イヤホン購入報告(2製品・レビューなし)
2025年もあと3か月となり、関東でも肌寒くなっってきた今日この頃、皆様どのようにお過ごしでしょうか?
私はつい先日まで仕事が忙しく、睡眠時間が不足しているのですが、ここから年末まではいったん落ち着くかなと期待しています。
※深夜に遊ばずに早く寝れば良いだけではあるんですけどね。
で、前回レビューのKinera imperial LOKIを6月に購入して4か月…
何故か、その間にイヤホンを2本追加してしまっていたので、個人的備忘録として情報を残しておきたいと思います。
どちらもおすすめですが、日本で買えなかったり、高かったりするのでレビューは書かなくても良いかなと思っている次第。
まず、1本目の購入品がこちら!!
BGVP Solomon
- 2EST + 3BA + 2DD
- 発売日:2025年6月(?)
- 購入日:2025年7月22日
公式:
しっかりとした木箱に収められていました。
私は、米国の『MusicTeck』で購入したのでアップグレードケーブル標準の付属ケーブルに加え、BGVPのフラグシップケーブルである『BGVP TEMPLE』が同梱されていました。
- 製品も音も高品質でバランスよい
- サイズも大きくなく装着感も良好
- 低音は軽めで落ち着いた印象(質は良い)
2本目の購入品はこちら!!
Oriolus Trailli JP - Black and Red (US Exclusive Version)
- 4EST + 8BA
- 発売日:2020年7月10日
- 購入日:2025年9月18日
公式:
こちらの外箱はこんな感じ…
同社のMonachaaでも同様の梱包でしたが、音以外のコストを削っていますよ!!というのを前面に出しています。
個人的には箱も残すほうなので傷みにくい箱にしてもらえると嬉しいかな。
外箱の中には同サイズのバンナイズ製のケースが入っており、その中にすべて入れ込まれています。
- すべてが93点のイヤホン
- 付属ケーブルも数十万くらいするやつの亜種
- いろいろなDAPで聴きたくなる
- DD積んでないけど低音ちゃんと出ている(サブベースは少し薄い印象)
- 結構サラッとした出音な印象
- めっちゃ高いので家族に値段を言い出せない
ということで、後々、こんなの持ってたっけってならないように足跡残しておきます。
皆様、良いオーディオライフを![]()
Kinera imperial Loki (Emerald) 購入レビュー
23年末に発売されて以来、ずっと気になっていたのですが、購入するなら日本で販売していないEmerald(エメラルド)カラーが良いな~と考えていたのですが、Kinera オフィシャルサイト(中国)でのクーポン発行があったのでオーダーしてしまいました。
今回の製品はコチラ ↓
商品名 : Loki(ロキ)
カラー : Emerald(エメラルド)
メーカー名 : Kinera imperial(キネラ インペリアル)
Kinera imperial とは?
2011年創設の中国の企業。
2016年に「Kinera」ブランドを立ち上げ、2021年にメインブランドのKineraからハイエンドプロダクトのみを専門に扱うハイエンドブランド「Kinera Imperial」として誕生とのこと。
美しい筐体デザイン、神話や伝承を織り交ぜたコンセプトデザインなどテーマをしっかり持った企業であります。
姉妹ブランドとして、QoA(Queen of Audio)があります。
Loki について
名称の由来
ロキとは、北欧神話に登場する悪戯好きの神であり、混沌と秩序、光と闇の両面を併せ持つ存在。
本製品もまた、神話に登場する「変幻自在な存在」として表現されており、多ドライバー構成によって複雑な音を制御し、繊細さと力強さを同居させた怪物的チューニングを試みています。
ちなみに北欧神話では、このロキによって、(間接的に)オーディンの子であるバルドルは殺されているらしいです。
Lokiの前のKineraフラグシップイヤホンはBaldr(バルドル)である点も興味深い。
本製品は、カラーとしては4バリエーション存在し、Chinese/Internationalの2種の調律モデルが存在しています。
国内代理店からの購入であれば、『Fire Warrior × international』になります。
BOXと開封
imperial製品の特長である六角形のパッケージになっています。
正面は、黒×青×赤で流れ出る溶岩を思わせるデザインが採用されています。
背面には製品情報が記載されています。
蓋の裏はこんな感じ
いつも内側も手を入れていて好感持てます。
蓋を取ると周波数特性(f特)カーブが記載されたカードが目に入ります。
カードの下には、イヤホン本体とEffect Audio製ケーブル( 0.78 mm 2 pin、4.4mm)が出てきます。
※フェイスプレートには傷防止のフィルムが貼られていました。(写真はフィルムを取った後)
下段には各種イヤーピースやイヤホンケース(本革)、ユーザーマニュアル、デザインバックグラウンド紹介カード、サンクスカードが入っています。
イヤホンケースの中には、「Kinera Custom Loki Cable」が入っています。
0.78 mm 2 pin、4.4mm バランスプラグになっており、黒×金で王冠(山脈?)のようなレリーフを持ったエレガントな印象でありながら、かなりしなやかで取り回しも良く、Loki のキャラクターを素直に引き出してくれる相性の良いケーブルになっています。
Kinera Custom Loki ケーブル仕様(公式引用)
- 材質:リッツ 金メッキ6N単結晶銅 ケーブル+リッツ 銀メッキ6N単結晶銅 ケーブル
- 編組 : 4芯 二重螺旋 直径 : 4.0mm/芯
- コネクタ : 0.78 2ピン
- プラグ : 4.4mmバランス
- 保護カバー : PU insulation + アウターコットンネット
- 金属部 : アルミニウム合金
- 長さ : 1.25m
※Effect Audio製ケーブルのスペックについては、製品ページをご参照ください
本体はカラーテーマの通り、粗目のラメでエメラルドグリーンに輝くフェイスプレートに、夜空のように深い藍に粒子状のラメで角度によって変化を与え、単調にならない表情を作り出しています。
ベント孔については、Verdandiと同じように後方向きに開いており、ケーブルコネクタはフラット(微妙にくぼみ)になっています。
スペック
- インピーダンス:12Ω
- 感度:107db
- コネクタ:0.78mm 2ピン
- ケーブル長:1.25m(4.4mmプラグ)
- ドライバ:1 BC + 1DD + 6 BA + 4 EST
- 再生周波数:20Hz-50kHz
音に関する雑感
私:dkの主観によるレビューとなり客観性を持ったものではありません。
購入時の参考程度にご活用ください。
イヤーピースについて、付属を極力使わない方針のため変更しての評価となります。
エージング:120~200時間くらい
評価環境
DAP : SONY NW-WM1AM2 (音調:ソースダイレクト + ハイゲイン)
イヤホン : Kinera imperial Loki
イヤピ : Spinfit Neo
ケーブル : Kinera Custom Loki Cable(付属)
音質レビュー
高音域 ★★★★★
- クリアで余韻は短め、レスポンス良し
- 煌めきと繊細さを両立し、空気感が心地よい
- ギリ刺さるラインだが不快な印象はない(曲によるかも)
- 一枚奥に置かれているのでボーカルを邪魔しない
中音域 ★★★★☆
- 中域はクリア
- 前に出過ぎず奥に引っ込みすぎないバランス
- 女性ボーカルはウェットでエモーショナルな表現力を感じる
- 男性ボーカルはややドライだが、厚みがあり芯がある
- アコースティック楽器の表現が気持ちいい
- 音数の多い楽曲でも明瞭
低音域 ★★★★★
- 深く重量感はあるが清涼感も感じる低域(余韻がスッキリ)
- 質感がありベースのニュアンスも非常に細かい
- 量感はしっかりとあるが、膨張気味にはなっていない
- アタック感が強すぎず、余韻の処理も自然
- ジャンルを問わず安心できる表現
- サブベースも豊か
- 結構出てるのに他の帯域を邪魔しない上手い鳴り方
解像度 ★★★★★
- 全帯域で比較的高い印象だが、音の輪郭は丸い
- 高音域の解像度は高め
- 中域も微細なディテールを感じボーカルのブレス音なども明瞭
- 低域もディテールがはっきりしており、ぼやけず音階の変化を追いやすい
- 解像感は高いが音楽的に聴ける調整
分離感 ★★★★★
- 各帯域の分離がしっかりしており、混雑する楽曲でも崩れない
- 音源ごとの位置関係が立体的に把握できる
- 音が多層的に配置されており空間的な深みを感じる
音場 ★★★★☆(好み的には★5)
- 音が「空間に存在する」感じ
- 音場自体はそこまで広くはない印象
- ヘルメット的な範囲での音が展開
- ただし音の抜けが良いため、圧迫感などはない
- 極端な左右拡張ではなく自然な拡がり方
- クラシックやライブ音源で空間の残響感が美しく、臨場感が高い
- オーケストラ音源聴くと指揮台に乗っている感覚
装着感 ★★★★☆
- シェルは大型ですがフィット感は良好
- 素材が軽量で、見た目よりも快適に装着できる
- 長時間使用でも圧迫感は感じにくい(個人差あり)
- イヤーピースは選ぶ必要があり、しっかり密着するものが理想
総評
近年、Kinera imperial製品を中心に購入してきていましたが、Kinera imperialでは北欧神話に準えたコンセプトを持った製品を開発しており、ただ良い音ではなく、”物語を奏でる音”として圧倒的完成度を持ったフラッグシップに相応しい製品となっていると思います。高いけど。
Loki の名にふさわしい、優しくもあり暴力的でもある音づくりは、他のメーカーでは得られない魅力だと思います。
価格帯からして万人向けとは言えませんが、それなりの上流を持っていて、かつ様々なジャンルの音楽を聴く人には、一度は聴いてみて欲しい。
Kinera の世界観にどっぷり浸かれること間違いなし。
ロキの語源となる「終わらせる者」の通り、所有者のイヤホン沼を終わらせてくれる可能性を秘めた、まさに“終焉と到達”を同時に告げる1本となるかも知れません。
関連情報
JUZEAR Dragonfly 81T (HiFiGo プレゼント当選品レビュー)
2025/5/13
HiFiGo(中国系オーディオ販売ストア)社によってXで実施されていたプレゼントキャンペーンに当選し、製品を受け取りました。(HiFiGo JP @HifigoJpさん、ありがとうございました。)
🎁当選者発表🎁
— HiFiGo JP (@HifigoJp) May 13, 2025
【Juzear #鳴神 記念キャンペーン】
たくさんのご応募、本当にありがとうございました!
厳正なる抽選の結果、当選者の発表をします。👇
🎧 Juzear Whisper 61T *1
→ おら様(@oradado)
🎧 Juzear Thunder 81T *1
→ dk様(@daiswell)
おめでとうございます🎊… https://t.co/8rmzq06oFe pic.twitter.com/Eo1wABC8SR
製品名が、「Dragonfly」ではなく「Thunder」になっているのはご愛敬~
今回の製品はコチラ ↓
商品名 : Dragonfly 81T
メーカー名 : JUZEAR(ジュゼア)
※公式動画などで発話されているものがなかったため、社名の読み方は間違っている可能性があります。
国内代理店 : ミミソラオーディオ(?)
発売日 : 2025年1月31日
販売価格 : ¥42,100 税込(25年6月現在)
JUZEARは公式サイトを有していないようなので、国内代理店のミミソラオーディオ、およびAliexpress公式ストアの情報から抜粋
JUZEAR について
2016年に創業したインイヤーモニター(IEM)専門のブランドで、音質への情熱と精密な技術に基づく製品づくりを行っており、2023年 グローバル展開を開始し、この年発売の「41T」で注目を集めました。
江陰にある自社工場で設計・製造を行い、コストを抑えつつ高品質な音を追求。熟練のチューナー陣と共に、クラフトマンシップと革新を大切にする姿勢がブランドの核とのこと。
Dragonfly 81Tについて
トンボの優美な姿に着想を得たインイヤーモニターで、デザインは水の上を舞うトンボとその羽をモチーフにしており、自然美とテクノロジーが融合した芸術的な雰囲気を味わえます。
BOXと開封
ボックスは紙製のスリーブを採用し、縦方向に内箱を抜き出すことができます。
内箱を開けるとトンボが描かれた紙を透かして本体が見えます。
ケーブルが接続されたまま梱包されているため、開封してすぐに音が聴ける状態になっています。
キャリングケースの中に4.4mmコネクタとイヤピのセットがあり、キャリングケースの下に平らな付属品が入れられていました。
付属品としては、まとめると以下になります。
- イヤホン本体
- ケーブル(Custom 2Pin~3.5mm差替プラグ)
- 4.4mm差替プラグ
- クリアシリコンイヤーチップ(S/M/L)
- ブラックシリコンイヤーチップ(2サイズ)
- フォームイヤーチップ(2サイズ)
- 導入マニュアル
- クリーニングクロス
- 検品証
- キャリングケース
フェイスプレートは色付けされた木製パネルが使われ、質感高い魅力的なデザインとなっています。
シルバーレリーフもアクセントとしてワンランク上の価値を作り出してくれています。
イヤホン本体はレジン樹脂製となっており、マルチドライバー機としては比較的小型で軽く良好な装着感になっています。
※ 2pinコネクタがかなり固く、ケーブルを外すのが困難な状況なので、この点は破損等の注意が必要になりそうです。
本体後方にベントが設けられていますが、本体内部で各ドライバーからの音をパイプを通して出力しているためか、こちらからの音漏れはありません。
ケーブルのプラグ部はL字となっており、ケーブルとの接続部は4pin接続となっています。
4.4mmバランスと3.5mmアンバランスで選択が可能となっています。
ケーブルの材質は、6N単結晶銅シルバーコーティングとのこと。
スペック
重量 :6.1g
感度 :117dB ±1dB SPL/mW
インピーダンス :32Ω
周波数応答範囲 :20Hz-20kHz
ケーブル長 :1.2m
インターフェース:0.78 mm 2ピン
プラグ :3.5 mm & 4.4 mm
音に関する雑感
私:dkの主観によるレビューとなり客観性を持ったものではありません。購入時の参考程度にご活用ください。
エージング:80時間くらい
エージング:80時間くらい
評価環境
DAP : SONY NW-WM1Am2 (音調:ソースダイレクト + ハイゲイン)
イヤホン : JUZEAR Dragonfly 81T
イヤピ : 付属イヤピ『クリアシリコンイヤーチップ』
ケーブル : 付属ケーブル(4.4mm)
音質レビュー
高音域 ★★★★☆
- 質感を伴った綺麗な音
- 伸びやかな広がり
- 音の立ち上がりが速くキレの良さが印象的
- 煌びやかさあり(高音に敏感な方は刺さるかも)
中音域 ★★★★★
- クリアな中高音の響き
- 中低音はちょっと厚みを感じる量感
- レスポンスは非常に良好でタイトかつスムーズな鳴り
- 余韻は控えめで比較的カラッとした印象。情緒的な要素は少なめ。
- ボーカルは前に出てきてしっかりと存在感を放ち心地よく聴ける。
低音域 ★★★★☆
- 密度を感じる音で音の質は高い
- ベースやドラムのアタックも明瞭
- 圧はやや控えめで沈み込むような迫力は少なめ。
- 落ち着いた低音表現
解像度 ★★★★☆
- 高音域・中音域ともに高い解像度を持ち細部の描写力が優秀
- 低音域の解像度は標準的でやや丸みを帯びた印象
分離感 ★★★★★
- 各帯域の音が明確に分離しており互いに干渉しない
- オケ音源でも各楽器の音を追いやすい
音場 ★★★★☆
- 頭部から外への音の広がりを感じる
- 奥行きの広がりはそれほど感じない
- オケ楽曲だと1F最前列で聴いているような距離感
装着感 ★★★★☆
- 装着直後から違和感が少なく筐体のフィット感も良好
- ハウジングの重さも気にならず安定して装着できる
- ケーブルも取り回ししやすい
総評
Dragonfly 81Tは、クリアな中音域と美しい高音が特徴のイヤホンですね。
迫力のある重低音を求める人にはやや物足りないと思いますが、全体バランスの取れた音作りで、幅広いジャンルに対応できそう。
装着感も良好で、長時間のリスニングにも適していると思います。
課題としては、以下の2点
- ケーブルの2pinがかなり固いので、リケーブルを頻繁に楽しみたい方は破損リスクが上がると思っていたほうが良い気がします
- 開封直後でもフェイスプレートに薄い擦り傷はついている可能性あり
定価で4万円と一般的には高価なので、フェイスに保護フィルムなど貼るなどの検討をして欲しいですね。
関連商品
Kinera Celest Relentless 購入レビュー
本日はKineraのエントリーライン『Celest』からの製品紹介となります。
今回の製品はコチラ ↓
商品名 : Relentless
メーカー名 : Kinera (キネラ)
発売日 : 2024年5月13日
販売価格 : 発売時:24,600円 / 2025年セール時:12,000~15,000円
2025年4月現在、Amazon(Hifi Go)にて、12,000円以下で販売中!!
Kinera Celest について
『Celest』は2021年に設立された新ブランドになります。
様々な独自の研究開発を通じて、超自然的なリスニング体験とプロの音楽制作体験を提供することを目指しているとのことで、比較的リーズナブルに新しい技術を採用した製品をリリースしているイヤホンのエントリー候補として期待できるブランドとなります。
Relentless について
※公式抜粋
中国の幻想文学『山海経』にある東シナ海を泳いでいる(?)時に溺死した娘が無情鳥と呼ばれる姿へ変え、人々に悲劇が降りかからないように生物を守る話をモチーフに、「不屈・強さ・勇気・ゆるぎない努力」をテーマとした音作りと羽と波しぶきの色彩をベースにした手描きのデザインを採用
BOXと開封
ボックスは紙製のスリーブを採用し、縦方向に内箱を抜き出すことができます。
イヤホンの下にボックスがあり、キャリングケースの中身と合わせて上記の付属品が同梱されています。
金属ブックマークはいらないので数百円でも安くして頂けると良いかなと感じました。
付属品としては、まとめると以下になります。
- イヤホン本体
- ケーブル(Custom 2Pin~3.5mm/4.4mm差替プラグ)
- Celest 221 ボーカルイヤーチップ(黒)
- Celest 608 バランスドイヤーチップ(赤)
- Celest フォームイヤーチップ
- マニュアル
- 金属ブックマーク
- 収納ケース
- クリーニングブラシ
イヤホン本体は、レジン樹脂製となっており軽量です。
形状も比較的標準的なものとなっており、装着感が悪いと言う事は無いと思います。
フェイスプレートは黒の筐体に青と白のペイント、奥に煌めくラメによって暗く静かな環境の中で力強い荒波が立っているようなこだわりのデザインとなっています。
付属ケーブルは3.5mmプラグと4.4mmプラグの差し替え式となっています。
銀のプラグカバーはねじり締め式、その中は4pin接続式での差し替えとなっています。
ケーブルは8芯の編み込みとなっていて、比較的柔らかく取り回しに問題はないと感じます。
本体側は、フラット2pinとなっています。(R側のプラはクリアの薄赤になっており上品にまとまっています)
スペック
音響ドライバー :1DD+6BA
感度 :105 db
周波数応答範囲 :20 Hz~20 kHz
インピーダンス :27Ω
ケーブル長 :1.2m
インターフェース:0.78 mm 2ピン
プラグ :3.5 mm & 4.4 mm
音に関する雑感
私:dkの主観によるレビューとなり客観性を持ったものではありません。購入時の参考程度にご活用ください。
イヤーピースについて、付属の『Celest 608』(軸が赤)を装着して評価。
エージング:30時間くらい
評価環境
DAP : SONY NW-WM1Am2 (音調:ソースダイレクト + ローゲイン)
イヤホン : Kinera Celest Relentless
イヤピ : 付属イヤピ『Celest 608』
ケーブル : 付属ケーブル(4.4mm)
音質レビュー
高音域 ★★★★☆
- 質感を伴った音
- ちょっと音が重い印象(上に伸びない)
- レスポンスは普通
中音域 ★★★★☆
- クリアな中高音の響き
- 中低音はちょっと薄い(鈍い?)印象だが音は綺麗
- 厚みは十分だがスッキリしすぎにも思う
- レスポンスは良い
- 減衰が速い印象で綺麗な中音の余韻に浸れない
- しっかりと埋もれず気持ちよく鳴っている
低音域 ★★★★★
- 弾けるような音
- 音の質は高い
- BPMの高い曲でレスポンスの鈍さを感じる
- ローテンポでは気持ち良くノリよく聴ける
- サブベースは伸びない
解像度 ★★★★☆
- 高音域の解像度は結構高め
- 中音域の解像度は結構高め
- 低音域の解像度は普通かちょっと高め
分離感 ★★★★☆
- 個々の音を聴き分けは出来る
- 低音の量が多いが他の音域を潰すことはない
- 音が多いと高音域が潰れやすい気がする
- オケ音源でも各楽器の音が追えている
音場 ★☆☆☆☆
- 完全に頭部内で完結している
- 左右上下奥行きの広がりは感じない
- 音の詰まりなどはなく基本クリアで音を拾いやすい
- オケ楽曲だと結構違和感(脳内の空間のみで鳴っているので個人的にはちょっと気持ち悪くなる)
※音は綺麗なので悪しからず。
装着感 ★★★★☆
- 装着直後は違和感なし(重さも気にならない)
- ノズル径は太めだと思うのが個人的には全く問題なし
- ケーブルも含めて装着しやすい
総評
なんか発売後に見た他の人の感想と結構違う(高音目立つって話あった気がしてた)ような気がしますが、一応私が聴いた印象としてそのまま記載しておきます。
※近頃仕事忙しいから高音域が聴こえなくなているとか、後発購入なのでチューニングがサイレント変更されたとかあるのかも知れません。
※レビュー記載する際には公式以外の情報は見ないようにしているため、”結構違う”ということ自体が勘違いだったらすいません。
高音域の伸びと低音域のレスポンスはエージングで変化する可能性が高いですが、特性として変わらなさそうな点としては、このイヤホンは結構音量を取らないと禄な音が出ないように感じます。
そのため、一番音が綺麗に聴こえる音量にしてイヤホンを外すとイヤホンから結構音が聴こえるレベルなので、本領発揮させると耳に悪そうな点がマイナスポイント。
その点に目をつむれば、実売2万円以下としては、一番幅広く受け入れられるポテンシャルを持っていると思います。
また低音強調バランスなのでキャッチーで分かりやすい音の力強さと楽しさを得られる良い製品に感じています。
私個人としては、外歩き用に以下の3製品を気分で変えていたのですが、どうせ外では微細音など大して聴こえやしないので、より低音を楽しめる今回の「Relentless」に集約しても良いと思う程度に素晴らしい音を奏でてくれている感じています。
- Kinera imperial URD
- 634ears MIROAK-II JP Ltd.
- ORIVETI bleqk Dynabird
ちなみに音源の質(bitではなくMixの話)が低いとダイレクトに雑さが聴こえるように思うので、時たま聴くに堪えない曲が流れてくることもあります。
Kineraの好ましい点としては、しっかりとコンセプト通りの音作りをしてくる点ですね。
ほかのメーカーだと狙った音というより、出来た音を発売しているような印象を受けるので、今後も世界観の維持とコンセプト再現の意欲は保って欲しいものですね。
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[購入メモ] Victor HA-FW10000 購入報告
購入から時間経っているのですが、備忘録的に情報を残しておきたいと思います。
今回購入した製品は…『Victor HA-FW10000』
本製品は、2008年にVictorがKenwoodと経営統合しJVCケンウッドとなっての10周年に合わせて開発されたフラグシップモデルとなります。
今回の製品はコチラ ↓
商品名 : HA-FW100000
メーカー名 : Victor(ビクター)※JVCケンウッドとしてVictorブランドでの販売とした模様
定価 : オープン価格(発売時:約170,000円/終売時:209,000円 (税込))
※2024年に生産完了
Victorとは?
蓄音機から始まり、テレビ、ビデオ、DVDレコーダー、音響機器など音と映像に関する製品を開発・販売してきた日本ブランド。
2008年にケンウッドと経営統合し、JVC・ケンウッド・ホールディングス株式会社を設立。
2011年に社名を『株式会社JVCケンウッド』に変更。
2025年現在は、2千円~3万円以下の有線・無線イヤホンを中心に、高額機としては4万半ばの『HA-FW1500』を販売しているだけとなり、コンシューマ向けのハイエンドオーディオ事業は縮小方向なのかなと感じます。
HA-FW10000とは?
Victorの『HP-FX』シリーズに代表されるウッドドーム振動板を用いた10周年フラグシップモデルとして開発・販売。
それまでのVictor(JVC)製品とは異なる筐体と端子が分離した大胆なデザインを用い、スピーカー的な音響を目指したモデルとのこと。
筐体内部の吸音材にはシルクや阿波和紙が用いられ、ケーブルにもシルクを採用など管理特殊かつこだわりの製品となっています。
202x年代には、SONY IER-Z1R、final A8000 と共に、国産高級イヤホンとして人気を博した製品であり、各種アワードにて高い評価を長年得ていました。
スペック
型名 :HA-FW10000
型式 :11mm ウッドドームダイナミックドライバー
出力音圧レベル:102dB / 1mW
再生周波数帯域:6Hz ~ 52,000Hz
インピーダンス:16Ω
最大許容入力 :200mW (IEC*)
ケーブル :MMCX端子型着脱式1.2m(Y型)OFC線 φ3.5mm24金メッキ
質量 :約21.5g (ケーブル含まず)
音に関する雑感
今回はすでに製造終了となっているため割愛。
総評
音自体は評判通り癖がなく大変聴きやすい満足度の高い音でした。
中古で美品購入しましたが満足のいく良い製品でした。
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