研究題名:運動選手の生物ミネラルの経口連続摂取による疲労と生体酸化の抑制に

     関する研究

研究責任者:大平充宣(大阪大学健康体育部)
      塩川勝行(鹿屋体育大学)
      中山栄基

試験日程:
生物ミネラル摂取前の検査・測定    2001年11月16日
生物ミネラルの摂取期間        2001年11月19日〜12月4日
生物ミネラル摂取中の検査・測定    2001年11月30日
生物ミネラル摂取中止後の検査・測定  2001年12月14日

試験物質:
①生物ミネラル(粒) … 60%が生物ミネラル、40%がアセロラ、モロヘイヤ、
              キダチアロエ、サボテン
②0.1%生物ミネラル水溶液

被験者:鹿屋体育大学サッカー部 部員8名



試験方法:
試験物質の摂取
各個人の1日の生物ミネラル(粒)の摂取量は朝10粒、夜10粒の合計20粒、生物ミネラル量は1日4g、0.1%生物ミネラル水溶液は、1000g/日、水溶性生物ミネラル量は1日1gとした。生物ミネラル水溶液はいつ飲んでもよいこととした。

検査項目・測定項目:
血液学的検査
PH、白血球数、赤血球酢、血色素量、ザーリー、色素指数、血球容積、MCV、MCH、MCHC、血小板数、白血球分類

血液生化学検査
A/G、総蛋白、蛋白分画、コリンエステラーぜ、ALP、r-GTP、CPK、LDH、クレアチニン、尿酸、ACP、LAP、血糖、総ビリルビン、直接ビルビリン、クンケル反応、GOT、GPT、血清アミラーゼ、中性脂肪(TG)、総コレステロール、HDLコレステロール、尿素窒素(BUN)、無機リン、Ca、Fe、Na、Cl、K、Cu、Mg

尿検査

PH、比重、蛋白、糖、ウロビリノーゲン、ビリルビン、ケトン体、潜血

免疫活性機能検査

NK細胞活性

尿による酸化還元電位(ORP)

疲労検査

フリッカー値の測定

その他

体重、体脂肪率、体温、血圧、脈拍数

 

 

 


                 要旨

 運動選手にとって疲労の蓄積は生体酸化と密接な関係にあり、自己の運動能力を低下させる主たる原因因子である。それ故、生体酸化が抑制できれば運動能力のレベルアップ化につながるもので、すべての運動に共通したテーマでもある。野生植物を中心とした素材から抽出した生物ミネラルは生体の酸化を防止する高い還元力と自然界のミネラルバランスを備え、免疫賦活能を高める作用を保持している。今回、この生物ミネラルを一定量、一定期間、経口摂取することによって、生体の酸化がどの程度抑制されるかを目的とし、計画、実施された。
 被験者は大学のサッカー部の部員8名(18〜21歳)で、毎日同じ量の運動メニューを行いながら、生物ミネラル(ミネラル原末と0.1%ミネラル水)の摂取前と経口連続摂取12日目及びミネラル摂取中止後10日後の午前8時に安静状態で血液と尿を採取し、体の基礎検査を行い、各種検査より生物ミネラルの摂取による生体の酸化の抑制程度を検索した。以下にその結果を要約する。

1) 生体の酸化度をみる尿中の酸化還元電位(ORP)の測定では生物ミネラルの摂取中に明確な減少をみとめ、さらに還元力を示すマイナス値を全例が示した。生物ミネラル摂取中止後も若干の酸化方向に進んでいるものの、還元状態を維持する例が多くみられた。
2) 疲労の蓄積の程度を示すCPK、LDH、BUN、尿酸値などは生物ミネラルの摂取中には摂取前に比べて減少した数値を示し、生物ミネラル摂取中止後は摂取前に比べて若干の減少はあるものの、摂取中ほどの差はみられなかった。運動負荷によって増生される老廃物が生物ミネラルの摂取によって抑制されることが明確に示された。
3) NK細胞活性と白血球数が生物ミネラルの摂取によって減少する結果を示した。生体に異物が侵入したり、生体に負荷が強く生じると、あるいは酸化されてくると生体の防御機構が働き、NK細胞の活性の亢進と白血球数の増加が生じるが、これらが生物ミネラルを摂取して減少するということは運動による生体の酸化、負荷が生物ミネラル摂取中には生じていないことを示している。又、生物ミネラル摂取中止後もNK細胞活性はさらに減少する結果をみた。これより、生物ミネラルを摂取中は生体はNK細胞をあまり必要としていないことを示唆していると解釈される。
4) 生物ミネラル摂取中に血糖値と中性脂肪(TG)の増加がみられた。通常、運動することで疲労が蓄積すると血糖値は減少するが、生物ミネラルの摂取によって血液内に糖の分泌が高められている。又、中性脂肪も増加している。生物ミネラル摂取中止後、血糖値は摂取前のレベルに戻り、中性脂肪も同様に摂取前よりは増加を示し、摂取中よりは減少の結果をみた。この反応は運動選手にとって極めて有利で、自分の体内中のエネルギー物質を存分に出して戦っていることになります。
5) 赤血球数、血球容積(HCT)、血色素量(Hb)などについては生物ミネラル摂取による差異はみられなかったが、血清鉄では明らかな減少がみられたことから、酸素運搬能を無理に高める作用が生じていない状態にあることと推察される。生物ミネラル摂取中止後の結成鉄は摂取前よりは減少、摂取中よりは増加をみた。
6) その他の血液検査、生化学検査、尿検査、血圧、脈拍数、体温、体重などには生物ミネラルの摂取による差異は認められなかった。


 以上のことから、生物ミネラル原末や液状の生物ミネラルなどの摂取は運動による生体への酸化とダメージを明らかに抑制する作用のあることが示唆された。又、この生物ミネラルの摂取を中止した場合、NK細胞活性ではさらに減少がみられ、運動負荷による生体酸化が生物ミネラルによる抑制作用がさらに続いていることが示されているが、CPKなどの疲労因子やエネルギー源の血糖値などの検査から、生物ミネラルの摂取をやめると疲労の抑制効力は明確に低下していることが示唆された。

 


 

 

 

 

 


 




                 結論

 今回、運動による生体酸化の抑制化の試みとして、生物ミネラルを運動選手に一定期間摂取させ、血液学的検査、血液生化学検査、尿検査、免疫活性検査などから生物ミネラルの生体酸化の抑制効果を検索し、下記の結論を得た。

1) 生物ミネラルの摂取によってCPK、LDH、BUN、尿酸、総ビリルビンなどに減少がみられ、疲労の蓄積が少ないことが示された。
2) 生物ミネラルの摂取によって血糖値や中性脂肪の減少の抑制が示され、エネルギー源の消費にすみやかに対応する生体作用を促していることが示唆された。
3) 生物ミネラルの摂取によってNK細胞活性や白血球数の増加の抑制が示され、生体内で異常な状態を抑制し、正常化する作業が的確に行われることが示唆された。
4) 生物ミネラルの摂取を中止するとNK細胞活性の減少以外には上記 1) 〜 3) の項目の検査結果は生物ミネラルの摂取前と同レベルか、若干の差にとどまるものがほとんどで、生物ミネラルの効果があまり持続していないことが示された。

以上のことにより、運動選手への生物ミネラルの摂取は運動負荷によって生ずる生体の酸化を抑制することが明確に示された。




【現在の目線でこの研究を再考】
 この実践研究から改めて言えることは、植物マグマは現代人を野生動物化させてくれると結論づけられます。それは何故かというと、過度の運動負荷がかかると生体は免疫部門に働きかけて防御力を強化し、疲労に対処する。これは疲労物質のCPK、尿酸、尿素チッ素(BUN)、クレアチニン、LDH、乳酸値などが高くなって体が極めて疲労の蓄積が示された時に、白血球の上昇、NK細胞の上昇を起こし、疲労に対応している。しかし、植物マグマを摂取したら、各疲労因子のデータはすべて減少し、体はリフレッシュした状態そのもので、その結果として白血球数もNK細胞も強化されていないことが示された。そして、植物マグマの摂取をやめると再びもとの疲労状態に戻り、白血球の上昇をみている。さらに、運動に必要なエネルギー源をこれまで蓄積されていた糖や中性脂肪を排出させて運動能力を高める働きをしている。
これら一連の働きは人工化状態の現代人では到底出来ないことで、まさに生体の野生化による結果といえるのではないだろうか。私はこのデータをもっともっとアピールすべきと考えます。

 

 

 

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植物マグマに関するお問い合わせ
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