[#PR] Yanyin Baker 提供レビュー
本記事は"Linsoul Audio"社のご提供になります
今回、中国のオーディオ機器大手ECサイト「Linsoul Audio」様からお声掛け頂き、Yanyinの最新製品をレビューする機会を頂きました。
Yanyin Baker を試す機会を提供してくださったLinsoul Audioに心から感謝致します。
またこのレビューを読もうと思って頂いたあなたにも感謝です。
ということで、今回は・・・コチラ↓
商品名 : Baker(ベイカー )
メーカー名 : Yanyin(ヤンイン)
定価 : $499.00 USD (2026年2月下旬時点の円価格:¥78,535)
※ 2026年2月時点では、国内ショップでの販売はされておりません。
※パッケージ上の日本語表記では、「エンイン / ベック」となっていますが、普通に日本語訳の不備と思われます。
Yanyin
Yanyinは中国 福州に2020年に設立されたイヤホンメーカーで、「Canon」や「Moonlight」など世界中で高い評価を得ているミドル~ハイエンドクラスの製品を開発している確かな技術力を持った注目の企業です。
Linsoul と Yanyin の関係について
Linsoul社はYanyinの販売代理店の一つとのこと。
日本国内においては国内代理店はないようで、LinsoulのAmazonストア等で製品の販売がされています。
Baker について
Yanyinとして「Baker」は新規のモデル名となっており、どのような立ち位置を狙った製品であるのか明言はされていません。
評価の高い既存のCanonやMoonlightはダイナミックドライバーを採用していますが、Bakerはダイナミックドライバーを排した「6BA + 2EST」という挑戦的な製品であると思います。
素材としては、アルミニウム合金シェルとダマスカス鋼フェイスパネルを備え、今までの樹脂成型シェルとは全く違ったアプローチを行っており、その素材選択の意図は明確で微細な共振を徹底的に排除したクリアな音を目指したのだろうと思います。
ビジュアル面ではダマスカス特有の波紋模様が美しく、ダマスカス鋼を採用しているのであれば一つとして同じ模様はないということになります。
BOXと開封
背面には、中文簡体字・英語・日本語で、製品の特長とスペックが記載されています。
最初の難関が外装スリーブの脱着です。
まずは30分間、スリーブと格闘することからこのイヤホンの物語は始まります。
パツパツすぎ。後の製造分では改善されることを期待したい部分です。
内箱を開けると、イヤホン本体とプラグ2種、小箱、イヤーピースケース、その他VIPカードや保証省、説明書、検品証などが入っています。
小箱の中には、キャリングケースが入っており、その中にケーブルが入っています。
なんと、2pinに筒状の保護カバーが付いていました。
私としては初めての気遣いで意識の高さに関心しました。
ケーブルは、6N 単結晶銅メッキシルバーとなっておりBakerの音を如何なく発揮してくれる最適なケーブルであると感じます。
無理にリケーブルする必要はないと思います。
金属シェルですが、アルミシェルとのことで重さはあまり感じることはないかと思います。
フェイスプレートのダマスカス模様が美しいですね。
スペック(公式抜粋)
- 歪み : 0.3%
- インピーダンス : 8Ω
- 感度 : 104dB
- ドライバー構成 : 6 BA + 2 Planar
- ケーブル : 1.2m 6N Single Crystal Copper Plated Silver ケーブル
- プラグ : 3.5mm / 4.4mm(交換式)
- ノイズ抑制 : 26dB
音に関する雑感
私:dkの主観によるレビューとなり客観性を持ったものではありません。購入時の参考程度にご活用ください。
エージング:70時間くらい
評価環境
- DAP :SONY NW-WM1AM2 (音調:ソースダイレクト + ハイゲイン)
- イヤホン:Yanyin Baker
- イヤピ :付属イヤーピース
- ケーブル:付属ケーブル(4.4mm)
音質レビュー
高音域 ★★★★★
- クリアでレスポンス良し
- 結構上の方までちゃんと出ている印象
- 減衰が自然で、外に抜けていくような開放的な余韻が心地良い
- 高繊細な響きで主張は強くない
- 音の減衰は速く脚色的ではない
中音域 ★★★★★
-
混じり気が無く、静寂の中から音がスッと立ち上がるような鳴り
-
ボーカルは近すぎず遠すぎず適切な距離感
-
ボーカルは他の帯域に埋もれることもなくしっかりと聴き取れる
-
ブレのない発声で脚色されていない音色
-
ハイテンポな曲では、複雑なフレーズが一切混ざらずに分離される
-
比較的ドライな響きだがモニターライクでもなく、ただただ綺麗
-
中高音域の質感にちょっと不足を感じるがかなり限定的
低音域 ★★★★★
- 量感はしっかりとあるが、膨張せずタイトなキレを両立
-
物理的に空気を震わせる重圧感は控えめ
-
レスポンスの速さは圧倒的
-
サブベースも自然な形でしっかり出ている印象
-
アコースティック編成では、ウッドベースの輪郭が明瞭で非常にリアル
-
EDM等の地響きのような沈み込みを期待すると、少し上品にまとまりすぎていると感じる
解像度 ★★★★★
-
歪み0.3%以下という低歪みがもたらす異次元の解像感
-
雑味(歪み)を徹底的に排したことで、音の粒子そのものが透き通って見えるような解像度の高さ
-
音のコントラストが明確で、微細な残響や消え際の音も追いかけられる
-
良録音では「無加工の音」であるような感覚を味わえる
分離感 ★★★★★
-
各帯域・楽器がしっかりと独立しており、どのような楽曲でも崩れない
-
多ドラ特有の雑味が一切なく、音の配置を完璧に把握できるモニターライクな鳴り
-
シンフォニック系プログレのような「一体感」が重要な楽曲では、分離が良すぎてアンサンブルが不足
音場 ★★★★☆
- 上も横も抜けが良い印象
-
シャッキリした音で伸びやかではないが、抜けが良いため閉塞感は皆無
-
奥行きもしっかり感じられるが、広大なホール感というよりは「整理整頓されたスタジオ」の空気感
装着感 ★★★★★
- シェルは大きめですがフィット感は良好
- 素材が軽量で、見た目よりも快適に装着できる
- 長時間使用でも圧迫感は感じない(個人差あり)
総評
まず最初に、手持ちの中でも最高クラスの音と評価しても個人的に差し支えない印象の製品であると感じます。
滅茶苦茶、好きな音。
歪み率による音の違いがここまで明確に感じる製品は初めてで、一聴してこの音は低歪みによる恩恵であると確信できるほどに。
この歪みのなさによって、脚色のない「素」の美しさを描き出し圧倒的に濁りのない音を作り出しています。
是非、聴いてみて欲しいと思える他の製品とは一歩違った音質になっています。
また6 BA + 2 Planarという珍しいドライバー構成ですが、バランスも非の打ちどころがなく、とても上手く纏められていると思います。
音の唯一の欠点は、『情熱・躍動感』というような評価軸を追加するならこれは★3。
感情的/情熱的な音色にはならないため、悪くはないけど熱量は上がらないというような音造り。
音の洪水に溺れることなく、常に整列された音を聴く感じかな。
それでも音が綺麗なため聴き応えはあり、不満に感じることはないと思います。
ただただ、綺麗…
※綺麗と言っても、キラキラ輝かしく軽やかな感じではなく、ただただ濁りがないというような感じです。
ちなみに、DX260MK2だとより分析的な印象を受けるため、この製品は、WM1AM2のほうが調和的に感じました。
現状、Linsoulさんのサイトからの購入のみのようなので、結構敷居が高くなっていると思います。
一日でも早く、Amazon.co.jpで購入できるようになることを願っています。
関連情報
Linsoul公式ショップ
[#PR] Kiwi Ears Orchestra II 提供レビュー
本記事は"Linsoul Audio"社のご提供になります
今回、中国のオーディオ機器大手ECサイト「Linsoul Audio」様からお声掛け頂き、Kiwi Earsブランドの最新製品をレビューする機会を頂きました。
Orchestra IIを試す機会を提供してくださったLinsoul Audioに心から感謝致します。
またこのレビューを読もうと思って頂いたあなたにも感謝です。
ということで、今回は・・・コチラ↓
商品名 : Orchestra II(オーケストラ ツー)
メーカー名 : Kiwi Ears(キーウィイヤーズ)※日本語表記だとキウイイヤーズ
Kiwi Ears
「Linsoul Audio」によって、2021年に設立された比較的新しい中国のオーディオブランド。
同社の別ブランド「THIEAUDIO(セーオーディオ)」のサブブランド的な立ち位置からスタートしたっぽいです。
ユーザーに親しんでもらえるようにかわいい形と名前の動物として、ニュージーランドを象徴する鳥「キーウィ」を採用したとのことです。
# 一本違えば…Panda Earsだったのかも知れません。
本ブランドの特徴としては…
- 「ハンドメイド」と「2段階の品質管理」による高い製造クオリティ
- 「正確な解像度」と「音楽的な楽しさ」のバランスを重視した独自のチューニング
- 「Cadenza(カデンツァ)」「Orchestra(オーケストラ)」「Quintet(クインテット)」など、音楽用語(演奏技法や編成など)をモデル名に採用するネーミング
この辺りですかね。
Orchestra II について
「Orchestra」シリーズは、ブランドを象徴するフラッグシップ・ラインであり、2021年の初代Orchestra が色付けの少ない「リファレンス(基準)」的なサウンドの8BA機として登場し、2023年には初代の音を継承しつつ、8BA機で約250ドルと価格を大幅に抑え、リスニング向けの楽しさを加えたOrchestra Liteを発売。
そして、2025年年末にドライバーを増強し、BAのみで「ダイナミック型のような深みのある低域」と「圧倒的解像度」の両立をした(らしい)モデルとして10BA搭載のOrchestra IIがリリースされました。
今回ご紹介する製品は、そのOrchestra IIの新色”BLUE”となります。
BOXと開封
箱は小ぶりで保管に困らないサイズ感
イヤホン本体は結構ぴっちりはまっているので取り出しにくいです。
中身は大きいBOXと薄いBOX、イヤホン固定用の台座の3構成になっています。
薄いBOXの中身は、イヤーピース一式。4種 × 3サイズ × = 12パターン
大きいBOXには、キャリングケース、2pinケーブル、接続プラグ(3.5mm / 4.4mm)、合格証が入っていました。
ケーブルは、SP-OCC単結晶銅に銀メッキを施したものとのこと。
筐体の透明部分は、アクリル樹脂。内部には音響減衰特性を持つジェルレジンが充填され、外部ノイズや内部共振を抑制してるらしい。
スペック(公式抜粋)
- ドライバー構成:10個のカスタムバランスドアーマチュア
- 4ウェイクロスオーバー
- 感度:110dB SPL/mW
- 周波数範囲:20Hz~20KHz
- インピーダンス:15Ω
- ケーブルコネクタ:0.78mm/2ピン
- ケーブル長:122CM+/-2CM
- ケーブル材質:SP-OCC
- ケーブルプラグ:3.5mmプラグ + 4.4mmプラグ
音に関する雑感
私:dkの主観によるレビューとなり客観性を持ったものではありません。購入時の参考程度にご活用ください。
エージング:80時間くらい
評価環境
- DAP :SONY NW-WM1AM2 (音調:ソースダイレクト + ハイゲイン)
- イヤホン:Kiwi Ears Orchestra II
- イヤピ :付属イヤーピース
- ケーブル:付属ケーブル(4.4mm)
音質レビュー
高音域 ★★★★★
- 滑らかで繊細な煌めきを持った音色
- クリアで余韻は短め、レスポンス良し
- 結構上の音域までしっかり出ている印象
- ローゲインで聴くとハイハットの音が潰れたように聴こえることあり
- 密度高い楽曲ではマスクされがち
中音域 ★★★★★
- 中域はクリア
- 他の音域に埋もれることなくしっかりと聴かせるバランス
- 女性ボーカルはクリアで美しく生っぽさも感じる表現力
- 男性ボーカルもクリアだが音が軽く感じる
- 木管楽器の質感が素晴らしく、リードの震えや息の通りまで聴こえる
低音域 ★★★★☆
- 深く沈み込み安定した鳴り
- 体全体を揺さぶる音圧はないが、鼓膜に重く響くサブベースの質感が心地よい
- キレよくタイトな鳴りでダレない
- 一歩引いた位置にあり、中音域を支えている
- ローゲインで聴くとかなり緩く聴こえるので注意
解像度 ★★★★☆
- 全帯域で比較的高い印象
- 分析的だが音は滑らかでまとまりは良く気持ちよく聴ける質感
- 低域はちょっと輪郭がぼやけている印象だが粗いわけではない
分離感 ★★★★★
- 4Wayクロスオーバーで各帯域の分離がしっかりしている
- 10BAという多ドラを感じないほど雑味はない
- 音が多層的に配置されており空間的な深みを感じる
- 過密な楽曲ではボーカルが最優先され、上下の帯域が相対的に一歩引く印象
音場 ★★★☆☆
- 音は近めで音場自体はそこまで広くはない印象
- ベントレスの密閉型だが音の抜けが良い
- 音の抜けが良いため、開放的で圧迫感などはない
- 広いステージ上の配置を正確に俯瞰するような鳴り方ではない
装着感 ★★★★☆
- シェルサイズは普通。厚みが若干あるがフィット感は普通
- 本体の重さもさほどなく長時間使用でも圧迫感は感じにくい(個人差あり)
- ケーブルがちょっと重く感じるかも
総評
本製品については、年明けから各種レビューが多く公開(この件あったのでまだ見ていない)され、今更な感じはありますが、新色をご提供いただけたことで発信する価値の一つはあったかなと思っています。
正直、質感は期待していなかったのですが、箱を開けて最初に感じたのは、「予想以上にしっかり作り込まれている」という感想でした。
特にフェイスプレートの格子部分は、格子自体が薄く精密に造形されており、他のメーカーと比較しても高いクオリティを感じ好印象でした。
また、新色のブルーも、シェルの濃紺とメタルのライトブルーが美しく調和しており、安っぽさは皆無。標準のシルバーと好みで選んで間違いありません。
音質も非常にまとまりが良く、幅広いジャンルで活躍できる優等生的なクオリティです。
5万円前後で「美音系」を探しているなら候補に入れてみて損はないと思います。
美音系イヤホンを求めているなら一聴の価値あり!!
最後に、今回はいつも通りSONY NW-WM1AM2でのレビューを行っていますが、Orchestra IIのBAを完璧に制御し切るなら、iBasso DX260MK2のような制動力に長けたDAPとの相性がより際立つと感じました。
複数の環境をお持ちの方は、ぜひその点も意識して試聴してみてください。
関連情報
final A6000 購入レビュー
2025年もあと少しであるとある日、A6000やS6000が気になるなと思っていたのですが、結構値段するよねと見送っていていました。
年末休暇に突入してすぐに量販店での値下げなどがあり、かなり安く買えたので注文してみました。
と言うことで今回の製品は…コチラ ↓
商品名 : A6000
メーカー名 : final(ファイナル)
定価 : 59,800円
finalとは?(公式情報抜粋)
神奈川県川崎市に本社を置く日本のイヤホン、ヘッドホン専門ブランドです。
再生音のクオリティは音楽体験に大きな影響を与えると考え、世界でもトップクラスと評価の高いハイエンドの平面磁界型ヘッドホンから手の届きやすいエントリークラスのイヤホンまで、価格に関わらず音楽から高揚感を得られるような音質設計を行っています。
finalの企業理念を要約すると以下を目指しているとのこと
凄く良いと思うが困難な道だとも思う
- 技術にこだわり「現実と体験の区別がつかない」ほどの”没入体験の追求”
- 修理してでも使い続けたいと思われる「品格」と「熱意」を持った”価値の永続性”
- ハイエンド級の高音質を手ごろに提供する”質の民主化”
※詳細は公式サイトを参照してください
A6000について
Aシリーズは、finalが確立した「新しい音質評価基準」を具現化するシリーズです(と理解してます)。
従来のイヤホン設計では、低音や高音の「量感」が重視されがちであったが、Aシリーズは「トランスペアレントな音(音の透明感)」を追求し、「遠くにある音が、遠くにあるまま鮮明に聞こえる」という、物理的な時間応答を突き詰めた設計がポイント!
また、6000という型番の意味としては、”上位モデルの性能を身近”にという理念の3を体現している製品になります。
軽量な樹脂筐体の「A5000」と、フル金属筐体の最高峰「A8000」(A10000もあるけど…)。
この2つの間の良いとこ取りとして、A6000は「樹脂の軽さ」と「内部の金属フレームによる剛性」を両立しており、ハイエンドの音質をより多くの人に届けるための戦略的なナンバリングとなっています。
BOXと開封
同社のA5000とほぼ同一のパッケージ
型番が大きく記載されているのでわかりやすいと思います。
内容物としては…以下の3点
- シリコン製キャリーケース
- イヤーピース(TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様 5サイズ)
- イヤーフック(TYPE B)
イヤホン本体とケーブルは、シリコン製キャリーケース内に収められています。
また、イヤホン本体とケーブルプラグ部はビニールで保護され、傷がつきにくくされています。
※ケーブル中間の分岐部は保護されてません。
また、こちらの製品に付属のケーブルは3.5mmプラグとなっています。
バランス接続至上主義の方は、リケーブルを前提に考えておいてください。埋め込みタイプの0.78mm - 2pinになります。
本製品の特徴的な点として、付属するイヤーピースとして上記画像右側の「ワイヤレス専用」のものが付属しています。
こちらは通常のType Eに比べ、高さが低く・開口部も広いものとなっています。
両方試してみた結果、確かにワイヤレス専用のほうがフィット感と音の広がりという面、および高音域のクリアさで効果的に感じました。
この判断は認めざるを得ない!
スペック(公式抜粋)
- 筐体:ABS樹脂
- ドライバー:ダイナミック型(f-Core DU)
- コネクター:2PIN
- ケーブル:ソフト単結晶銅ケーブル 3.5mmプラグ
- 感度:101dB
- インピーダンス:18Ω
- 質量:24g
- コード長:1.2m
音に関する雑感
私:dkの主観によるレビューとなり客観性を持ったものではありません。購入時の参考程度にご活用ください。
エージング:20時間くらい
評価環境
- DAP : SONY NW-WM1AM2 (音調:ソースダイレクト + ローゲイン)
- イヤホン : final A6000
- イヤピ : 付属イヤーピース(TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様)
- ケーブル : 付属ケーブル(3.5mm)
音質レビュー
高音域 ★★★★★
- 刺さることもある(基本は大丈夫。通常はキツさも感じない)
- 煌めきと繊細さを両立しつつも重さと質感を感じる
- 音はまっすぐ伸びてクリアな響きでスッと抜けていくような心地良さ
- レスポンスも子気味良い
中音域 ★★★★☆
- 中域はクリア
- ボーカルは近めで他の楽器で埋もれることなくしっかりと主張するバランス
- 女性ボーカルはややドライで固めな響きのため艶やかさは薄いが凛とした音に感じる
- 男性ボーカルはややウェット寄りのドライで、クリアさと相まって軽やか
- レスポンスが良く、気持ち良い立ち上がりと制動の効いた余韻
- アコースティック楽器の表現が気持ちいい
- 音数の多い楽曲でも明瞭
- ピアノがちょっとザラついてるように聴こえる(雑味がなさすぎ?)音は綺麗
低音域 ★★★★★
- ボワつきはなく、タイトでスピード感のある鳴り
- 量感は多くないが必要十分
- バスドラムのアタック音やベースラインの輪郭が明瞭
- 深く沈みつつも、スッと消える引きの良さ
- アタック感が強すぎず、余韻の処理も自然
- ミッドベースで胡麻化さずサブベースでしっかり鳴らしている印象
- 無意識下での主張は弱いが意識すると明瞭
- 他の帯域を邪魔しない上手い鳴り方
解像度 ★★★★★
- エッジを立てすぎない自然な高解像度感
- 高音域の解像度はより高め
- 中域も不満はない(あえて少し落としてる音作りには思う)
- 低域もディテールがはっきりしていて追いやすい
- 全体的に解像感は高いが音楽的に聴ける調整
分離感 ★★★★★
- 各帯域の分離が非常に優秀で、音の重なりに一切の濁りがない
- 複雑な編成の楽曲でもレイヤーが綺麗に分かれて聴こえる
音場 ★★☆☆☆(ただし違和感は無い)
- 音場自体は広くなく「頭内」で完結して響く印象(開放感に欠ける)
- 各帯域が別々の地点に定位するため、ごちゃつきは感じない(低音はうなじで感じろ!)
- 没入感は得られる
- オーケストラ音源もホール感はなくイヤホン的な聴こえ方(別に悪くは感じない)
装着感 ★★★★★
- シェルが小さくフィット感はかなり良好
- 素材が軽量でかなり快適に装着でき、長時間使用でも圧迫感は感じにくい
- シェルが小さくフィットしすぎて取り外しにまごつく
- 遮音性も高い
総評
本製品の音的な特徴を一言でまとめると…
「正確な輪郭とスピード感」になるかと思います。レスポンスの鬼!
そして音も非常に綺麗なので、何であまり売れてないんだろう?と不思議に思う次第。
値段に対し、樹脂筐体がちょっと安っぽいとか、ケーブルが3.5mmしかついていない点で損をしている気もしますが、イヤオン自体のポテンシャルはかなり高い感触を得ています。
特にA5000で感じていた低音域のバランス課題もなく、個人的には最適な調整であると思っています(今のところ)
自社開発ドライバーユニット「f-Core DU」と新開発「ステンレスマウントフレーム」が期待した効果を遺憾なく発揮している極めて完成度の高い製品だと思います。
またこのピュアな音造りのためか、ケーブルの性質を反映しやすいイヤホンであるような気がしています。
純正の単結晶銅ケーブルでは高域の煌めきとクリアさを優先しているので、純銅(OFC)などに変えると艶感が出てまた違った表情を見せてくれるかと思います。
試しに手持ちの NOBUNAGA Labs CASSINI(OFC錫メッキ) でつなげたところ、濃密さが生まれドライ気味だったボーカルに艶が生まれより魅力的になりました。
一方で低音が膨らみ主張が強まりすぎているので、一筋縄ではいかない点も魅力的に思います。
いろいろなケーブルと組み合わせて、自分だけの「最適解」を探し出すなど、リケーブルを楽しむ方のリファレンスとしても良いのではないかなと思います。
関連情報
イヤホン購入報告(2製品・レビューなし)
2025年もあと3か月となり、関東でも肌寒くなっってきた今日この頃、皆様どのようにお過ごしでしょうか?
私はつい先日まで仕事が忙しく、睡眠時間が不足しているのですが、ここから年末まではいったん落ち着くかなと期待しています。
※深夜に遊ばずに早く寝れば良いだけではあるんですけどね。
で、前回レビューのKinera imperial LOKIを6月に購入して4か月…
何故か、その間にイヤホンを2本追加してしまっていたので、個人的備忘録として情報を残しておきたいと思います。
どちらもおすすめですが、日本で買えなかったり、高かったりするのでレビューは書かなくても良いかなと思っている次第。
まず、1本目の購入品がこちら!!
BGVP Solomon
- 2EST + 3BA + 2DD
- 発売日:2025年6月(?)
- 購入日:2025年7月22日
公式:
しっかりとした木箱に収められていました。
私は、米国の『MusicTeck』で購入したのでアップグレードケーブル標準の付属ケーブルに加え、BGVPのフラグシップケーブルである『BGVP TEMPLE』が同梱されていました。
- 製品も音も高品質でバランスよい
- サイズも大きくなく装着感も良好
- 低音は軽めで落ち着いた印象(質は良い)
2本目の購入品はこちら!!
Oriolus Trailli JP - Black and Red (US Exclusive Version)
- 4EST + 8BA
- 発売日:2020年7月10日
- 購入日:2025年9月18日
公式:
こちらの外箱はこんな感じ…
同社のMonachaaでも同様の梱包でしたが、音以外のコストを削っていますよ!!というのを前面に出しています。
個人的には箱も残すほうなので傷みにくい箱にしてもらえると嬉しいかな。
外箱の中には同サイズのバンナイズ製のケースが入っており、その中にすべて入れ込まれています。
- すべてが93点のイヤホン
- 付属ケーブルも数十万くらいするやつの亜種
- いろいろなDAPで聴きたくなる
- DD積んでないけど低音ちゃんと出ている(サブベースは少し薄い印象)
- 結構サラッとした出音な印象
- めっちゃ高いので家族に値段を言い出せない
ということで、後々、こんなの持ってたっけってならないように足跡残しておきます。
皆様、良いオーディオライフを![]()
Kinera imperial Loki (Emerald) 購入レビュー
23年末に発売されて以来、ずっと気になっていたのですが、購入するなら日本で販売していないEmerald(エメラルド)カラーが良いな~と考えていたのですが、Kinera オフィシャルサイト(中国)でのクーポン発行があったのでオーダーしてしまいました。
今回の製品はコチラ ↓
商品名 : Loki(ロキ)
カラー : Emerald(エメラルド)
メーカー名 : Kinera imperial(キネラ インペリアル)
Kinera imperial とは?
2011年創設の中国の企業。
2016年に「Kinera」ブランドを立ち上げ、2021年にメインブランドのKineraからハイエンドプロダクトのみを専門に扱うハイエンドブランド「Kinera Imperial」として誕生とのこと。
美しい筐体デザイン、神話や伝承を織り交ぜたコンセプトデザインなどテーマをしっかり持った企業であります。
姉妹ブランドとして、QoA(Queen of Audio)があります。
Loki について
名称の由来
ロキとは、北欧神話に登場する悪戯好きの神であり、混沌と秩序、光と闇の両面を併せ持つ存在。
本製品もまた、神話に登場する「変幻自在な存在」として表現されており、多ドライバー構成によって複雑な音を制御し、繊細さと力強さを同居させた怪物的チューニングを試みています。
ちなみに北欧神話では、このロキによって、(間接的に)オーディンの子であるバルドルは殺されているらしいです。
Lokiの前のKineraフラグシップイヤホンはBaldr(バルドル)である点も興味深い。
本製品は、カラーとしては4バリエーション存在し、Chinese/Internationalの2種の調律モデルが存在しています。
国内代理店からの購入であれば、『Fire Warrior × international』になります。
BOXと開封
imperial製品の特長である六角形のパッケージになっています。
正面は、黒×青×赤で流れ出る溶岩を思わせるデザインが採用されています。
背面には製品情報が記載されています。
蓋の裏はこんな感じ
いつも内側も手を入れていて好感持てます。
蓋を取ると周波数特性(f特)カーブが記載されたカードが目に入ります。
カードの下には、イヤホン本体とEffect Audio製ケーブル( 0.78 mm 2 pin、4.4mm)が出てきます。
※フェイスプレートには傷防止のフィルムが貼られていました。(写真はフィルムを取った後)
下段には各種イヤーピースやイヤホンケース(本革)、ユーザーマニュアル、デザインバックグラウンド紹介カード、サンクスカードが入っています。
イヤホンケースの中には、「Kinera Custom Loki Cable」が入っています。
0.78 mm 2 pin、4.4mm バランスプラグになっており、黒×金で王冠(山脈?)のようなレリーフを持ったエレガントな印象でありながら、かなりしなやかで取り回しも良く、Loki のキャラクターを素直に引き出してくれる相性の良いケーブルになっています。
Kinera Custom Loki ケーブル仕様(公式引用)
- 材質:リッツ 金メッキ6N単結晶銅 ケーブル+リッツ 銀メッキ6N単結晶銅 ケーブル
- 編組 : 4芯 二重螺旋 直径 : 4.0mm/芯
- コネクタ : 0.78 2ピン
- プラグ : 4.4mmバランス
- 保護カバー : PU insulation + アウターコットンネット
- 金属部 : アルミニウム合金
- 長さ : 1.25m
※Effect Audio製ケーブルのスペックについては、製品ページをご参照ください
本体はカラーテーマの通り、粗目のラメでエメラルドグリーンに輝くフェイスプレートに、夜空のように深い藍に粒子状のラメで角度によって変化を与え、単調にならない表情を作り出しています。
ベント孔については、Verdandiと同じように後方向きに開いており、ケーブルコネクタはフラット(微妙にくぼみ)になっています。
スペック
- インピーダンス:12Ω
- 感度:107db
- コネクタ:0.78mm 2ピン
- ケーブル長:1.25m(4.4mmプラグ)
- ドライバ:1 BC + 1DD + 6 BA + 4 EST
- 再生周波数:20Hz-50kHz
音に関する雑感
私:dkの主観によるレビューとなり客観性を持ったものではありません。
購入時の参考程度にご活用ください。
イヤーピースについて、付属を極力使わない方針のため変更しての評価となります。
エージング:120~200時間くらい
評価環境
DAP : SONY NW-WM1AM2 (音調:ソースダイレクト + ハイゲイン)
イヤホン : Kinera imperial Loki
イヤピ : Spinfit Neo
ケーブル : Kinera Custom Loki Cable(付属)
音質レビュー
高音域 ★★★★★
- クリアで余韻は短め、レスポンス良し
- 煌めきと繊細さを両立し、空気感が心地よい
- ギリ刺さるラインだが不快な印象はない(曲によるかも)
- 一枚奥に置かれているのでボーカルを邪魔しない
中音域 ★★★★☆
- 中域はクリア
- 前に出過ぎず奥に引っ込みすぎないバランス
- 女性ボーカルはウェットでエモーショナルな表現力を感じる
- 男性ボーカルはややドライだが、厚みがあり芯がある
- アコースティック楽器の表現が気持ちいい
- 音数の多い楽曲でも明瞭
低音域 ★★★★★
- 深く重量感はあるが清涼感も感じる低域(余韻がスッキリ)
- 質感がありベースのニュアンスも非常に細かい
- 量感はしっかりとあるが、膨張気味にはなっていない
- アタック感が強すぎず、余韻の処理も自然
- ジャンルを問わず安心できる表現
- サブベースも豊か
- 結構出てるのに他の帯域を邪魔しない上手い鳴り方
解像度 ★★★★★
- 全帯域で比較的高い印象だが、音の輪郭は丸い
- 高音域の解像度は高め
- 中域も微細なディテールを感じボーカルのブレス音なども明瞭
- 低域もディテールがはっきりしており、ぼやけず音階の変化を追いやすい
- 解像感は高いが音楽的に聴ける調整
分離感 ★★★★★
- 各帯域の分離がしっかりしており、混雑する楽曲でも崩れない
- 音源ごとの位置関係が立体的に把握できる
- 音が多層的に配置されており空間的な深みを感じる
音場 ★★★★☆(好み的には★5)
- 音が「空間に存在する」感じ
- 音場自体はそこまで広くはない印象
- ヘルメット的な範囲での音が展開
- ただし音の抜けが良いため、圧迫感などはない
- 極端な左右拡張ではなく自然な拡がり方
- クラシックやライブ音源で空間の残響感が美しく、臨場感が高い
- オーケストラ音源聴くと指揮台に乗っている感覚
装着感 ★★★★☆
- シェルは大型ですがフィット感は良好
- 素材が軽量で、見た目よりも快適に装着できる
- 長時間使用でも圧迫感は感じにくい(個人差あり)
- イヤーピースは選ぶ必要があり、しっかり密着するものが理想
総評
近年、Kinera imperial製品を中心に購入してきていましたが、Kinera imperialでは北欧神話に準えたコンセプトを持った製品を開発しており、ただ良い音ではなく、”物語を奏でる音”として圧倒的完成度を持ったフラッグシップに相応しい製品となっていると思います。高いけど。
Loki の名にふさわしい、優しくもあり暴力的でもある音づくりは、他のメーカーでは得られない魅力だと思います。
価格帯からして万人向けとは言えませんが、それなりの上流を持っていて、かつ様々なジャンルの音楽を聴く人には、一度は聴いてみて欲しい。
Kinera の世界観にどっぷり浸かれること間違いなし。
ロキの語源となる「終わらせる者」の通り、所有者のイヤホン沼を終わらせてくれる可能性を秘めた、まさに“終焉と到達”を同時に告げる1本となるかも知れません。
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