生物還元物質「植物マグマ」の無限のパワー⑦

 

 

第7章 生物無機元素体BIEの超還元力と元素バランスの秘密


「朱に交われば赤くなる」の例えの如く、化学物質第一主義の人工、養殖化環境の中にどっぷりと浸かっていると、ことの良し悪し、常識、非常識がみえなくなってくるのは当然のことである。今の私たち現代人がまさにそうで、人類が人工化による破滅への道をどんどん進んでいるというのにその現象が見えている人々はあまりにも少ない。
 そんな閉塞状態の打開策は「元に戻ってみる、原点に帰る」ということではないか。人類でいえば化学物質のない時代にはどうしていたのかというレベルにまでさかのぼることによって、現代社会に必要なものが見えてくるのではないだろうか。


BIEが出来るまで

 私はストップ・ザ・化学物質の有力な武器原料は人間の手で作ることのできないもの、それは野生の中で勝手気ままに自生する生物以外には該当するものは無いと判断した。生物や地球環境をぶち壊している強大な「化け物」の化学物質に立ち向かうためには当然のことながら強力な助っ人が必要!

 昔々、私たちの祖先の方々から自分たちよりも強い動物と対等に戦うために剣や弓をつくり、ついには化学物質へと到達し、今や人類は地球上の覇者として君臨しているが、私たちは過去の轍を踏まないようにしなければならない。
どんなに良いものでも地球環境の妨げになるもの、生体に有害作用を生じるものでは真に良いものとはいえない。

 真の救世主とは安全性の高いものであり、人間を構成している原料でなければという条件をもってストップ・ザ・化学物質の武器の開発を進め、そして、ターゲットとし野生生物、特に、植物に行き着いた次第である。


1-1. BIEの原料


 コンブ・ワカメ・アラメ・ヒジキ・カジメ・ホンダワラなどの海藻、クズ・イタドリ・ヨモギ・ドクダミ・カヤ・スギナ・タケ・ウド・ギシギシ・マコモ・マツ・スギ・ヒノキ・イチョウ・クヌギ・柿などの草木など繁殖力旺盛な植物を原料とした。
野生ならば種類を選ばないが、海と陸上の植物をバランスよく選んだほうが良いと考えた。

 最初に有機物である植物の無機化を行った。何故、無機化かというと、植物毒性の多くが有機物であり、有機を構成する元素同士、特に水素と炭素と酸素と窒素の結合を破壊することによって、植物は無機化し、人体への有害作用は限りなく少なくなる。例えば、どんなに有害な生物、毒キノコ・トリカブトなどにしても毒性は消失する。

 つまり、生物体は無機の元素体に変身することによって、毒性は限りなく少なくなる。しかし、この元素群から、単独に1つの元素だけを抽出すれば、それはまさに化学物質の原点である単一元素になるので、毒性を生じてしまう。


1-2. 有機体を無機体に変換


 私たちの体は常に集合した元素群を含有する生物を栄養源としてきたので、単一の元素に接触する習慣がなく、異物として捉えてしまい、生体に適合しない敵として対応してしまう。
この野生生物から無機元素体だけを抽出するということはいわば毒性だけを取り除いたものになるから、まさに自然界が作った無害物質を頂いたということになる。

 ここでもう一つ大切なことは私たち人類は生命体を摂取して生命活動を行ってきたわけで、それ以外のものを原料として体内に摂り入れるという訳にはいかない。
人間は慣れていない未知のものが体内に入ると必ず拒否反応を生じ、その反応が、生体障害の原因となる。

 有機物質を破壊させ、無機元素体にするための処置として先ず、熱処理し、炭灰化させた。さらに、徹底的にマグマ状態にまで焙融加熱処理を行った。
何故かといえば、地球は45億年ともいわれる過去に火の球の無機マグマから誕生し、これが冷却し、表面が固化することによって水が出来て、やがて有機物の発生に伴って、ついに生命体への誕生へと至ったわけであるから、もう一度、地球の原点までの還元条件下での製造を試みたのである。



2. 野生の植物に生命のバランスとメカニズムを学ぶ


 私たち人間は絶えず地球環境の影響を受けながら、生命活動を行っている。そのためには大地、海、植物、そして人間を構成する元素のバランスをよく理解しておかねばならない。(表7-2-1参照)

 大地では、酸素とケイ素が圧倒的に多く、80%以上を占め、次いでアルミニウムとなっている。
海は水分が97%近くで残りがミネラルで、塩素とナトリウムが3%程度である。
野生植物は99%近くが酸素、炭素、水素、窒素で残りが無機質であるが、その中でもカルシウム、カリウム、ケイ素が多い。人体では植物と同様、酸素、炭素、水素、窒素で97%近くを占め、残りが無機質でカルシウム、リンが多い。
つまり、植物は海や大地の元素バランスではなく、人間と類似したバランスとなっている。


 




 植物中の無機質ミネラルは通常、水に溶けにくい状態に保たれており、水に浸してもほとんどは溶出されない。しかし、これを加熱し、無機元素化すると熱分解され、水に溶けやすくなる。
分布を見ると、図7-2-1に示したようにカルシウム、ケイ素、カリウムが多く、次いで、ナトリウム、マグネシウム、塩素、リンなどとなっており、生体を構成する元素バランスとかなり共通している。


 ちなみに栽培作物と野生植物の元素の分布を見ると、表5-4-1に見るように、野生植物はカルシウムとケイ素、カリウムが最も多く、次いで塩素、ナトリウム、マグネシウム、イオウ等となっている。ところが、米、麦、野菜など栽培作物の多くは圧倒的にカリウムが多く、リン、マグネシウムが続き、さらに少なくなってカルシウム、ナトリウムなどとなっている。つまり作物は人工化した大地のミネラルバランスを吸い上げるようになっていることがこうしたデータからもはっきりしている。
文明諸国の人々は、毎日この人工的な化学肥料のバランスの元素を摂り入れているので、どうしても体は野生動物としての人間から人工・養殖化動物のバランスになっている。それ故、BIEのような自然界の元素バランスを摂り入れることが急務であるといえよう。

 

 





 こうしたことから、野生植物の元素バランスのうち、無機質に注目してみると面白い点が見えてきた。
 
 野生の植物は大地に広く、深く張った根や、茎、幹、枝、そして葉などに存在するミクロの生命管を通じて、大地や大気に含まれている多種多様な元素の中から、必要な元素や養分を、必要なとき、必要な量だけ、選択的に吸収している。
野生の植物は大地や海に含まれるあらゆる元素から、自らの体に必要なものを必要なだけ摂取することで、元素のバランスを保っているというわけである。

 植物中の無機質ミネラルは通常、水に溶けにくい状態に保たれており、水に浸してもほとんどは溶出されない。しかし、これを加熱し、無機元素化すると熱分解され、水に溶けやすくなる。無機質の分布を見ると、図7-2-1に示したようにカルシウム、ケイ素、カリウムが多く、次いで、ナトリウム、マグネシウム、塩素、リンなどとなっており、生体を構成する元素バランスとかなり共通している。
ちなみに栽培作物と野生植物の元素の分布を見ると、表5-4-1に見るように、野生植物はカルシウムとケイ素、カリウムが最も多く、次いで塩素、ナトリウム、マグネシウム、イオウ等となっている。ところが、米、麦、野菜など栽培作物の多くは圧倒的にカリウムが多く、リン、マグネシウムが続き、さらに少なく成ってカルシウム、ナトリウムなどとなっている。つまり作物は人工化した大地のミネラルバランスを吸い上げるようになっていることがこうしたデータからもはっきりしている。
文明諸国の人々は、毎日この人工的な化学肥料のバランスの元素を摂り入れているので、どうしても体は野生動物としての人間から人工・養殖化動物のバランスになっている。それ故、BIEのような自然界の元素バランスを摂り入れることが急務であるといえよう。


3. BIEは超還元食品だ


 成書で示されている化学物質の標準の電極電位(E゜)(酸性溶液)をみると、この数値はV(ボルト)の単位で示され、最も還元領域で高いのが窒素と水素の混在した溶液(3N2 + 2H+ +2e- → 2HN3)の、-3.1Vで、2H+ + 2e- → H2 が ±0.0000、酸化領域では2H2SO3 + 2H+ + 4e- → S2O32- + 3H2O が +0.40、そしてF2 + 2e-  → 2F- が +2.87Vで最も高い酸化を示している。アルカリ性溶液の標準の電極電位(E゜)ではH2O + e- → H + OH- が -2.93V、OH + e- → OH-  が +2.02V となっている。
化学物質は -3.1〜 + 2.87 の領域で、酸化と還元の性質を持っているわけであるが、私が実際に酸化還元電位計を用いてさまざまなものを測定してみると、水素の -0.42Vを上回るものは存在しない結果であった。つまり、食べ物は地球上のほとんどの元素が集合したものなので、当然のことかもしれないが、E゜= 0.40 より高い酸化力を示すものがかなりあり、±0.000 〜 -0.2V の範囲に入るものは生野菜や内蔵物だけというデータで、いかに還元力を持つ食品が少ないかということがわかる。

 その中で、私は著書「長生き食品・早死に食品」で、黄松竹という焼塩が E゜= ±0.000 の領域に入る還元力を示したが、もともと塩なので、沢山食べるわけにはいかないので、鮮度保持としての使用にとどまらざるを得なかった。
私は、この当時より安全な食品で、且つ、還元力の高いものがあればと、開発に没頭し、最終的に野生植物を無機化したBIEにたどり着いた。
BIEの酸化還元電位は実測値で -0.6V 程度なので、水素よりも少し高い還元力を示すレベルであった。化石ではなく、生きている植物素材でありながら、還元力が長期間保持される固体食品材料はこれまでのところ見当たらない。


3-1. BIEの水溶液は体液に近い超還元水だ


 BIEを水に混ぜ加熱すると、図7-3-1にみるように、極めて体液の元素バランスと近似した水溶液となる。
この水溶液の酸化還元電位(ORP)は水素以上の数値の還元力を示しているが、ここで大変興味深いのは、この水溶液の還元力を落とさずに保存できることである。
自然界の中でこれほどの還元力を示す液体は今までに私の知る限りでは存在しない。
鹿児島の財宝の水、大分県日田の水、鳥取県倉吉の水、高野山地方の水、東北の新日鉄釜石の鉱山から湧き出た水など、色々測定してみたが、高野山の水が実測値のORPで -0.02〜0.06V を示した程度であり、他の水ではマイナス値は示さなかった。
 
 又、アルカリイオン水などの人工的な還元水は時間とともに還元力は低下するので、作ったらすぐに飲まなければ、還元力を体内に入れることが出来ない。ところが、BIE液は何ヶ月でもあるいは何年も還元力が維持されるのである。確かに、BIEの水溶液や固形物を入れておいた液に、釘を入れておいても、錆びにくい状態を保っている。
この現象はBIEが含有する無機元素群がそれぞれイオン化し、電子e- を大量に水中に放出することによって、一部は水素イオンが電子をもらって水素分子になり、高い還元力を構築しているものと考える。
しかしながら、還元力が持続しているということは、これは極めて膨大な電子e- を放出し続けていることを示しているわけである。
このBIE水溶液を極めて酸化力の高い消毒剤の入った水道水に少量入れても、この水道水は高い還元力を示し、電子放出状態を呈する。

 通常、水素イオンが電子を受け取り、水素分子になったら、それが還元力のピーク値になり、以降、水素分子は水溶液中から離れ、水溶液は次第に酸化していく。ところが、BIEは電子を長期間水中に放出し続けていなければ、還元力は落ちてしまうわけなので、どれほど膨大な電子を持っているのか、理論を超えたエネルギー物質ということだけでは、収まらないものがある。
常識的な知識で、通常の還元水を比較してみると、最も異なるのはアルカリイオン水などの電気分解で製造された還元水は、水素を中心にカルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウムなどの陽イオンだけを集めたものなので、イオンバランスは完全にプラスに傾いた状態である。このアンバランスなイオン状態だから、すぐに酸素などによって酸化され、普通の水になってしまう。しかるに、BIEはカリウム(+1価)、ナトリウム(+1価)、塩素(ー1価)、イオウ(ー2価〜+6価)がほぼ拮抗して存在しているという驚くべきバランスで、これこそプラスとマイナスがバランスをとって体液と同じような状態を作っている。その為、この還元力はすぐには壊れず、いつまでも持続するゆえんと思われる。


図7-2-1 野生植物マグマ(BIE)が含有している主なミネラル






図7-3-1 水溶性BIE(生物無機元素体)とヒト体液中の主な元素の比較

 

 

 

 




================
植物マグマに関するお問い合わせ
https://daishizen-nakayama.co.jp/otoiawase/