番外編その1:アマミノクロウサギ(Amami Black Rabbit)

 

奄美諸島、沖縄本島、そして西表島が世界自然遺産へ登録すべきとのユネスコからの勧告を受けたとのニュースがありました。

 

日本では、知床、白神山地、小笠原、屋久島についで5ヵ所目の自然遺産ということになります。

 

自然遺産については、自然の活用と保全のバランスという難しい課題がありますが、関係者の方々の努力と、そこへ行かれる方の意識向上で、きっと解決していくだろうと信じています。

 

という訳で、自然遺産正式登録に向け、今日から何日かに分けて、奄美・沖縄・西表で見られる生き物についてアップしたいと思います。日本にもこんな魅力的な生き物がいるんだ!と気づいていただけるキッカケになればニコニコ

 

2010/7/2の記事の再アップです。

 

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野鳥を追いかけていると、当然とも言えますが、珍しい動物たちに出会うことが結構あります。

 


野鳥の話ばかりで食傷気味の方もいらっしゃるかも?しれないので、息抜きに動物や昆虫、植物なども紹介させていただきます。


 

日本には、4種類のウサギが生息しています。


 

その中で最も分布が狭く、絶滅の危機に瀕しているのがアマミノクロウサギ Amami Black Rabbitです。


feathercollector's diary-アマミノクロウサギ

奄美大島と徳之島にのみ分布するこのウサギ、完全な夜行性で、日中に出会うことはまずありません。


 

以前は結構な個体数がいたようですが、マングースの移入により、劇的に数を減らしているようです。

 

 


feathercollector's diary-アマミノクロウサギ
比較的このウサギが出ると言われるポイントを夜走っていると、運良く食事中の個体に会うことができました。


 

近年は、マングース捕獲作戦ということで森中にトラップが仕掛けられ、一定の成果を挙げているようですが、一旦減ったしまった数を回復させるのは容易ではありません。


 

次に奄美を訪れた時、再びこのウサギに出会えるのでしょうか。

 

*2021/5/12追記

この記事以降、マングース捕獲作戦により、個体数は回復傾向にあると言われていますが、一方野猫による食害、交通事故等、この貴重なウサギの危機的な状況はあまり変わっていません。

 

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