<11月12日(木)>


1週間でフレミング、ゲオルギュー、ターフェルと3つのコンサートがありましたが、それも昨日で一段落。

今ROHはバレエばかりなので、暫くヒマ。この間に溜まってるのを片付けましょう。

まずは10月末の豪華顔ぶれコンサート。

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オペラ三昧イン・ロンドン


オペラ三昧イン・ロンドン


10月29日、バービカンで珍しい4人の歌手によるコンサートがありました。


ナイフとフォークそうです、お得意様ディナーご招待の日です(→こちら )。

上のレストランで開始直前までドリンクしててコンサートの席に付くのがギリギリだったので、知り合いが「おかしいねえ、イアン様が出るのなら椿姫さんがかぶりつきに来ない筈ないのに」、と噂してたそうですが、そうですよ~、私が行かない筈ないでしょ~!

・・・と書いて、ふと思い出したけど、去年7月に折角ウィグモア・ホールのリサイタルの最前列席を持ってたのに週末に出てくのが面倒臭くて売っ払ってしまったんだったわ。ご贔屓が出ても、一人だと時々行く気が失せたりすることもあるわけよ。


でも、この日はぴかさんと着物で行くという楽しみもあったので、朝から会社休んだりまでして張り切りました。

イアン様だけじゃなくキルヒーとレシュマンも出るんですもの、去年の2月に切符を買ってから長~い間楽しみにしてました。2年近く・・・


オペラ三昧イン・ロンドン
    Schumann Minnespiel op 101
    Schumann Spanisches Liederspiel op 74
    Schumann Spanische Liebeslieder op 138

    Dorothea Röschmann soprano
    Angelika Kirchschlager mezzo-soprano
    Ian Bostridge tenor
    Thomas Quasthoff baritone
    Helmut Deutsch piano
    Julius Drake piano


バリトンには惹かれない私が楽しみにしていたのはテノールのイアン博士と女性二人だったのですが、もちろんトーマス・クワストフを忘れてはいけませんね。バービカンでの彼の特集の一環なので、このコンサート紹介全てに彼の顔だけが出てました。


なので、彼が一番たくさん歌うのかなと思ったら、そうではなくてほんのちょこっとだけだったのは意外だったし、彼はこないだのファウストの劫罰(→こちら )も病気でドタキャンしたのはお気の毒。 オペラ三昧イン・ロンドン


おそらく企画の立役者であろうに謙虚なクワストフ氏のお陰で、お目当てのイアン様はたっぷり歌ってくれたので、私とぴかさんはとてもハッピー。なぜか今回は最前列を避けて前から4列目にしたのが残念でしたが、それでも僅か数メートルからか細いイアン様の透明な美声にうっとりラブラブ!


シューマンの知らない曲ばかりでしたが、対訳を読んでると折角の表情が見えないので今回は歌詞は無視。内容はわからなくても、ソロやデュエット、3人や全員で楽しそうに掛け合ったりじゃれあったり、自分たちが楽しくてたまらないという感じが伝わってきて、見てるこちらも嬉しくなってしまった和気藹々コンサートでしたニコニコ

こんなにこやかなイアン博士はウィグモア・ホールの一人リサイタルでは絶対見られないです。


オペラ三昧イン・ロンドン            オペラ三昧イン・ロンドン

 でも、イアン博士はあんまりニターっと笑わない方がいいかも。ちょっと気持ち悪い・・・


ちょっと声量不足だったクワストフ以外は3人とも調子良かったですが、特にキルヒーの出来が良かったのではないかしら。2年近く前のキルヒー以外の3人のコンサート(→こちら )に比べて楽しさ倍増だったのも、彼女の参加が大きかったかも。「三文オペラ」でも共演してキルヒーとは仲良しに違いないレシュマンも女同士でキャーキャー言ってたしね。


ピアノ伴奏もなぜか二人いたのですが、お馴染み過ぎるドレイクよりも初めて聞くヘルムート・ドイツの方が私は好きでした。


というわけで、有名人勢揃いの贅沢なコンサートは期待通りの高水準のみならず、歌曲コンサートには稀な華やかさも充分で、素晴らしい夜でした。

アンコールも3、4曲やってくれましたが、最後に全員で歌ってくれた流浪の民の豪華さは忘れないでしょう。


オペラ三昧イン・ロンドン
  オペラ三昧イン・ロンドン

疑わしいドレスセンスのキルヒーですが、今日の無難な黒いドレスはつまんないけど今までで一番ましかも。しかし、このヘアスタイル、いつも同じでモジャモジャ。美人なのに・・。


二重アゴがさらに目立つレシュマンのボレロ付ドレスは僅か一年前のウィグモア・ホールと同じ(→こちら )。でも、同じロンドンなら違うドレス着てくれてもいいような気もするけど。


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