googleとミロ




















昨日googleを使おうと思ったらタイトルがミロっぽくなっていてびっくりした。
検索しようとしていたものをすっかり忘れてミロを検索していた。
そう、ぴもーさんはミロが好きなんですねー☆
とはいっても詳しいわけではない。

昔ミロの絵を模写したことがあった。
ミロの絵を模写する人もなかなかいないだろうけど。。。
ミロの絵っていつ見ても斬新な感じがして、何十年も前に描かれたとは思えないくらいクール。
それにミロの絵って誰が見ても「あ、ミロだ」ってすぐわかるくらい個性的でカラフル。
結構ポスターとしてもメジャーだから、ぴもーでも一つ持ってるんです。

彼はシュールレアリストに分類されるんだろうけど、そんなんはぴもーにはどうでもよい。
絵の持つ意味とかは別に気にしない。
なんか好き。なんとなく好き。
表現が現代の若者っぽくて気がひけるけど、ぴもーにとって絵とはそれで十分な存在です(笑)
絵画を愛してる人というのとはやっぱり違うんだろうな。

でもいつかミロの絵、家にほしいなー。
そんなかっこいい生活、ぴもーには似合わなさそうだけど。
てか、いくらするんやろ??

ちなみに昨日はミロの誕生日でした。
googleもなかなかやりますな。
113歳おめでとう。

March 2006

夏目 漱石
行人

引越しする先輩から荷物預かりがてら(?)借りて読んだ。久しぶりに純文学。夏目漱石って『こころ』以外にまともに読んでないんだな、考えたら。てか読書ブログ書いてるくせに読書量がハンパなく少ないぴもーには当然!そりゃ太宰治も森鴎外もほとんど読んだことございません。


なのでこんな純文学について浅薄な感想を書くのは忍びないけど、あくまでもここはぴもーの読書録!けど批判は随時受け付けてます。自分を批判してくれる人こそ人生の友ですので。弱っちいぴもーとしては面と向かって批判されると凹んじゃうので、匿名的な批判の方が受け付けやすいっす(笑)


最初どんな話か全然知らなかったので、どんどん舞台や話題が変わっていってちょっと妙な感じがした。

それに結局どこに話が行きつくのかと不審に思いながら読んでたら、そうやって終わるんか!という形で終わってしまった。


かなり重要な部分であるはずのものが抜けている。二郎と直の気持ち(恋愛感情のベクトル)が実際どこに向いているのか、一郎がなぜ直を愛するのか、なぜ直が一郎に冷たいのか、なぜ一郎は直と二郎の仲を疑うのか、というのは全然書かれていない気がする(ぴもーの読み取りが甘い??)。


そのへんが巨匠たる所以なのかなー。ある特定のケースでの人間の感情というより、もっとジェネラルなものにしたかったんかね?理由や説明を書くということは限定するということでもあるから。終わりだってめちゃ読者の手に委ねて来てるし。ぴもー的には、もっと具体的に書いてくれたほうが入り込みやすくて好きだ。誰が誰を何で好きかってちゃんと説明せい!っていう要求は理系の性なのかな(笑)


父がした、盲目の女の話。ぴもーがこの立場だったら、彼女を安心させる嘘をついちゃいます、ハイ。嘘をついても誰にも迷惑が及ばないもので、かつ相手が(潜在的に)望んでいる嘘であれば、そりゃもうつくしかないと、ぴもーは思ってました。でも本当に自分が相手の気持ちになったら??一郎は潔癖すぎるけど、大事な疑問を投げかけてもらいました。


それから最後の方のキーパーソン(?)になっているHさん。この人、ぴもーにそっくりです。この人ほど賢くないし、一郎がぴもーに心やすく話してくれるとは思えないけど、何か行動が似てる。自分よりも高尚な世界で悩んでる人に対して、何て言ってあげたらいいかわからない上に、そもそもなぜ悩むのかということもあまり理解できない。それでも何とかしなきゃと思って浅薄なアドバイスをしたり、いろんな問をかけたりする。でも逆に問い返されて答えに詰まって信頼を失うタイプ。


そこが自分の短所のような長所のような。ぴもーを知りたければ行人を読んでHさんを想像してくだされ(笑)


気になる表現があったのでいくつかメモメモ。。。


柔らかい青大将に身体を絡まれるような心持もした。> この気持ち、なんかわかる。うまい表現ですなー。


「燈影無睡を照らし心清妙香を聞く」> 杜甫の詩句中かららしい。寝ないで修行する僧を燈が照らして心清らかに妙なる香りをかぐそうな。寝ないで修行とかぴもーにはムリだけど、なんかかっこいい。本当の僧って生きてるか死んでるかの境があいまいになってきそう。


「夫の怒を利用して、自分の優越に誇ろうとする相手は残酷じゃないか。君、女は腕力に訴える男より遥かに残酷なものだよ。僕は何故女が僕に打たれた時、起って抵抗してくれなかったと思う。抵抗しないでもいいから、何故一言でも言い争ってくれなかったと思う。」> ふむ。こういうのを残酷って言うのか。性格悪いかもしれんけど、こういう抵抗力ぴもーは好きだな。人間らしい。人間にしかできないし、人間にしか通用しない抵抗力。


フランスの象徴派詩人マラルメの話。いつも座る椅子を何も知らない新参者にとられたとたんに落ち着きがなくなり、いつものように人々に感銘を与える話ができなくなったマラルメさん。> 幸いにしてぴもーの持ち合わせない性質。でもこういう人っているよね。賢い人に多い。譲れないこと・許容できないことを持つのは大事。俗っぽいもの・道理に合わないことに負けないことも大事。だけど、どれだけのことを許容できるかっていう尺度でも人間の大きさは測れると思う。そのへんの兼ね合いが難しい。何が妥協で、何が許容か?


モハメッドの話。「山を呼び寄せてみせる」と言って山に呼びかけたが、当然山は来ない。でもモハメッドはけろっとして「自分は山に呼びかけたが山の方ではこちらに来たくないようである。山が来てくれない以上、自分が行くしかないだろう。」と言った。> そうか、宗教ってそういうことだったんだ☆そうだよ、何で山の方に歩いて行かない?その答えを持たない者は何だ??


結局、一郎は自分から「行く人」になるんだろうか?そしてぴもーは??

受け売りなんですが・・・


ぴもーの恩師のブログから適当に省略して抜粋。個人的な覚書として書かせていただきマス。

・ゆとり教育の是非
一般に教科の学習には学習の系統性・発展性の基盤となる知識の核がある。しかし、2002年から実施された指導要領の「総合的な学習の時間」には、そうした学力の向上を担保する知識の核がない。

・国際学力比較調査
日本や韓国がPISAt調査やTIMSS調査両方において上位に入っている⇒これまでの日本の教育、教授・学習の方法が基本的に間違っていなかった⇒教科学力生成学力のどちらの考えに立つとしても、その二つの学力は基本的なところで同じもの。
日本・・・高等教育進学率が高く、大学教育は実践的・応用的知識より学問的・専門的知識を重視する傾向が強く、しかも激しい受験競争のある社会、そのうえ、学問・科学技術・経済・社会のほとんどあらゆる領域で国際的な卓越性を期待されるような社会⇒生成学力もさることながら、それ以上に適切な教科学力が重要。

・改革・実践の指針
いま重要なことは、歪んだ改革・政策を進めることでも、歪んだ外発的動機付けや迎合主義・教科主義の施策や実践を強めていくことでもない。学校の中に、むろん家庭・地域社会一般にも、努力と賞賛のカルチャーを再構築していくこと。
社会の完全な改造によって直ちに使いものになる体制が生まれると仮定するのは非合理的。むしろ経験の欠如のために、多くの誤りがなされ、それらは小さな諸調整のための長く骨の折れる過程によってのみ除去できる。
とかく人を瞠目させるような方法論は実際の現場には馴染まない。こと、教育の現場では、子供たちの実態をよく把握しながら、実態にそぐわないところを少しづつ変えていくしかない。

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・・・とまぁ、難しいことがいろいろ書かれてますが、結局は「コツコツがんばって勉強する」ってことは大事なんだとぴもーは解釈する。実際、ぴもーの知る限り、勉強で苦労した人は魅力的な人が多くて、生成学力ってものも高いと感じる。高学歴の人が魅力的っていうわけじゃなくて、それがどのレベル・どの分野であれ、一生懸命勉強した人。ただ、最も平等に誰もが頑張りやすいのが教科学力なんだとは思う。

それから<改革>って言葉になんとなく違和感を感じてたのはこのためかぁってわかった気がした。だからコイ〇ミさんは胡散臭いんよねぇ。。。改革なんてもんじゃ世界は変わらない!変わることは変わるけど、いい方向にいくことなんて、はっきり言ってないんすよ。クーデター、テロも同じです。コツコツ微調整あるのみ!!

教育の現場ってほんと大変だにゃ~。子供のためにはもちろん、現場の負担を少しでも軽くしてあげるためにも、子供をもつ人はもちろん、直接教育に関わっていない人も教育に目を向けなきゃいかんね。

一般的な可能性からいえば、ぴもーも将来子供を持つ可能性が高いだろう。そのときのためにも今からちゃんと教育ってやつを意識の片隅には置いておきたい。

とりあえず言えることは、ぴもーはいい教育を受けたと思っている。恩師に感謝感謝

February 2006

こちらは先輩の紹介。「読んだらぴもー」内では初のファンタジー(?)もの。ファンタジーと言っていいのかジャンル分けがよくわからんが、宗教的かつエキゾチックでやけに艶かしい。。。そんなジャンル


これが渋澤さんの遺作ってこともなんか感慨深かった。死の予告であるさまざまなサイン。死への想い。夢。虎にみずから喰われる死。


この話は夢がたくさん出てくる。てか、全部夢なのかな。史実みたいなリアルさと同時に、全部が夢物語のような倒錯した感じがおもしろい。すごく映像的でもある。その状況が、画面が、ぴもーの頭の中で、鮮やかな色で登場してくるときもあれば、セピア色だったり、白黒だったりする。こんな感じは初めてっす。だけど特に情緒的な表現ではないんですよ。語り口はむしろめちゃ淡々としてる。最初読み始めたとき、「あ、これは歴史ものか」と思ったくらい。


そしてエロティックでもある。リアルに性的な描写があるわけではないけど、幼い皇子と天皇の妾、美しい王女と夢を食べる獏のシーンなんかは、なぜか想像力を掻き立てられる。そしてこの天皇の妾ってのがまたどうしようもなく妖しい魅力を持ってるんだなー。優しく美しいけど残酷。これって女の本性なのかも(笑)そういう見方は本来は好きじゃないけど、こーゆー女が歴史を動かしてきた気もしますな。。。


すごく好きになる本ではないけど、もっとこの世界を知りたくなる。仏教が題材の1つってのは好きかなー。漢字が難読なのが薄学のぴもーには痛いところですが(×_×)


渋澤 龍彦
高丘親王航海記


January 2006


村山 由佳
翼―cry for the moon

この本は友人の紹介。とても友人らしいチョイスだと思った。人が薦めてくれた本を読むということは、いろんなジャンルを知ることができると同時に、薦めてくれた本人についての理解も深まる。改めてそんなことを感じた。


舞台はアメリカ。人種差別、父親の自殺、虐待、トラウマ、不吉なジンクス、新婚の夫の死、遺産相続・・・こう聞くとめちゃドロドロのストーリーなように感じるけど、そんなんじゃない。なんでだろ?すごくシビアでリアルな問題を扱ってるのに、とても優しくて切ない。恋愛がテーマではないのだけど、とても切ない。


ネイティブアメリカンが今どんな暮らしをしてるかってこともぴもーは全然知らなかった。昔と同じ生活をしている者はほとんどいない。かといって白人と同等の暮らしをしているかというとそれは大きな間違いで、高等教育は受けられず、低賃金労働しか職はなく、アル中になる者が多い。。。結構屈折した考えを持っている人もいる。でも心の根幹には伝統的なものは残っている人も多い。


共感できるかって観点でいうと、主人公は繊細すぎて、ぴもーには共感できないところも多かった。そもそもぴもー自身が能天気に育ってるのに対して、主人公は結構不幸な生き方してるからだろうね(×_×)でも繊細な文章なので、節々で登場人物の心の動きがよくわかる。


それとぴもーにはもったいなく思えてならないのは、最後に主人公が大都会に帰っていくこと、。アリゾナの地で、子供と安らげるパートナー(になりえる人)と安らかに暮らすことがなぜできないのだろう。伝統的な生活が強いられるわけではなく、それほど不自由なく暮らしていくことはできるのに。自分が生きてきた場所というものはそれほど大事なのだろうか?都会に対する執着?夢のため?キャリアを無駄にしたくない?


でも・・・ぴもーもその立場だったらそうするのかな?ぴもーは将来、世捨て人になってしまいたいという密かな願いを持ってるんだけど、そんなのいざってなるとやっぱり無理なのかなぁ(-。-;)あ、でも考えたら主人公はぴもーとほぼ同じ年齢だ。それで羊を飼って質素な生活をするってのは・・・やっぱ無理だな。今無理だったら将来もやっぱり無理かも。30年後は「もう無理だ」と思ってるかも。


なかなかいい言葉がたくさんあった。クサいものもあるけど、ぴもーは好きだ。

「Just a feeling。幸せってのはつかもうとすれば逃げていく。その時その時にただ感じるもの。」

「車の中には五人分の沈黙が満ちていた。」

「変わりがないなら、わざわざ口に出して言う必要はない。物事は、自分と、自分がどうしてもわかってほしいと思う相手とがきちんと理解し把握していればそれで充分。」

「金や食べ物と違って愛情とか思いやりってのは本人が充分にもらって満たされていない限り、誰かに分けてやりたい思っても無理だ。」

「相手を知り、それによって自分を知っていく過程はそのまま、相手との間で培えるものの限界が明らかになっていく過程でもある。」

「春は冬に始まる。生は、死を糧としている。死もまた生を糧としている。命が誕生した時、すでに死は始まっている。」

「昨日を憂えず、明日を測らず、いつか海へとたどり着く日のために、ゆるやかに流れ下っていく川。」

「精霊が実際に存在するかどうかはそんなに重要じゃない。祈る側が精霊の存在を心から信じるならばそれは存在する。重要なのは想像の及ばない何かが存在するかもしれない可能性を受け入れることにするかどうかだ。」

「目に見えるものが真実とは限らない。人は答えを自分の外に探そうとする。外側にあれば目で見て安心できるから。でも本物の答えはいつも自分の中にある。見えないもの、さわれないもの、聞こえないものの中にこそ、真実は隠れている。そういうものを信じて、つかんで話さずにいるのは難しい。が、不可能ではない。」

「cry for the moonと思うかもしれない。でもたとえ苦しくても、求めなければ何も手に入らない。」

などなど。。。


それぞれなんで好きかってことを書き出すとキリがないので書かない。このチョイスからもぴもーの性格判断ができるかも(笑)なので、好きな理由は読者の想像におまかせします。ぴもー自身も読書録を読み返すと、なんでここに感動したんだっけ?と思うことがあるかもだけど、それはそれでおもしろい。


これは結構お薦めの本。女の人に受けそうだけど、男の人にも読んでほしい。 cry for the moonの意味を初めて知った。