有名人とかオピニオンリーダーではなくても、何かを書くことに細心の注意を払う今日この頃。
未曾有(この言葉、私、今までの人生で一度も使ったことがありません)の事態で、みんながいろんなことを考えている。人のことを思っている。
だからこそ、ブログすら書けなくなったりしてしまいます。夜にパソコンカタカタ使うことにも罪悪感を覚えます。
私の敬愛する林真理子先生でさえ、「読者の皆様に不快な思いをさせてしまった」と自身のブログを一部削除し、謝罪しているから驚きました。大の作家先生ですら、ブログで迷ったり悩んだり、間違ったりするなんて。
先週、妹が我が家に三日ほど泊まっていて、だんなさんと私と妹、毎晩三人で食事をしていたのですが、「今まで毎日のようにブログ書いていた人が突然ブログをストップしちゃうのも、なんか、ねぇ…」という話にもなりました。確かに、ねぇ。なんか、ねぇ。
なので今日は、今朝の会社での一幕を書いてみようと思います。さきほど、ネットでシンディ・ローパーの大阪ライブの生中継をちょっぴり見たら、私も何かしたためたい気持ちになったので。
朝一番、取った電話は西のほうの会社の営業マンから。
私とさして年の変わらぬ彼のテンションは、ものすごく低い。感じが悪い。ひどく悪い。用件を話す前から、こちらもケンカ腰になってしまうほどの口調である。
連休明け、誰だって多少なりと気持ちはやや後ろ向きで、はっきり言って、私だって、「久々の会社、いやだなぁ~」と思っていた。ましてや、今、世の中には不安や恐怖、悲しみが漂っている。
「被災地の方のために、私に何かできることはないか?」と思っている人がたくさんいて、「がんばろう、日本」と思っている人もたくさんいて、私もせめて会社の仕事をがんばってやろうと思って出社したのに。
…あんたのその声、なんなのさ???
ムッときたので、言いました。
「元気ないですよ!!こういう時なんですから、元気出していきましょう!」
余計なお世話と思いつつ、言わずにはいられない。すると彼から、
「なんで、そんなに元気なんですか?」
と、きたもんだ。
「私だって無理に元気にしてるんですよ。余震が続いて恐ろしいし、原発のことも気になるし、決死の思いで出社してきましたけど、元気出してがんばらないと。東北の方はもっと大変なんですから!!」
「いや、自分、事務所にいるときはテンション低いんすよ…」
うんたらかんたら続く彼の言い分に、私は私の持論で切り返し、
「じゃ、元気出していきましょう」
と締めくくりました。あぁ、元気の押し売りと言わないで。
かなり近しい取引先とはいえ、お客さんである彼に向かって朝から説教じみたことを言う女の事務員って、どうなんだろう。ちょっと反省。
要するに私、「お局」と呼ばれる部類の人間になってしまったのかもしれません。世のため人のため、がんばりたい気持ちは満々なんですけれど…。独りよがりにならないように、気をつけよっと。いくつになってもかわいい女でいたいしさ。
でも。やっぱさ、元気出せる人は、元気出していかないと。