海と山、時々きもの

海と山、時々きもの

ダイビング記録+きもの試行錯誤の覚書。…だったはずなのに最近は山歩きの記録簿と化しつつある。
23年秋から山のない国に滞在中のため山歩き頻度は低下中。

 
2月の下旬、来る山行に向けて久しぶりにランニングに行った日の夜、左膝の内側が痛くなった。
翌朝起きたときも痛くて、(あ、これはまた膝やったか、、、)と思ってたら夜になったら痛みはなくなっていた。
 
気のせいかな、と思おうとしたけどその数日後、再びランニングに行ったらまた同じような痛みが発生し、これはあかん、となり、さすがに医者に行くか、となった。
以前左膝に水が溜まったときのような張っている感じはないけど、早めに行ってできれば以前入れてもらった潤滑油みたいな薬入れてもらいたい。
 
病院が嫌い過ぎてこのポテト王国に来てから歯医者以外の医者に行ったことはないけど、山に支障が出るのは嫌なので行くしかない。
 
こちらでの病院の手続きは面倒くさい。
日本みたいに、「なんか痛いな。。。病院いこ」みたいにふらっとウォークインで行けるようなシステムではない。
 
2月の終わりに整形外科(フランス語でOrthopedie、というらしい)を探して近くの医院にアポを取ったんだけど、最短で取れたのが一週間後。
病院にかかる頃には膝の痛みは当たり前だけどなくなっていた。
 
先生に「〇日前に久しぶりにランニングに行ったら膝が1日くらい痛かったんです。数日後もランニングしたら同じような状態になりました。4年前に膝に水が溜まって、軟骨がすり減っているのが原因だと言われました。今回も同じような原因じゃないかと思うんです」と説明。
 
そこの診察台に横になって、と言われて触診。
 
「触った感じだけじゃわからないな。違う病院でMRIとってから4日後以降にまた来てくれる?MRIのアポはこっちで取るから。いつがいい?」
と言われて希望日時をとりあえず伝えてみたけど、内心は(MRI?????)となっていた。
 
そんな大がかりなものじゃなくていいんだけど。。。レントゲンとかないのかな。
診察室をぱっと見渡した感じレントゲンとかありそうになかったので、なんか、病院によるんだろうか。。。
一応、膝の権威です、みたいな先生を(ネットで)探したつもりだったんだけど。。。
 
4年前日本で膝が痛くなった時は2つ病院に行ったけど、どちらもその場でレントゲン取ってそれを見ながら判断して、うち1回は人間に使うものと思えないような極太注射器で水抜いてくれて潤滑油入れてくれてそれで終了だったんだけど。。。(もう1回は抜く程でもない、と言われて薬もらって終了)
 
山に行くんですけど登れますか、と訊いたら「サポーターあれば登っていいんじゃない?処方箋書くよ」と言われて、内心(サポーターに処方箋????)となった。
 
これが処方箋。「Bandagiste」というのはフランス語でサポーターとか医療用装具を販売する専門の所を言うらしい。
なんか、絶対もう使わない無駄なフランス語の知識が増えていく。
 
とりあえず近くのBandagisteをグーグルマップで探して行ってみる。
 
処方箋を出したら、渡されたのがこの巨大サポーター。
 
試着室みたいなところで試着したんだけど、販売のマダムのサポートなしにはつけられなかったくらいぎっちぎちだった。
 
これ、山登る前に一人でつけるとか無理なのでは???
つーかこの上にタイツとかパンツ履くことできるの?
無理では?
 
「140ユーロ(うろ覚えだけどそれくらい)ね。保険で40ユーロ(うろ覚えだけどそれくらい)は還付されるわよ」
 
と言われて目が飛び出そうになった。
 
いつも山に行くときつけてるミズノのサポーター、確か数千円でしたけど。。。。え、140ユーロ(約3万円)?
こんな装着面倒くさそうなサポーターが数万円????
*こっちの保険(mutualナントカ)には入っていないので全額自費。
 
一瞬迷ったけど、山のためなら、と歯を食いしばって購入。
 
予想外の出費に心と財布に傷を負いながら数日後、MRIを取りに指定された病院に向かった。
夜8時30分、と随分遅い時間だなと思っていたけど、24時間やっている救急も併設の病院だった。
 
誰もいない電気も消えた薄暗い病院をさまよっていたら、掃除のスタッフさんに「どこに行きたいの?MRI?まっすぐ行った所のエレベーターで地下1階ね」と教えてもらい向かう。
 
なんかよくわかんないけど、たぶんこのIRMがMRIなんじゃないかな。。。
 
 
IRMはどっか行ったけどたぶんこのNMR(英語)/RMN(フランス語)がそうってことで良いんだよな。
EUもフランス語だとUEだしOECDはOCDEになるし英語とフランス語で順序入れ替わるの混乱する。
 
待合室に行ってしばらく待って人生初のMRI(NMR?)を受ける。
始まる前に担当のマダムに「これがあったほうがいいと思うわよ」とごついヘッドホンを渡されて「?」となりながら装着したけど始まった途端に必要性がわかった。
 
MRIってこんなすごい音なるんや。。。。何この音。
 
ヘッドフォンを貫通する大音量にびびりながらしばらくかちこちに固まっていたら、ようやく解放されて終了。
今回はひざ下のみのMRIだったけど、これ全身やるとなったらもっと長時間この音に耐えなきゃいけないのか。。。
 
もう一生MRIとかやりたくないんですが。
 
終わった後に支払おうと財布を取り出ししたら、「クリニックから請求書が行くから。MRIもクリニックに送られるから」と言われてそのまま帰宅。
なるほど。
とった写真(?)をクリニックに送るというワンステップを挟むから「4日後以降にまた来てね」と言われたのか。
 
4日後に最初診てもらった病院にアポを取り再び来院したら、驚くべきことに診察室に座った私を見た先生の第一声が
 
「君はどこが悪いんだっけ?僕、この前なんて君に言ったんだっけ?」
 
で椅子から転げ落ちそうになった。
 
そのためのカルテでは???
 
初回来院時の説明をもう一度繰り返し「前回はMRIを見ないとわからない。MRIをとって4日後以降に来てね、とのことだったので取ってきました」というと、ようやくPCを操作して、「ああ、MRI来てるね」と先生。
 
「うん、どこも悪い所ないね」とMRIの写真(?)を見せながら解説してくれる先生。
 
ほんまか??と思ったものの、確かに見せてもらった写真では、膝と膝の骨の隙間はきちんと空いているようにみえる。
4年前に膝を悪くしたときにとってもらったレントゲンは素人目にも隙間が狭まっているのがわかったけど、今回は大丈夫そう。。
 
まぁでも症状が出てから1週間以上たっているので、悪くなってたところもどっか行ってそうではあるけど。。。
 
ほら、MRIの病院は悪いとこない、って言ってるよ、と出してもらったMRI(RMN)結果。
 
わかる言葉が1%くらいしかないのですが。
 
まぁでも先生が「悪いとこない」って言うのならそうなんだろう。
 
それは安心ではあるけどまた痛み出したら怖いので、とりあえず日本で入れてもらった潤滑油みたいなのだけでも入れてもらえないかな、と思っていたら、先生が「どこも悪くないように見えるけど、きちんと見るにはKinesitherapieに行ってもらわないとわかんないから紹介状書くね」と紙を取り出した。
 
またたらいまわしかい。
 
つかKinesitherapieって何よ。
 
と思ったけど先生の見せてくれた紙を見るに、恐らくリハビリとかそういうの担当する所っぽい。
*帰宅して調べたら「理学療法」と出た。
 
「週に2回、合計18回のseance(セッション)」と紙に書かれて絶望した。
 
そんな時間はない。もう2週間後に山なのに。
 
 
「Kinesitherapieで原因をきちんと探してもらって、それで治らなかったらこういう手段もあるよ」と差し出されたパンフレット。
 
 
これこれ、求めてた潤滑油たぶんこれー!!
 
これを今すぐ打ってもらいたいんだけど。
 
「kineナントカに行く過程をすっ飛ばしてこれを打ってもらうことはできませんか?」と聞いてみたけど、「行ったほうがいいよ」と渋い顔をされた。
 
 
・・・海外で病院行くの、面倒くせー大変なんだなやっぱ
 
日本の時は
 
なんか痛いな⇒ウォークインで来院⇒レントゲン撮って水抜いて潤滑油入れて終了
 
だったのに。半日で終わった。
 
こっちだと
 
なんか痛いな⇒アポ入れ(最短1週間)⇒初診⇒数日後MRI⇒アポ入れて数日後2回目診察⇒理学療法(2か月)⇒ようやく注射
 
か。
 
全行程終えるのに2カ月以上かかるやん。
 
ちなみにMRIの費用は、MRI撮ってもらったところでは「クリニックから請求が来る」と言われたけど、クリニックでは「MRIの病院から直接請求書が届く」と言われて半信半疑で待ってたら先週ようやく請求書が届いた(MRI撮ってから2か月たってる)。
 
今回の病院行きでかかった費用はこちら。
 
初診:90ユーロ
MRI:202ユーロ
第2回診察:90ユーロ
サポーター:140ユーロ
 
合計:522ユーロ(本日のレートで9.7万円)
 
・・・9.7万円。
 
初診の時に鎮痛剤も処方箋もらって買ったのでたぶん約10万円。
 
ちなみにこれ、全額自己負担になる様子。
 
一応駐在期間をカバーする保険は会社がくれてるけど、初診の前に保険会社の窓口に電話して症状を説明してカバー対象なのか聞いたら
 
「保険対象はあくまで海外駐在期間中に新しく発生した疾病・怪我なので、数年前に同じ個所に同じ症状があったということであればカバーされない可能性が高い」
 
と言われてしまった。
申請手続きも面倒臭過ぎるので諦めた。
 
代わりにKineナントカに行くのはやめた。
もしまた膝が痛くなったらクリニックに行って先生にすがりついて何とか交渉して即日注射打ってもらおうと思っている。
 
 
ちなみに先ほどの診察結果↓
 
帰宅して一文字ずつぽちぽちとGoogle翻訳に入力して出した翻訳はこちら↓
 
関節内滲出液、膝窩嚢胞は認められません。
 骨病変や著名な骨浮腫は認められません。
 内側及び外側半月板の形状は正常です。
 著名な軟骨軟化症は認められません。
 膝蓋下外側脂肪に軽度の非特異的な硬化が認められます。
 
 結論:
 関節内病変は認められません。
 臨床検査結果と比較してください。
 
 
すまん、日本語で頼む
 
膝窩嚢胞って何?骨浮腫ってなんか聞いたことあるような気もするけど何だっけ?
半月板は知ってる。プルシェンコがよく手術してたやつ。
 
ていうか
「膝蓋下外側脂肪に軽度の非特異的な硬化が認められます。」って何????
 
そんなこと一言も先生言ってなかったが??
 
自分で調べたら「膝蓋下外側脂肪」あるいは「膝蓋下脂肪体」は膝関節の衝撃を吸収する組織らしい。
運動不足、姿勢の悪さ、炎症などで硬化するらしいから、やっぱ悪くなる予兆はあるんだろうな。
 
6月と7月に技術的には難しくないけど(自分の)体力的にハードな山行を予定しているのでちょっと不安ではある。
 
 
欧州生活も合計7年近くになる。
良い意味でも悪い意味でも最近はもう文化の違いに感情が動くことはあんまりないんだけど、未だにちょっとおもろいなぁ、と思うこともある。
今週南の方に出張に行っていたんだけど、改めてヨーロッパを感じたことが2つあった。
 
①感情は素直に出す。接客業とか関係ない
 
移動中、水を買うためにスーパーに立ち寄った。
250mlペットボトルで1ユーロ。
 
ペットボトル1本をレジに持っていったら、ボトルを置くや否や、レジ打ちのお兄ちゃんに食い気味に「カード?」と聞かれた。
 
これはたぶんカードで払って欲しい、という意思表示。
気持ちはわかる。
その方が早いし1ユーロのためにお釣り数えるの面倒くさいからな(1ユーロか2ユーロコイン以外)。
 
ただ、私はチップやタクシー用(嘘かほんとかたまにお釣りの小額紙幣ない、と言われたりする)に小額紙幣や小銭が欲しかった。
 
私が財布から20ユーロ札を取り出したのを見て、
 
 
ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"むかっむかっむかっ
 
と怪鳥みたいな悲鳴を上げる兄ちゃん。
 
10年前フランスに来たばかりの頃の私だったら(1ユーロの買い物のために20ユーロ札出すのは申し訳ないかな)などとチキってあらかじめコインを握りしめていたかもしれないし、兄ちゃんの怒りに怯み「あ、じゃあ。。。」と慌ててカードかコインを取り出したかもしれない。
 
でも2026年の私は非常に図太いので兄ちゃんの怒りの叫びをBGMに
 
「キャッシュでお願いします」
 
と20ユーロ札を突き付けた。
 
兄ちゃんの都合なんか知らん。こっちにはこっちの都合があんねん
 
ムキー←こんな顔でぶつくさ言いながら(イタリア語なのでわかんなかった)小銭と10ユーロ札と5ユーロ札を取り出す兄ちゃん。
 
この兄ちゃん程露骨ではなくても、レジでお釣りが面倒くさそうな会計をキャッシュで払おうとしてレジの人が舌打ちしたりとか、カード決済が何故かはじかれたりして手間どるとレジの人が貧乏ゆすりしだしとかはこっちではあるある。
 
タクシーでカードで払おうとしたら「キャッシュないの?」と言われて「ない」というと舌打ちされるのもこっちではあるある。
 
皆、自分の不機嫌や都合を表現することを気にしない。
でも私も相手の不機嫌とか都合とかどうでもいい。
 
だからWin-Winの関係(?)
 
 
 
②お堅い職場でも職種によって服装が非常にラフ
 
今回の出張中、とある官公庁に立ち寄ったんだけど、受付のおじ様2人のうち1人の恰好が久しぶりに結構衝撃的だった。
 
なんというか、
 
パイレーツオブカリビアンのジョニーデップ+ド〇小西
 
だった。
 
超日焼けした肌にシャツのボタンを第4ボタンぐらいまではだけて、その上に山伏みたいなじゃらじゃらのネックレスをつけて、おしゃれベストを羽織っていた。髪は仏陀みたいなお団子。眼鏡はド〇小西みたいな白の極厚フレーム。
 
指には勿論ごつい指輪を複数嵌め、指にまで入れ墨が入っていた。
 
ワ、ワイルド~
 
ここまでワイルドな人は久しぶりに見た。
 
日本と違って海外では入れ墨は普通、という論調を見たりするけど、個人的には「社会層による」という印象がある。
お堅い職業や官僚のトップ層は見た目を小ぎれいにしている。
入れ墨を入れている人や男性でピアス開けている人を見たことはない。
(男性はスーツなので見えないとこに入れ墨入っているのかもしれないが)。
髭(特に無精ひげ)をはやしている人すら少ない印象がある。
 
ただ、お堅い職業の中でも受付とか割と緩い職種では服装がラフだったり入れ墨が入っていたりすることはある。
 
これは以前ポテト王国を歩いているときに見つけたとある銀行の中途採用の看板だけど、
 
普通に入れ墨OKなんだな、とちょっと吃驚した記憶がある。
 
なので、「社会全体で見た場合の入れ墨の浸透率は高い。お堅い職業のトップ層では見たことないけど、職種によっては割と緩め」というのが個人的な印象。
 

それにしても今回の官公庁の受付のダンディなおじ様の恰好は衝撃的なレベルではあった。

 

ただイタリアだからそんなに浮いてない気も個人的にはした。

 

あのイタリア版ジャックスパロウみたいな恰好はここポテト王国の灰色の空と寒さとダサさの下ではちょっと浮く気がするけど、イタリア南部の明るい空と暖かさとおしゃれさの中では「ちょっと衝撃的」くらいであんまり違和感はない…気もする。

 

 
雪山登山を始めた初期の頃、下半身の装備は
 
・(天気よくて雪も深くなさそうな時)モンベルのメリノウールEXPタイツ+モンチュラのヴァーティゴ
・(天気が悪そうで雪が深そうなと時)モンベルのメリノウールEXPタイツ+モンチュラのヴァーティゴ+マムートのノードワンドプロのHS
 
にしていた。
でも雪山教室の先生に「ヴァーティゴだったらオーバーパンツ要らなくない?」と言われてから下半身の装備を少し考えなおした。
「いらなくない?」と言われつつもヴァーティゴだけだとやや不安だったのでせめてソフトシェルにしようかなと思いソフトシェルパンツであるエクスカリバー(同じくモンチュラ)を買い、それ以来ずっとどんな雪山でも下半身の装備は
 
・モンベルのメリノウールEXPタイツ+モンチュラのエクスカリバー
 
にしている(これにゲイターをつける)。
 
本当は宜しくないんだろうけどエクスカリバーに出会ってからノードワンドのオーバーパンツの出番はなくなってしまった。
これまで7,8月のスイスの雪山も2月のシャモニーの岩峰も1月のスロヴァキアの雪深い山も全て下半身はメリノウールタイツ+エクスカリバー。
私にとってはそれだけエクスカリバーは完璧だった。
 
そのエクスカリバーに、去年シャモニーで岩峰を登った際にクライミングがド下手過ぎて穴を開けてしまった
 
大変ショックだったけどこのパンツ完璧すぎて気に入っているとかいうレベルを超えて依存しまくっているので一カ所穴が開いたくらいで買い替えたくない、補修できないかな、と山ショップに行った所、なんかできそうなものを発見した。
 
ゴアテックスのファブリックパッチ。
 
なんか適当に切って貼ったらいけた。別にアイロンによる圧着とかも必要ない(たぶん)。
 
こう見ると結構目立つけど実際は元のパンツの色が黒なのでそんなに目立たない・・・気がする。
というか正直、目立っていてもどうでもいい。
 
去年7月にメンヒに行く前にこのパッチを当ててからずっと使ってきた。
メンヒで下山時雹⇒吹雪になったときも特に雪が染みたりみたいなことにもならなかったし、好天過ぎてあんまり参考にならないけど8月のブライトホルンやアラリンホルンも特に問題なかった。寒さを感じたりも特になかった。
 
ただ最近はちょっとテープの端っこがはがれてきて、そろそろテープ張り替え時かな、などと思っていた。
 
端っこがめくれてきていた。
 
そしてこの前の山行でこけたり宙づりになったりクライミングがド下手過ぎたりした結果、いろんなところにアイゼンを引っかけまくって大量のかぎ裂きが出来てしまった。
 
 
 
 
 
 
 
さすがにこれだけ色々な所に穴を開けてしまったらパッチによる補修じゃ間に合わない、というかもう使えないな、と思って廃棄を決断した。
これまで4,5年間、どんな雪山に行くにも一緒だったので大変ショック。
 
まぁ、でもきっとこういうウェアとかは消耗品なんだろうな。。。いつかは駄目になる運命なんだろう。
今まで本当に有難う、エクスカリバー1号。
 
また買うならエクスカリバーが良いと思ってモンチュラのウェブサイトを見てみたけど廃番になってしまったのか、少なくとも2026年3月時点ではどうやら売っていないようだった。
悲しい。そしてエクスカリバー以外に変えるの激しく不安。
 
一応冬用(?)のヴァーティゴは持っているものの、撥水や保温の点で少し不安だったので去年の夏買っておいたマムートのソフトシェルパンツ(Taiss pro SO)を取り出して改めて履いてみた。
でもエクスカリバーにあまりにも慣れ過ぎてやや違和感を感じる(ごわごわ感あるな、とかフィット感がエクスカリバーに比べてやや低いな、とか、エクスカリバーに比べて薄っぺらい気がするな、とか)。
 
今年の7月、モンテローザ山域に再び行こうと思っている。
ゆるふわ雪山ハイクの予定なのでヴァーティゴで行けそうな気もしつつ、いきなりハードな山登りで使うのも不安なのでこの機にTaissを試そうか迷っている。
実は3月に1つ山に行ってきた。
だけどたぶん自分の短い登山人生において最悪の山行に終わったので、記録を書くかどうかものすごく迷った。
というか正直思い出したくないというかなかったことにしたかった。
 
書かないのはフェアではないかなと思いつつも思い出したくないしどこまで書いてもいいものか、と色んな事を考えた結果、反省点だけ書くことにした。
 
選んだのは雪岩ミックスのリッジ上を避難小屋泊で2日間かけて歩くというツアーでマンツーマンのガイド山行だった。
コース概要は基本リッジ上を歩きクライミング箇所もかなり出てくる、というふわっとした説明だけだったので一番不安だった行動時間を問い合わせたら、初日、2日とも5時間を想定しているという。
 
自分が体力もなくクライミング経験もないのは自覚していたので、「雪山登山経験はそこそこあるけど、クライミング経験は殆どない。去年の7月メンヒをソロで登った時は頂上手前のリッジで足が竦んで撤退している。加えて下山中に滑落して怪我で右手の小指が使えない状態なのでシングルアックスであれば左利きなので問題ないがダブルアックスが必要な場合は難しい。あと、体力もあまり自信がない。下りはコースタイムで行けることが多いが登りは人より時間がかかる。なので5時間以上かかると思う。それでもこのコースは可能か」という問い合わせを送った。
 
ガイドの返答は「リッジは危険な所もあるがガイドと確保するから心配ない。クライミングはそんなに難しくない(not that difficult)。メンヒを一人で登れるなら問題ないと思う。体力があるに越したことはないが我々には2日間ある。」というもの。
 
終えてみて思った最大の反省点としては、
 
ルートについて自分自身で詳細な情報収集をしなかった、ということ。
 
自分の山経験をガイドに伝えてガイドがOKしたならじゃあいいんだろう、と思っていた。
「私はこのコースに適格か?」という質問に対してシャモニーガイド協会のように「これはあなたにはちょっと難しいと思う」と正直に言ってくれるところもあるけど、そうでない所もあるという当たり前のことを失念していた。
 
一応自分でコース申し込み前に行くルートの夏冬のyoutube動画は2、3眺めてみたんだけど、もっと調べるべきだった。
もっと調べたら、たぶんどこかで「これはガイドを付けたところで私の体力・能力を超えている」ということがわかったと思う。
 
ここはクライミング箇所以外も、最初の30分以外は新雪の薄く積もった岩のリッジをバランスを取りながら歩かなければならないような所が殆どだった。私が見たyoutube動画ではもう少し雪があった気がするので今年は雪が少なかったのかもしれない。
メンヒの頂上手前のような、踏み固められた雪のきれいなトレースがついているようなリッジではなかった。
 
初日、自分達の前には1パーティ2人が先行していると聞いていたけど出発して30分くらいして自分の前方にリッジ上に座り込んでいる人が見えて、1人しか姿が見えないこととその人に現地語で話しかけたガイドの反応を見て何となく何があったかわかったけど、同行者が滑落してしまったとのことで、この人もヘリで救助されていった(気になって帰国後に事故のニュースを探してみたけどなかったので落ちた人は無事だったのだと思いたい)。
滑落した跡もどこに落ちたかも見えなかったけど、ここはクライミングが必要な場所ではなく、リッジ上に小さな岩が結構露出しており岩を抱くようにして乗り越えたり回り込みながら進む箇所だった。
私はガイドにロープで確保されていたから良かったけど、リッジ上の雪を踏みしめたつもりが体重をかけたら足が沈んで下に隠れている岩でバランスを崩し体が傾いたことが何度もあったので、一人だったら確実にどこかで落ちていただろうなと思う。
このルートは行ってみてわかったけど私の能力を超えていたし、もっと情報収集してそのことに行く前に気づくべきだった。
 
細かい反省点①としては、
 
圧倒的にクライミングスキルが足りていなかった。
 
事前の照会では「メンヒを一人で登れるなら大丈夫」との返答だったけど、私の体感ではこのコースはメンヒの「クライミング」より数十倍難しかった。
 
これは懸垂下降した箇所だけど岩場としてはまだましな方。
 
これよりももっと、手がかり足掛かりがなくて、どう登ればいいのかわからない、どう降りればいいのかわからない、という所を登ったり懸垂下降以外で降りたりするところが殆どだった。
 
「ほんとにやばい所」にはこうやってロープが張ってあったけど、私の能力ではロープのない所の登り降りにも時間と体力を使った。
 
どんだけ私がど下手かというと、1日目の途中からは私のあまりの下手さ遅さにガイドがいらいらして私をロープで引っ張り上げようとしていたし、2日目の最後の方は、疲れていたせいもあるけどこういう岩場の下りで足を踏み外して宙づりになった(ハーネスでフィックスロープに確保していたからこその宙づりなんだけど、腕が限界に来ていたので復帰するのに相当時間を要した)。
 
普通のクライミングですら下手なのに、数㎝しかないような岩のくぼみにアイゼンの先の爪2つをひっかけて登り降りするような所ばかりで、これは本当に私の能力を超えていた。
 
という、「クライミングがド下手過ぎる」というのが今回の反省点①。
 
ただこれは、どうしたら良いんだろう、と正直途方にくれている。
たぶん私はクライミングのセンスが本当にない。
アイゼンでの岩登りとか以前に体重移動が下手クソ過ぎるというかわかっていないので、日本に帰ってミ〇〇ツ教室に通うしかない気もする。
 
しかし問題は、私はクライミングが全く好きではないので、そこまですることにちょっと躊躇している、という点。
今まで数回しか経験してないけど、クライミングというものが全く楽しいと思えない。
多少三点支持で登るような岩場鎖場は大好きなんだけど、今回みたいに手がかり足がかりが(自分基準では)全く見つからず「落ちたらジ・エンド」な所を必死で登り降りするような「クライミング」は本当に楽しくない。
 
今回の山行で自分のクライミング能力のなさが酷すぎたのでこっちでボルダリングジムに通おうか、通うべきかとも思ったんだけど、楽しくないもの、好きでもないもののためにあんまりお金を出したくない。
 
でもいろいろな山に行きたい、という夢はあるので、そのためにはたぶんクライミングはやっておいたほうがいいんだろうし、だとするとお金出してでも習ったほうがいいんだろうか。。。たぶんいいんだろうけどな、と迷っている。
 
 
細かい反省点②は、
 
体力がなさ過ぎた。
 
たぶんガイドの想定を超えて私の体力がなさ過ぎた。
体力が予想以上のペースですり減った理由の1つはクライミングが下手過ぎてそこで余分に体力(腕力と脚力)を使った、というのも大きいと思うんだけど、元々の基礎体力もなさ過ぎた。
初日想定では5時間だったけど、クライミングで私がもたもたしまくったせいもあって結局避難小屋に着くまでに9時間半かかった。
最後はヘッデンをつけてリッジ上を歩く、というあまりしたくない体験をした。
リッジ上はまだいいとして、リッジを回り込むようなところでは結構な吹き溜まりになっていて足が沈んだりしたこともあり、2日目は終盤そういう所が多くて特にヘロヘロになり、何度か足がもつれてこけてそのまま止まらず数mプチ滑落する、ということを繰り返してしまった。
 
これは本当に反省した。
旅の直前、左膝に痛みが出て「走るのは駄目だよ」と医者に言われたこともありランニングをストップしていたんだけど、その分スクワットを増やすとか、もっと脚に筋力をつけとくべきだった。
 
あと、腕力もつけるべきだと思った。
クライミングは本来は腕じゃなく足の力とか体重移動で登るものだと思うけど、今回腕の筋力がなさ過ぎてすぐへろへろになっていたので、これも大きな反省点。
腕立て伏せは始めたもののすぐに倒れ伏してしまうので道のりは長そうだ。
一番いいのは懸垂らしいけど、ジムに行くかはまだ少し迷っている。お金の問題もあるし、治安面でも少し不安がある(こっちのジムは盗難が多いらしい)。
 
色々と、本当にひどい山行だった。
クライミングが下手過ぎたし体力もなさ過ぎたしガイドは常に私に苛立っていて私は常に焦っていた。
最後はなんかもう、心が折れてしまった。
 
しばらくはちょっと「クライミング」が含まれるような山行はやめようと思うし、ガイド山行ももうこちらにいる間はやめておく。
体力・筋力作りに真面目に励んで、自分のレベルで行ける山なのかをよく調べた上で山に行きたい。
 
これはまだ元気だった頃に撮った景色。
この時は景色に感動してわくわくしていたはずなんだけど、今は見返すのも躊躇してしまうし見ても何の感情も湧いてこないのが悲しい。
 
 
 
 
 
 
 

今年帰国だと思って「もうすぐ日本に帰る」だの「~の思い出に」だのと書いてたら、どうやら任期が1年延びそうだということが判明した。

 

「思い出」、調達するの早すぎた。。。

 

まさかこの街で4年目を迎えるとは思わなかった。

 

改めて考えると自分の人生における外国での生活は合計すると12年近くになっていて、我ながらちょっと吃驚した。

 

最初の外国暮らしは子どもの頃のアメリカ3年。

その次は学生の2年。

3回目が十数年前のパリ4年。

4回目が今回のポテト王国生活(4年目突入が決定)。

 

44年の人生における12、13年は個人的には結構長く感じる。

 

12年外国での暮らしを経験した結果思うのは、やっぱ自分にとっては日本が一番住みやすいということだ。

アメリカの5年間のうち最初の3年は日本人学校に通っていた自分にとっては生活はほぼ全て「日本」という特殊な環境だったので住みやすさみたいなものを意識したことはあんまりなかった(どこに外出するにも親の同伴がいるので不便だなと思ったくらい)。

2回目の2年間も学生だったせいか外国人としての心細さを感じることはあんまりなかったし行政手続きや仕事の適当さに苛立つ、みたいなこともなかった。それでも、日本の生活が恋しくて日本で就職したくて帰った。

 

ヨーロッパ駐在のこの計7年、特に最初のフランスの4年は結構ハードだった。

自分がフランス語喋れないのも原因の一つではあると思うけど自分はこの国ではちっぽけな立場の弱い1アジア人だなと感じたし、フランスの行政手続きや仕事の適当さにストレス値はうなぎ上りになり、フランスの印象はゼロからマイナス100になった。

 

4年間のフランス生活の結果鋼の心と諦めと適当さを手に入れたので今総じて快適に過ごしているし、ここでの仕事は好きなので後1年も楽しくすごせるだろうとは思うけど、やっぱり私にとっての一番は日本で暮らすことだなと思う。

 

あくまでも「私にとっては」だけど日本人として日本で暮らす安心感は何ものにも代えがたい。

次に日本に帰ったらもう残りの人生ずっと日本で過ごしたい。