海と山、時々きもの -2ページ目

海と山、時々きもの

ダイビング記録+きもの試行錯誤の覚書。…だったはずなのに最近は山歩きの記録簿と化しつつある。
23年秋から山のない国に滞在中のため山歩き頻度は低下中。

今回、シャモニーガイド協会主催の雪山教室3日間のコースに参加してどうだったか、と問われると、参加して良かった、と思う。

ただ、満足度100点中の100か、と問われると、何というか、一言で表現するのが難しい。

 

 

①言語面でのストレスが大きかった

 

難しい、と感じる一番大きな原因は、やはり言語面でのストレス。

英語コースだと思ってたら英語コースじゃなかった件。

ただ、これに関しては完全に私が悪くて、ガイド協会もガイドBも何にも悪くない。

 

まず、私は今回、「英語によるコース」だと思って参加したけど、1日目に帰ってコース概要をよく読み返してみたら「IFMGA English speaking mountain guiding service」と書いてあった。

要するに「ガイドが英語を喋れます」というだけで、「英語によるコース」とは一言も書いてない。

「英語コース」だと思ってたのは私の勝手な思い込み。

ガイドAもある程度英語は喋れたし、ガイドBはアメリカ人なので当然英語が母語。

なのでコース概要は何にも間違っていない。

 

次にコース説明がフランス語中心だったのは私以外の参加者が全員フランス語が喋れたからなので、ガイドがマジョリティに合わせるのも当然だろう。

あと、「フランス語わかる?」と聞かれて「ほぼ無理」と答えたのも悪かった。「ほぼ」の定義は人によってそれぞれだから。

私は「無理。一言もわからない」と答えておくべきだった。

 

英語による登山用語も触れるのは初めてなので全部理解できたかは怪しいけど、フランス語だと今喋っているのが地名なのか知らない単語なのかすらおぼつかないので、自分がこれからどういうルートを行くのかすらわからない、ガイドの指示すら聞き取れない、というのは激しくストレスだった。

一応頑張って聞き取ろうと神経を集中させるんだけど、そうすることでエネルギーを使うから、途中からは放棄してしまった。

 

でも、これも私が悪い。

私はもっと、「英語でも説明して」と要求すべきだった。

(私一人だけのために英語で説明を繰り返すのは皆の時間を無駄にしてしまう)などとチキンなことを思って黙るのではなく、「フランス語で言ったことを全て英語で復唱して」と最初からいうべきだった。

 

何故なら、私は他の参加者と同じ料金を払って参加しているのだからその権利がある。

あと、もし私が説明がわからないせいで事故ったりすればそれは他の参加者の迷惑にもなるんだから、むしろ英語での完全な説明を要求すべきだった。

 

だからこれは、勝手にチキってそれをせず、勝手にストレスを溜め込んでいた私が悪い。

 

②技術面でのニーズが合わなかった

 

これも別にシャモニーガイド協会もガイドABも全く悪くなく、単なる需給のミスマッチだと思うんだけど、「アイゼンとピッケル経験有」という参加者条件から想定していたよりは個人的な印象としてはちょっと易しかった。

 

スクリューの使い方とかカムの使い方とかは今回初体験だったので新鮮だったけど、1日目のアイスクライミング講習とかは冬に赤岳鉱泉で何度もやったしな、という個人的な感想。

 

後、自分にとっては使わない技術もあった。

2人で登る時の確保のためのロープの岩へのかけ方とかは2日目、3日目に色々教えてくれたけど、これは一人で登りたい私にとっては正直興味なかった。

 

もう一つ、少し残念だったのは、1日目のアイスクライミングやアイゼンの使い方の講習の時はさすがに色々足の置き方とか指導されたけど、2日目、3日目のコースの時はそれがなかった。

これはガイドさんの性質にもよるんだろうけど。

 

私は日本の雪山教室はミ〇〇ツ登山教室しか知らないけど、ここはいつ行っても、色々と細かく見てくれて指導してくれる印象がある。

赤岳鉱泉のアイスクライミング講習の時だけじゃなくて、2日目の実践山行の時も、足の置き方、アイゼンの爪の入れ方、少しでも楽な登り方、ピッケルの使い方など細かく声掛けしてくれる。

教え方がスパルタだ、という印象を持つ人もいるようだけど、私は特にそう思ったことはない。

教えてもらう立場なのだから多少厳しく言われようが当たり前だと思っているし、生死にかかわることなのでむしろ厳しく細かく色々教えてもらいたい。

 

今回、例えば2日目は雪が結構崩れやすくてエリックは登るのに難儀していたけど、おそらくミ〇ヤツ登山教室なら雪の蹴りこみ方とか指導してくれたんじゃないかな、と勝手に思ったりしていた。

 

あと、3日目のリッジ歩きが終わった後にガイドBや他の組に、歩き方がstableだった、と褒めてもらえたけど、これはミ〇〇ツで色々教えてもらってたことが活きたのかな、と思うし、ヨーロッパの山だからといって何かそこまで日本と違う特別な技術が必要な訳でもないのかもしれない、とちょっと自信にもなった。

(但し体力はゴミカス)

 

 

③ルートは最高だった

①、②もありつつ、でも今回参加してよかったな、と思うのはやっぱりこれが大きい。

特に2日目と3日目。

エギーユ・デュ・トゥールとコスミックリッジ。

 

どちらも、3000m超まで一気にケーブルカーで上がり、200m弱降りて氷河を歩き200mくらい登るだけ。

(コスミックリッジ自体は100mも登らないと思う。)

 

私は塔ノ岳を登るときですらいつも頭痛がするくらいの頭痛持ちなんだけど、今回何にも薬を服用せずでも頭痛が全くなかったのは、ルートがいずれも短時間ということが大きかったように思う。

2日目最後のエギーユ・ドゥ・ミディ展望台への登りでへろったくらいで、他はそこまでしんどく息が切れるようなところはなかった。

 

どちらも展望は最初から最後まで最高of最高だったし、眺めとルートという意味では「山で最重要視するのは眺め。しんどいのは嫌いだけどたまーに3点支持で登ったりするところが出てくるような、ちょっとわくわくする雪山登山がしたい」という自分のニーズに最高に合致するルートだった。

 

 

④総括

以上、今回色々書いたけど、参加して良かった。

もしシャモニーで冬の雪山教室を考えている人がいたらこれはぜひお薦めしたいと思う。

 

で、人様には薦めながらこんなこと言うのもあれだけど、私は次はこのルート(エギーユドトゥールとコスミックリッジ)を一人で行こうと思う。

 

今回改めて思ったけど、やっぱりロープにつながれて他の人のペースに合わせながら行く登山が自分はほんとに無理だ。

こんなこと思うのは、大変親切だったエリックやガイドBには申し訳ないけど。

 

3日目、帰りのエギーユ・ミディに向けた登りでロープに対するストレスがピークになって「取っていい?」と言った後(当然却下された)、エリックは何度も「幾らゆっくりでもいいから。ゆっくり行こう」と言ってくれたけど、言われれば言われるほど申し訳なくて自分が情けなくてストレスがうなぎ上りだった。

常に他人のペースを気にしながら、他人にかける迷惑を気にしながら登るのはほんとに無理。

 

「一人は推奨しない」と言ってくれたガイドBには申し訳ないけど、今回の教室でどういうルートかわかったし、ルート的にはどちらも一人でも行けると思う(途中の氷河でクレバスに落ちるリスクを除けば)。

 

だから来年か、再来年になるかわからないけど、今度は冬はシャモニーで1週間くらい過ごして雪稜を登ったりして雪遊びしたりしに行こう。

 

また行きます、アルプス。

シャモニー雪山教室3日目・最終日。

この日も幸いめちゃめちゃいい天気で麓からモンブランが見えた。

 

この日は7時50分にエギーユ・デュ・ミディ(3842m)に行くケーブルカー駅前に集合。

 

時間のせいか、一般観光客よりは登山客かスキー客で大盛況。チケット場には既に列ができていた。

 

ガイドBがチケットを買ってくれて(コース代に入っている)、早速ケーブルカーで上に上がる。

 

吃驚したのは、この急斜面を歩いている人達がいたこと。

 

装備からしてスキーではなさそうだけど、上まで行くのか途中で岩登りするのか。。。謎だ。

 

展望台直前のこの岸壁とか、手前は完全に氷壁になってるっぽいけど。。。こんなところ登るとしたら怖いな。

 

展望台到着。左奥のモンブランがよくみえる。

 

景色がすんばらしい。

 

すぐに出発するかと思いきや、ここでお手洗いにいった後に展望台に行くことになった。

あ、samaya!!

samaya宣伝スペースの横のベンチに荷物を置いておいてエレベーターで展望台に出る。

 

展望台から見える景色はこんな感じ。

 

素晴らしい。。。

 

いよいよ外に出る。

 

モンブランに三山縦走ルートで登った人の記録を幾つか読んでて、ここの展望台直下のリッジ歩きが一番怖い、と書いている人が何人かいたけど、恐らく最近なのか?フィックスロープが設置されていて安心感があった。

 

安全なところまで降りてくる。

 

景色がすばら。。。

 

 

ここからスキーで去っていく人達もいたけど、我々はロープにつながれたまま氷河を歩いていく。

右端に見えるコスミック小屋が最終目的地ではあるけど、今日はこれを左側からぐるっと巻いてコスミックリッジ(3800m)に取りつきリッジ上を歩いてコスミック小屋に向かう。

…というのは後から経験してわかったことであり、この時はどこに行くのかよくわかってなかった(フランス語がわからないので)。

正面の氷壁はモンブラン三山縦走ルートの最初の山、モンブランタキュール。

 

コスミックリッジ基部に到着。たぶん40分も歩いていないような気がする。

 

人気のルートなのか後ろから続々他のツアーもきていた。

フランス語の説明を聞くのを放棄して周りの景色を堪能する。

 

ここからどれくらいかかる?と聞くと、1時間半から2時間、と言われた。

まぁそれならいけるか、とちょっと安心。

 

背中側にあるモンブランタキュールが恰好良くて何回も振り返ってしまった。

 

昨日のように往復するのかと思ってポールを1本基部に残置したら、ガイドBに「もう戻ってこないよ」と言われ最後尾にいたフランソワに持ってきてもらう羽目になった。

…きっとさっきその説明もしたんだろうな。

でもフランス語だとわからんのよね。つらい。

 

たぶん15分くらい登ったところで稜線上に到着。

今からあの小屋まで行くのか、とここでようやく理解。

 

やっぱモンブランタキュール、恰好いいな。

この岩壁にべったり重く氷が張りついている感じ。

 

モンブランに行くとすればあれを登るのか。。それはちょっとやってみたいかも、と思いつつコスミックリッジ歩きスタート。

 

両サイドは切り立っている。

右に落ちれば大怪我くらいですみそうだけど、左側に落ちたら悪くするとシャモニーまで転がってって体は粉砕されるんじゃないか、という切り立ちっぷり。

 

左側はこれだからな。

 

でも雪がしっかりついているので、怖くはなかった。ちょっとした岩場の上り下りとかトラバースとかあってむしろ楽しい。

ロープでつながれているのがちょっと邪魔だったけど。。。

 

にしてもモンブラン方面恰好いいな。

 

途中でカムの使い方を講習したりロープの岩へのかけかたを講習してたりのゆっくりペースだった。

 

奥に見えるのがエギーユ・ミディ展望台。

 

めっちゃ綺麗。

 

人がありんこのようだ。

 

そしてモンブランタキュールが格好いいよ。しつこいけど。

 

 

超まったりゆっくりしながら岩雪ミックスのリッジ歩きを楽しみ、コスミック小屋到着。

面白いな、と思ったのはテラスの手すりを乗り越えて小屋に侵入すること。

 

一応侵入口(?)の部分だけ鉄板がはってあるので、アイゼンで床を傷つけないようにそこでアイゼン脱いだんだけど、ガイドさんはあんまりそこにはこだわってないようだった(いつかテラスが穴だらけになるのでは。。。)

小屋に入るときはアイゼンは勿論脱ぐ。

 

テラスから入るとすぐ食堂になっている。右奥がテラスにつながるドア。

 

そこをいったん通り抜けて用具置き場で用具を置く。靴も脱いでクロックスに。

ハーネスとかも全部取るように、壁に指示があった。

 

食堂に戻ってランチタイム。

 

私はヴィエノワ―ズコーヒーを注文した。さいこうやー。

生クリーム万歳。脂肪万歳。

 

おいしそうなタルト(巨大)も売ってたりした。

小屋のホームページをみたら2月半ばからオープンしたらしいので、一年中開いている、というわけではないらしい。

 

めっちゃ広々していて、2階のトイレ(男女共用)もきれいな水洗だったのにはびっくりした。

ただ、紙は流せないようで併設されているゴミ箱に捨てるよう張り紙がしてあったので、そういうのは万国の山小屋共通なのかもしれない。

後、ちょっと吃驚したのは普通にゴミ箱や灰皿もおいてあったこと。小屋の人大変ではないのだろうか。。。

 

コスミック小屋からの景色。

 

 

 

 

1時間程休憩して、また装備をつけて出発。

人がありんこのようだ(絶望)。

 

途中から来た道と同じところをひたすら歩いていく。

 

最後の斜面に取りつくときに自分でもわかるくらいにペースががた落ちして、前のエリックのロープを引っ張るようになってしまった。

もうあんまりにもロープ引っ張り過ぎて自分に腹が立つやら申し訳ないやらで、駄目だと我慢してたけどついにガイドBに「もうロープ取っていい?」と聞いてしまった。

 

そんなん言われてもガイドさんからすれば「いいよ」とはならない。

 

一度斜面を上がり切ったところで休憩し、Bが私とエリックの順番を入れ替える。

あそこまで登るの絶望しかない。

 

へろへろになって何度も足が止まりながら展望台帰着。

コスミックリッジの100倍この登りがつらかった。。。無理。

 

無事下山し、同じチームだったメンバーで近くのカフェで乾杯して終了。

モンブランビール、というらしい。

 

めっちゃ疲れたけどこのコスミックリッジ歩きは楽しかった。

ほぼずっと三点支持で這い登り続ける前日のエギーユ・ド・トゥールよりも個人的にはリッジを歩く時間の方が長いこっちのほうが好きだった。

雪の付き方にもよると思うけど、特に難しいところや危ないところはないように思ったし、来年の冬シャモニーに来るなら、今日と同じルートでコスミックリッジを一人で歩いてコスミック小屋でお茶して帰るのもありだな、と思った(帰りの登りが絶望だけど。)

 

3日間の雪山教室は、これで終了。

この日はシャモニーの和食屋さん、Satsukiでまぐろサーモン丼をお持ち帰りして食した。

疲れた体に米と魚と醤油が染みわたる。。。

この日はエギーユ・ドゥ・トゥール(Aigulle de Toule:3534m)に登り、冬のモンブランを眺めた。

3534mに登った、といっても、実際はケーブルカーで一気に3642mまで登りそこから200mくらいてくてくと下り、150mくらいてくてくと上がっただけなので、超お気楽山行だった。

 

 

1日目の終わりのブリーフィングで、2日目はシャモニーからイタリア側に渡りどこかを登るのだ、というのは聞いていたものの、その「どこか」についてはよくわかっていなかった。

たぶんガイドのBは地名を言っていた気がするも、自分の予習が足りてないので右から左に抜けていってしまう。

自分が今聞いているのが知らない地名だからわからないのか、知らないフランス語だからわからないのかの判別がつかない。

 

「登りは200m。1時間半~2時間」ということだけは確認したので、そんなにハードなルートでもなさそうだ、というのだけを心の支えに、朝8時半、集合場所のシャモニーガイド協会到着。

 

 

これがシャモニーガイド協会(たぶん)。山の家(maison de la montagne)。

 

いろんなツアーを主催しているっぽい。

 

真ん中のちょっと右に見えるのがたぶんモンブラン。

 

この日から参加者は2組(初心者寄りと中級者寄り)に分かれる。

初心者寄りの私の組は、私とエリック、フランス人3人組のうちの2人(フランソワとアドリアン)の4人。ガイドはアメリカ人のB。

エリックはピッケルとアイゼンを使うのは初めて、と聞いてちょっと吃驚した(参加条件には経験有、とあったので)。

フランソワとアドリアンは装備から見てある程度の経験(特にクライミングの経験)はありそうに思えた。

 

ガイド協会のミニバスでモンブランの下の12㎞のトンネルをくぐり、イタリア側に向かう。

国境を超えるのでパスポートを持ってくるように言われたけど、結局行きも帰りもパスポートの提示を求められる所はなかった。

 

1時間もしなかったと思うけどイタリア側到着。クールマイヨール、と言われて、なんか聞いたことあるな、くらいの知識しかなかったけど、至る方向にリフトやケーブルカーが伸びててシャモニーと同じく一大山岳リゾートな雰囲気を感じた。

 

天気が良くて素晴らしい。自分が今からどこに行くのかすらよくわかってないけど。

 

駐車場からちょっと歩いたところにあるskyway、というケーブルカーに乗る。

monte bianco(mont blanc)という文字を見てイタリアをちょっと実感する。

 

 

ケーブルカーの中の真ん中の支柱(?)みたいなのが回転していて面白いケーブルカーだった。

途中で一度ケーブルカーを乗り換える。

 

このケーブルカーは登山者がスキー客のどちらかであまり一般観光客はいないように見えた。

スキー客も、たぶんバックカントリーするんだろうな、と思うような装備の人ばかり。

1組、ファミリー連れのスキー客っぽい人が不安になったのか「ここってクールマイヨールのスキー場だよね?」とガイドBに尋ねてきたけど、「普通のスキー場は反対側です。ここは上級者か登山客用ですよ」と言われて茫然としていた。

 

おっちゃんが無事ケーブルカー料金を払い戻してもらえることを祈りつつ。

 


skywayの終点、helbronnerに到着。

 

 

そのまますぐに外に行くのかと思いきや、「ブリーフィングするからカフェに入ろう」と。

こんなてっぺんにもちゃんとカフェがあるのすごいな。

 

カフェでブリーフィング(フランス語なのでほぼわからず)してから、いざ外へ。

 

だいぶゆっくりペースだけど、裏を返さばそんなに時間に追われるハードなルートではない、ということだろうと思って一人で勝手に安心していた。

 

ちなみにここを出るとお手洗いの類は一切ないし隠れて花を摘めるようなところもなさそうなのでここで済ませておいたほうがいい。

 

10時過ぎ、カフェを出ていざ外へ。モンブラン(写真の左のほうにある白いやつ)が良く見える。

 

まずは超長い階段を降りる。

 

 

帰りにこれを登ってこなきゃいけないと思うと既に絶望(実際は別ルートから帰ったのでこれは登らずに済んだ)。

 

ちなみにオフィシャルサイトによるHelbronner展望台の全体図はこんな感じ。この右端の階段を下りていく。

(出所:Punta Helbronner The Sky | Skyway Monte Bianco

 

 

 

階段を降り切ったところで装備を整える。

 

モンブランをみながら。

 

モンブランもだけど、とにかく景色が最高すぎる。

 

どこの山が何とか全然わかんないけど(何せ自分がどこにいるかもよくわかってない)

 

 

最高や。。。

 

ロープをつけられて(クレヴァス対策)ガイドさんに引かれるままに歩いていく。

 

道は多少アップダウンはあるものの殆ど平坦で私のようなヘタレチキンでもなんとかついていけた。

 

これから上る岩稜の取りつきに到着。

Aigulle de Toule(3534m)。

 

麓で装備を整えつつ、ピッケルの使い方や滑落停止のやり方などを習う。

フランス語だったので右から左に聞き流しながら。

 

景色が最高だ。

 

エリックと私はガイドBのロープにつながれた。フランス人2人組はやや経験者寄りということで2人で1組。

ポールを置いていっていい、と言われたけど、ポールがないとたぶん一歩も進めないので片手ピッケル、片手ポールにした。

 

実際、降ったばかりなのか結構柔らかくて崩れやすい雪で、アイゼン・ピッケル経験がないというエリックは所々苦労しているように見えた。

 

私が遅れて前の2人に迷惑をかけてはいけない、と思って必死でついていってたんだけど、そうすると気づかないうちにエリックに接近し過ぎてしまい、ガイドBから「近づきすぎ」と注意される。

 

慌てて離れるけど、注意していないとロープを引っ張ってしまうし、前のエリックがロープを踏んだりまたいだりしないように進む向きにも注意しなきゃいけない。

 

そして、たぶん安全確保のためだと思うけど、時々Bに岩にロープを引っかけるように言われるんだけどその指示がフランス語なので聞き取れない。

 

何度かそれを繰り返すうちに、我ながら心狭いけど、だんだんいらいらしてきた。

 

ロープが邪魔だ。どうせ一人で登る時に使わないのに。

フランス語で何か指示されるのもいらいらする。英語のコースに申し込んだはずなのに、と思ってしまう。

 

そしていらいらする自分の心の狭さに自己嫌悪になる。

 

やっぱり協調性がない私のような自己中人間は誰かと登るのは向いてないんだ。

 

次は一人で登ろう。

 

だんだん頂上に近づいてくる。

斜度的には冬の阿弥陀岳の一般道くらいの斜度な印象。

 

後から登ってきたスキーヤーグループは特にロープは使ってなかった。

 

ロープとフランス語に四苦八苦しながらも、景色を見ると全ての嫌なものは吹っ飛んで心癒された。

 

最高や。。。

 

頂上着。

 

頂上は我々5人が座ったらもういっぱい、くらいの狭い所。特に標識などはなし。

目の前にモンブランがめちゃめちゃよく見える最高の場所。

 

 

 

イタリア側からモンブラン(モンテビアンコ)を登るルートってどうなるのかな。

あの崖っぷちを歩いていくんだろうか。

 

昼食休憩をしていたら、この高度だというのに烏みたいな鳥が飛来。

 

めっちゃ人慣れしている。可愛い。

 

可愛いけど心を鬼にして無視した。

こんだけ人慣れしてるってことは登山者やスキー客が食べ物をあげてるんだろう。それはよくないから。。。すまんね、鳥。

 

それにしても景色が素晴らしい。

 

人が豆粒のようだ。

 

少し休憩した後に下山開始。

別に前向いて降りてもいいよ、と言われたけど、チキンなのでバックステップで降りた(疲れた。)

 

雪の状態にもよるんだろうけど、日本で同じ印象の山としては冬の阿弥陀岳一般登山道。

難しい所、技術が必要なところはたぶんないけど斜度がきついので注意は必要。

 

帰りはあの階段を登り返すのか、と思って絶望してたら、展望台を迂回。

こっち側もきれいだ。

 

向こうの方にどう見てもテントを張ろうとしている人達がいたので、ガイドBに「ここってテント泊できるの?」と聞いてみたら、ちょっと微妙な顔をして「夜から朝までのビバークは可能。テントを張ったままどっかに出かけたりとかは駄目だ。ただ、実際は結構やってる人は多いけどね。ほんとは駄目なんだよ」と。

なるほど。

 

ついでに一番聞いてみたかったことを聞いてみた。

「ここって一人の登山は禁止、とかある?一人で登ってもいいの?」

これにも微妙な顔をされたけど、Bは「禁止ではない。あまり推奨はされないけど」との回答。

 

まぁガイド協会のガイドさんへの質問としては失礼だったかもしれない。ごめんなさい。

でも私は次来るなら一人で来たい。

 

帰りは展望台の下と思われるところにある謎の入り口から入りトンネルを通ってエレベーターで展望台まで帰着。

 

この入り口は階段を登り返さなくてよいので楽だけど、ツアーだけに許されているのか、全ての一般客が利用可能なのかはわからなかった。

 

展望台帰着は15時過ぎ。往復5時間でこの景色が満喫できるのであれば大変お得だと思った。

正直、景色に関していえば大満足。

 

ただ、Bには悪いけど、次に行くなら一人で行きたいな、と思ってしまった。

一人客、というのは見なかったし、クレバスに落ちるリスクを考えると確かに推奨はされないんだろうけど。

でもトレース泥棒すればそのリスクもある程度は軽減できるしな。。。

 

イタリア側への交通手段さえ確保できれば、来年の冬、また来て雪原歩きを楽しみたい。

 

などと考えながらシャモニー帰着。

この日もちょっと仕事をしてから、たんぽぽのラーメンを食べて就寝。

 

今回参加したのは、ネットで適当に検索してたら見つけたシャモニーガイド協会主催の雪山教室。
 
これまで日本では冬に雪山登山教室に何度か参加してきたけど、ヨーロッパの山はきっと日本の山とは違うだろうし、こちらの山の登り方を知るためにこちらで登山教室に行っておこう、と思ったのが参加動機。
シャモニーガイド協会はいろんなコースを提供しているけど、私が参加したのは「冬山登山教室3日間」のコース。
ハーネス、ピッケル、アイゼン、ヘルメットのレンタルを含めて686.44ユーロ。
目的と必要体力・技術レベルについての記載は以下の通りだった。
 
【目的】
・雪崩リスクの理解と冬山登山の入門
・岩雪ミックスの登山テクニックの向上
 
【必要体力レベル】
・定期的に運動をしている方
 
【必要技術レベル】
・事前の登山経験ある人対象。アイゼンとピッケル経験、クライミング経験、基礎的なビレイ経験のある方対象

「クライミング経験」と「定期的に運動をしている方」の部分がやや心もとないけど、前者についてはまぁないことはないので、この際試してみよう、と思った。
 
ちなみに、↑のコース募集もコース概要の記載も全部英語で、コース概要にも「英語による教室」と書いていた。。。。ような気がしていたけど、それは気のせいであったことを後から知る
 
1日目の前日、コース用に作られたWhatsappのグループ名が、私が申し込んだ「Winter mountaineering course」ではなく「stage alpinisme hivernal」と思い切りフランス語だったのを見たときにちょっと嫌な予感はしたし、グループでの最初のガイドさんからのチャット、
 

やあみんな。僕は君たちのガイドの一人、Aだ。明日の集合は9時にモンタンヴェール駅。明日はメールドグラス氷河で云々

 

みたいな案内が全編フランス語で来たときに嫌な予感9割増しになった。

 

その後もう一人のガイドのB(事前電話くれた人)から補足チャットが英語で入ったものの、「English SpeakerのためにさっきのAの言葉を訳すと明日は9時にモンタンヴェール駅集合でヨロシク」という、フランス語の原文で重要と思われた情報(軽食持参とか、どこで何をする予定とか)が9割抜けているものだった。

 

当日朝、嫌な予感を抱えつつもモンタンヴェール駅に向かう。

 

それっぽい4人組を発見したので近づいて「これってシャモニーガイド協会のstage alpinisme hivernalですか?」と話しかけてみたら、そうだよ、と返ってきた。

 

「ティボー」「フランソワ」「アドリアン」と自己紹介されて、オワタ、と思った。

 

どう考えてもフランス人や。。。

 

最後の一人に「ダニエレ。イタリアから」と言われて、友よ、と救われた気持ちになったけど、ダニエレはティボー達と普通にフランス語で会話しだしたので、やはりオワタ、と思った。

 

え、コースって英語じゃないんだ??フランス語なのか?英語の登山用語ですら理解できるか自信ないのにフランス語はマジで終わる。

 

と焦っている間にガイドの2人登場。一人(B)は名前と見た目がどう見てもアメリカ人だったけど、吃驚するくらい訛りのない綺麗なフランス語を喋っている。

そうこうしているうちに残りの参加者2人も登場したけど、他の人達とフランス語で話し出して、ワタシ氏、完全に終了。

 

英語話者、私だけかよ、まじか。。。

 

もう一人のメインガイドと思われるAに「フランス語は喋れる?」と聞かれて「いや、ほぼ無理」と答えたのでAは最初の説明はフランス語の後に英語で補足してくれたけど、だんだんフランス語だけになり始めた。

 

諦めて黄昏ながら山を眺める。

 

まぁいいや。わかんなくても。。。見稽古だ。今日は見稽古だということにしよう。
 
モンタンヴェール駅10時発の登山電車に乗り、メールドグラス氷河を目指す。
終点近くにもホテルがあって吃驚した。
 
終点について展望台のようなところに出る。
 
そこで終了かと思ったら、一般には解放されていないっぽい工事中のロープウェーで氷河まで一気に降りた。
すごい山容だ。
 
あれがメールドグラス氷河だな、たぶん。
 
ツアー客っぽい人達が続々と出発していっているのが見える。
 
氷河の上、到着。
 
なんかかっこいい山がある。
 
私の中で、ヨーロッパの山で尖ってる山といえばマッターホルンなので、あれがマッターホルンかな、などと考えてしまったけど後から地図を見たら全然違った。良かった。ガイドに「あれってマッターホルン?」とかあほな質問をしなくて。
 

 
ロープウェーの駅からちょっと下ってそこらへんの氷河の氷で講習スタート。
 
どんなことをやるんだろう、と緊張していたけど、氷の斜面の歩き方とかフロントの爪を使った氷壁のトラバースとか、アイゼンをつけたままの岩の歩き方とかで正直少し拍子抜けしてしまった。
 
氷壁の蹴り方が強すぎる、そんな強く蹴りこむんじゃなくて、小刻みに何度も蹴るので良いんだよ、と指導されるゴリラ。
すみません、脳筋で。
 
氷壁の歩き方が終わった後にアイススクリューの使い方講座があってこれは今まで未経験だったのでちょっと新鮮だった。
カラビナは外向き。
 
間はあんまり開かないほうがいい。これくらいの距離ならOK.
 
間が開きすぎは強度の観点から良くない。80度がMax(と言っていたように思うけど記憶がやや曖昧ので違うかも)。
クローブヒッチでカラビナをかける。等距離になるように。
 
ガイドさんが説明(フランス語)時「カヴェスタン」という単語を繰り返し言っていたので頭んなか「????」だったけど、「英語ではclove hitch」と言ってくれたのでああロープの結び方を説明してたのか、とわかった。
結び方を見てクローブヒッチだ、とわかる程クライミングをやっていない悲しさ。
 
フランス語ではクローブヒッチはcabestanというのか。まぁ私が実践でその単語を使うことは一生なさそうだけど。
 
アイススクリューの使い方をちょっと復習してから昼食休憩。
この講習の間中背後の崖からずっとコンスタントに落石の音がしていたけど、改めて落石激しいな、と思った。
雷の音みたい。
 
昼食を終わってから講習再開。
場所を移動する、と言われて氷河の端っこに移動。アメリカ人ガイドBが何か説明(フランス語)しながら氷壁にスクリューで穴をあけてるなーと思いながら見てたら、その穴に巨大かぎ針みたいなのを使ってロープを通しだした。
この穴の角度は60度くらいが良い、と言っていたような気がするけど気のせいかもしれない。
 
フランス語を右から左に聞き流しながら何やってんのかなーと眺める。
 
ん?まさか降りるのか?
 
どうやら懸垂下降するっぽいけど、なんでさっき習ったアイススクリューを使わないんだろう。
と思って「なんでそんなことするの?」と聞いたら「そしたらアイススクリュー残さなくて済むでしょ」と言われた。
 
いや、そうだけどさ。。。
 
「その穴の強度が大丈夫かってどうやってわかるの?」
 
と聞いたら、横のフランス人3人組から「nobody knows」と返ってきた。
 
nobody knowsまじか。
 
嘘だと言ってくれよ、と思ってガイドのBを見たら苦笑いしつつ「その通り。わからない。でもこれくらいの氷河なら大丈夫だよ」と返ってきた。
 
まじか。
 
え、まじか。
 
そりゃプロのガイドなら「これくらいなら大丈夫」がわかるだろうけど、そんなん素人が判断すんの無理やん。
その「これくらいなら」を知りたいんだが。
 
と思ったけど、まぁよく考えれば自分の登山の中でこの技術を使うことはたぶんないだろうと思ったので講習の邪魔をしないように黙っておいた。
 
「最初に降りる?」と笑いながら聞いてくるお茶目なフランス人3人組。
 
謹んで遠慮します。
 
かといって最後も嫌なので、2番目くらいにさっさと降りることにした。
ギャンブリング懸垂下降するへっぴり腰のゴリラ。
 
幸いにも私の体重で貴重なメールドグラス氷河の一端を破壊するようなことにはならなかったけど、全体重があの氷壁にあけた穴にかかってると思うと今までの懸垂下降の中で一番スリリングではあった。
 
懸垂下降した後は、そこらへんの氷壁でアイスクライミング講習。
 
手前の方が難易度が低い、と言われたので迷わずそちらを選んだ。
アイスクライミングはクライミングに比べたらまだ好きだけどあんまり好き好んでやりたくはない。
 
登ってる時はまだいいんだけど、ビレイするときめちゃめちゃ緊張する。
私がこの手を離したら人が死ぬかもしれない、というのは怖すぎる。
 
ビレイ用グローブを持ってきてなかったので最初普通の毛糸グローブでやってたんだけど、ガイドのAに「それはちょっと滑るかも」と言われたのでグローブ放り出して素手でロープを握った。
素手でビレイって一番やっちゃいけない奴じゃないっけ。。。まぁガイドさんが何にも言わないのでいいか。
もしパートナーが墜落しかけたら手が裂けてもロープを離さない所存。
 
前にこの街でロープクライミングの講習受けたときも思ったけど、ビレイヤーってめっちゃ体力と筋力使う気がする。
私がへたくそだからかもしれないけど。
 
登るのとビレイと交代交代で2セットくらいしかやらなかったけど、結構へろっとなりながら講習終了。
 
終了後ロープウェー駅までちょっと登り返し展望台へ、そこから再び登山電車でシャモニーへ帰る。
そのまま解散か、と思ったら「明日のブリーフィングのためにそこらへんのカフェに入ろう」と言われて全員で近くのカフェに入った。
 
なんか、明日からのコースはレベル別に2組に分ける、明日の天候は今日よりちょっと寒いからあったかくして、みたいなことを言っているのはわかったけど、如何せん私のフランス語レベルではそれ以上は聞き取れず、だんだんしんどくなってきて聞くのを放棄してしまった。
 
そしたら「????」が顔に出ていたのか、今日のクライミングのパートナーだったエリック(ベナン出身。フランス語話者の参加者の中でたぶん一番英語が流暢)がわざわざ席を変えて近くに来てくれて「今言ってるのわかった?明日はね…」と一々教えてくれた。
 
エリック~あんたええ人や。。。
 
同じ参加者に負担をかけるのはよくない、と反省したので「明日の標高差はどれくらい?行きは何時間くらい歩くの?」と聞いてみて、200mくらい、行きは1時間半~2時間、と回答をもらった。
 
200mで2時間ならまぁ。。。何とかなるか。
 
そんなに大変ではなさそうだ、と思いながら16時頃ホテルに帰り、へろへろだったけどパンを齧りながらちょっと仕事をした。
 
この日の講習自体は、自分がアイスクライミングにあんまり興味ないこともあって正直、満足度は普通かなという印象。
氷壁の歩き方なんかは、日本で受けてた雪山教室の方が体重移動の仕方や足の置き方などを理路整然と教えてくれて丁寧に感じた。
ただ、ヨーロッパの雪山を歩くのに何か特別な技術が必要だったらどうしよう、と思ってたけど、どうやらそんなこともなさそうだ、というのがわかったのは大きかったように思う。
 
ビレイに緊張しまくったせいか、腕がすごい筋肉痛になっているのを感じながら20時には就寝。
 

週末の雪山教室を終えて先ほど家に帰ってきた。

 

先日のスロバキアと比べてアクセスがはるかに簡単でそれだけでだいぶ楽だった。

まぁ距離を考えたら当たり前なんだけど。。。

 

まずは飛行機で1時間ちょっとかけてジュネーブへ。

 

お互いシェンゲン加盟国同士なので入国審査的なものもなく、するっと荷物を受け取って出口で"coach station"の文字を探す。

 

シャモニーってフランスだから「French Sector」かな、と一瞬迷ったけど、「Coach station」の表示を優先して進む。

さらに念のため出口付近の売店のお兄さんとスキーバス受付のお兄さんにそれぞれ「Flix busの乗り場ってどこですか?」と聞くと「Coach stationに行けばいいよ」、と同じ返答が返ってきた。

 

ちなみに飛行機の中で、(そういえばスイスって何語だっけ?ドイツ語?フランス語?)と何も知らないことに気づき、とりあえず個人的偏見により顔がフランス語っぽく見えたのでフランス語で話しかけてみたけど通じた。

お店の人同士の会話はフランス語でしてたので、少なくともジュネーブはフランス語話者のほうが多いのだろうか。。。

空港の表示も「フランス語、英語」だしな。

 

空港の出口を出て道路をわたったところにあるバス乗り場。

全くFlix Busの表示見えないけど大丈夫かな、と不安に思ってたけど、時刻表をよくみたらFlix Busの文字があった。

この17時35分発のシャモニー行きのに乗る。

 

席はクラクフからタトランスカ・ロムニツァ行きのFlix Busと違って、全席指定だった。

そして、空路では入国審査的なものはなかったけど、スイスからフランス行きのこのバスに乗る際にはパスポートの提示を求められた。

謎だ。

 

 

渋滞もありつつ2時間弱でシャモニー到着。

 

前回フランスに駐在していた時は山への興味ゼロだったので、シャモニーに来るのはこれが初めて。

あんまりどこも回ってないしたった3日だけしか過ごしていないけど、めちゃめちゃコンパクトで便利で過ごしやすい街だな、という印象。

 

何より街のどこからでもなにがしか山が見えるのが素晴らしい。

 

 

 

お店も充実していて、高級ブランドからスポーツ用品店まで何でもある。

 

これはフランスのスポーツ用品店のデカトロン。マムートやパタゴニア、サロモンもあった。

 

たぶん忘れ物があってもなんでも揃うと思う。

私も初日に教室に参加した際にガイドさんからもう少し濃いサングラスが良いと言われて眼鏡屋さんでスポーツ用のサングラス(カテゴリー4)を購入した。

 

人出がめちゃめちゃ多いけど、家族連れの観光客から友達同士のスキーヤーグループ、一人の登山客まで色んな客層がいるので、その点でも過ごしやすかった。

 

いろんなホテルやアパートホテルがあるけど、今回私が止まったのは中心部にある2つ星ホテル。

 

だいぶ古くて隣の部屋の音が筒抜けだったりエレベーターがなかったり通りで騒ぐ人達の声が丸聞こえだったり、という欠点はあるものの、どこにアクセスするにも便利な場所だった。

 

シャモニー、帰ってきたばかりだけど、大変満足度が高かったのでまた行きたい。