<15th Feb Fri>

今夜のブルース・リウ(ショパンコンクール優勝者)が出る教会コンサートを楽しみにしてたのに、なんとロンドンに来る途中で体調崩してキャンセルにガーン。そのためだけに日本からいらした方が昨夜から我が家にお泊りなのですが、気の毒過ぎますショボーン。オペラ歌手と違ってピアニストのドタキャンなんてほとんどないのに・・。まあ一応代役ピアニストで聴きに行きますけど、がっくり力が抜けましたわ絶望

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2月11日は新作オペラの初日へ。やはり新作は演出チームもカーテンコールに登場する初日に観たいですからね。

開演前に関係者たちのドリンク会場の入口近くにたまたま座ってたら、作曲家はじめお洒落した人達が興奮気味に集まって期待が高まる華やかな雰囲気でした。

Thomas Vinterberg のデンマーク映画を基にした、「父親の60才の誕生日に家族や知人がホテルに泊りがけで集まってお祝いする中でいかにひどい父親だったかを子供たちが暴露する」というストーリー。詳しい展開は敢えて知らずに観たのですが、内容が思ったほどショッキングではなく、前日に観たアイーダの重さ深さ悲しさに比べたら薄っぺらくてドラマとしての深みがなくて感動はできず。

マーク・アンソニー・ターネッジの音楽はもちろん前衛的だけど結構面白くて退屈はせず、休憩なしの100分があっという間だったし、パフォーマンスはオケも歌手も皆さん上手だったので5ツ星評価もいくつか出て、まずは大成功拍手

 

レビューも抜群。telegraph ★★★★★/financial times ★★★★★/guardian ★★★★★/evening standard ★★★★

 

Music Mark-Anthony Turnage/Libretto based on the Dogme film Festen by Thomas Vinterberg and Mogens Rukov

Lee Hall Performed by permission of Boosey & Hawkes Music Publishers/Director Richard Jones/Set designer Miriam Buether/Costume designer Nicky Gillibrand/Lighting designer Lucy Carter/Movement Director Lucy Burge/

 

Conductor Edward Gardner

Christian Allan Clayton

Michael Stéphane Degout

Helge Gerald Finley

Grandpa John Tomlinson

Else Rosie Aldridge replaces Eva-Maria Westbroek 

Helena Natalya Romaniw

Helmut Thomas Oliemans

Mette Philippa Boyle replaces Sophie Bevan

Grandma Susan Bickley

Gbatokai Peter Brathwaite

Linda Marta Fontanals-Simmons

Chef Aled Hall

Lars Julian Hubbard

Pia Clare Presland

Michelle Kitty Whately

Poul Jeremy White

Christine Ailish Tynan

Bent Luke Price

Lene Kiera Lyness

Stig Andrew O'Connor

Trine Miranda Westcott

Renée Elizabeth Weisberg

Lasse Patrick Ashcroft

Leif Eugene Dillon-Hooper

Bjorn Dawid Kimberg

 

イギリス人を中心にお馴染みの歌手が沢山出てて、一応主役でもアラン・クレイトンはそんなに歌わないけど絶好調の美声。いつもは歌も芝居も上手なジェラルド・フィンリーが重要な父親役なのになぜか地味で存在感が薄かったけど、ジョン・トムリンソン爺さんは健在で良い味出てたし、女性陣は皆さん絶好調。指揮者エド・ガードナーも素敵。値段も安いし、切符持ってるからもう一回行こうかな。

演出チームにも大きな拍手が送られて、作曲家のMark-Anthony Turnage(帽子被ってる小柄な男性)がとても嬉しそうでした。

 

 

 

 

スタンディングオベーションしてる人も沢山いました拍手。写真右下にパッパーノ大将も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<12th Feb Wed>

働いてた時は毎年健康診断でやってた血液検査、昨日は5年ぶりに近所の医院でやってもらいました。血管がすごく細くて普通に肘で取れないこともよくあって、手首や手の甲から採ったこともあり、いつも恐怖なんだけど、昨日の看護婦さんは上手で、肘と手首の真ん中あたりから一発で成功。来週結果を聞きに行きます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2月9日にアイーダを観ました。好きなオペラなのに結局一回だけしか行けなくて残念でしたが、ウクライナ戦争を思い起こさせる現代の軍服が圧倒的なグレーな衣装とかはやっぱり好きにはなれないので、今回は時々後ろで映される空爆とかの実写映像があえて見えないupperslipsから見下ろす席にして、一昨年東京の新国で観たゼッフィレリの豪華絢爛なアイーダを思い出しながら観たし、オーケストラが特に素晴らしいと感じたのは、ダニエル・オレンが張り切って指揮してた彼らがしっかり見えたおかげかもしれません。

 

Music Giuseppe Verdi/Libretto after a scenario by Auguste Mariette Antonio Ghislanzoni/Director Robert Carsen/Set Designer Miriam Buether/Costume designer Annemarie Woods/Lighting Designers Robert Carsen, Peter van Praet/Video Designer Duncan McLean/Choreographer Rebecca Howell

 

Conductor Daniel Oren

Aida Anna Pirozzi

Radames Riccardo Massi

Amneris Raehann Bryce-Davis (replaces Ekaterina Semenchuk)

Amonasro Amartuvshin Enkhbat

Ramfis Alexander Köpeczi

King of Egypt George Andguladze

High Priestess Khayakazi Madlala

Messenger Andrés Presno

 

2022年、2023年に続いてのこのプロダクションですが、2022年9月の新プロダクションのリハーサルと初日にはメリとテジエ(→こちら)、2023年5月にはメリとガランチャ(→こちら)という豪華さだったのに比べると今回はかなり見劣りする上に、アムネリスで期待してたセメンチュクが降りてしまってがっかり。おまけにラダメスのリカルド・マッシ(結構好き)が体調不良で最初の何回かをキャンセル(代役テノールもなかなかよかったようですが)。

 

私が行った日に初めて登場したリカルド・マッシのラダメス、病み上がりだろうけど、ちゃんと上手でした。アイーダのAnna Pirozziはいつもの美声と声量で安心して聴いていられました。カーテンコールで彼女に両脇からたくさんお花が投げられました。代役アムネリスのデブの黒人Raehann Bryce-Davisは、美しいガランチャとは比べなくても、ルックスも芝居も歌もイマイチでしたが、最後のアリアは凄い迫力で大きな拍手もらってました。アイーダ父はモンゴル人のエンクバットで、いつものように演技ゼロだけど声は良いから許そう。

この作業服みたいな衣装ではどんなに美男美女で芝居上手でもぱっとしませんが、少なくとも皆さん歌の迫力は十分だったので、初めて見たら「うわーっ、何この醜いプロダクション驚き」と怒るでしょうが、素晴らしいパフォーマンスで満足した人が多かったのではないかしら拍手 やっぱりオペラはセットや衣装ではなく歌唱力。その点で素晴らしいプロダクションではあったけど新国は残念だったから。

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

ブーケ1わー、お花が沢山降ってきたから拾わなくちゃ。

ちょっと、手伝ってくれる? そっち側のを拾ってね。

ありがとう。はい、おすそ分け。

 

<9th Feb Sun>

トランプ大統領が「ハリー王子を国外追放しない。彼は十分問題を抱えている。妻はひどい」と仰ったと。よかった~! ありがとうトランプさん。ちょっと前に会った時にウィリアム王子に頼まれたのかな? 離婚してもイギリスには帰ってくるなよなーパンチ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

毎年恒例の着物お出掛け記録。

 

次はどの着物にしようと考える時に役立つので、2006年から続けてますが(→こちら)、同じ着物でもなるべく違う組み合わせにしたくて、このコーディネート備忘録は私にとっては必需メモ。真のタイトルをクリックするとその時の記事に飛び、私だけでなくご一緒して下さった方々の着物姿もご覧頂けます。

 

去年は頑張って52回と多かったですが(→こちら)、おそらく今年はもっと少ないような気がしてて、ゆるく30回くらいを目指しましょうかね。

 

January (4回)

    

  ボエーム           ラ・ボエーム   

  

   チケッティ ピカデリー     Stafford Hotel

 

ここまでで4回

<6th Feb Thus>

今日は友人とのランチで中華街へ。寒いせいか人があまりいないロンドンでした。

寒くてもちゃんと春は来てくれて、昨日我が家の庭に咲いたクロッカス。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピアノを聴きに行くことが多いこの頃、2月2日もバービカンにピアノ目的で行きました。

33才のロシア人ピアニストのダニール・トリフォノフ、ちょっと前にキャンセルしたこともありましたが、この日はちゃんと出てくれて、最前列かぶりつきでシューマンのコンチェルトに聴き惚れました。この曲好きです。

 

 

<3rd Feb Mon>

1月30日に辻井さんがショパンとラ・カンパネラを弾いたコンサート記事(→こちら)に写真を追加しました。正面席の胡蝶蘭さんの写真をお借りしたのですが、オルガンの下で赤い服で立って写真撮ってる私が写り込んでます爆笑

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

辻井さんの翌日はWigmore Hallのお昼のピアノ・リサイタルへ。

Jeonghwan Kim君は24才の韓国人韓国で、2023年のSydney International Piano Competition優勝者。

 

いつもは爺さん婆さんばかりの平日ランチタイムですが、このコンサートには若くて可愛い韓国人女性が沢山来てて、華やいだ雰囲気でした。背は高くないけどなかなか可愛い顔してるキム君、韓国ではきっと人気なのでしょう。

 

演奏も素晴らしかったです。ヴァラエティに富んだ演目でしたが、モーツァルトとショパンよりも、ストランヴィンスキー、バルトーク、ラヴェルという新しめのしい曲の演奏が方が印象的でした。

 

 

 

 

珍しかったのはアンコール。マイク持って流暢な英語で「僕はいわゆるアンコール曲は弾きませんが、代わりになにか即興でやりますので、ご希望のキーを教えて下さい」と言ったところ、観客から「ハ長調!」とか「イ短調!」とか沢山リクエストがあってちょっと困ったようですが、アドリブで短いけれど美しい旋律を奏でてくれました。