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ちっぴのブログ☆CHIPILOG

美しい大人を目指す私の日々

有名人とかオピニオンリーダーではなくても、何かを書くことに細心の注意を払う今日この頃。


未曾有(この言葉、私、今までの人生で一度も使ったことがありません)の事態で、みんながいろんなことを考えている。人のことを思っている。


だからこそ、ブログすら書けなくなったりしてしまいます。夜にパソコンカタカタ使うことにも罪悪感を覚えます。


私の敬愛する林真理子先生でさえ、「読者の皆様に不快な思いをさせてしまった」と自身のブログを一部削除し、謝罪しているから驚きました。大の作家先生ですら、ブログで迷ったり悩んだり、間違ったりするなんて。


先週、妹が我が家に三日ほど泊まっていて、だんなさんと私と妹、毎晩三人で食事をしていたのですが、「今まで毎日のようにブログ書いていた人が突然ブログをストップしちゃうのも、なんか、ねぇ…」という話にもなりました。確かに、ねぇ。なんか、ねぇ。


なので今日は、今朝の会社での一幕を書いてみようと思います。さきほど、ネットでシンディ・ローパーの大阪ライブの生中継をちょっぴり見たら、私も何かしたためたい気持ちになったので。


朝一番、取った電話は西のほうの会社の営業マンから。


私とさして年の変わらぬ彼のテンションは、ものすごく低い。感じが悪い。ひどく悪い。用件を話す前から、こちらもケンカ腰になってしまうほどの口調である。


連休明け、誰だって多少なりと気持ちはやや後ろ向きで、はっきり言って、私だって、「久々の会社、いやだなぁ~」と思っていた。ましてや、今、世の中には不安や恐怖、悲しみが漂っている。


「被災地の方のために、私に何かできることはないか?」と思っている人がたくさんいて、「がんばろう、日本」と思っている人もたくさんいて、私もせめて会社の仕事をがんばってやろうと思って出社したのに。


…あんたのその声、なんなのさ???


ムッときたので、言いました。


「元気ないですよ!!こういう時なんですから、元気出していきましょう!」


余計なお世話と思いつつ、言わずにはいられない。すると彼から、


「なんで、そんなに元気なんですか?」


と、きたもんだ。


「私だって無理に元気にしてるんですよ。余震が続いて恐ろしいし、原発のことも気になるし、決死の思いで出社してきましたけど、元気出してがんばらないと。東北の方はもっと大変なんですから!!」


「いや、自分、事務所にいるときはテンション低いんすよ…」


うんたらかんたら続く彼の言い分に、私は私の持論で切り返し、


「じゃ、元気出していきましょう」


と締めくくりました。あぁ、元気の押し売りと言わないで。


かなり近しい取引先とはいえ、お客さんである彼に向かって朝から説教じみたことを言う女の事務員って、どうなんだろう。ちょっと反省。


要するに私、「お局」と呼ばれる部類の人間になってしまったのかもしれません。世のため人のため、がんばりたい気持ちは満々なんですけれど…。独りよがりにならないように、気をつけよっと。いくつになってもかわいい女でいたいしさ。


でも。やっぱさ、元気出せる人は、元気出していかないと。

心配しすぎかな、大人げないかな、とも思いましたが、今日は会社を休ませていただきました。


誰だって、地震はこわい。


(…気象庁から報告された余震の可能性に、私は縮み上がっている。)


誰だって、帰宅難民になりたくない。


(…私、地震のあった11日は会社で一晩過ごしたのです。)


でも、すべての企業が営業をストップするわけにはいきません。


我が社の取り扱い製品だって、もしかしたら誰かが急ぎで必要としているかもしれません。


色んな考え方がある中、お休みをくれた会社にとても感謝しています。


先ほど、今日はおそらく一人でオフィスを守っているであろう専務から電話がきました。事務所は大変ひっそりしているらしい。そして、何があるか分からないから、明日も休んでよいとのこと。明後日は、帰れなくなった場合に備えて、ホテルをとってくれているそうです。ありがたい。


余震がこわいし、家に帰れなくなったらイヤだし、なんかあっても会社は責任とってくれないもん!!


なんぞと思ってしまった自分がちょっと恥ずかしくなりました。


まだ午後4時過ぎの東京ですが、我が家はもはや薄暗い。うちはあまり日が差さない家なので、昼間でも電気をつけることが多いのですが、今日はギリギリまで電気つけずにねばります。不必要なコンセントも全部抜きました。やればできるじゃん、小さな節電。


さっき引っ張り出してきた、LEDのちっちゃいキャンドルも出番が来るかもしれませんね。だんなさんは電気屋さんに行きましたが、LEDランタンは売り切れだったということです。



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三月三日はひな祭り。


女の子をもつママたちのブログを見て、思わず一人パソコンの前で微笑んでしまいました。


手まり寿司、アンパンマンの顔のハンバーグ、パパが買ってきたひな祭り仕様のケーキ、そして部屋にはお雛様が飾ってある。みんな、あたたかい家庭に生まれてきて、よかったね。あんなに器用に、かわいくておいしそうなお料理を作ってくれて、君たちの母ちゃんは本当に素晴らしいよ。ママたちのほうと同年代の私は、ひな祭りを演出する彼女たちにいたく感心したのでした。


もちろん、我が家だって、ひな祭り(という名の酒盛り)やりましたよ。


女の子の節句ということで、だんなさんがワインを買ってきてくれました。女の子、イコール私だよ、私。


「わ~。ワイン二本も!!おひなまちゅりだから?私のために?!」


「う、うん。そうだよ…」


気色悪いのは承知の上で、どうしても、どうしても、「おひなまちゅり」と言いたくなる。だんなさんは、明らかにひいている。でも、どうしても、どうしても、「おひなまちゅり」と言わなければ気がすまないのは、私がもう女の子ではない証拠かもしれません。


ひな祭りメニューの定番といえば、ちらし寿司とか手まり寿司とか、おめでたい感じのする彩りのよい食事でしょうか。そうとは知りつつ、かつての女の子は、酒のつまみみたいなものばかりを作ってしまうのです。


玉ねぎ2個を薄く切ってベーコンと一緒によーく炒め、グラタン皿に移してから、生クリームをかけてトースターで焦げ目がつくくらいに焼く、玉ねぎのキッシュ風。玉ねぎの甘みが生クリームと絡み合い、こってりしていてすこぶるウマイ。


トマト、アボカド、セロリのサラダは、トマトにお塩をかけることによってトマトのうまみがググッとでてきて、市販のドレッシングいらずで味付けのできる健康的な一品です。お友達にいただいたエクストラヴァージンオリーブオイルとお酢、ブラックペッパーを加えて、あっという間にできあがり。


セロリの葉っぱの部分は、油揚げの納豆詰め焼きの詰め物に加え、セロリ一本余すとこなく食べつくすことができたので、「私、エコ~」と我ながら満足この上ない。そして、おいなりさん用の揚げは最初から袋状になっていて、とても使いやすいことが分かりました。納豆、セロリの葉っぱ、クリームチーズを混ぜたものを揚げに詰め、つまようじでふたをして、トースターで軽く焼けば、居酒屋メニュー、いっちょあがり。とろっと溶けたチーズの部分をほおばったとき、なぜか「あ、当たりだ」と思ってしまうのが不思議です。どの揚げにも必ずチーズが入っているっていうのにね。


レモン&パセリ風味のちょっと高級ウインナーソーセージをボイルして、ひな祭りメニューは完成しました。


今思い返しても、ひな祭りのひの字も感じられない夕飯でしたが、ワインが進むのだけは確かな話。二人で一本空ける頃には、「子どもと大人、時間が経つのが早いと感じるのはどっちか」というよくありがちなネタについて、あーでもない、こーでもないと激論をかわしていました。


かわいい女の子が家に一人でもいたならば、二人の酔っ払いが熱く語りあうこともなく、食卓にはひな祭りらしいレシピがところせましと並ぶのかしら。そうなってみないと、わかりませんね、こればっかりは。



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おひなまちゅりとはぜんぜん関係ありませんが、

こちらは井の頭公園にいる象の花子さん。

先日、念願の対面を果たしました。

最近、お料理の写真をとったりするのが、妙に面倒に感じるのです…




先日、ちらちら雪が舞う札幌の夜道を歩き、ちょっと街外れにあるビストロに行って来ました。


お友達が予約してくれたそのビストロは、こぢんまりとした広さといい、暖かな色味の照明と木のぬくもりあふれるインテリアの雰囲気といい、カウンター席に通された瞬間から好印象この上ない。


「すごくいい!素敵なお店、予約ありがとう!!」


私は食事をする前から上がり調子になったものです。


カウンターの一番端の席に座り、女子二人の話はさっそく弾む。


「こういう幅の広いカウンターっていいね。こういうの家につけたい」


「いいね、私もこういう木の感じ、好きよ」


キャッキャキャッキャと小鳥のようにさえずりはじめた我々でありましたが、途中、不穏な空気を察知しました。


カウンターを挟んだ対面で、我々とさほど年のかわらなそうな料理担当のオーナーらしき男性は、えなりかずき君を彷彿する見習い中の弟子らしき従業員にダメだしをしているではないか。


「xxxxxxx・・・・・・・・・・・・・」


(何を言っているのかはっきりは聞こえないけれど、おそろしい感じだけは良く分かる)


「はい。分かってます。すみません」


こ、こわいよぅ。


私たちを笑顔で迎えてくれたオーナーは、般若のような顔になり、ものすごーく陰険に弟子を叱りつけている。本当にイヤな感じだ。たとえて言うなら、かつあげみたいな感じである。


何もお客の目の前で、そんなおそろしい言い方をしなくてもよかろうに。


私、こうなると、もうダメなんです。


突如豹変した鬼の形相のオーナーと弟子のやり取りが気になってしょうがない。


「ねね、こわくない?」


かなり小声で友達に訴えたら、


「え、そう?」


さほど気になっていなかった様子の友達でしたが、洞察力に長けている彼女は最終的に言いました。


「リアル渡る世間は鬼ばかり。アレ、本物のえなり君だよ」


(って、言ったわよね、我が友よ。)


お料理の味もとてもよかったんですけれど、あのオーナーがこわすぎて、もう二度とあのお店には行かないと思いました。


いくら教育でもね、お客の前であんな顔して叱りつけたら、いかんと思うよ。味より何より、あんたのことが気になっちゃうもの。


…というようなことを、食べログあたりに投稿しようとしていた私もまた、陰険なやつなのかしらと思ったり、思わなかったり。オーナーの成長のためには、はっきり投稿したほうがいいような気はするけど、やめとくよ。きっと余計なお世話だろうから。

今、札幌の実家に帰ってきています。


皮肉の一つも言わず、気前良く有給をくれた社長さま、本当に本当にありがとうございます。月曜日からまた頑張って、笑顔で働きたいと思います。


さて、空の上、飛行機の中で武者小路実篤の「友情」を読み終えました。そもそも私、武者小路実篤の「愛と死」を読みたかったのですが、先日、酔っ払って古本屋を物色した結果、間違って「友情」を購入してしまったのです。だって、「友情」は学生時代に読んだことがあるんだもの。


あれ?


あれ、あれ??


どうやらそれは、私の勘違いだったらしい。背表紙の筋書きを読んでみても、実際に本を読み始めても一箇所たりとも、記憶に残っている部分がありません。へ~、武者小路文学の代表作と言われる「友情」は、こういう話だったのか。


語弊を恐れず感想を一言で言いますと、これがまた、まぁ~なんてこたぁない話なんですよ。


好きな女性(しかもまだお付き合いさえもしていない、単に心を寄せている女性)を、友達にとられてしまうという話は、実際に私のまわりでも噂話やらなにやらで耳にしたことがあるレベル。こう言うのもなんですけど、もっとドラマチックな話は世の中、星の数ほどあることだろうに。


がしかし、恋心と友情の狭間でゆれる心理描写たるや、そりゃあもう素晴らしくって、これが歴史に名を残す作家のなせる業かと感心しました。嫉妬、屈辱、己のプライドとの対峙、行き場のない思い、それでも続いていく人生…、なるほど、最近ご無沙汰だったけど、確かにそういう気持ち、私も感じたことがあったわん。


そうだよね…


親友に愛する彼を取られたら…


自分のまわりの人物に役柄を置き換えてみる。


こわっ。気分わるっ。


胸の張り裂ける思いを十二分に味わえます。ぞーっとします。なんてこたぁない、なんて言っている私は幸せボケというものかもしれません。


今日は朝からのんびりして、お昼に祖母の家に行き一緒にお昼を食べ、スーパーでちょっと買い物をして、今コーヒーを飲みながらパソコンに向かっています。会社勤めの私にとっては、今日みたいな毎日の連続ってものすごく憧れます。専業主婦だったら基本的にこういう日々を過ごせるのかしら。午後は奥様友達とお茶飲んだりしてさ…。想像すると、ちょっとうっとりしちゃうんですけど、いずれ、「私の生活って、なんてこたぁないな」と物足りなさを覚えたりするのかな…。今のOL生活も、取り立ててエキサイティングなことのない、なんてこたぁない生活ではあるんですけれど。


なんてこたぁないことをどう感じるかは、自分次第ということでしょうか。