松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~ -14ページ目

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

2023年の1月31日をもって閉店となった東急百貨店渋谷本店の1階の片隅に
嘗て展示してあった、昭和40年頃の渋谷駅のジオラマを撮影した写真を
先週から毎日1枚ずつアップしてきましたが、
いよいよ今日のカットで最終回です。

あらためて全景を眺めてみましょう。
東口の風景を東側やや南寄りから俯瞰したものです。

ジオラマ全景2

東横線ホームのかまぼこ型の屋根は解体されてしまいました。
都電の風景は昭和40年代中がで消失してしまいました。
首都高速3号線は東名高速と繋がる大動脈となっています。
また、この東口広場の地下には、今では
東横線と東京メトロ副都心線の結節点となっている
新・渋谷駅ホームが建設されて供用されています。
旧・東横線ホームは解体され、渋谷駅及びその周辺の
大規模再開発の工事が、益々盛んになってきました。
今後十数年で、渋谷駅は大きな変貌を遂げることになります。

昭和が終わってもう31年に、今年の4月末で平成も終わり、
今や伶和の時代になりました。
現在、渋谷駅は更なる変貌を遂げようとしています。
まだあと10年近く大工事が続くそうです。
果たして2030年頃の渋谷駅界隈はどのような街になっていることでしょう。

今日まで9回連続記事でご紹介してきたこのジオラマですが、
現在は《五島慶太未来創造館》に収蔵され、展示されているということです。
東急の礎を築いた大実業家、故・五島慶太氏の生地(長野県青木村)に在る
施設を、いつの日か訪ねてみたいものです。

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第229巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

勾配の多い山岳地方線区で運用するために開発されたキハ52形の、

軽快な印象の新潟色を纏った姿をお楽しみいただけます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第229巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

キハ20形をベースにエンジンを2機に増やして出力をアップ、その上、単行運転もできる

利便性によって、約半世紀にわたって北海道以外の全国で運用された、キハ52形です。

2000年代初頭から、新津運輸区のキハ52は独自の塗色を纏って活躍しました。

 

 

次のページは、一畑電車の日本最古参級の動態保存電車、デハニ50形の特集です。

昭和初期から電車運転を行ってきている島根県の一畑電車の、

電車導入当初から走ってきた車両が、このデハニ50形です。

車齢90年を超える古豪ですが、今もデハニ53が車両基地に保管され、

構内で行われる「体験運転」のイベントに活躍しています。

デハニ52は、出雲大社駅構内に静態保存されています。

尚、デハニ52・53は、引退後の映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」

のロケに起用されたことにより、鉄道ファンならずとも見覚えがある方も多いことでしょう。

 

 

 

更にページをめくると、津軽鉄道の津軽21形気動車の特集です。

沿線生まれの太宰治に因んで、愛称は「走れメロス」と呼ばれています。

ストーブ列車で有名な津軽鉄道ですが、普段は軽快気動車NDCシリーズの、

この「津軽21形」が活躍しています。

季節によっては、「風鈴列車」や「鈴虫列車」としても運行されています。

 

 

先号から復活した「鉄道知識」シリーズの本号のテーマは、"2回建車両"です。

懐かしの近鉄ビスタかー10100系3両✖️3編成のフル編成のモノクロ写真に始まり、

京阪やJRに登場した各種の2階建車両が紹介されています。

 

 

巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。

本号では、"函館ハイカラ號"の特集となっています。

函館市政70周年記念で復元された函館市電の創業期の電車です。

オープンデッキに二段屋根のレトロな外観は、

まるで往時からタイムスリップして来たようです。

復元の過程は、冊子の記事に詳しく記述されていますので、是非ご覧ください。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

 

昨年2025年の10月7日から9日にかけて、

《EXPO2025 大阪・関西》会場内 ポップアップステージ北で、

木の文化の国際フェスティバル《World Wood Day 2025 Japan》の一環として企画した

【木の文化の音楽祭】が開催されました。

主催団体は、私が代表理事を務めている(一社)日本木文化学会、

国際木文化学会(米CA)及びワールド・ウッド・デー基金会、及び

それらの合同による ワールド・ウッド・デー2025日本大会実行委員会でした。

 

その【木の文化の音楽祭】の初日のオープニングを、

私もメンバーの一人として参画している作曲家同人"チーム百万石"による

雅楽三管(笙/篳篥/龍笛)を題材とした新作で飾ることができました。

 

そのチーム百万石では、今日から、毎週土曜日18時から、その記録動画を一点ずつ、

チーム百万石YouTubeチャンネルにアップしていくことにしました。

今日はその第一弾(vol.1)となります。

 

チーム百万石YouTubeチャンネル特別企画〜万博会場【木の文化の音楽祭】オープニング

               第一弾(vol.1)

 

 松尾祐孝《日輪 燦燦》The Sun - Brilliant (MATSUO) EXPO2025

 

松尾 祐孝 / 日輪 燦燦~雅楽三管の為の幻想曲

 【演奏】笙:中村華子 篳篥:鈴木絵理 龍笛:〆野護元 

2025年10月7日 大阪・関西万博会場

 

参考資料:【木の文化の音楽祭】開催三日間のプログラム等

 

 

 

2020年は、楽聖=ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの

生誕250年にあたりました。

小学校高学年の頃からオーケストラを聴くことに強い興味を持つようになった私に

とって、ベートーヴェンの交響曲の交響曲全曲を聴くことが先ず最初の目標でした。

カラヤン指揮:ベルリン・フィルの来日演奏会で、ベートーヴェンの田園と第5

というプログラムを聴いた時の情景は、まだ脳裏に鮮明に残っています。

そして、昨日から9曲の交響曲を番号順に探訪しています。

 

写真:第1番&第2番 ホグウッド指揮&アカデミー・オブ・エンシェント盤(CD)

 

2回目の今日は《交響曲第2番ニ長調》をご案内します。上の写真は

私の愛聴盤、ホグウッド指揮 / アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック

による演奏による、第1番と第2番のカップリングです。

 

###ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン###
        (1770-1827)
     交響曲第2番 ニ長調 作品36

初演:1803年4月5日
   アン・デア・ウィーン劇場

交響曲第2番は、ピアノ協奏曲第3番などと共に初演されました。

この頃のベートーヴェンは、聴覚の異常に悩まされ始めて、

精神的に大きな苦難を抱えていました。

1802年10月には有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」が書かれました。

しかし、この曲からはそのような苦悩の跡を感じることはほとんどありません。

この苦悩・苦難を克服した成果は、次の交響曲第3番「英雄」に見られる、

驚異的な飛躍に結実していきます。

 

この第2番の全曲の演奏時間は約35分の規模ですから、第1番と同様に

ハイドンやモーツァルトの交響曲の規模の延長上と論じることもできます。

しかし、随所に第3番「英雄」以降の飛躍に向けての萌芽を見出すことができます。


第1楽章は、冒頭から序奏の規模が大きくなったことが伺えます。

後年の交響曲第7番の第1楽章の序章を予感させてくれます。

後続の様々な主題との動機関連が、かなり綿密に考えられていることも見出せます。

ゆったりとした三拍子から早いテンポの4拍子に変わるところから、

ソナタ形式主部に突入します。

第一主題は(移動ド読み:ドーードシドレドーーミレミファソ・ソ・ミ・ミ・ド~)

と始まります。どことなく第1番・第1楽章・第一主題との近似性も感じられます。

順次進行主体の第一主題と跳躍進行主体の第二主題が提示される提示部から

定型通りの繰り返しを経て、ハイドンやモーツァルトよりもやや長い展開部を経て

再現部に突入して、更に楽章を締めくくる部分の終結部がかなり拡大した構成を示す

ソナタ形式の扱いによって楽章を閉じます。

終結部を第二展開部と捉えられるような

(私が呼ぶところのベートーヴェン流四部構成ソナタ形式)が、

いよいよ確立してきたと見ることができます。

 

第2楽章は、イ長調で基本的に穏やかな音楽です。

第1番の第2楽章と同様に、ソナタ形式の構成に乗せた緩徐楽章となっています。

各主題に第一楽章の各主題との近似性を見出すことができます。

第3番以降の第2楽章(緩徐楽章)はソナタ形式を離れて

独自の構成を採っていきますから、この第2番までが、

シンフォニスト(交響曲作曲家)としてのベートーヴェンの

初期と考えてよさそうです。

 

第3楽章はニ長調で、スケルツォと明記されています。

早めのテンポで全曲の中でスパイスのような存在感があります。

スケルツォの主題は、第1楽章の序奏の冒頭から提示される

順次進行の三つ並びの音形(動機)が活用されています。

古典組曲の時代のトリオ付メヌエットの定型通りの構成になっていますが、

独特の強弱の交錯などにベートーヴェンの個性が色濃く反映されています。

トリオ(中間部)では、管楽器群と弦楽器群が交替する

軽妙なオーケストレーションを聴くことができます。

 

第4楽章もニ長調で、ソナタ形式による終楽章です。

第一主題・推移楽想・第二主題などを分析的に眺めてみると、

これまでの楽章に登場した主題や動機をの関連性を見出すことができます。

展開部の前半で第一主題が原形通りに登場することから、

ロンド形式にも近い側面を持つこの楽章は、ロンドソナタ形式と捉えられます。

再現部の後に、大きな終止を含む幾分大振りな終結部が置かれています。

この終結部も第一主題から開始されますから、

ロンドソナタ形式として納得できる構成と言えるでしょう。

二度にわたるフェルマータによる停止をも盛り込んだ大規模な終結部が、

第4楽章のみならず全曲に対する終結部として作用して、

全4楽章の交響曲が幕を閉じます。

ベートーヴェン流の四部構成ソナタ形式(提示部・展開部・再現部・終結部)が、

いよいよ完成の域に達してきたことが伺われます。

 

写真:モントゥ―指揮&北ドイツ放送交響楽団盤(LP)

 

明日は、第3番を探訪します。

いよいよベートーヴェンの個性と独創性が炸裂していきます。

『サンダーバード』讃!を続けています。
今日は~ピラミッドの怪~の紹介です。
日本では第4話として、英国本国では第10話として放送されました。



今回は、謎の戦闘機隊に襲撃されたサンダーバード1号が
サハラ砂漠に不時着して、謎のピラミッドを探索していた
二人の探検家に発見されるという異例の展開から、ストーリーが始ります。

1号を操縦するスコットは、駆けつけた2号のバージル等と共に
無事に帰還することができましたが、そのスコットを助けた探検家の二人は、
その後の探検の途中で荷台が転覆してしまい、
食料や水を失ってしまい遭難してしまいます。
ベース基地との連絡も繋がらず、国際救助隊に助けを求めるのですが、
救助を待つ間に偶然に幻のピラミッドを発見するのです。
ちょっと変わった趣向の、ストーリーです。

ところで、この回の途中に、貴重なシーンが登場します。
宇宙ステーション=サンダーバード5号と、
宇宙ロケット=サンダーバード3号のドッキングシーンが見られるのです。
このシーンによって、5号に常駐するジョンが、
定期的にアランと交代して地球(トレイシー家)に
帰還するという勤務シフトを、観る者が判るという仕掛けです。

当時はまだ映画の名作中の名作、
<2001年宇宙の旅>(キューブリック監督)が
公開される前でしたから、宇宙空間のドッキングといった
このようなシーンは本当に初めて見るものでした。
宇宙時代の到来を夢見る当時の少年達、いや大人達も、
心を踊らせながら見入ったものでした。

幻のピラミッドの中は秘密工場になっていたのですが、
その中の施設のレイアウトや内部移動シャトルの
デザインは、後年の映画「007シリーズ」が
大いに参考にしているように見受けられます。
とにかく凄い!


・・・サンダーバード1号・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンダーバード1号

・・・基地(トレイシー家)から発進する
            サンダーバード3号・・・
$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンダーバード3号発進1

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンダーバード3号発進2

昨年のISCM国際現代音楽協会の世界音楽祭ポルトガル大会に出席した訪問記を再掲載しています。

暫くの連載となっています。どうぞご覧ください。

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《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記の本編は、

回を重ねて今日で第8回となりました。

 

昨日の記事にも書きましたが、

6月6日の夕方・夜公演、そして最終日の6月7日の夕方・夜公演は、

それまでの所謂"現代音楽界のコンサート"という雰囲気から一変して、

WNMD2025の"ファイナルクライマックス"という盛り上がりを見せてくれました。

 

6月6日夕方に、ベレンの海洋博物館の前の広場からチャーターバスに乗って、

リスボン市街北側の新市街地に在るグルベンキアン財団ホールで行われた

【Sound Steps / Gulbenkian Orchestra】(音楽祭コンサートno.24)から、

音楽祭のファイナル・クライマックスといった雰囲気が盛り上がってきた

WWD2025の同日夜公演は、更にチャーターバスで少し移動して、

Culturgest (文化人の意味)という名称の会館で行われた

【Dawns and Dawns】(音楽祭コンサートno.25)と題された

合唱:Coro Juvenil da Universudado de Kisboa 

/ 指揮:Erica Mandillo / ピアノ:Joao Lucena de Vale と、

合唱:Nove Era Vocal Ensemble / 指揮:Joao Barros の合同による

児童合唱&ユース合唱の演奏会でした。

 

Culturgest のエントランス

 

国際審査入選作品はほんの少しでしたが、多彩なレパオートリーが

動きやダンスなどの身体表現を交えてステージ狭しと繰り広げられました。

未来の音楽文化を担う子供達や若者にフレッシュなパフォーマンスが

ステージで生き生きと展開された公演は、

音楽祭終盤の盛り上がりに大きく貢献していました。

大会主催者のキーパースンのお二人、

Paula Azguime 大会会長と Miguel Azguime 大会ディレクターも、

音楽祭終盤の盛り上がりに上機嫌でした。

 

客席にて Paula Azguime 大会会長と!

 

ロビーにて Miguel Azguime 大会ディレクターと!

 

↓【Dawns and Dawns】(音楽祭コンサートno.25)のプログラムを

 リンクしておきましょう。(当日に曲目の若干の変更がありました)

 

明日の記事で触れますが、6月7日の夕方公演の児童合唱演奏会も含めて、

現代音楽祭に青少年のパフォーマンスにも焦点を当てた教育的なイベントを

盛り込むことの意義は、誠に大きいと感じました。

 

思い返せば、私が実行委員長を務めて開催実施した2001年のISCM音楽祭

《ISCM世界音楽の日々2001横浜大会》では、開催地の"みなとみらい横浜"に因んで

《こどもみらい2001》と題した現代音楽教育プログラム大会を組み込み、

大きな注目と成果を得たのでした。

それにも一脈通じるプロジェクトだと、感じ入った次第でした。

 

こどもみらい2001別冊

 

さて、明日と明後日の記事はいよいよWNMD2025の最終日のレポートになります。

ファイナル・クライマックスの更なる盛り上がりをどうぞお楽しみに!

2023年の1月31日に閉店となった東急百貨店渋谷本店の1階に片隅に
嘗て展示してあった、昭和40年頃の渋谷駅のジオラマを撮影した写真を
先週から毎日1枚ずつアップしています。

今日のカットは、工事中の首都高速3号線の下に在る
かまぼこ型の屋根が特徴的だった東横線渋谷駅に停車中の
懐かしい車両達を覗き込んだものです。

懐かし東横線の車両達

向かって一番右が、航空機技術を採り入れて設計された
当時としては画期的な軽量車両の5000系です。
今ではそのカットボディが、ハチ公口広場に
待合室として置かれています。

その隣の銀色の車両は、ステンレス車両の試作型、
5000系の外観を模した5200系です。、

真ん中で一際異彩を放つ旧型車両が3000系
(多分その中の代表格の3450型)です。
しかも旧東急色をまとっています。

一番左が、急行や地下鉄日比谷線乗り入れに活躍した
日本初のオール・ステンレス電車の7000系です。
つい最近まで、改造更新された7700系として、
池上線と多摩川線で走っていました。

以上、マニアがニヤリとする
見事なラインナップになっています。

アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第228巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、

ハウステンボス開業に合わせて登場したオリジナル塗装の急行型気動車、

JR九州に引き継がれたキハ58系の中でただ一両がこの塗装になったという、

珍しい存在だったキハ58-700の勇姿をお楽しみいただけます。

 

 

それではいつものようにパッケージを解いて、

奥底から第228巻の冊子を取り出しましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。

急行列車が全盛だった昭和40年代に非電化区間の主役となったキハ58系は、

総数3000両近くが製造されましたが、JR移行後も運用は続きました。

その中で、さまざまなカラーリングを纏った車両が全国各地で活躍しましたが、

なかでもJR九州に引き継がれたキハ58-700は、一風変わった履歴を持つ車両でした。

 

 

次のページは、広島電鉄800形の特集です。

1980年だいに登場して、新時代の到来を告げる新世代路面電車の代表的存在となった

この800形は、単行路面電車のスタンダードとして、

後に続速と登場した超低床車のような派手さはないものの、

今も14両全車が活躍を続けています。

 

 

更にページをめくると、今度は16m級軽快気動車の写真が目に飛び込みます。

JR西日本で関西本線向けに投入されたキハ120形の特集です。

所謂NDCシリーズの気動車で、先駆別に塗色を変えて親しみやすさが演出され、

開催本線ではパープルのラインカラーが施されています。

非電化ローカル線の経営改善を目指す軽快気動車の代表的な存在です。

 

 

久しぶりの「鉄道知識」シリーズのテーマは、"前面展望車両"です。

昭和30年代に登場した名鉄7000系パノラマカーや小田急3100形NSE車に始まり、

近年に登場したばかりのJR西日本「瑞風」まで、

前面展望を擁した歴代名車の数々が紹介されています。

この分野では私鉄の特急専用車両が大きく貢献してきたことがわかります。

世界的にも他に類を見ない前面展望のバリエーションです。

 

 

巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。

本号では、C57-180号機を先頭に磐越西線を走る"SLばんえつ物語"の特集です。

現役時代に終始新潟エリアで運用されてきたC57-180号機の動態復帰とともに、

運転が開催されたのが"SLばんえつ物語号"でした。

現在では"号"を外して"SLばんえつ物語"となっています。

客車も徐々に観光列車らしく整備が進められて、現在ではパノラマ展望室を含む

7両編成の専用塗装の編成で運行されています。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。

 

 

2020年は、楽聖=ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの

生誕250年にあたりました。

小学校高学年の頃からオーケストラを聴くことに強い興味を持つようになった私に

とって、ベートーヴェンの交響曲の交響曲全曲を聴くことが先ず最初の目標でした。

カラヤン指揮:ベルリン・フィルの来日演奏会で、ベートーヴェンの田園と第5

というプログラムを聴いた時の情景は、まだ脳裏に鮮明に残っています。

それでは、今日から9曲の交響曲を番号順に探訪していきましょう。

 

写真:第1番&第2番 ホグウッド指揮&アカデミー・オブ・エンシェント盤(CD)

 

初回は《交響曲第1番ハ長調》をご案内します。上の写真は

私の愛聴盤、ホグウッド指揮 / アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック

による演奏による、第1番と第2番のカップリングです。

 

###ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン###
        (1770-1827)
     交響曲第1番 ハ長調 作品21

初演:1800年4月2日
   ウィーン/ブルク劇場

交響曲第1番は、ベートーヴェン自身の指揮で初演されました。

全曲の演奏時間は30分弱の規模ですから、

ハイドンやモーツァルトの交響曲の規模をほぼ同じですし、

全体を聴いた印象も高雅な古典派という印象に範疇に留まりうる音楽です。

しかし、随所にベートーヴェンならではの創意工夫(=新機軸)を

見出すことができます。

第1楽章は、先ず冒頭から意表を突かれます。

何と、IV度の和音(下属和音)を主和音に見立てたドミナントから始まって、

寄り道をしながら主調のハ長調を納得させるような序奏から始まるのです。

そして(ソーラシドレミファ#ソーーーソファミレド〜)と

ソナタ形式の主部が繋がります。

第一主題は(ドーーソーシドーーソーシドドソシドドソシド・ミ・ソ・シ・ド~)

と始まります。クラシック音楽ファンの方ならば、モーツァルトの最後の交響曲、

第41番「ジュピター」の第1楽章の第一主題(ドーーーソーラシドーソラシド〜)

との近似性にお気付きのことでしょう。

上行形主体の第一主題と下行形主体の第二主題が提示される提示部から

定型通りの繰り返しを経て、ハイドンやモーツァルトよりもやや長い展開部を経て

再現部に突入して、更に楽章を締めくくる部分の終結部が幾分拡大した構成を示す

ソナタ形式を扱いによって楽章を閉じます。

 

第2楽章は、へ長調で基本的に穏やかな音楽です。

ソナタ形式の構成に乗せた緩徐楽章となっています。

各主題に第一楽章の各主題との近似性を見出すことができます。

 

第3楽章はハ長調で、メヌエットと表記されていますが、

実質的にはスケルツォと考えて良さそうです。

早めのテンポで全曲の中でスパイスのような存在感があります。

古典組曲の時代のトリオ付メヌエットの定型通りの構成になっていますが、

独特の強弱の交錯などにベートーヴェンの個性が色濃く反映されています。

この楽章の各主題にも、第1楽章や第2楽章の各主題との近似性が感じられます。

 

第4楽章もハ長調で、ソナタ形式による終楽章です。

短い序奏で(ソラシ・・・ソラシド・・・ソラシドレ・・・ソラシドレミ・・・

ソラシドレミファーー・・・)と導入されて、

第一主題(・ソラシドレミファソ・ソ・ミード・ド・レ・レ・ミレドレミーー〜)

と走り出す爽快な音楽が開始されます。

展開部の前半で第一主題が強調されるように発展することから、

ロンド形式にも近い側面を持つこの楽章は、

ロンドソナタ形式と呼べるかもしれません。

再現部の後に、大きな停止を含む幾分大振りな終結部が置かれています。

ベートーヴェン流の四部構成ソナタ形式(提示部・展開部・再現部・終結部)が、

既にこの第1番から確立していたことがよく判ります。

 

写真:モントゥ―指揮&北ドイツ放送交響楽団盤(LP)

 

明日は、第2番を探訪します。

~ロケット"太陽号"の危機~
宇宙ロケット=サンダーバード3号が大活躍する
テレビシリーズでは第3話だった名作です。
英国本国では第11話として放送されました。



太陽を観測する宇宙船"太陽号"が、太陽の強力な重力の影響で、
逆噴射装置が働かなくなってしまい絶対絶命の状況に陥ります。

そこで、遂にサンダーバード3号の真っ赤な機体が初登場して、
モダンな基地(南海の小島にある秘密の住居)から発進して、
救助に向かいます。
そして、ある距離まで近づいていき、逆噴射装置を作動させる電波を照射して、
なんとか"太陽号"を窮地から救います。

ところが、今度はサンダーバード3号の逆噴射が作動しなくなってしまいます。
そこで今度は、サンダーバード2号に電波発信車を搭載して、
地球上の最も効果的な地点=ヒマラヤの奥地に
3男=バージルとブレインズが急行して、
地上から強力な電波を照射します。
そして、間一髪、サンダーバード3号の逆噴射装置が作動して、
3号に搭乗していた末っ子(5男)アランとミンミンは、
無事に帰還することができたのです。

尚、ミンミンは、言語の英語の放送では「Tintin」なのです。
トレイシー一家の執事(料理人)=キラノの娘で、
アランとはどうやら相思相愛のようです。

そして、キラノは、マレーシアの富豪だった昔に、
このシリーズの敵役=フッドに騙されて莫大な財産を奪われて、
以後、様々な世界を渡り歩く中でジェフ・トレイシーに知り合い、
最終的にはパリ・ヒルトン・ホテルのジェフも務めた腕を買われて
トレイシー一家のサンダーバード計画に参加した・・・
という設定になっています。

こういった人物設定の凝り具合も半端ではありません。
サンダーバードの面白さの源泉は、どこにも手抜きの全く無い、
大人の本気の物づくりの素晴らしさにあるのだと思います。

その他、この回では、
国際救助隊の開発・研究の頭脳であるブレインズ
(数学の天才という設定)が、その天才的な資質を披露します。
但し、真面目一辺倒な描写ではなく、
かなりコミカルな演出が施されています。
"モンティー・パイソン"や"ミスター・ビーン"といった
大人向けのジョークに伝統のある国=イギリスで
制作されているからこその味わいでしょう。

バリー・グレイの音楽も素敵です。
メインテーマは、何回聴いてもワクワクします。
また、様々なシーンに流れるちょっとした背景音楽も、
気をつけて聴くとメインテーマの何らかの要素を駆使した
巧妙な変奏になっていることが多く、
グレイの手腕の確かさが伺われます。

さて、今日の写真は、勿論、サンダーバード3号です!

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-サンダーバード3号