ピアニストのためのアレクサンダーテクニーク

ピアニストのためのアレクサンダーテクニーク

音大を卒業、ドイツ留学を経て、なおテクニックや音色などを探求してきて、行き着いたのがアレクサンダー・テクニーク!
身体の仕組みを理解して使い方を考えてみると、こんなにも簡単に?!演奏できたり、豊かな音色になったり…
という私自身の経験と考察を書いてます♪

「奇跡の7本指ピアニスト」という記事がヤフーニュースに載っていました。
局所性ジストニアだそうです。

局所性ジストニア、フォーカルジストニアという病気?症状?については、音楽の世界では割と知られるようになってきていると思います。

私が留学していた時にも「ピアノを弾くときだけ指が巻いてきて自由に動かせない」という知人がいました。

「ピアノを弾くときだけ」ということは、メンタル的なことが影響しているのかな?と当時は思っていたんですが、そうではなく、脳とか神経伝達などのことらしいです。
(断定しないのは、まだはっきりとした原因などが解明されていないためです)

その後、機能性解剖学や身体の使い方を勉強して教えるようになると、ジストニアの症状だという方にも接することが多くなりました。

ジストニアの症状が出るのは、ピアノを弾こうとする時だけで、他のこと(お箸を使ったり、字を書いたりなど)は何の問題もなく普通にできるそうなんです。

そしてそれはメンタル的なことではない

ということは…
特定の使い方をする時のみに筋肉が本人の意思に反して反応するということ

なので「使い方(弾き方)を変えたらうまくいくのでは?」と思いました。

うちでは脱力して弾くことのセミナーをやっていて、それまでの弾き方自体を変えることを教えています。

ほとんどの方は脱力した弾き方をされていないので、その身体の使い方は「新しいこと」なのです。

手術を勧められたというジストニアの症状がある方のご相談を受けた時に、そのことをお話するとセミナー受講をされることになりました。
1年と数ヶ月前のことです。

硬くなっている筋肉の状態では、脱力するのは難しいため併設の治療院で治療を受けてもらい、脱力スペシャルセミナーやテクニックセミナーを受講されました。
するとどんどん変化が!

半年後には、曲がってしまっていた指も伸ばせて弾けるようになる時間が増えてきました。

1年後は、注目しなければわからないくらいに弾けるようになられました。

今もまだ「自由に!」とはいかないようですが、ほぼ指が巻いてくるようなことにはならずに10本全ての指を使って演奏されています。
(先日は発表会の講師演奏でラフマニノフを弾かれたそうです)

皆さん症状も度合いも違うと思うので、絶対に10本指で弾けるようになる!とは言えませんが、お困りの方はどうぞご相談にいらしてください。

腱鞘炎になったことがある方やどこかに痛みがある方がセミナーを受講されることも多いです。

そういった方たちは皆さん「痛くないです!」「楽です」と喜んでくださいます。

しかし、私自身は腱鞘炎にもジストニアにもならず、ただピアノがうまくなりたい一心で勉強してきたことです。

この身体の構造から考えたピアノの弾き方をすることが、結局は より高度な技術も身につけることができる方法なんです。

どこか不調がある方もない方も、これから始められる方も、ぜひ身体に無理をさせない方法でピアノを弾くことを考えてみてくださいね。