
日本と違って海外では入れ墨は普通、という論調を見たりするけど、個人的には「社会層による」という印象がある。
お堅い職業や官僚のトップ層は見た目を小ぎれいにしている。
入れ墨を入れている人や男性でピアス開けている人を見たことはない。
(男性はスーツなので見えないとこに入れ墨入っているのかもしれないが)。
髭(特に無精ひげ)をはやしている人すら少ない印象がある。
 
ただ、お堅い職業の中でも受付とか割と緩い職種では服装がラフだったり入れ墨が入っていたりすることはある。
 
これは以前ポテト王国を歩いているときに見つけたとある銀行の中途採用の看板だけど、
 
普通に入れ墨OKなんだな、とちょっと吃驚した記憶がある。
 
なので、「社会全体で見た場合の入れ墨の浸透率は高い。お堅い職業のトップ層では見たことないけど、職種によっては割と緩め」というのが個人的な印象。
 

それにしても今回の官公庁の受付のダンディなおじ様の恰好は衝撃的なレベルではあった。

 

ただイタリアだからそんなに浮いてない気も個人的にはした。

 

あのイタリア版ジャックスパロウみたいな恰好はここポテト王国の灰色の空と寒さとダサさの下ではちょっと浮く気がするけど、イタリア南部の明るい空と暖かさとおしゃれさの中では「ちょっと衝撃的」くらいであんまり違和感はない…気もする。

 

 
雪山登山を始めた初期の頃、下半身の装備は
 
・(天気よくて雪も深くなさそうな時)モンベルのメリノウールEXPタイツ+モンチュラのヴァーティゴ
・(天気が悪そうで雪が深そうなと時)モンベルのメリノウールEXPタイツ+モンチュラのヴァーティゴ+マムートのノードワンドプロのHS
 
にしていた。
でも雪山教室の先生に「ヴァーティゴだったらオーバーパンツ要らなくない?」と言われてから下半身の装備を少し考えなおした。
「いらなくない?」と言われつつもヴァーティゴだけだとやや不安だったのでせめてソフトシェルにしようかなと思いソフトシェルパンツであるエクスカリバー(同じくモンチュラ)を買い、それ以来ずっとどんな雪山でも下半身の装備は
 
・モンベルのメリノウールEXPタイツ+モンチュラのエクスカリバー
 
にしている(これにゲイターをつける)。
 
本当は宜しくないんだろうけどエクスカリバーに出会ってからノードワンドのオーバーパンツの出番はなくなってしまった。
これまで7,8月のスイスの雪山も2月のシャモニーの岩峰も1月のスロヴァキアの雪深い山も全て下半身はメリノウールタイツ+エクスカリバー。
私にとってはそれだけエクスカリバーは完璧だった。
 
そのエクスカリバーに、去年シャモニーで岩峰を登った際にクライミングがド下手過ぎて穴を開けてしまった
 
大変ショックだったけどこのパンツ完璧すぎて気に入っているとかいうレベルを超えて依存しまくっているので一カ所穴が開いたくらいで買い替えたくない、補修できないかな、と山ショップに行った所、なんかできそうなものを発見した。
 
ゴアテックスのファブリックパッチ。
 
なんか適当に切って貼ったらいけた。別にアイロンによる圧着とかも必要ない(たぶん)。
 
こう見ると結構目立つけど実際は元のパンツの色が黒なのでそんなに目立たない・・・気がする。
というか正直、目立っていてもどうでもいい。
 
去年7月にメンヒに行く前にこのパッチを当ててからずっと使ってきた。
メンヒで下山時雹⇒吹雪になったときも特に雪が染みたりみたいなことにもならなかったし、好天過ぎてあんまり参考にならないけど8月のブライトホルンやアラリンホルンも特に問題なかった。寒さを感じたりも特になかった。
 
ただ最近はちょっとテープの端っこがはがれてきて、そろそろテープ張り替え時かな、などと思っていた。
 
端っこがめくれてきていた。
 
そしてこの前の山行でこけたり宙づりになったりクライミングがド下手過ぎたりした結果、いろんなところにアイゼンを引っかけまくって大量のかぎ裂きが出来てしまった。
 
 
 
 
 
 
 
さすがにこれだけ色々な所に穴を開けてしまったらパッチによる補修じゃ間に合わない、というかもう使えないな、と思って廃棄を決断した。
これまで4,5年間、どんな雪山に行くにも一緒だったので大変ショック。
 
まぁ、でもきっとこういうウェアとかは消耗品なんだろうな。。。いつかは駄目になる運命なんだろう。
今まで本当に有難う、エクスカリバー1号。
 
また買うならエクスカリバーが良いと思ってモンチュラのウェブサイトを見てみたけど廃番になってしまったのか、少なくとも2026年3月時点ではどうやら売っていないようだった。
悲しい。そしてエクスカリバー以外に変えるの激しく不安。
 
一応冬用(?)のヴァーティゴは持っているものの、撥水や保温の点で少し不安だったので去年の夏買っておいたマムートのソフトシェルパンツ(Taiss pro SO)を取り出して改めて履いてみた。
でもエクスカリバーにあまりにも慣れ過ぎてやや違和感を感じる(ごわごわ感あるな、とかフィット感がエクスカリバーに比べてやや低いな、とか、エクスカリバーに比べて薄っぺらい気がするな、とか)。
 
今年の7月、モンテローザ山域に再び行こうと思っている。
ゆるふわ雪山ハイクの予定なのでヴァーティゴで行けそうな気もしつつ、いきなりハードな山登りで使うのも不安なのでこの機にTaissを試そうか迷っている。