三月三日はひな祭り。
女の子をもつママたちのブログを見て、思わず一人パソコンの前で微笑んでしまいました。
手まり寿司、アンパンマンの顔のハンバーグ、パパが買ってきたひな祭り仕様のケーキ、そして部屋にはお雛様が飾ってある。みんな、あたたかい家庭に生まれてきて、よかったね。あんなに器用に、かわいくておいしそうなお料理を作ってくれて、君たちの母ちゃんは本当に素晴らしいよ。ママたちのほうと同年代の私は、ひな祭りを演出する彼女たちにいたく感心したのでした。
もちろん、我が家だって、ひな祭り(という名の酒盛り)やりましたよ。
女の子の節句ということで、だんなさんがワインを買ってきてくれました。女の子、イコール私だよ、私。
「わ~。ワイン二本も!!おひなまちゅりだから?私のために?!」
「う、うん。そうだよ…」
気色悪いのは承知の上で、どうしても、どうしても、「おひなまちゅり」と言いたくなる。だんなさんは、明らかにひいている。でも、どうしても、どうしても、「おひなまちゅり」と言わなければ気がすまないのは、私がもう女の子ではない証拠かもしれません。
ひな祭りメニューの定番といえば、ちらし寿司とか手まり寿司とか、おめでたい感じのする彩りのよい食事でしょうか。そうとは知りつつ、かつての女の子は、酒のつまみみたいなものばかりを作ってしまうのです。
玉ねぎ2個を薄く切ってベーコンと一緒によーく炒め、グラタン皿に移してから、生クリームをかけてトースターで焦げ目がつくくらいに焼く、玉ねぎのキッシュ風。玉ねぎの甘みが生クリームと絡み合い、こってりしていてすこぶるウマイ。
トマト、アボカド、セロリのサラダは、トマトにお塩をかけることによってトマトのうまみがググッとでてきて、市販のドレッシングいらずで味付けのできる健康的な一品です。お友達にいただいたエクストラヴァージンオリーブオイルとお酢、ブラックペッパーを加えて、あっという間にできあがり。
セロリの葉っぱの部分は、油揚げの納豆詰め焼きの詰め物に加え、セロリ一本余すとこなく食べつくすことができたので、「私、エコ~」と我ながら満足この上ない。そして、おいなりさん用の揚げは最初から袋状になっていて、とても使いやすいことが分かりました。納豆、セロリの葉っぱ、クリームチーズを混ぜたものを揚げに詰め、つまようじでふたをして、トースターで軽く焼けば、居酒屋メニュー、いっちょあがり。とろっと溶けたチーズの部分をほおばったとき、なぜか「あ、当たりだ」と思ってしまうのが不思議です。どの揚げにも必ずチーズが入っているっていうのにね。
レモン&パセリ風味のちょっと高級ウインナーソーセージをボイルして、ひな祭りメニューは完成しました。
今思い返しても、ひな祭りのひの字も感じられない夕飯でしたが、ワインが進むのだけは確かな話。二人で一本空ける頃には、「子どもと大人、時間が経つのが早いと感じるのはどっちか」というよくありがちなネタについて、あーでもない、こーでもないと激論をかわしていました。
かわいい女の子が家に一人でもいたならば、二人の酔っ払いが熱く語りあうこともなく、食卓にはひな祭りらしいレシピがところせましと並ぶのかしら。そうなってみないと、わかりませんね、こればっかりは。
こちらは井の頭公園にいる象の花子さん。
先日、念願の対面を果たしました。
最近、お料理の写真をとったりするのが、妙に面倒に感じるのです…