![](https://qoa.jp/assets/images/mojito-meta.jpeg)
QoA mojito(旧バージョン) 購入レビュー
筐体の美しさから惹かれていた製品だったのですが、結構なお値段であったため手を出せず早数年・・・
2024年の年始にビックカメラオンラインで大特価での販売をしていたので特攻しました。
本製品は生産終了とのことです。(ブラックのNewバージョンは継続)
コチラ ↓
商品名 :mojito (モヒート)
メーカー名:QoA (キューオーエー)
QoA(キューオーエー)とは…
中国のオーディオメーカーであるKineraの姉妹ブランドとして、2019年に設立されたオーディオブランド。
QoAは、Queen of Audioの略。
大手ブランドのドライバを採用し品質の安定性を確保し、また他ブランドとは異なるデザイン性を追求し製品の美しさも重視しているとのこと。
独自の個性として現在のラインナップの製品群にはカクテルの名前を採用しています。
QoA JAPANは、サウンドアースが運営しているらしい。
またQoA JAPANでは、製品ごとにアンバサダーとして女性声優さんや歌手を採用したPRを行っています。
本製品においては、『山口立花子(やまぐちりかこ)』さんが担当されています。
mojitoについて
2020年8月15日に発売を開始した製品。
高解像度でありながら聞き疲れしにくいウォームな音質を実現し、高解像度+聞き疲れしないことを両立し、木製(バーチ材(樺))のハウジングとあわせて総合的に非常に個性にある高音質なフラッグシップイヤホンに仕上げたものとのことです。
カラバリとしては、購入した”アンバー”とその他に、”パープル”、”ブルー”の計3色が展開されています。
2021年には、カラーとチューニングを変更したNewバージョン(ブラック / グレー)をリリース。
※グレーはすでに製造中止のようです。
BOXと開封
しっかりとデザインされた紙製の外箱に、シュリンクが施されています。
背面にはスペック表記とカラー判別用のシールが貼られています。
内容物は…
- イヤホン本体
- キャリングケース
- ケーブル(ケース内)
- イヤーピース 2種
- How to カード
- SNS案内
イヤホン本体の周囲に透明フィルムが貼られており、丁寧に扱われていることが嬉しい配慮。
木製(樺)のシェルとなっており、軽量かつ高級感を感じる質感となっています。
個々で木目の違いがあり、色合い含め唯一無二の製品となります。
私のものは、虎柄の木目フェイスにグロス塗装された質感によって高級家具のような満足感を得られ、所有欲を満たしてくれます。
本体色に合わせたかカラーのケーブルとなっており、リケーブルするのが勿体ない印象になります。
『シルバープレーティング高純度OFC』とのことで、銀メッキ無酸素銅になっているようです。
スペック
重量 : 片耳 約4g
周波数帯域 : 20Hz-20kHz
インピーダンス: 23Ω
感度 : 118±2db
ドライバ : BA 6 (低域 x1, 中音域 x2, 中高域 x1, 超高域 x2)
シェル : 木製/バーチ材(樺)
フェイス : 木製/バーチ材(樺)
ケーブル : シルバープレーティング高純度OFC
音に関する雑感
- 私:dkの主観によるレビューとなり客観性を持ったものではありません。購入時の参考程度にご活用ください。
- イヤーピースについて、付属を極力使わない方針のため変更しての評価となります。
- エージング:30時間前後
評価環境
DAP : SONY NW-WM1Am2 (音調:ソースダイレクト + ローゲイン)
イヤホン : QoA mojito
イヤピ : Azla SednaEarfit Crystal
ケーブル : 付属ケーブル(3.5mm)
音質レビュー
高音域 ★★★★☆
- 煌びやかさがあり芯を感じる綺麗な鳴り方
- 余韻的な伸びは無く、スッと消えるため印象が弱い
- シンバル/ハイハットの質感が良いと感じる
- レスポンスは良い
中音域 ★★★★☆
- 伸びがありしっとりとした質感を持っている
- 奥ではなく手前に伸びてくる印象
- 輪郭は丸く柔らかい
- 楽曲によってちょっと明瞭さに欠ける場合がある
- 中高音域は量感があり主張的
- レスポンスはちょっと鈍い印象
低音域 ★★★☆☆
- 重みは感じにくいが音量を上げるとしっかりとした振動を体感できる
- 適切な余韻を持ち心地良く感じる
- 中低音域の質感は良いと感じる
- 量感が少なくグルーブ感は得にくい
- ドラムタムの質感がかなり良い印象
- レスポンスは良い印象
解像度 ★★★☆☆
- 低音域の解像度は低く感じる
- 中音域の解像度はもう少し欲しいと感じる
- 中高音域~高音域の解像度は比較的高く感じる
分解能 ★★★☆☆
- リスニングとしては不満はなし
- オケなど多くの楽器が重なると団子になりかける印象
- ベースラインが聴こえているけど掴みにくい印象あり(埋もれやすい)
- POPs、Rock、EDMあたりを聴く分にはそこまで不満はでないと思います
音場 ★★★☆☆
- 閉塞感はないがどこまでも広がる伸びやかさは感じない
- 音の発生源は普通に頭部内(オケも客席と言うより頭の中で響いている印象)
装着感 ★★★★★
- 筐体が軽く負担を感じない
- 付属ケーブルも軽く引っ張られるような感触は無い
総評
トータルでの評価としては製品満足度は高いものとなります。
普通に使える製品です。
ただし、2024年初頭時点では定価の5万円台は強豪がひしめき、本製品は音質面で際立ったポイントに乏しいため優位を持ちにくいと感じることから、なかなか購入候補に残るのは難しいと感じます。
だからこその製造中止ということなのでしょう。
とは言え、シェルの美しさもあり、外出時のお供としては十分その役割を全うしてくれる製品と感じます。
在庫処分としての2万半ば~3万くらいでの販売価格で獲得するなら十分アリと考えます。
そして・・・
隠されたポテンシャルもまだあり、リケーブルすることで音場の拡張や低音の増量、中音の明瞭化はある程度できるので、不足を感じる場合はリケーブルを色々試みるのも良いかと思います。
※私は、一旦、NICEHCK deepSnow(アリエク購入)での運用を予定しています。
その他、気になる点としては、無音時にDAP(WM1AM2)が読み込みなどの処理を行っていると、ホワイトノイズ(サ~という音)が聴こえます。
音楽再生中は特に気にならないため、実質的な問題は無いかと思いますが、WM1AM2では初めてホワイトノイズを聴いた気がしますので、一応。
QoAは、継続的に新製品をリリースしている企業であり、Margarita や Gimlet, Vesper2, Aviationなど
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