指を速く動かすにはどうしたらという質問をいただきました。
その方が今どのように弾いてらっしゃるかによってアドバイスが変わってくるので、難しいところなのですが・・・
まずは昨日の「筋肉の活性化 」をかる~くやってくださいね。
そしてタイプ別にやってみましょう
しっかり打鍵できていない場合、速く弾くと音が抜けるなどの場合
速く弾きたいパッセージを、ゆっくり一つずつの音に重みをかけてさらってみましょう。
以前、脱力の記事で紹介した手首を上下する練習 をやって、指先の支えをしっかりさせておくと尚いいかと思います。
そのときに、手首がラクで自由に動くか、指先に重みがきているかチェックしてくださいね。
楽に弾けるようになったら少しずつテンポを上げていきましょう。テンポが速くなればもちろん手首などの動きは少なくなりますが、楽で自由であることに変わりはありません。
もし、楽に弾けない場合には、テンポを落とした状態でかまいません。指先が重みを支えられて手首が自由になるまでゆっくりとさらいましょう。
それができたら・・・
全部の音をしっかり打鍵している場合
パッセージのポジションに分けて、できるだけ速く弾いてみましょう。
たとえば、音階の場合
ハ長調のスケールです。
右手ならドレミが一つのポジションです。この123の指の動きをできるだけ速く、一瞬で弾くことを数回やってください。
次のポジションはファソラシです。指は1234です。これも一瞬で弾ききってください。
音がそろって、両方とも無理なく一瞬で弾けるようになったら、ミファ(3と1の指)を一瞬で弾く練習です。
それも数回でいいですよ。
次にレミファ(231の指)の一瞬練習
できたらドレミファです。
そこまでできたら、ミファソ(312の指)の一瞬で弾く練習
次はミファソラ、そしてミファソラシです。
そして、ドレミファソラシをできるだけ速く弾いて下さい。
これまで弾いていたよりもずっと速く弾けているはずです
次にまたシド(4と1の指)を一瞬で弾く練習をして、次はラシド、ファソラシド、シドレ・・と一瞬練習をポジションの組み合わせを変えて練習します。
2オクターブできれば、何オクターブでも一緒です。
戻ってくるときは、ファソラシドシラソファまでが1つのポジションなので、その一瞬練習をしてくださいね。
エチュードの例だと
ツェルニー30番練習曲の20番です。
初めのドレドシドシラシラが1つのポジションです。
これを同じようにできるだけ速く弾く練習をしてください。(これは音が多いので一瞬というわけにはいきませんが・・・)
手首が固まってしまう場合には、指先に重みをのせる練習を数回やってみましょう。
そして、ドレド(343の指)を一瞬で何度か弾いて下さい。そのときに、できるだけラクに速く弾くようにして、手の動きを観察してみてください。
「動ける関節は動いていいよ」と思いながらできるだけ速く・・・すると、手全体に少し動きがあるのがわかりますか
これが、自然な手、指を使った動きです
これが発見できたら、どんな曲にも応用できてラクに弾けますよ
その動きで、シドシ、ラシラもやってみて、動き方がわかったら9個の音(1つのポジション)の一瞬練習をやってみてください。
手が自由に動けているか、手首が自由かそこがポイントです。
「動ける関節は全部動いていいよ。楽に自由に動けるよ。」と思って、短いパッセージで素早く動く練習をしてみると、体が勝手に一番いい方法で弾いてくれます
これが、その人にあった一番楽で自然な奏法なんだと思います
この方法で身体の使い方を知って、それを組み合わせれば、弾けなかった部分がうまくいったりしますよ
具体的に、この曲のこの部分は?というご質問があれば、ぜひコメントくださいね。
ピアノテクニックは複雑だったりするので、具体例があるほうがわかりやすいですからね。
みなさんのお役に立ちますように・・・
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