「あまちゃん」第140回~復興と海女のミサンガ、ばっぱの想い | 日々のダダ漏れ

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「あまちゃん」 第140回
第24週 「おら、やっぱりこの海が好きだ!」
復興と海女のミサンガ、ばっぱの想い


(回想)
ユイ) 私はいいや。
アキ) いいって?
ユイ) だから、
  もう表舞台に立つのはいいって意味。


何がユイちゃんを変えてしまったのか、
アキは自分の目で確かめたかった。




震災から4か月がたっても、
港には船が一艘もなく、
閑散としていました。



(回想) 
ユイ) ミス北鉄とか、
潮騒のメモリ―ズ
  とか。歌ったり、踊ったり、潜ったり。
  それは、私にとって、今でき
る事じゃ
  ないし、やるべき事でもないからさ。

**********



大吉) 足元さ気をつけろ。
アキ) うん。




この中に、ユイちゃんは、
車両ごと閉じ込められたんだ。


(回想)
大吉) 見るな…。
  ユイちゃん、見ては駄目だ。
ユイ) もう遅い。






言葉を失いました。
あの日ユイちゃんが見た景色は、
こんなもんじゃなかったはず。



それも含めて、
アキはユイが負った心の傷の深さを、
思わずにはいられませんでした。



**********

ゆいちゃんだけじゃない。



夏ばっぱも、海女クラブの皆さんも、
勉さんも、大吉さんも、菅原さんも…。
みんなみんな、多くのものを失い、
それでも笑ってるんだ。




**********

アキ) イテっ。



夏) どうした? アキ。
アキ) 夏ばっぱ、これ何?
夏) あ? ああ、網だ。





**********

アキ) 花巻さん、これでミサンガ作るべ!



花巻) あ?
アキ) 復興祈願のミサンガ、作るべ!
長内) 底引き網でミサンガ?
アキ) んだ。ミサンガの材料が高くて
  買えねえって、観光協会の栗原さん、
  言ってたべ? んだから…。
かつ枝) アキ! それは駄目だ。
アキ) なすて? 
  よぐ見だら、きれいだし。
  ただ捨てるには、もったいねえべ。
花巻) 違う。捨てるに捨てられず、
  置いてあるのだ。
磯野) 海ん中にも、岩に絡まった、
  網がいっぺえあるんだど。
アキ) もったいねえな。
長内) アキちゃん、底引き網には、
  漁師の魂が宿ってんだ。
  神聖なもんなんだ。
夏) だったらなおさら、
 ほっとく手はねえべ。
かつ枝) 夏ばっぱ!
夏) 網で作るから意味があるんだ。
 手首さ巻いだ、ミサンガ見る度によ、
 「ああ、一日も早ぐ、漁さ出るべ」
 って、気になるべ。
長内) うん。
夏) それが、復興の、シンボルだ。
 しかも、売上げで、新しい網が買える。
 ヘヘヘッ。一石二鳥だ! 
 ハハハハハッ。
美寿々) 金取んのが?
夏) 当ったりめえだ。転んでも
 タダじゃ起きねえ北三陸だぞ!
かつ枝) よし! アハハハッ!
長内) さすが夏ばっぱだ!
弥生) これ、一つ試しに作ってみっぺ。
かつ枝) これ何センチだ?




美寿々) 生臭えな、まだこれ。
夏) 早ぐしろ!


**********



勉) お願いします。
弥生) はい。




ヒロシ) うわっ! ちょ、ちょ…。
弥生) ヘヘヘッ…。




一同) お~!



大吉) いいねえ! 復興祈願、
  海女のミサンガパート2、いぐねえ?

(拍手)
一同) お~!
アキ) …っていうか、何で、
  ストーブさんの手さ結んだの?
弥生) ごめん。何か、一番、
  幸薄い顔してたから。
一同) ああ~。


**********



アキ) こんにちは!
  帰ってきた、海女のアキちゃんです。
  この度、北三陸市と北鉄が
  協力して…。ごめん、止めて。
ヒロシ) 何、何?



アキ) おら一人じゃ物足りねえべ。
  やっぱりユイちゃんも…。
ユイ) 私はいいの。アキちゃん、
  芸能人なんだから自信持って。
アキ) …分がった。



アキ) この度、北三陸市と、北鉄が協力
  して、復興祈願、海女のミサンガを作
  りました! こっちが新バージョンです!



**********



電・種市) じゃあ、弥生さんやかつ枝
   さんが作ってんのが、これ。
電・アキ) いや、先輩さ送ったのは、
   おらが作った。
電・種市) あ…いがった。
   弥生さんやかつ枝さんの願い
   込められても…困るがらな。
   ありがとう。元気が?
電・アキ) うん。北鉄は、一駅しか
   動いてねえし、漁船も出てねえ
   けど、みんな元気だ。
電・種市) 「みんな」でなくて、
   天野のこと聞いてんだけど。

電・アキ) ああ、ごめん。あっ、
   磯野先生がら、連絡ねがった?
電・種市) いっそんがら?
電・アキ) 潜水土木科の後輩と
   一緒に、海底調査、やってんだ。
   帰ってきて、手伝えって。
電・種市) んでも、もう何年も潜って
   ねえし。板前になるって、決めだ
   がらな。うん。お盆に帰るって、
   いっそんさ伝えてけろ。
電・アキ) お盆が…早ぐ会いでえな。
電・種市) うん。ずぶんもだ。
電・アキ) また電話してけろ。
電・種市) うん。じゃあな。
夏) 電気代も電話代ももったいないべ。



アキ) ばっぱ…。
夏) よ~し。晩飯でも作るが。

**********

アキ) 夏ばっぱは、怖ぐねえの?
夏) 怖い? 何が?
アキ) 海だ。津波、見だんだべ?
夏) 見だよ。高台がらな。
アキ) 潜りだぐねえどか思わねえの?
夏) 潜らなければどうやって
 生きていくんだ?
アキ) リアスもあるし、ミサンガ作れば、
  小遣い稼ぎになるべ。
夏) それじゃあ張り合いねえな。
アキ) もともとが忙しすぎるんだよ、
  夏ばっぱ。もう67だべ? 
  四捨五入したら、100歳だべ!
夏) どこで四捨五入してんだ。
アキ) まだ体壊したら大変だべ。今度は
  ママいねえし。みんな、自分の事に
  精一杯だ。ウニいねえし。せめで、
  潜るのはやめだらどうだ?





アキ) おら、見ちまったんだ。
  流されだ船どが、車どが、ひん曲がった
  線路どが…。あんな光景見だら、普通
  逃げ出したくなるべ。
夏) いいが、アキ。海が荒れで、大騒ぎし
 たのは、今度が初めてじゃねえ。50年前
 の、チリ地震の時も、大変な騒ぎだった。
 まさが、生きてるうちに、もう1回怖い目
 に遭うどは、思わねがった。でも…だか
 らって、海は怖えって、決めつけて、
 潜るのやめて、よそで暮らすべなんて、
 おら、そんな気にはなんねえ。



夏) みんなもそうだ。たとえば、漁協の
 かつ枝と、組合長な…。一人息子が、
 19の時に、波にのまれてよ。その、
 遺影だの、遺品だの、全部流されで…。

**********

磯野) 痛い痛い痛い痛い痛い…!



かつ枝) な、な、な…何!?
磯野) 体毛も一緒に、
  編み込んでしまいました!



かつ枝) バ~カだなあ! 
   ハハハハハッ!



**********

夏) それでも、ここで笑ってる。
 笑って暮らしてる、かつ枝と長内さん
 にさ、な、おめえ。「ここにいたら危ね
 えよ」だの、「海がら離れて暮らせ」
 だの、言えるが? 



夏) おら言えねえよ。おらだって、
 もし、ここ離れたら、忠兵衛さん、
 どこにけえってくるんだ? 
 高原の、ログハウスか? 
 それとも、世田谷のマンションが?



アキ) 似合わねえな。
夏) フフッ。だから、ここで待ってるしか
 ねえんだ。忠兵衛さんと、引き合わせ
 てくれた海が、おらたち家族の、おま
 んま食わせてくれた海が、1回や2回
 へそ曲げたぐらいで、よそで暮らすべ
 なんて。おら、はなっから、そんな気
 持ちで、生きてねえど。
アキ) うん。



かつ枝) いるが~?
夏) あららら…。噂をすれば、
 北三陸のベストカップル!
かつ枝) 何? 誰と誰が?
アキ) 組合長と、メガネ会計ババアだ!
かつ枝) 何!? この野郎~!
磯野) 天野天野! 
  ほれほれ、ミサンガ! これ、
  種市さ、送ってやれ! ほれ。
アキ) ありがとう。


**********

復興祈願、海女のミサンガのモデルと
なった、「浜のミサンガ」は、こちらから
購入できます。↓
浜のミサンガ・商品一覧

こういう「売名行為」は、どんどんしちゃ
っていい。四の五の言わずに、文句言
うより買ってくれ~! 「空飛ぶ広報室」
でも、「おのくん」が登場したし、存在が
知られて売り上げになれば、助かるし。
浜のミサンガに限らず、どんどん、そう
いうものが知られて、買ってもらえると
いいなあって思う。

観ている側は、どうしても気持ちが先
走ってしまうけれども、実際には、アキ
のように、ゆっくりと、気づいていく感じ
でいいのかも。その場にいなかった者
が、テレビの映像だけで、知った気に
なっていた者が、現場に行って徐々に
見えてくる、わかってくる、というのが、
本当かもしれないなと。いろんなもの
を、ただ「見て」も、凄いけど実感がな
い、のかもしれない。もっと直に、自分
で見て、感じないと。明るさの陰にあ
るものを感じないと。

人は単純だけど、単純じゃないし。笑っ
ていても、楽しいばかりでもない。泣い
ていても、悲しいばかりでもない。いろ
んな感情がぐちゃぐちゃに色々混ざり
り合って、同時に存在していたりするし。

人が元気で笑っていられることはいい
事。でも、いろんな想いを抱えた中で、
元気に笑っているという事も想像でき
たら、もっといい事。笑えるのって、凄
い事なんだって思いながら、応援した
いなあって。普通に笑えることって、
幸せなんだなあ。

ずっと生まれ育った土地で、怖い目に
遭っても、そう簡単に、その土地から
離れられない気持ち。そうあるべき、
そうしたらいいという正論は十分わか
っていても、感情が、心がついていか
ない。夏ばっぱのセリフに頷く人は、
沢山いると思う。もちろん、怖くて逃
げだしたっていい。新しい場所で頑張
るのもいい。人それぞれなんだと思う。
そう、人それぞれだから、復興への道
は一つじゃなくて、答えも一つじゃなく
て、大変なんだろうなって、今更だけ
ど気づかされ、途方に暮れる。

さて、そろそろ、かなりのミズ不足、東
京編不足。鈴鹿さん、ミズタクの不在
が、恋しくなってきた! そろそろ…だ
よね? きっともうすぐ会えるよね?


2015年の再放送時の感想はこちら↓
あまちゃん日記(140)~第24週「おら、やっぱりこの海が好きだ!」
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