ハイジの退屈日記 パリ・東京 -19ページ目

デスクポテチの人

私は、デスクワークにおいて

お菓子を食べること自体を全く否定しない。

 

というか、私自身も、毎日のように

クッキーやらチョコレートやらモソモソとよく食べている。

普段は甘いものを食べないが、

デスクワークにおいては必要なエネルギー源、

さらには、ちょっとした楽しみとも言えよう。

 

しかし、唯一、デスクで食べるもので強烈な違和感を覚えるのは

ポテトチップス。「仕事しながら」ポテチを食べる人だ。

 

言っておくが、ポテトチップスは私の大好物であるからして、

ポテチ自体に違和感があるのではない。

 

デスクでPCに向かって、一応は仕事をしているはずの時に、

ポテチ袋から口へ、ポテチをずーーーーっと運び続け、

腕のその往復運動を、パリパリむしゃむしゃと音をさせつつ、

かなりの間、一袋空にするまで継続する、という、

その様が、はっきりいって気持ち悪い。

 

私は「デスクポテチ」をする人を個人的に信頼しない。

自分とは生理的に合わない気がする。

きっと人生観も決定的に違うと思う。

 

 

 

 

ポテチを食べながら、まともなデスクワークができるはずがない、

という基本的な思い込みはあるが、それ以上に

私にとって、不健康=美味な「ご褒美食」、

つまり、罪悪感を持ちながらも愛するポテチを、

仕事をしている自分を労うため、たまに許すポテチを、

憎むべき仕事の現場でパリパリむしゃむしゃ消費している、

そのようなイノセントかつ自由なピープル

 

羨ましいとも言える、そういうピープルは、おそらく、

食についての考え方、また、仕事観なども、

私とはかなり異なるんではなかろうか。

 

ことは生き方の根幹に関わる価値観でもあり、

また生理的な領域でもあるので、

やはり合わないだろうなーという感覚。

 

 

 

 

そういう方々は、きっと屈託なく、または割りきって、

好きなものを好きなときに、

それがどんなに添加物等で毒されていようとも美味しいと思えば

日常に取り入れているだろう。

で、you are what you eat を信じる私としては、

生理的に私とは違う存在である、と想像する。

 

また、仕事なんてものは、それら方々からみれば、

ポテチと共にデスクでやり過ごせるものなんであろう。

仕事とポテチ、それぞれに対する我々の価値観は

あまりにも違うことは明白である。

 

まあ、何やかんや言っても、

何事にも囚われわないのは一種知的であるということで、

私なぞは本当に、自分で自分のアホさが気の毒になる。

もっと解放されたいものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風邪を巡るつれづれ

今年の東京の秋は寒暖の差が激しかったね。

見事に風邪を引いた。

季節の変わり目に風邪を引くと、

健康管理ができていない証明のようなもので

実に劣等感を覚えるものだ。

 

会社員たるもの、風邪で微熱があるくらいでは休まないので、

だるい身体を引きずって一週間ほど仕事に行った。

 

しかも今月初めには連日主催イベントが続いていたので、

イベントにも毎日顔を出し、つとめて元気なフリをする。

ずっと前に、仕事であの三國清三さんにお会いした時に

辛い時ほどニコヤかにする、と仰っていたのは

未だに確実に座右の銘として私の中に生きている。

(その他にも出会った沢山の素晴らしい方々に色々教えていただきました)

 

そんな殊勝なことを言ってみる一方、

役得的に、美味しい酒が飲み放題のイベントだったのだが、

体調的には飲みたくないはずなのに、頭は悔しがる、という、

酒好きの脳が感じる矛盾は恐ろしい。

 

 

体調不良というものは、本当に鬱陶しい。

全くもって短い人生の時間のムダである。

美味しいものが飲み食いできない。

体調不良の諸症状の不愉快さの中で過ごさねばならない。

 

そして、そういう時、かえって、同症状の人に、

理解を示すという寛容ささえ無くなるんだよね。

ずっと前にも書いたとおり、

私は洟水をすする人に不寛容です。

なぜ思い切って、ゴーーーッと鼻をかまない!?

自分も同症状である時、同情心を持つよりも、

よりフラストレーションが増す、という状態になる。

 

いやあ、本当に不思議だよ、

洟水をすする日本人。

このたび体調が悪い際にたまたまお会いした、

英語の通訳を生業となさる日本人の女性、

1時間半ほどお会いしている間、ずーっと、

ずうっ、ずうっ、ずうっ、ずうっ、と洟水をすすっておられました。

 

私が知る限り、西洋人には洟水をすするビジネスパーソンはいません。

あんな感じで英語人と日本人の間の通訳してて、

お仕事には影響ないんでしょうかね。

ないのかもね、私が極端に神経質なのかもしれないね。

西洋人も意外と洟水すすりに寛容なのか?

 

 

 

 

そして、風邪なんてものは、

時間と共に治るもの、養生するしかない、

とは重々わかっているのに、

早く治したいというその一心で、ついつい

病院などというものに行ってしまう。

初期症状の際に服用した漢方、

葛根湯や銀翹散がうまく作用しなかったら、

どうしたら良いのかわからないので。

 

でも、結局は病院でもらうのは症状止めでしかなく、

何の解決にもなりはしない。

薬局で買うより保険適用で安いのが唯一の利点という、

風邪の総合感冒薬くらいしか収獲はなし。

これで不快症状をしばらく抑えつけて

時間を稼ぐ、ということだろう。

 

罹患した後であっても、

風邪をやっつけるために有効だと思えるビタミンC。

これをたっぷり服用してやろうと、

処方してもらえませんか?と医者に聞いたら、

保険適用にならないので、と断られた。

あ、そうですか。使えねー!

 

 

 

 

風邪をひくと、

不愉快な現実の事象に直面するばかり。

 

やはり健康一番、健康管理、それに尽きる。

が、そうならないのが現実であって、

その現実とどう付き合うか、ということなんでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国境越えバスク【料理】対決

東京の夏はすっかり終わり、
まさしく秋の長雨の日々。
夏が過ぎ去り、雨が続くと憂鬱極まりない。

というわけで、お得意の現実逃避。
夏休みの思い出にひたる。
ビアリッツとサン・セバスティアンに行ったこと。
食べたものを中心に。



両方とも初めての土地だったので、以下、
何のヒネリもない、素朴な観光客の
第一印象ばかりが連なります。



ビアリッツはフランスの高級リゾート地、
スペインとの国境に近いバスク地方にある。

噂に違わず、洗練されたオサレな街でした。
観光客が一年で最も多い時期だったから
ごった返してはいたのだが、
今にもハメを外しそうな怪しげな集団などおらず、
観光客もさり気なくシックにお洒落な人が多い。
したがって、街全体が人にあふれていながら
あくまで品がある。

そして、びっくりしたのは、
とにかく有色人種がいない!
あれだけ人がたくさんいて、
有色人種はおそらく我々夫婦だけであったかも。

街の中心部に中華料理屋がない、というのも珍しい。
中国人が店を出してない観光地というのは世界にないだろうから(?)、
ビアリッツといえども郊外にいけば、あるのだろう、
そしたら中国人も少しはいると思われるが、
パリにはたくさんいるアフリカ系の住人はどの程度いるのだろうか。

観光客だって、白人ばかり。
我が同胞も見かけることなし。
最近どこにでも進出している数億人の中国人観光客の1人も見かけず。

いやあ、リゾート地としては素敵だけど、
私たち有色人種には果たして住みやすい街だろうかね。



とはいえ、観光客向けにも
こんな素朴なバスク風の建物が並ぶ一角もあるけどね。
お尻をこちらに向けて、懸命にメニューを読んでるのは
我が夫ペーター(日本人)。すみません。



料理は、フランスながらスペインの影響があり、
「ピンチョス風」も、なかなか洗練されているではありませんか。



また、こんなイワシ料理も普通によくあって、
やはりスペインに近いことを感じる。



この、ビアリッツで食べた、
色とりどりの夏のトマトとブッラータチーズ。
これが、実は、いろいろと食べた今回の旅の中でも
一番好きだったかな。
スペインじゃなくて、イタリアンっぽいが。




そして、ビアリッツから列車でサン・セバスティアンへ。
国境で列車を乗り換えたら、
スペインの列車があまりにも「素朴」なので結構びっくり。
EU内格差をモロ感じる。




国境を超えると、ほぼ隣り町なのに、
街の雰囲気がガラッと変わる。
やはり国が変われば、空気が違う。
なんていうのか、急に素朴で雑多、庶民的。
まあ、あの洗練されたビアリッツと比べれば
特に違いは顕著だ。

ちなみに、
サン・セバスティアンには、
中華料理屋は街の真ん中にあり、
有色人種もいっぱい街を歩いていました。




サン・セバスティアンといえば、
タパス文化で有名な、ザ・観光地。
夏休み真っ只中ですから、ええ、それは凄い人でした。




旧市街にはタパスの並ぶバールが溢れる通りが多くあり、
我々も、ご多分に漏れず、うろつく。



バールにはとても、この大勢の人間を収容できない。
というわけで、バールで飲み物食べ物を調達して、
外で食べている人も多かった。



バール巡りは楽しみにしていたのだが、
あの殺気立った雰囲気は予想外であった。
これも観光シーズン最盛期だからだろうか。

人気の店であるばあるほど、
人々がカウンター周りに殺到し
人を押しのけて食べ物になんとかリーチする。
そのさまは、順番を待てずに食べ物を奪い合う、
下級労働者か囚人の世界を思わせた。
私なんぞヘタレからみると、唖然とするばかり、
この弱肉強食にはとてもついていけない感であった。

これ↓なんかは、まだ全然良いほう。



そうやって、夫が奪取してきた戦利品。



ただし、かなり店によってバラつきもあるね。
人気店と思われるところは、すさまじいが、
そうでもない?ところは、落ち着いている。



タパスって、色々と種類が豊富で
私たち夫婦が大好きな野菜系もたくさん。



特に、我々がハマったのは、
「ピメント」と呼ばれていたような気がする、
要は、甘長唐辛子のにんにくオリーブオイル炒め。
ワインによく合います。



サン・セバスティアンは、
なんやかんやいっても、やはり美味しかったし、
街も庶民的で気取らない感じ。
人がことごとく、親切でフレンドリーなのが印象的。



ビアリッツとサン・セバスティアンは
同じバスクで似通ったところもあるが、
やはり対象的な雰囲気であった。

食べ物で比べると、
やはり、ビアリッツに軍配が上がるかな。



ビアリッツで食べた一皿、
ガスパチョにマグロ、そしてピメント添え。
まさに、フランスとスペインの良いとこ取りではないか。


夜、いつまでも明るいヨーロッパの夏。
心地よい夜風の中、薄着で歩き回ったあの日々は、
今思えば、まるで夢の出来事のようだね。