松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~ -13ページ目

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第231巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

新前橋電車区配属の165系の、JR東日本への移行後に塗色がリニューアルされた姿、

通称モントレー色を纏った先頭車、クモハ165形をお楽しみいただけます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第231巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

上越線向けの急行形として開発された165系は、登場後に次第に活躍の場を広げ、

信州や東海道方面でも運用されました。

国鉄晩年には普通列車や波動輸送に使用されました。

高崎駅ビル商業施設の名前にちなんで「モントレー」の愛称で呼ばれるようになった

付録模型のカラーリングは、2002年には姿を消しました。

 

 

続くページは、新潟交通モハ10形の特集です。

新潟市を中心に新潟県内の下越・佐渡地方にバス路線網を持つ新潟交通ですが、

かつては鉄道路線も運営していました。

新潟市中心部から燕駅に向かう36.1kmの区間を電車が走っていましたが、

昭和40年代から平成11年の鉄道廃止まで活躍していたのが、このモハ10形でした。

正面2枚窓のかつての日本車輌標準スタイルの可愛い電車でした。

 

 

更にページをめくると、国鉄・JRキハ23系の特集です。

国鉄の時代の昭和30年代に、無煙化を進めるため、

非電化路線向けのキハ20系と、通勤輸送用のキハ35系を導入しました。

その後、時代の変化もあって、都市近郊の通勤輸送と中距離輸送に兼用できる

車両が求められるようになり、昭和41年に登場したのがキハ23形でした。

片運転台方式のキハ45形等と合わせて、キハ23系と呼ばれることもあります。

2003年まで山口戦で使われたキハ23形が、最後の定期運用でした。

 

 

先々号から復活した「鉄道知識」シリーズの本号のテーマは、

"列車のシンボル「トレインマーク」"です。

特急などの愛称付きの列車の先頭に掲げられる、

その名をシンボリックにデザインした「トレインマーク」、

機関車牽引列車では「ヘッドマーク」とも呼ばれますが、

列車の魅力を象徴的に表したシンボルとなっています。

 

 

 

巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。

本号では、小田急電鉄ロマンスカーEXEの特集となっています。

展望先頭車を擁した固定編成が定番だった小田急の特急専用車両に

新風を吹き込むことになったこのEXEは、分割併合が可能な設計で、

観光と通勤の両面で活躍した汎用性を持っていました。

現在では「EXEα(エクセ・アルファ)」とするリニューアルも進んでいます。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

2020年は、楽聖=ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの

生誕250年にあたりました。

小学校高学年の頃からオーケストラを聴くことに強い興味を持つようになった私に

とって、ベートーヴェンの交響曲の交響曲全曲を聴くことが先ず最初の目標でした。

カラヤン指揮:ベルリン・フィルの来日演奏会で、ベートーヴェンの田園と第5

というプログラムを聴いた時の情景は、まだ脳裏に鮮明に残っています。

そして、このところ9曲の交響曲を番号順に探訪しています。

 

写真:第4番&第5番 ホグウッド指揮&アカデミー・オブ・エンシェント盤(CD)

 

###ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン###
        (1770-1827)
     交響曲第4番 変ロ長調 作品60

非公開初演:1807年3月 ロブコヴィッツ公爵邸
公開初演:1807年11月15日 ブルク劇場
 

交響曲第4番は、ロブコヴィッツ公爵邸での私的演奏会で、

ピアノ協奏曲第4番などと共に、ベートーヴェン自身の指揮で初演されました。

有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」に象徴される、

聴覚異常という苦難を精神的に乗り越えて偉大な飛躍を遂げた前作、

第3番「英雄」と、泣く子も黙る"運命"こと第5番の間に挟まれて、

幾分地味な印象もある第4番ですが、実に優美で素晴らしい交響曲です。


第1楽章は、先ず深遠な序奏が同主調の変ロ短調で始まり、厳かに響きます。

第2番以上に、後年の交響曲第7番の第1楽章の序章を予感させてくれます。

後続の様々な主題との動機関連が、かなり綿密に考えられていることも見出せます。

ゆったりとした二拍子から早いテンポの4拍子に変わるところから、

ソナタ形式主部に突入して、本来の変ロ長調になった音楽は、

壮快に疾走を始めます。

分散和音による跳躍音程を主体とする第一主題(移動ド読み:

シドレミ・ド・ソ・ド・ミ・ソ・ド・ミ・ラ・ファ・レ・ド・シ・ソ・ファ・レ~)と、順次進行を多用する推移楽想や第二主題が好対照を成す提示部は、

定型通りの繰り返しを経て、"エロイカ"の第1楽章程に長大ではないものの

充分に吟味された展開部を聴かせた後、提示部と微妙な差異が施された再現部が

続き、ベートーヴェンとしては幾分小振りの終結部によって締めくくられます。

展開部から再現部に移行する場面での弱奏による周到な音楽には、

ベートーヴェンならではの独創性を感じずにはいられません。

 

第2楽章は、変ホ長調で基本的に穏やかな音楽です。

第1番や第2番の第2楽章と同様に、

ソナタ形式の構成に乗せた緩徐楽章となっています。

各主題に第1楽章の各主題との近似性を見出すことができます。

第3番以降の第2楽章(緩徐楽章)では

ソナタ形式を離れて独自の構成を採っていますが、

この第4番では一度基本に立ち返っていることになります。

しかし、一瞬、二部形式による第一主題の再現と思わせておいてから、

充実した展開を経て、本来の再現部の第一主題に到達するという、

ベートーヴェンならではの独創性が秘められています。

 

第3楽章は変ロ長調で、スケルツォと明記されてはいませんが、

性格的にはスケルツォ楽章です。

早めのテンポで全曲の中でスパイスのような存在感があるところは、

いかにもベートーヴェンのスケルツォです。

しかし、メヌエット以来の舞曲楽章の伝統の枠組みを打破して(或いは拡大して)、

トリオ(中間部)の楽想が二度登場する規模になっています。つまり、

スケルツォ〜トリオ〜スケルツォ〜トリオ〜スケルツォという構成になっています。

このようにスケルツォの典型的な構成を採用しなかったことから、

ベートーヴェンはスケルツォと明記しなかったのではないでしょうか。

この楽章では、二回目のトリオと三回目のスケルツォは小規模になっていますが、

この後の第5番から第7番にかけての第3楽章では、

完全に同規模のトリオが二度登場する

ベートーヴェン流のスケルツォが定着することになっていきます。

 

第4楽章も変ロ長調で、ソナタ形式による終楽章です。

第一主題・推移楽想・第二主題などを分析的に眺めてみると、

これまでの楽章に登場した主題や動機をの関連性を見出すことができます。

第一主題に関連するパッセージ音型から導入される展開部が

次第にヴォルテージを上げた後、提示部との差異を随所に発散する再現部を聴かせ、更に楽想全体のバランスに照らすととても長い終結部に至ります。

この楽章だけでなく、全曲の終結部(コーダ)としての

存在感が鮮明になってきたと言えるでしょう。

ベートーヴェン流の四部構成ソナタ形式(提示部・展開部・再現部・終結部)の、

終楽章における活用が徹底してきて、いよいよ次の第5番では、

更に痛烈な世界、音宇宙を創出していくことになるのです。

 

写真:第4番 他 ムラヴィンスキー指揮&レニングラード・フィル盤(CD)

 

融和な表情が魅力と思われているこの第4番でこんなにも冷徹な演奏が可能とは、

と思わせてくれる、鬼才ムラヴィンスキーならではの演奏を聴くことができます。

 

『サンダーバード』讃!シリーズをアップを続けています。
今回は~原子炉の危機~を紹介します。
日本では第6話として、英国本国では第14話として放送されました。



この『サンダーバード』シリーズは、1960年代に制作されました。
当時の世界経済は、第2次世界大戦の荒廃からの復興を経て拡大期でした。
1970年に大阪で開催された“万国博覧会(EXPO'70)”に象徴されるように、
人類の発展と未来がとても前向きに語られていた時代でした。

その中で、原子力というエネルギー源も、
未来の人類が必ず利用すべき魅力あるものとして、
研究・開発・実用化が進められていました。
ですから、この『サンダーバード』シリーズにも、
原子力をエネルギー源にしたメカが多数登場してきました。

中でもこの回は、原子力プラントそのものを舞台として、
魅力はあるものの管理が極めて難しい原子力というものを、
真正面から捉えようとした作品になっています。

2011年の3月11日の東日本大地震・大津波とそれに伴う
福島の原発事故から、早くも9年が経過しました。
もう半世紀以上も前のこの作品が、原子力の持つ扱いの難しさや危険性、
そしてそれらのみならず原子力を取り扱う人間の心の問題を、
既にこの時から問いかけていたような気がします。

尚、この作品で、国際救助隊の人気メカが初登場を果たしています。
サンダーバード4号です。小回りが利く小型潜水作業艇です。
小学生時代に、このTB4号のプラモデルやおもちゃを
お風呂に持ち込んで。よく遊んだものでした。

またこの回では珍しいことに、ペネロープが
TB2号にバージルやゴードンと一緒に乗り込んで、
救助活動に参加するところも見どころです。

・・・シリーズを通じて再三登場する
        未来の消防車の出動シーン・・・
松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-未来の消防車

・・・ペネロープも救助活動に参加・・・
松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ペネロープも救助活動に発進

・・・サンダーバード4号が2号から発進・・・
松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-TB4号発進

・・・様々なアイテムが発売されたサンダーバードのメカ達・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンダーバード関連グッズ4

インターネットの利便性は素晴らしいものがありますが、
手作りや物づくりの大切さも、
また忘れてはならないと思います。

『サンダーバード』讃!シリーズの定期連載アップは
これにて終了します。ご愛読ありがとうございました。
またそのうち、何かシリーズ記事を書いてみたいと思います。

昨年のISCM国際現代音楽協会の世界音楽祭ポルトガル大会に出席した訪問記を再掲載しています。

暫くの連載となっています。どうぞご覧ください。

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《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記10

 

《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記の本編も回を重ねて

10回目、いよいよ音楽祭最終日の最終公演の話に入っていきます。

 

6月6日の夕方公演【グルベンキアン管弦楽団演奏会】(音楽祭コンサートno.24)と、

同日夜公演【児童合唱団&ユース合唱団の演奏会】(音楽祭コンサートno.25)で、

一気に音楽祭のファイナル・クライマックスの様相となったWNMD2025は、

6月7日にポルトガルの歴史的な雰囲気の中でクロージングを迎えたのでした。

国立馬車博物館で開催された夕方公演【児童合唱演奏会】(音楽祭コンサートno.26)

も子供達の新鮮なパフォーマンスで沸き返った後、いよいよ音楽祭最終公演

【弦楽四重奏演奏会】(音楽祭コンサートno.27)を迎えました。

 

 

その会場は、ポルトガル/リスボンの観光名所の中でも最も有名なスポットの一つ、

ジェロニモス修道院の内部の特設ステージと案内されていました。

日没前に特別エントランスに集合して、ジェロニモス修道院の中に足を踏み入れました。

私は1993年のリスボン初訪問の際に、グルベンキアン財団の案内で見学して以来、

32年ぶりに中に入る機会となりました。

 

 

集合した特別エントランスの天井を見上げると、

ジェロニモス修道院の建築の独特の石組みの意匠が目に入りました。

繊細かつ美しいこの石組みが、この後に保を進めていく大回廊の天井全体に

及んでいる様は、正に壮観でした。

 

 

最初は二階に上がって大回廊に出ました。そこから一階に降りていく順路で、

係の方に案内されて、特設ステージに向かいました。

 

 

 

 

【Other Shores / GUARTETO DE CORDAS - SOLISTAS DA METROPOLITANA】

(音楽祭コンサートno.27)

演奏:弦楽四重奏(メトロポリタン・アンサンブルの独奏者達)

Ana Pereira, José Pereira · violins
Joana Cipriano · viola
Nuno Abreu · cello

 

開演前に Miguel Azguime 氏による挨拶が行わ れ、

ISCM 本部役員、各支部から出席のデリゲート、音楽祭開催関係協力者への謝辞 が述べられ、

またその場に居合わせた国際審査員メンバー(私=松尾を含む)の紹介 が行われた。

 

次第に日が暮れていく中、5曲の弦楽四重奏作品が厳かに演奏されました。

歴史的名建築の回廊に鳴り響く現代音楽作品が、ポルトガル大会の最後を飾りました。

実に印象的な閉幕でした。

 

↓【Other Shores / GUARTETO DE CORDAS - SOLISTAS DA METROPOLITANA】

  (音楽祭コンサートno.27)のプログラムをリンクします。

 

 

この記事でWNMD2025音楽祭のコンサートの模様のレポートは完了となりますが、

明日以降、まだまだこの記事シリーズは続きます。

引き続きお時間の許す時にご笑覧ください。

実は、私は大のスキーフリークです。
三度の飯よりスキーが好き!というような20歳代でしたが、
最近は年に1回行くのが精一杯になりました。
でも、ひとたびゲレンデに降り立つと、
中年かっ飛びスキーヤーに変身!となります。
といってもここ数年はゲレンデに出向いていませんが。。。

日本は、世界有数の豪雪地帯ですから、スキー場はたくさん有ります。
中でも北海道の雪質は、世界的に見ても素晴らしく、
近年は海外からのスキー客が増加しているのも、もっともな事でしょう。
(残念ながらここ2〜3年はコロナ禍で激減してしまっていますが。。。)

20歳代の私が最も足繁く通ったスキー場は、
上高地にほど近い乗鞍高原温泉スキー場でした。
今は、Mt.乗鞍・乗鞍高原温泉スキー場 という名称になっています。
公式HP=http://www.norikura.co.jp/index.shtml

松本市から西にわけいった乗鞍岳の東斜面に位置する乗鞍高原は、
冬季オリンピックのアルペン種目で日本人唯一のメダル
(1956年/コルチナダンペッツォ大会/男子回転/銀メダル)
を獲得している猪谷千春氏が、父=六合雄氏と共に
幼少期に山ごもりして特訓した地としても有名です。

乗鞍高原温泉スキー場のローカル・レースですが、
「乗鞍ダウンヒルスラローム大会」の
成年一部男子の優勝杯は ”猪谷千春杯” です。
私も、20歳代の頃には何度か参加して、
オリンピックで言うと大回転コース規模のレースを、
はらはらドキドキ楽しみました。
地元のゲレンデレストランでチームを組んだ団体戦では、
2位に食い込んだこともありました。
そのレストランには暫く表彰状が掲げられて、
勘違いしたお客さんが「国体2位って凄いね!」
などと声を掛けてくれて、
「いや~、それは団体2位なんです・・・」
と爆笑したこともありました。

その他にも、志賀高原、野沢温泉、白馬(八方尾根)、
五竜遠見、等々、長野県下のスキー場は、
あちこちお邪魔しました。
私にとって、長野県は第二の故郷のようなものです。

その長野県で冬期オリンピックが開催されるという
事が決まったときは、本当に嬉しかったです。
勿論、「試合を観に行きたい」と思いましたし、
「何かの形で参加できたら」とも思いました。

その参加への夢は、競技では勿論無理でしたが、
音楽に関連して実現したのです。
(次号に続く・・・)

写真は、私のゲレンデでの雄姿!?です。
随分前のショットですが、
このウエアーは今でも愛用しています。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ゲレンデの雄姿

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第230巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

さまざまな斬新なカラーリングの車両を走らせているJR九州に引き継がれた

キハ58系の中に登場した"シーガイア色”を纏ったキハ58の勇姿をお楽しみいただけます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第230巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

国鉄時代に1000両以上製造され、JR移行後もJR各社に大多数が生き継がれたキハ58系は、

全国各地でさまざまな塗装を施されて活躍しました。

JR九州では、1993年の「宮崎シーガイア」開業に合わせて、

急行「えびの」の化粧直しが行われ、海をイメージさせる濃いブルーの塗装に

「PHOENIX SEAGAIA」のロゴも掲げられたキハ58が活躍しました。

 

 

次のページは、上信電鉄700形の特集です。

東日本最古の私鉄として知られる上信電鉄が、旧型車両の置き換え用として、

2019年から導入している700形電車です。

元はJR東日本の107系電車で、ワンマン運転対応などの仕様調整を施されて、

2両編成×5本の改造が完了して、活躍しています。

 

 

更にページをめくると、JR西日本キハ187系特急形気動車の特集です。

山陰地区に非電化路線を多く抱えるJR西日本が、国鉄時代から引き継いだキハ181系の

置き換えを進めるために導入した新鋭気動車が、このキハ187系です。

強力な動力機関と振り子式の導入によって、山陰地区の都市間の高速輸送を実現しました。

 

 

先号から復活した「鉄道知識」シリーズの本号のテーマは、"空港アクセス鉄道"です。

古くは東京モノレールに端を発し、京成スカイライナー、JR成田エクスプレス、

そして名鉄や南海電鉄の展開から沖縄ゆいレールまで、ずらりと解説されています。

コロナ禍も落ち着いてきてインバウンドも復活してきていますので、

空港アクセス鉄道はますます賑わうことでしょう。

 

巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。

本号では、JR四国2700系特急形気動車の特集になっています。

2000系の後継として開発された振り子式気動車=2700系は、

2020年にローレル賞も受賞して高く評価されています。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

2020年は、楽聖=ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの

生誕250年にあたりました。

小学校高学年の頃からオーケストラを聴くことに強い興味を持つようになった私に

とって、ベートーヴェンの交響曲の交響曲全曲を聴くことが先ず最初の目標でした。

カラヤン指揮:ベルリン・フィルの来日演奏会で、ベートーヴェンの田園と第5

というプログラムを聴いた時の情景は、まだ脳裏に鮮明に残っています。

そして、一昨日から9曲の交響曲を番号順に探訪しています。

 

写真:第3番 ホグウッド指揮&アカデミー・オブ・エンシェント盤(CD)

 

3回目の今日は《交響曲第3番ニ変ホ長調「英雄」》をご案内します。

上の写真は私の愛聴盤、

ホグウッド指揮 / アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック

による演奏によるCDです。

 

###ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン###
        (1770-1827)
    交響曲第3番 変ホ長調「英雄」作品55

初演:1805年4月7日 アン・デア・ウィーン劇場

(献呈したロブコヴィッツ公の邸宅での非公開初演は前年12月)

 

この交響曲第3番は、第1番や第2番から大きく飛躍を遂げて、

ベートーヴェンが真の個性と独創性を交響曲という分野でも確立したことを

高らかに宣言するような作品になっています。

この頃のベートーヴェンは聴覚の異常が次第に明白になってきた時期で、

精神的に大きな苦難を抱えていました。

1802年10月には有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」が書かれました。

そういった苦悩・苦難を克服した成果が、この交響曲第3番「英雄」に

大きく反映されていると考えることもできるでしょう。

また、「英雄」(エロイカ)という呼称や、ナポレオンとの関連性について、

興味深いエピソードが数多くあるようですが、

本稿では音楽そのものを見つめていくことにします。

 

第1楽章=約18分、第2楽章=約15分、第3楽章=約6分、第4楽章=約11分、

全曲合計=約50分という時間的規模は、当時の交響曲の常識的な規模の

約2倍に相当するもので、正に破天荒な交響曲の誕生でした。

音楽そのものが持つ心理的量感や質感の面でも、

ハイドンやモーツァルトの交響曲の影響から脱皮して、

独特の力感や精神的質量感を発散していることに、

皆さんもきっとお気付きになることでしょう。


第1楽章は、冒頭の2回の強奏による序奏(導入)に続いて、

第一主題が走り出します。

変ホ長調ですが、移動ド読みにすると(ドーミドーソドミソド〜)という

分散和音を主体に構成される(つまり跳躍進行が主体となる音の動きによる)

大らかな性格を持つ主題が朗々と奏されます。

第二主題は対照的に順次進行主体のエレガントは性格になっています。

提示部の繰り返しを経た後の展開部から、破天荒な規模の拡大が始まります。

通常、ソナタ形式の展開部を分析的に眺めると、概ね3つから5つ程度の部分(群)に

分割して説明することができるのですが、この楽章の展開部は、

私流に分析すると11もの群が指摘できるのです。

しかも、展開部の後半には悲しげな表情を湛えた美しい主題(第三主題?)が、

印象的に二度歌われます。この主題は、再現部の後の終結部で再現されます。

そして、通常のソナタ形式の二倍はあろうかという長大な展開部が、

印象的な属音保続音上の音楽(11群)を経て、再現部に回帰します。

そして、第二展開部のように更に立ち上がる終結部に入った後、

展開部で提示された悲しげな主題(第三主題?)が再現され、

そして第一主題を基調とした楽想によって力強く楽章が閉じられます。

私が呼ぶところのベートーヴェン流四部構成ソナタ形式の魅力が、

新しい主題の提示と再現を展開部と終結部に盛り込むという二重構造も併せて、

正に独創性爆発となった画期的な楽章が誕生したと言えるでしょう。

 

第2楽章はハ短調で、第1番と第2番のようなソナタ形式による緩徐楽章ではなく、

深遠な葬送行進曲を第一主題とした独自の構成を採っています。

これもまた極めて独創的な音楽です。

ソーソソー〜と引き摺るように始まる第一主題と、

変ホ長調で提示される柔らかな第二主題の対照が心に滲みます。

その後、ハ長調で始まる中間部が大らかなクライマックスを形作ります。

緩徐楽章のスケールが大きく飛躍した最初の事例と言えるでしょう。

中間部の後、今度はフーガの技法を駆使した展開が始まります。

崇高なまでに気高い展開が厳かに繰り広げられます。

その後に、第一主題と第二主題が再現され、

更に第一主題が息絶えるかのように断片的な弱奏になっていく終結部によって、

この画期的な緩徐楽章は幕を閉じます。

 

第3楽章は変ホ長調で、スケルツォです。

第1番と第2番の第3楽章のような、

舞曲の時代の伝統の形通りの繰り返し記号の置き方に、

オーケストレーションの変更のために繰り返し記号を使わずに二度同じ楽想を書く

といった新機軸を盛り込みながら、軽快はスケルツォ楽章は颯爽と走ります。

中間部(トリオ)では、3本のホルンによる主題が印象的な主役を務めます。

ハイドンやモーツァルトの時代にはホルンは2本、

後に拡大された二管編成ではホルンのみ4本、用いられますが、

この曲では異例の3本という楽器編成が採用されていますが、

正にこのトリオの主題のためであったことが伺われます。

 

第4楽章も独創的な音楽になっています。

ロンドでもソナタ形式でも無い、ベートーヴェン・オリジナルの終楽章です。

嵐のような序奏〜変奏曲主題提示〜第一変奏〜第二変奏〜第三変奏と、

次第のヴォルテージを上げた後、

変奏曲主題に基づく音型(ドー↑ソー↓ソー↑ド―ミレドシレド〜)

をテーマとしたフーガ的発展で厳かなクライマックスを築きます。

そして、第四変奏〜第五変奏(短調に変身してかなり変容)〜第六変奏と続き、

今度は先程の音型の反行型(上下逆さま)の音型

(ド―↓ソー↑ソー↓ド―ラシドレシド〜)をテーマとしたフーガ的発展が、

再び高らかで厳かなクライマックスを形成します。

ここで一旦クールダウンして、ゆっくりと進む音楽に落ち着きますが、

よく聴くと第七変奏〜第八変奏〜第九変奏と聴き取ることができます。

そして、冒頭の嵐のような序奏が回帰した後、

変奏曲主題に基づく華やかな終結部が一気呵成に走り抜けて、全曲を閉じます。

序奏+主題〜3変奏〜フーガ的発展1〜3変奏〜フーガ的発展2〜3変奏

〜序奏+終結部、という前後対照(シンメトリー)な構成による、

正しくベートーヴェン・オリジナルな、交響曲の終楽章の新たな可能性を開拓した、

見事な独創性を湛えた第4楽章と言えましょう。

 

とにかく、凄い交響曲が誕生した訳です。"楽聖"ベートーヴェンの本領発揮は

この"エロイカ"から始まったと言っても過言ではないでしょう。

 

写真:第3番 フルトヴェングラー指揮&ウィーン・フィルハーモニー盤(LP)

作曲家グループ<邦楽2010>の次回公演のお知らせです。

私=松尾祐孝も出品を予定している演奏会です。

 

 

♫ ♫ ♫ 《音ト遊ブ》 vol.3 〜雅楽器特集 ♫ ♫ ♫

  〜作曲家グループ<邦楽2010>企画展〜

   2026年4月19日(日) 13:00開場 / 13:30開演

     としま区民センター 6F 小ホール

       チケット ¥3,000(当日券・前売り共通)

 

出品作曲家:

 神坂真理子 

 シュムコー、コーリン・クリスティナ

 高橋久美子

 田丸彩和子

 松尾祐孝

 森田泰之進

 

注)出品作品はチラシ画面でご確認ください。

 

公式ホームページ予約フォーム ↓

 

音ト遊ブvol.3 雅楽器特集 facebook イベントページ

 

 

[お問い合せ]  作曲家グループ<邦楽2010>事務局

       TEL: 042-472-3870 FAX: 042-420-1099

                        email : hogakucomposers@yahoo.co.jp

 

〜〜〜〜〜「音ト遊ブ」とは 〜〜〜〜〜

私たち作曲家グループ<邦楽2010>は2010年に発足され現在に至るまで、

ほぼ毎年「音のカタログ」というタイトルで定期コンサートを開催しており、

これまでに邦楽器の魅力を活かした多くの作品がこのコンサートによって生まれています。 

一方で、新シリーズの「音ト遊ブ」は、もう少し実験的で、特定のテーマ持った、

そして観客ともっと近い距離で音を共有することを目的としたコンサートです。

今回vol.3では「雅楽器」にスポットをあてました。 

笙、篳篥、龍笛などおなじみの楽器に加え、大篳篥や声(古代歌謡)も登場します。

雅楽の新しい扉を開くひととき、どうぞお楽しみくださいませ。

 

 

今回の~世界一のビルの大火災~は、
今日の超高層ビル時代への警鐘を既に鳴らしているような
寓話的示唆に富んだストーリーです。
日本では第5話として、英国本国では第15話として放送されました。



縮尺サイズの人形劇実写ということを忘れてしますような、
火や煙の効果や機械の動きのリアルな表現が、この回も存分に堪能できます。

今回のストーリーは、それこそ雲を突くような超高層ビルが
世界中から注目されながらグランド・オープンしたものの、
運転が未熟なある人物の車の無謀運転から、
地下駐車場で事故と火災が発生してしまい、それが瞬く間に延焼して、
遂にはビルが倒壊してしまうような大惨事に発展してしまうのです。

人間の避難は何とか間に合ったものの・・・
と思いきや、家族連れが監視カメラから外れていたために、
地下に閉じこめられている事が後に判明・・・
しかし最早救助の術は無し・・・
そこで、国際救助隊の登場となる訳です。

とじこめられた家族には小さな男の子も含まれていて、
固唾を飲んで見守っているブラウン管の前の子供たちの
更なる感情移入を誘います。
勿論、われらが国際救助隊は、間一髪ではあるものの、
見事救出に成功するのですが、それにしてもハラハラします。

この回で活躍する装備は、ジェットモグラです。
これは放送当時の男の子に人気ナンバーワンのメカで、
プラモデルがバカ売れしたものでした。
巨大なドリルそのももといったボディが、
地中に傲然と潜り、救助に進んでいくのです。
<サンダーバード>は、人間の手仕事・物づくりの大切さを、
強く楽しく私たちに伝えてくれます。


今回写真は、勿論、ジェットモグラです!
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-ジェットモグラ

昨年のISCM国際現代音楽協会の世界音楽祭ポルトガル大会に出席した訪問記を

再掲載しています。暫くの連載となっています。どうぞご覧ください。

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《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記の本編も回を重ねて

9回目、いよいよ音楽祭最終日の6月7日の話に入っていきます。

 

一昨日の記事のグルベンキアン管弦楽団演奏会と、

昨日の記事の児童合唱団&ユース合唱団の演奏会で、

一気に音楽祭のファイナル・クライマックスの様相となったWNMD2025は、

6月7日にポルトガルの歴史的な雰囲気の中でクロージングを迎えたのでした。

 

ISCM総会セッション4(最終セッション)を終えた後、

Miso Music 自前の実験的イベントスペース O'culto de Ajuda から程近い

国立馬車博物館旧館を会場とした児童合唱コンサートに向かいました。

 

国立馬車博物館旧館の入り口

 

ここは、歴代王族が使用してきた馬車が展示されている博物館で、

一歩足を踏み入れると、おとぎの国の馬車のような歴史的文化財が、

ずらりと並べられていて、誠に壮観でした。

 

これら以外のより多くの展示品は、現在では大通りを挟んで斜向かいに建てられた

現代建築の新館に収蔵されて展示されているそうです。

 

 

この旧館の展示ホールの奥に演奏会場が設られていました。

 

 

【Future Voices】(音楽祭コンサートno.26)

合唱:Children Choir of the Lisbon University

   Coro Infantil da Universidade de Lisboa

指揮:Erica Mandillo ピアノ:Joao Lucena e Vele

 

この演奏会も前夜の合唱コンサートと同様に、ISCM国際審査入選作品は少ない

プログラムでしたが、音楽文化の未来の担い手である子供や若者を主人公とした

フレッシュなパフォーマンスを前面に打ち出した教育的にも芸術的にも意味深い、

そして満席の聴衆に強烈にアピールした公演となっていました。

 

昨日の記事の末尾にも記しましたが、《ISCM世界音楽の日々2001横浜大会》に

組み込んだ《こどもみらい2001》と題した現代音楽教育プログラム大会に

一脈通じる、音楽祭の構成や内容に、心が踊りました。

 

↓ 【Future Voices】(音楽祭コンサートno.26)の

  プログラムをリンクしておきます。(但し、当日にかなりの変更あり。)

 

明日の記事では、いよいよWNMD2025のファイナル・コンサートの模様を

レポートすることになります。会場は観光名所でありまた歴史的建築としても有名な

ジェロニモス修道院です。どうぞお楽しみに!