ミルクを飲まなくなった 娘。
理由などわからない。
哺乳瓶を
断固として拒否する。
接近を感知すると逃げる。
ゆえ、味がいやだの温度がどうの、哺乳瓶の乳首の質だのの問題ではない。
母乳しか受け付けなくなったのだ。
いつでもあげてください。
母乳だけあげてください。
保健師の言葉を信じたが、
所詮は彼女は社会人になったばかりの小娘。
机上の空論、
教科書どおりの回答、
にすぎなかったのだ。
成長曲線、上の方な娘。
栄養不足が心配なわけあるか。
いや、保健師が悪いのではない。
私が判断すべきだった。
私の母いわく、
色々と与えていた子の方が離乳食を食べた。
母乳だけの子は離乳食を食べない。
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だよね。
私には兄弟がおり、
彼らは遅い成長期がくるまでは
白米もろくに食べられず、
ガリガリのちびっこだった。
食が細くてすぐにおなかいっぱい。
ちょっとしか食べてないのですぐにおなかがすく。
おやつを食べて、夕ごはんが入らない。
ジュースを飲んで、ごはんが食べられない。
ひょろひょろ。
そのルーツは離乳食に、そして母乳育児にさかのぼるという。
色々な味、形、温度のものを
受け入れる土壌が
育まれているのだ、ミルクと混合の赤子は。
かたや完全母乳の赤子はお乳しか知らない。
他のものを受け付けにくい。
私の兄弟は母乳育児のころのみ丸々と太っていたそう。
離乳食が始まれば
なんだかんだと拒否し、
ほぼなにも食べられなかった。
やせっぽっちで、いつもおなかを空かせているが、食べられない。
端から見ていても気の毒であった。
わが娘となればなお可哀想である。
彼らと娘は無関係ではない。
おじとめいである。
娘の食育に暗雲がかかった。
続く。



