こんにちは。
プラネット整形外科代表院長のシン・ドンウです。
最近、再度カウンセリングのためにご来院された患者様がいらっしゃいました。
数年前からフェイスリフトに興味をお持ちでしたが、傷跡に対する不安から決断を先延ばしにされ、改めてご相談に来られたケースでした。
実際、カウンセリングをしていると、このような患者様には少なくありません。
手術そのものには関心があるものの、「傷跡が残るのではないか」という不安から、なかなか決断に踏み切れない方です。
そのお気持ちは十分に理解できます。
この患者様と長い時間お話しする中で、私が感じたことが一つありました。
それは、単に「傷跡はあまり目立ちません」と説明するよりも、もし傷跡ができた場合にどのように管理し、どのように改善していくことができるのかまで含めてご説明することの方が、患者様の不安を和らげるうえでより重要だということです。
そこで今回は、フェイスリフトの傷跡について不安をお持ちの方のために、傷跡ができる部位から、治療を始める時期、そして実際の改善方法まで、順を追ってわかりやすくご説明していきたいと思います。
もし同じようなお悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
<耳の傷跡 術後3か月>
目次
1.フェイスリフトの傷跡を最小限にするための手術のポイントとは?
2.フェイスリフトの傷跡治療はいつから始めるべきか?
3.フェイスリフトの傷跡治療にはどのような方法があるのか?
1. フェイスリフトの傷跡を最小限にするための手術のポイントとは?
フェイスリフトは比較的切開範囲の広い手術であるため、傷跡について不安を感じる方は少なくありません。
しかし実際には、切開範囲が広いからといって、必ずしも傷跡が大きく目立つわけではありません。
重要なのは、切開位置と、縫合時にどれだけ緻密に張力を分散させるかという点です。
まず切開位置についてですが、一般的には生え際付近から切開を開始し、耳の前を通って耳の後ろのラインに沿って進めていきます。

このとき、髪の毛の内側、耳珠軟骨の後方、耳の後ろなど、自然に隠れる部分に切開線を配置することで、外から見える傷跡を効果的に目立たなくすることができます。
特に耳珠軟骨の後方は、軟骨の自然なカーブによって切開線が隠れるため、手術の痕跡がほとんど目立たなくなります。

<耳珠軟骨後方の切開>
ただし、構造上、耳の前の一部はどうしても切開線が露出してしまいます。
そのため、この部分ではどれだけ丁寧に縫合するかがより重要になります。
私の場合、筋膜層、皮下脂肪層、表皮層を段階的に縫合する「多層縫合」という方法を用いています。
筋膜層は太めの糸でしっかりと、真皮層は中程度の太さの糸で、表皮層は非常に細い糸で、それぞれの組織の特性に合わせて縫合していきます。

<多層縫合>
また、縫合間隔を約1.5~2mmで均一に保つことで、張力が一か所に集中しないよう均等に分散させています。
縫合間隔が不均一になると、切開線が凸凹になったり、傷跡が目立ちやすくなったりするためです。
私が手術に4時間以上かかる場合でも、縫合作業をできる限り丁寧かつ繊細に行う理由は、まさにここにあります。

(左)縫合間隔が均一
(右)縫合間隔が不均一
2.フェイスリフトの傷跡治療はいつから始めるべきか?
先ほどご説明したように、切開位置や縫合方法によって、フェイスリフトの傷跡をできるだけ目立たなくすることは可能です。
しかし、どれだけ丁寧に手術を行っても、体質によっては傷跡が目立ちやすくなることがあります。
傷跡が少し盛り上がって見えたり、赤みを帯びたり、あるいは少し開いて見えるような場合がそれに該当します。
このような場合には、傷跡の状態に応じた適切な治療が必要になりますが、その前に知っておいていただきたいことがあります。
それが、治療を開始するタイミングです。
傷跡は時間の経過とともに自然に変化していきます。
手術直後は比較的きれいに見えていても、約1か月が経過すると、誰でも傷跡が赤くなったり、やや盛り上がって見えたりすることがあります。
これは異常ではなく、傷跡が成熟していく自然な過程ですので、過度に心配する必要はありません。
その後、傷跡は徐々に落ち着いていき、一般的には術後6か月頃を傷跡が成熟する時期と考えています。
そのため、傷跡治療は6か月が経過し、傷跡の状態がほぼ安定した段階で開始するのが適切です。
<耳の傷跡 術後6か月>

3.フェイスリフトの傷跡治療にはどのような方法があるのか?
6か月が経過しても傷跡が気になる場合には、治療を検討することができます。
治療法は大きく分けて、
レーザー治療
傷跡注射
傷跡修正手術
の3つです。
レーザー治療は、傷跡組織を表面から改善していく方法で、比較的手軽に行えるというメリットがあります。
傷跡注射は、その名の通り傷跡部分に直接注射を行う治療で、盛り上がった傷跡を改善するために用いられます。
傷跡に赤みがある場合や、少し盛り上がっている程度であれば、レーザーや注射だけでも十分改善することが少なくありません。
*イメージ写真です*

一方、レーザーでは改善が難しいほど傷跡がはっきり残っている場合には、傷跡修正手術を検討します。
傷跡部分を再度切開し、瘢痕組織そのものを取り除いたうえで再縫合する方法です。
抜糸などの術後管理が必要であり、レーザー治療に比べると時間はかかります。
しかし、その分傷跡の改善効果は高くなります。
また、初回のフェイスリフトと比較すると、対象部位のみを局所的に処置するため、皆様が心配されるほど大がかりなものではなく、比較的負担の少ない手術ですので、過度に不安を感じる必要はありません。
<プラネット傷跡修復手術 術前・術後>

(左)他院でのフェイスリフト後の傷跡
(右)プラネット傷跡修復手術後1か月
今回は、フェイスリフトの傷跡ができる部位や、傷跡を最小限に抑える方法、そして治療を始める適切な時期や治療法についてご紹介しました。
傷跡への不安から手術をためらっている方々に、少しでも参考になれば幸いです。
また、ご不明な点がございましたら、コメント欄またはプラネット整形外科までお気軽にお問い合わせください。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上、プラネット整形外科代表院長 シン・ドンウでした。













