年末はエジプトのシャルムエルシェイクで弾丸ダイビングしてきた。
2019-20年の年末年始にタヒチのランギロアでダイビングして以来の6年ぶりのダイビングだったけど、体感1000年ぶりくらいに感じた。
不安過ぎて、前夜は一睡もできなかった。
そもそもダイビングショップが信頼できるところなのか、とか、思ったより寒そうなので寒がりの自分が耐えられるのか、とか、上級者向けで流れが早いと書いてある記録もあって6年ぶりで器材のセッティング方法も完璧忘れている自分がそんなの耐えられるのか、とか。
あと、出発1週間前くらいから風邪で体調が激悪で鼻がずるずる咳がごほごほだったのも不安材料だった。
咳は咳止めで何とかなるだろうけどきちんと耳抜きができるだろうか。
昔耳抜きを失敗して、たぶん外リンパろうと思われるものになったことがあるので(たぶんというのは例によって医者に行かなかったので)、結構不安である。
泊まったホテルにダイビングショップは併設されていたけど、ネットであまりにも情報がなかったのでやめておき適当にツアー会社で有名な国立公園であるラスモハメッドでのダイビングを申し込んだけどそこはレビューは良かったけど信用できるかは心もとないな、とも思っていた。
指定された7時20分にホテルの前で待ってたけど15分遅れくらいで迎えが到着し早速不安になりながら港へ向かう。
港にはすごい数の西欧人がいた。アジア人は私と中国人カップル1組しか見かけなかった。
たぶん色んなツアー会社が集結しているっぽく、皆いっせいに湊に停泊している船に乗り込む。
これが我々の船。3階建てで結構立派ではある。30人くらい乗ってて3人除いて全員イタリア人だった。
後の3人は日本(私)、スイス、コロンビア。
このうち殆どはシュノーケリング組でダイビングをするのは私とスイス人とイタリア人のみだった。
スイス人とイタリア人はそれぞれAOWとレスキューのライセンス持ちということで、自分が足を引っ張らないか不安になる。
こんな感じで色んなツアー会社がいっせいに出港して50隻くらいの大船団でラスモハメッドに向かう。
イントラさんは2人載ってるとのことだったけど、実際に一緒に潜ったのは1人だけだった。
「5年くらい前まではたくさん日本人ダイバーが来ていたんだよ。今はもうほんとに見なくなった。なんで?」とイントラさん。
まぁ、円安がひどいからなぁ。。。
たぶんコロナで渡航制限が色々面倒くさくなって海外へのダイビング熱が薄れ(自分がそう。山に嵌ったのもある)、普通になってからは今度は円安がすごいことになり、わざわざエジプトまで行こうという奇特な人があんまりいなくなった、というのが自分の推測。
滞在中も日本人を殆ど見なかった(というかポテト王国からシャルムエルシェイクに行く便で一緒になった駐在員家族以外は日本人観光客を見かけなかった)。
ちなみに治安の不安もあるのかなとは思う。
エジプトのシナイ半島は、このシャルムエルシェイクと近くのダハブ(とその周辺)を除いて外務省の渡航中止勧告が出ている。
シャルムエルシェイク自体は渡航中止勧告の対象ではないけど、個人的には過去の記憶からちょっと怖い気持ちはあった。
前回パリに駐在していた時はダイビングに人生を捧げていたのでシャルムエルシェイクはダイビング目的で行くつもりでいたんだけど、2015年、シャルムエルシェイク発ロシア行の飛行機がテロ(機内で荷物が爆発)で出発直後に墜落し、全員亡くなる、という事故が発生している。
それ以来私の中ではシャルムエルシェイクはテロと切り離せないちょっと怖いイメージがついている。
ちなみに今山にドはまりしている身として、シャルムエルシェイクで登山ってできないのかな、と調べたら、シナイ山というモーゼのうんたらで有名な山に行くツアーが結構あるのを知った。
個人で行くのではなくシャルムエルシェイク発のツアーに参加すれば大丈夫じゃないか、と最後まで行くのを迷ったけど、どう地図をひっくり返してもシナイ山は渡航中止勧告エリアの真ん中にあるように見えたし、エジプトに駐在していた知人に聞いたらシャルムエルシェイクからシナイ山までは1本道でそこをテロリストに抑えられたら終わるらしいので、涙を呑んで断念した。
これは全然関係ないどこかの山。
器材はレンタルしたんだけど、ウェットスーツを見て(しまった)、と思ったのは欧米人使用の半袖短パンのウェットスーツだったこと。
事前に指定してしておくんだった。
前夜市内で長袖のラッシュガードを買ってはいたけど、絶対に寒い。
イントラさんがフードを貸してくれたけど、エントリーした瞬間、これ、あかんかも、と思った。
エントリーしてすぐ、海底にダルマオコゼみたいなのが張り付いていてガイドさんに手招きされた。
が、沈もうとするとダルマオコゼ(仮)の近くは冷水層になってて寒すぎて慌てて戻った。
…にもかかわらずイントラさんが(何やってるんだ、こい)と私の腕を引いて冷水層に引き戻そうとするので凍るかと思った。
ちなみに風邪のせいなのか耳抜きもあんまりうまくいかなかったので二重の意味で海底に近づくのは苦痛であれこれジェスチャーしたんだけどイントラさんには残念ながら伝わらなかった模様。
そんなに深度もないんだけどとりあえず寒い。半袖半パンはつらい。
さんごはきれいなんだけど。
大物はナポレオンとか、あとモルディブでも見た気がするデカい迷彩柄の魚がいた。
上の動画にもうつっているけどラスモハメドはこういう体験ダイビング(イントラさんが常にダイバーを掴んで連れまわす)のグループがものすごく多くて、今回2本潜ったけど2本とも海の中は大渋滞していた。
サンゴ礁の規模は今まで見たどこよりも大きかったかもしれない。
慶良間のサンゴ礁をもっと大規模にした感じ。
ちなみにこれは翌日ホテルのビーチから小舟で5分くらい走ったところでシュノーケリングをしたときのもの。
ラスモハメドと大差ない規模の大きなサンゴ礁がシュノーケリングでも楽しめる(エイもいた)。
これがホテルの近くのサンゴ礁。
私の勉強不足なだけか紅海で大物ダイビングってあんまり聞かないので、サンゴ礁の美しさを楽しむのがメインなのかもしれない。
今回3本目でシャークリーフという所をお薦めされて寒すぎて結局潜らなかったんだけど、そこはドロップオフになっているとのことだったのでもう少し大物、それこそ名前にもなっているサメなんかが見られるのかもしれない。
今回はサンゴ礁よりも自分が一番衝撃的だったのはこれ。巨大ウツボ。
どんくらいデカいかというと、見た一瞬はサメかと思うくらいでかかった。
長さは私の身長よりも長かったし、胴体幅も私の2倍はあった。
ウツボはお顔がワイルド過ぎて元々そんなに好きではないんだけど、ウツボに恐怖を感じたのはこれが初めてだった。
ウツボのあまりのデカさにビビりちらかし写真もうまく撮れず逃げるヘタレチキン。
これはホテルのビーチにあった海の生き物図鑑、みたいな看板なんだけど、これにあるGiant Morayというのがこの巨大ウツボだと思う。日本語ではドクウツボ。
もしこれに海中でばったり出会ったら私はロケット急浮上する自信がある。
とりあえず久々のダイビングは巨大ウツボと寒さの記憶で終わった。
昼食をはさんでホワイトアイランドという海の中で遠浅みたいになっている有名なスポットでシュノーケリングを楽しむ時間もあったんだけど、あまりに寒すぎて船上でタオルを被ってがたがた震えながら遠くでキャッキャする若者たちを眺めていた。
欧米人、耐寒性能高すぎ。
海の色が変わっているところは人の立てるくらいの砂浜になっている。
陸地に近い訳でもない海の中にいきなりこんなところが出現するのおもしろい。
久々のダイビングは楽しかった。
でも寒くてサンゴ礁とウツボ以外の記憶がないので、もし12月に潜ろうという人がいる場合はウェットスーツは持参するか5mm長袖長ズボン、とか指定してレンタルしたほうが良いと思う。
あと、ダイビングショップはきちんと選んだ方が良いなと思った。
私が今回選んだツアーは適当に選んだものでやたら評価高いなと思ったんだけど、これはたぶんからくりがあって、帰りの船上でスタッフが寄ってきて「今ここでレビューを書いて欲しい。マネージャーに報告するから」と言われて目の前でレビューを書かされそれを写真に撮られた。
普通に親切な人達だったけど器材にちょっと不具合もあったしでもそういうのは目の前では書きづらいので、どうしても評価は上振れがちになるのかな、と思う。
チップは強制ではないけど最後にチップをよろしくみたいな説明が(イタリア語で)あって、チップ箱を客席に置かれた。
私は一応400EGP入れたけどイタリア人の若者たちは誰も入れてなかったのでこれは人それぞれ。
私は後は個別でガイドさんにちょっと渡した(フード貸してくれたり私があまりにも寒い寒い言うので2本目はウェットをもう1枚貸してくれたり色々と気を遣ってくれたのと最後のイグジットの時に私がGoproを落として取りに行ってくれたせいで安全停止をもう1回する羽目になったりと迷惑をかけたので)。













