<11月2日(火)>

地下鉄ストが今夜から始まりましたが、まあ予想通り、走ってるラインも結構あり、明日の夜は着物でコンサートに行けそうです。会社は休みますけど。ウキウキ音譜

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オペラ三昧イン・ロンドン


10月29日、バービカンでThree Baroque Tenorsと銘打ったイアン・ボストリッジのコンサートに行きました。極細博士が最近出したバロック時代の3大テノール(Annibale Fabri, Francesco Borosini, John Beard)の持ち歌CDに基づく小編成オケとのコンサートです。

オペラ三昧イン・ロンドン
クリップ詳しいプログラムは→こちら をご覧下さい。


Europa Galante
Fabio Biondi
conductor
Ian Bostridge tenor


Scarlatti Se non qual vento
Vivaldi La tiranna
Caldara Lo so con periglia
Handel Scorta siate
Handel From celestial seats
Boyce Softly rise
アンコールはヘンデルのアリオダンテと、ドンキホーテに関わる歌の2曲


カゼしかし、喉をやられた蚊トンボ博士はどろんと苦しそうで、足元に置いた水で喉を潤しながらやっと歌ったという感じ。屈むのさえしんどいのか、時にはコップを持ったまま歌う始末。


ただでさえガリガリなのに、さらに痩せたようにみえ、シワも増えて熱っぽそう。でも、彼ほど病気っぽいのが似合う男性も滅多にいないわけで、1メートルちょっという一番近い席に座った私たちは、例のよって目をハートマークにさせてうっとり見上げていたのでしたラブラブ!ラブラブ! いつものように博士の大ファンであるぴかはわいさんがご一緒だったので、素敵よね~、と言い合えば、二乗にワクワクラブラブ


むっ不調の博士は声量に乏しく、潤いを欠けた枯れた声でしたが、それさえも、典雅なバロックにはいつもの尖った歌い方よりこういう落ち着いた声もいいかも、と、要するに惚れた弱味丸出しってことかしら。


しかし、私たちは何度も聴いてるので、シューベルトの歌曲を歌う好調博士とは一味違う歌声を楽しめましたが、彼をはじめて聴く人に「なーんだ、ボストリッジってこの程度なの」と思われかもしれないのは、博士ご本人はもとよりファンとしても不本意。目の前にいる私たちには大声過ぎずちょうと良かった声量も、果たして後ろの席の人たちにちゃんと聞こえたのか心配だしガーン


でも、博士が不調でも、小編成の古楽オケEuropa Galanteは素晴らしくて、この手のコンサートでは歌の合間の水増しと取られがちなオケだけの演奏も立派に聴き応えがありました。特にリード・ヴァイオリンは抜群だったし、一番拍手を受けたのは実はオケだったりして、観客はバロック時代に思いを馳せてやんやの喝采クラッカー バロックって意外に斬新でノリが良いのよね。


オペラ三昧イン・ロンドン

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ということで、


具合悪いのに華やかなバロック・アリアを懸命に歌ってくれたボストリッジ博士を今年またまじかで聴けて嬉しかったですが、コンサート後のワイン無料ドリンク付トークがキャンセルされたのは残念あせる 骸骨博士と写真撮りたかったのにぃぃ。


でも、目の前、というより足元からいつものように黄色い視線を投げかける着物姿の私たちに博士は舞台から「あ、又あのキモノ・コンビが俺を狙ってる目」、と気付いてくれてたかもしれません。



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