2月の下旬、来る山行に向けて久しぶりにランニングに行った日の夜、左膝の内側が痛くなった。
翌朝起きたときも痛くて、(あ、これはまた膝やったか、、、)と思ってたら夜になったら痛みはなくなっていた。
気のせいかな、と思おうとしたけどその数日後、再びランニングに行ったらまた同じような痛みが発生し、これはあかん、となり、さすがに医者に行くか、となった。
病院が嫌い過ぎてこのポテト王国に来てから歯医者以外の医者に行ったことはないけど、山に支障が出るのは嫌なので行くしかない。
こちらでの病院の手続きは面倒くさい。
日本みたいに、「なんか痛いな。。。病院いこ」みたいにふらっとウォークインで行けるようなシステムではない。
2月の終わりに整形外科(フランス語でOrthopedie、というらしい)を探して近くの医院にアポを取ったんだけど、最短で取れたのが一週間後。
病院にかかる頃には膝の痛みは当たり前だけどなくなっていた。
先生に「〇日前に久しぶりにランニングに行ったら膝が1日くらい痛かったんです。数日後もランニングしたら同じような状態になりました。4年前に膝に水が溜まって、軟骨がすり減っているのが原因だと言われました。今回も同じような原因じゃないかと思うんです」と説明。
そこの診察台に横になって、と言われて触診。
「触った感じだけじゃわからないな。違う病院でMRIとってから4日後以降にまた来てくれる?MRIのアポはこっちで取るから。いつがいい?」
と言われて希望日時をとりあえず伝えてみたけど、内心は(MRI?????)となっていた。
そんな大がかりなものじゃなくていいんだけど。。。レントゲンとかないのかな。
診察室をぱっと見渡した感じレントゲンとかありそうになかったので、なんか、病院によるんだろうか。。。
一応、膝の権威です、みたいな先生を(ネットで)探したつもりだったんだけど。。。
4年前日本で膝が痛くなった時は2つ病院に行ったけど、どちらもその場でレントゲン取ってそれを見ながら判断して、うち1回は人間に使うものと思えないような極太注射器で水抜いてくれて潤滑油入れてくれてそれで終了だったんだけど。。。(もう1回は抜く程でもない、と言われて薬もらって終了)
山に行くんですけど登れますか、と訊いたら「サポーターあれば登っていいんじゃない?処方箋書くよ」と言われて、内心(サポーターに処方箋????)となった。
これが処方箋。「Bandagiste」というのはフランス語でサポーターとか医療用装具を販売する専門の所を言うらしい。
なんか、絶対もう使わない無駄なフランス語の知識が増えていく。

とりあえず近くのBandagisteをグーグルマップで探して行ってみる。
処方箋を出したら、渡されたのがこの巨大サポーター。
試着室みたいなところで試着したんだけど、販売のマダムのサポートなしにはつけられなかったくらいぎっちぎちだった。
これ、山登る前に一人でつけるとか無理なのでは???
つーかこの上にタイツとかパンツ履くことできるの?
無理では?
「140ユーロ(うろ覚えだけどそれくらい)ね。保険で40ユーロ(うろ覚えだけどそれくらい)は還付されるわよ」
と言われて目が飛び出そうになった。
いつも山に行くときつけてるミズノのサポーター、確か数千円でしたけど。。。。え、140ユーロ(約3万円)?
こんな装着面倒くさそうなサポーターが数万円????
*こっちの保険(mutualナントカ)には入っていないので全額自費。
一瞬迷ったけど、山のためなら、と歯を食いしばって購入。
予想外の出費に心と財布に傷を負いながら数日後、MRIを取りに指定された病院に向かった。
夜8時30分、と随分遅い時間だなと思っていたけど、24時間やっている救急も併設の病院だった。
誰もいない電気も消えた薄暗い病院をさまよっていたら、掃除のスタッフさんに「どこに行きたいの?MRI?まっすぐ行った所のエレベーターで地下1階ね」と教えてもらい向かう。
なんかよくわかんないけど、たぶんこのIRMがMRIなんじゃないかな。。。
IRMはどっか行ったけどたぶんこのNMR(英語)/RMN(フランス語)がそうってことで良いんだよな。
EUもフランス語だとUEだしOECDはOCDEになるし英語とフランス語で順序入れ替わるの混乱する。
待合室に行ってしばらく待って人生初のMRI(NMR?)を受ける。
始まる前に担当のマダムに「これがあったほうがいいと思うわよ」とごついヘッドホンを渡されて「?」となりながら装着したけど始まった途端に必要性がわかった。
MRIってこんなすごい音なるんや。。。。何この音。
ヘッドフォンを貫通する大音量にびびりながらしばらくかちこちに固まっていたら、ようやく解放されて終了。
今回はひざ下のみのMRIだったけど、これ全身やるとなったらもっと長時間この音に耐えなきゃいけないのか。。。
もう一生MRIとかやりたくないんですが。
終わった後に支払おうと財布を取り出ししたら、「クリニックから請求書が行くから。MRIもクリニックに送られるから」と言われてそのまま帰宅。
なるほど。
とった写真(?)をクリニックに送るというワンステップを挟むから「4日後以降にまた来てね」と言われたのか。
4日後に最初診てもらった病院にアポを取り再び来院したら、驚くべきことに診察室に座った私を見た先生の第一声が
「君はどこが悪いんだっけ?僕、この前なんて君に言ったんだっけ?」
で椅子から転げ落ちそうになった。
そのためのカルテでは???
初回来院時の説明をもう一度繰り返し「前回はMRIを見ないとわからない。MRIをとって4日後以降に来てね、とのことだったので取ってきました」というと、ようやくPCを操作して、「ああ、MRI来てるね」と先生。
「うん、どこも悪い所ないね」とMRIの写真(?)を見せながら解説してくれる先生。
ほんまか??と思ったものの、確かに見せてもらった写真では、膝と膝の骨の隙間はきちんと空いているようにみえる。
4年前に膝を悪くしたときにとってもらったレントゲンは素人目にも隙間が狭まっているのがわかったけど、今回は大丈夫そう。。
まぁでも症状が出てから1週間以上たっているので、悪くなってたところもどっか行ってそうではあるけど。。。
ほら、MRIの病院は悪いとこない、って言ってるよ、と出してもらったMRI(RMN)結果。
わかる言葉が1%くらいしかないのですが。
まぁでも先生が「悪いとこない」って言うのならそうなんだろう。
それは安心ではあるけどまた痛み出したら怖いので、とりあえず日本で入れてもらった潤滑油みたいなのだけでも入れてもらえないかな、と思っていたら、先生が「どこも悪くないように見えるけど、きちんと見るにはKinesitherapieに行ってもらわないとわかんないから紹介状書くね」と紙を取り出した。
またたらいまわしかい。
つかKinesitherapieって何よ。
と思ったけど先生の見せてくれた紙を見るに、恐らくリハビリとかそういうの担当する所っぽい。
*帰宅して調べたら「理学療法」と出た。
「週に2回、合計18回のseance(セッション)」と紙に書かれて絶望した。
そんな時間はない。もう2週間後に山なのに。
「Kinesitherapieで原因をきちんと探してもらって、それで治らなかったらこういう手段もあるよ」と差し出されたパンフレット。
これこれ、求めてた潤滑油たぶんこれー!!
これを今すぐ打ってもらいたいんだけど。
「kineナントカに行く過程をすっ飛ばしてこれを打ってもらうことはできませんか?」と聞いてみたけど、「行ったほうがいいよ」と渋い顔をされた。
・・・海外で病院行くの、面倒くせー大変なんだなやっぱ
日本の時は
なんか痛いな⇒ウォークインで来院⇒レントゲン撮って水抜いて潤滑油入れて終了
だったのに。半日で終わった。
こっちだと
なんか痛いな⇒アポ入れ(最短1週間)⇒初診⇒数日後MRI⇒アポ入れて数日後2回目診察⇒理学療法(2か月)⇒ようやく注射
か。
全行程終えるのに2カ月以上かかるやん。
ちなみにMRIの費用は、MRI撮ってもらったところでは「クリニックから請求が来る」と言われたけど、クリニックでは「MRIの病院から直接請求書が届く」と言われて半信半疑で待ってたら先週ようやく請求書が届いた(MRI撮ってから2か月たってる)。
今回の病院行きでかかった費用はこちら。
初診:90ユーロ
MRI:202ユーロ
第2回診察:90ユーロ
サポーター:140ユーロ
合計:522ユーロ(本日のレートで9.7万円)
・・・9.7万円。
初診の時に鎮痛剤も処方箋もらって買ったのでたぶん約10万円。
ちなみにこれ、全額自己負担になる様子。
一応駐在期間をカバーする保険は会社がくれてるけど、初診の前に保険会社の窓口に電話して症状を説明してカバー対象なのか聞いたら
「保険対象はあくまで海外駐在期間中に新しく発生した疾病・怪我なので、数年前に同じ個所に同じ症状があったということであればカバーされない可能性が高い」
と言われてしまった。
申請手続きも面倒臭過ぎるので諦めた。
代わりにKineナントカに行くのはやめた。
もしまた膝が痛くなったらクリニックに行って先生にすがりついて何とか交渉して即日注射打ってもらおうと思っている。
ちなみに先ほどの診察結果↓
帰宅して一文字ずつぽちぽちとGoogle翻訳に入力して出した翻訳はこちら↓
「関節内滲出液、膝窩嚢胞は認められません。
骨病変や著名な骨浮腫は認められません。
内側及び外側半月板の形状は正常です。
著名な軟骨軟化症は認められません。
膝蓋下外側脂肪に軽度の非特異的な硬化が認められます。
結論:
関節内病変は認められません。
臨床検査結果と比較してください。」
すまん、日本語で頼む
膝窩嚢胞って何?骨浮腫ってなんか聞いたことあるような気もするけど何だっけ?
半月板は知ってる。プルシェンコがよく手術してたやつ。
ていうか
「膝蓋下外側脂肪に軽度の非特異的な硬化が認められます。」って何????
そんなこと一言も先生言ってなかったが??
自分で調べたら「膝蓋下外側脂肪」あるいは「膝蓋下脂肪体」は膝関節の衝撃を吸収する組織らしい。
運動不足、姿勢の悪さ、炎症などで硬化するらしいから、やっぱ悪くなる予兆はあるんだろうな。
6月と7月に技術的には難しくないけど(自分の)体力的にハードな山行を予定しているのでちょっと不安ではある。