ロードバイクを待ちながら -163ページ目

「民宿雪国」 樋口毅宏




表紙だけ見て、これはなんだろう、と思い買った一冊。

新潟の宿屋に住む謎の画家の一生、の話、なのですが。

形式が小説だったり、インタビューだったり、ドキュメンタリーだったりして、それぞれに仕掛けがあります。最近、映画ではやりのモキュメンタリー形式とでもいいましょうか。ちょっと映画「カメレオンマン」入ってます。

読みだすと驚きまくりで、止められません。そもそも新潟だというところに.......これ以上は言えません。

最後はもう一波乱を期待しました。

最後に町山智弘との対談が入っていて個人的にはうれしかったです。

「台湾海峡一九四九」 龍 應台




1949年に、様々な形で中国の内戦(国民党軍対人民解放軍)に巻き込まれて台湾に逃れてきた人たちを中心に様々な人々の体験談の聞き書きをつなげていった本です。膨大なインタビューを台湾、中国、香港、日本、アメリカ、ドイツでおこない、それを並べていくことで、この時代に台湾に渡ってきた「外省人」がどのような経験をしてきたかが浮かび上がってきます。


過去を語るのは、国民党の敗走とともなって五千人の集団で各地を人数を減らしながら転々とした高校生の集団や、訳もわからず兵隊にされ、捕虜にされ、いきなり敵方の兵隊に次の日がらされた若者、台湾で日本人として日本軍の一部として日本軍の捕虜収容所の守衛として中国から送られてきた中国人を監視し、戦争犯罪人とされた人、など単に台湾に国民党とともに逃れてきた人だけではありません。


分厚い本で、多くの心ゆさぶられる経験談が語られています。大変、悲惨、残酷な物語も多くでてきます。


著者は両親が大陸から台湾にきた外省人で、台湾では著名な著述家で、現在は文化大臣をされているそうです。この本は著者がドイツにいる兵役につこうとしいる息子に語るという形で始まり、様々な個人のエピソードをつないでいくことで、個人からみた歴史を描こうとしているものです。中国、台湾、日本をめぐる様々な政治的立場の人からみると全体を捉えていない、という見方もあるかとは思いますが、そもそも正しい一つの歴史とかがある訳ではないのだと思いました。

ただでさえ、日本の高校の歴史の授業では現代史をちゃんとやらないのですが、この日本が敗戦しれから台湾に国民党政権が移ってくるまでの数年のことについては日本ではほとんど知られていないと思います。台湾という国家の成り立ちの重要な部分はこのころにある、ということはよくわかりました。


逆に国民党が大陸からやってきて国家を乗っ取られたともいえる元から台湾にいた人たちの立場の本もあれば読んでみたいと思います。映画「台湾アイデンティティー」はそういう物語でした。

Japan Cup 2013 ロードレースは雨だった。

今日は、恒例のジャパンカップ観戦に宇都宮へ。去年は市街地のクリテリウムをみたのですが、ことしは森林公園のロードレースへ。これで3回目です。

今日は天気予報は雨なので、覚悟を決めて、レインウェアなどを用意して新幹線で宇都宮へ。最近、自転車イベントに行くと雨、というのが3回連続です。とほほ。


駅前から専用シャトルバスに乗って会場についたのは9時半ごろです。NIPPOのブースの前で選手の記念撮影。左から二人目がこのレースで引退する福島晋一(42歳)選手です。兄貴、ご苦労様です。

弟のこうじさんがなぜかコース上を歩きながらロードレース入門講座をしていました。


お菓子を配る Girl's Keirinの皆さん。

スタート前に激坂の林道の方へ移動します。

自転車イベントにはかかせない「痛車」です。


今回はなんと30台ぐらい集結してました。年々増えているようです。もう「痛車通り」と言っていいでしょう。私はこの痛車軍団の上の石垣に座ってしばらく観戦していたのですが、この痛車軍団は非常に注目されていて、各チームのチームカーがわざわざ徐行したり、海外プレスに写真とられたりして大人気でした。

プレスに写真を撮られる痛車オーナーの皆さん。

山岳賞ジャージーを着用した犬も。


2台のMAVIC Carに先導されていよいよレースが通過。前を走ってもサポートにはならないと思うので完全に宣伝ですね。そもそも、メカトラで遅れて追いつけるようなレースではないと思うのですが。


序盤はこのChanpion Systemの選手が単独で逃げ。

それを追う10人ぐらいの日本選手の追走集団。その後ろに海外選手らを含むプロトン、といういつも通りの前半です。

レース中だというのに痛車をよくみるためにチームカーを減速させるチーム右京の片山右京監督(の右手)。

3周目ぐらいまで、ここで見ていたのですが、ちょっと小腹が減ったので、「ブリッツェン・バーガー」を食べに行って、こんどは林道の頂上へ。段々、雨が激しくなってきたので、このあとあまり写真がありません。

林道の頂上付近です。例年ですと、この場所は人が何重にも重なってぎっしりで、後からいってもレースはあまり見えないのですが、今日は天気がひどいので、好きなところで観戦できます。坂道に川のように雨が流れています。選手も大変です。サガンとかリッチ―・ポートとか宮沢崇史とかリタイアした選手も多いようです。

ぶれまくってますが、林道頂上を通過するプロトン。たしかバッソが写っているはず。

この頂上は山岳賞も設定されていて、9週目の山岳賞で、山頂直前で逃げていたChampion Systemの選手を福島晋一選手が捉えるシーンを見ることができました。かっこいい!

レースは終盤、いつものように海外選手の集団に日本人選手がつかまり、結局マイケル・ロジャース(サクソティンコフ)が優勝。2位はジャック・バウアー(!)(ガーミン・シャープ)、3位は日本でも人気のダミアン・クネゴ(ランプレ・メリダ)。

日本人最上位は愛三の西谷選手が9位。日本大好きらしいキャノンデールのイヴァン・バッソは前半集団を引いたりして頑張りすぎて14位。

最後の2週ぐらいは、コースやゴールを見ていても展開が判らないので、中継と解説がつく大型スクリーンで見てました。

ゴールしてすぐ帰りのバスにならんだのですが、すでに遅く、雨のなか1時間ばかりまつことに。もうちょっと効率的にバスに乗れるといいのに。

5時間ぐらい雨のなか立っていたので体が冷えてしまったので、宇都宮駅でゆっくりギョーザとビールを2軒はしごして、からだを温めて宇都宮線グリーン車でのんびり帰りました。


いままで観たジャパンカップで一番メンバーも充実していたし、レースも楽しめたとおもいます。寒かったけど。新城、別府がでていなかったのがちょっと残念。

来週は「ツール・ド・フランス記念埼玉クリテリウム」です!