息子2人京都府立医科大学医学部現役合格。
「ぺたほめ」で自信とやる気と人生を楽しめる子どもで
日本中いっぱいにしたい!藤田敦子です。
↑高校1年生の時、洛星高校が初の京都府ベスト8になった時の試合の次男けんごです。
今朝、【ごめんね】次男けんごに今でも謝りたいこと
を書きました。
けんごにまだまだいっぱい謝りたいことはあるけれど、
もう一つ、謝りたいことがあります。
次男けんご4年生の時、
「けんご、頼みがあるねん。」
「なに?」
「サッカーやめて欲しいねん。」
「なんで?」
次男けんごはサッカーを1年生からはじめて、運動神経抜群。
どんなスポーツも軽くこなしてダントツに上手い!
走ることもむっちゃ早くて、できないスポーツはないって感じでした。
私もサッカーで活躍するけんごをみるのが大好きでした。
けんごもそれは感じてくれていました。
けんご4年生。そのとき長男がいと6年生。
6年生になると日曜日には模擬テストがあり、それまではいつもの塾の中での模擬テストだったので、いつものようにバスで行けたのですが
毎回なれた教室で模擬テストをすると緊張がないので、本番に緊張するかもしれないと
6年生の後半からは私立中学校などを借りて模擬テストが行われる時もありました。
さすがに6年生のがいとは連れて行かないと場所がわからない。そしてここまで頑張ってきて、なにかトラブルがあってモチベーションが下がると取り返しがつかない。
いつもしわ寄せが下の子にくる。
本当にいつも申し訳ないと思っていた。
けんご4年生。クラブチームでサッカーをしていて、やっと試合にも出られるようになっていた。
でもクラブチームのスポーツには日曜日は必ず、当然のようにお茶当番が回ってくる。
長男が受験なので・・今年は許してください。
などという甘い理由は絶対に通用しない。
そしてみんな命がけのサッカークラブチームの他のお母さんに頼めるわけがない。
ここで父親と母親がいる家庭は分担されるかも知れないのだが、私は母一人。
これはさすがに母に頼むことはできない。
・・・次男に頼むしかない。
「がいとの模擬テスト送っていくのと、けんごのサッカーのお茶当番どっちもできないねん。
本当なら5年生や6年生までできるのに本当に悪いと思ってるけどやめてくれない・・・。ごめんな。
また、洛星いったらサッカーできるし。」
けんごは
「わかった。でも夏の合宿はいきたい。」
とのことで、夏の合宿後、やめることとなった。
「え~なんでやめなあかんの。」
など、けんごはいつも文句は全く言わない。
我慢してくれてるんだろうなと思って心が痛かった。
サッカークラブチームではリフティング100回のテストに合格してやっとスパイク購入してもよい、試合に出る可能性がでてきたっていうくらい何度もテストがあり相当厳しい。
毎日毎日練習してたのを知っています。
「がんばってがんばって練習して、
やっと試合にだしてもらえるようになってきたのに・・・。」
そんなセリフも言わないけんごに
申し訳ないと思った。
その後、洛星中学でサッカーを始めるが、サッカーは5年生、6年生まで続けていた人も多く、
けんごのように4年生の夏でやめた人などほとんどいない。
レギュラーになれない日々が続いた。38人も部員のいるサッカーチームで結局中学3年間はABCチームのBチーム主将。
でもチームからしたらおまけです。
先生は順番に使うなどしてくれない。
いつもAチームのメンバーの控え。
控えだからいつもベンチには入る。
でも誰かが休むとか怪我以外は使ってはもらえない仕組みだから、ほとんど使ってもらったことがない。みんな命がけのサッカーで体が弱い人なんか誰もいない。
使ってもらえて、誰かが疲れたときのほんの休憩の時間のつなぎぐらい。
もともと抜群に運動神経は良かっただけに、心の中で
「ごめんな。4年生でやめさせて・・・。」
何度も何度も何度も何度も何度も思ったことか・・・。
試合のごとに・・・。
日曜日の試合ごとにベンチのけんごを見に行く日々。いつかは使ってくれるかもとの期待だけで・・・。
悔しいだろうなって。
ごめんね。って。
でも一度も声に出して謝ったことはない。
試合から帰るとき、いつも涙が出た。
ごめんね。って。
でも謝ったら余計にけんごが傷つくかもと思って謝ったことはない。
人一倍勝気なけんごが悔しくないはずはないから。
そしてけんごは一度も私を責めたことも無い。
「あのときやめてなかったら・・・。」
きっと思っていたかも知れない。
私が百回くらい思ったくらいだから・・・。
でも高校一年生の時、やっと努力が実ってきた。
洛星高校、初の京都府ベスト8になった夏の大会で、すべてベストメンバーのレギュラーに入れた。
涙がでるほどうれしかった。
よく頑張った。
中学3年間よく耐えた。
そして高校1年生ともなると試合に
「お母さんは来るな」
「見て欲しくない」
って、せっかくのレギュラーの中でも隠れての観戦のお母さんも多かった。
私は毎回カメラとビデオ持参で
「けんごの試合見に行くの楽しみ~。」
っていう嬉しそうな私をけんごは認めてくれていた。
カメラ持参のお母さんは、私とあと一人だけだった。
隠れての観戦のお母さんから
「藤田さん。けんごくんは写真撮っても怒らないの?」
おこらないどころか
「試合に行く用意してる私はカメラとビデオカバンにいれてるの、笑ってみてた。」
って言ったら
「いいなあ。藤田さんは。」
みんなが言ってくれた。
けんごは知っている。
私が大好きなけんごの応援を何より楽しみにしてたことを。
そして
去年出版後、毎日放送のちちんぷいぷいに出演した時。
「ぺたほめお返しの法則」の話題に。
宇治原さんと菅さんが
「これ、ぺたほめっていつからか、逆転してますよね?」
「おおきくなって、いつからかお母さんを喜ばせようとお子さんはしてますよね?」
って言ってくださいました。
「ほんとうや~」
って思いました。まさしくこのことですよね。
けんごが私を喜ばせようとしてくれている。
小さいころから、たくさんほめて認めてきた
「ぺたほめ」
小さいころは
「ぺたほめ」
してほめてもらうのが嬉しかったけれど、
高校生になって、
お母さんきっと喜ぶだろうな、喜ばせてあげようって・・・
宇治原さんと菅さんが言ってくださってはじめて気が付きました。
ありがとうございました。
そしてけんご。
ありがとう。
今は京都府立医大医学部に入って、フットサル部で主将をして6年生まで続けるそうです。
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