詠唱計算の解説
初心者が転けるとしたら、主に2点あります。１つは、詠唱計算には2種類あり混同してしまう事。もう一つはDEXが何%になるのかと言う事です。
DEXは何%に相当する？
まずは後者のDEXから解説します。
DEXは最低でも256必要です。理由は省きますが、これは絶対条件で必ず256以上振ります。これは、ステフリ以外のDEXも含みます。そして、DEXを256以上いくつ振ったとしても、それ以上は詠唱カットは出来ません。DEX256だろうが、400だろうが同じ詠唱時間という事です。そしてDEX256以上振った状態が、詠唱時間±0%のスタート地点となります。つまり、DEX256だろうが、300だろうが、400だろうがその状態で詠唱時間±0%です。
マルチ減衰の詠唱計算
次にマルチ減衰の詠唱計算を解説します。
詠唱計算には2種類ありますが、恐らくこれが皆さんが求めている方です。まずはマルチキャストの効果を教えます。少し複雑ですが覚えましょう。
【マルチキャスト】
詠唱時間が+100%される変わりに、大魔法の発動数が2倍になる。また、詠唱時間を短縮するほどダメージが小さくなる。
❶詠唱時間+X%〜-109%→ダメージ減衰なし
❷詠唱時間-110%〜-179%→ダメージ10%down
❸詠唱時間-180%〜-220%→ダメージ20%down
❹詠唱時間-221%〜-X%→ダメージ30%down
※Xは上限不明だが可能域では無限と推測される。
よく見る109%とか179%とか出てきましたね。皆さんはこれを求めていたのではないでしょうか？
この中で最も初級者に向いているのは、最もダメージの大きく、必要な詠唱プロパが少なくて済む❶です。ですので、今回は❶のダメージが変わる境近辺-100〜-109%を目指す事とします。
【計算方法】
①まずはDEX256以上あるか確認してください。ただし、DEX256以上振っても、ディレイは早くなる物もありますが、一律して大魔法の詠唱は早くなりません。先ほど言った通り、この状態の装備やスキルを加味していない状態が、詠唱時間±0%です。
②マルチキャストの詠唱時間+100%を除く詠唱時間を計算して下さい。スキルやアイテム、装備品全てです。それがマルチ減衰の詠唱計算です。逆に言えば、マルチ以外のスキル、装備品、アイテムの計算をすればいいです。
例)
他職スキル、バフアイテムなし
アルクリスタ、レリック解放なし
ミラージュ(-25%)
エスパシオ◇サウロⅡ⭐︎活舌5(-10%)
ストラグラー◇アンジュⅡ⭐︎活舌4(-35%)
三編みバンド◇ヘジン⭐︎魔法狂化(-15%)
魔導王の指輪◇カボドラ⭐︎魔法狂化(-20%)
合計詠唱時間-105% ,,
これで詠唱計算が終わりました。今回大事なのは、マルチキャストで増える詠唱時間は計算に入れないという事です。ちなみに端数の4%は、レリックの緑色ボーナスが1つにつき2%なので、2つボーナスを得る事で4%獲得できます。
次に大魔法の詠唱時間の詠唱計算をしてみましょう。
大魔法の詠唱時間の詠唱計算
もう１つの詠唱計算がこれです。今回はペゼの詠唱時間のみ計算します。まずはペゼの詠唱時間を教えますが、正直これはそんなに使う計算じゃないので然程重要ではありません。
【インペリアルレイ・ゼロ】
DEX256の時、詠唱時間3秒。
短縮可能な詠唱時間は2秒で、詠唱時間-140%で最速。
マルチキャストと合わせると-240%まで短縮可能。
【計算方法】
①マルチキャストを使用し、先ほどの例と同じ装備を使って計算します。マルチ減衰と違い、大魔法の詠唱計算では、マルチキャストの詠唱時間+100%を含めて計算します。
例)
他職スキル、バフアイテムなし
アルクリスタ、レリック解放なし
マルチキャスト(+100%)
ミラージュ(-25%)
エスパシオ◇サウロⅡ⭐︎活舌5(-10%)
ストラグラー◇アンジュⅡ⭐︎活舌4(-35%)
三編みバンド◇ヘジン⭐︎魔法狂化(-15%)
魔導王の指輪◇カボドラ⭐︎魔法狂化(-20%)
合計詠唱時間-5% ,,
これが大魔法の詠唱時間の詠唱計算です。つまり、最速にはあと135%必要だと言う事です。今回の大事なところは、マルチキャストで増える詠唱時間も計算に入れると言うところです。昔はインペ最速が前提で-155%(150%)集めていたので、この計算が主流でした。
何でこんなに詠唱計算が複雑に？
ここは豆知識と言うか蘊蓄です。詠唱に纏わる過去の歴史を知りたいって人は読んでください。
DEXと詠唱時間の絡みは結構前から認知されているので割愛します。問題は詠唱計算です。元々は大魔法の最速に必要な詠唱時間だけの事を考えていました。｢ブリザなら-100%集めなきゃ｣とか｢インペなら-155%(昔の数値)集めなきゃ」とかですね。これは今回の講座の大魔法の詠唱計算の方が該当します。当時、属性インペは全職業から見ても高火力で範囲攻撃という事もあり、他職の方々にもある程度は認知されるほどでした。
そしてある日、無音に並ぶチートスキルと謳われた新スキルがやってきます。｢ゼロレイ｣です。これにより、ジオ無音ゼロの火力フィーバー時代が到来しました。ハイザの育成でインペの詠唱計算はするものの、最終的にはインペリアルレイ、強いては詠唱計算と言う概念がハイザから消え去りました。
そしてしばらく時を経て、新スキル｢マルチキャスト｣が実装されました。本来ならここでマルチ減衰の詠唱計算がされるはずでした。しかし、発動数倍増と言えどあまりに酷いDPSで、使われることはありませんでした。そうして大した検証もされる事なく終わりました。周りの職が新スキルで強くなっていく中、ハイザは古いスキルのゼロレイを使い続け、そのゼロレイでさえも大きな下方修正され、魔職の装備不遇が始まりました。すると当然ハイザの人口は減り、情報網は崩壊し、やがて完全な鎖国状態となりました。マルチキャストの存在は薄く影って行き、その計算も効果も真の扱い方を知る人は指折り数える程だったと思います。
そこからさらに長い時を経て、360スキルが実装されます。インペリアルレイゼロとエクシードの実装です。それによりハイザは高火力、高DPSが期待できるようになりました。エクシードはマルチキャストを強化するスキルです。否が応でもマルチキャストを使います。それ故、ここに来て一度は消え失せた詠唱という概念が復活しました。その間、約7年です。属性インペの知名度や育成時に通る事から、大魔法の詠唱計算だけは浸透していました。一方で、マルチキャストの詠唱計算だけは浸透していませんでした。しかし、元来ハイザをプレイし続けた先駆者にとっては、そんなマルチ減衰の詠唱計算程度の事はマスターしています。それ故マルチ減衰の詠唱計算と大魔法の詠唱計算は別々の物であると言葉を発する事なく、マルチ減衰詠唱計算の数値を出します。すると大魔法の詠唱計算しか知らない一般プレイヤーは｢アレ、おかしくない？｣となってしまうのです。結果、詠唱の仕方が分からないと言う事態に至ったのでした。
因みに、なぜ詠唱計算が２つに分かれたのかと言うと、マルチ詠唱減衰と言うのは厳密に言うと、魔法の術式を多重化する為、唱える詠唱が100%分増えます。そこから発動を速くしようと早口で詠唱すると術式の構成があまくなり、威力弱くなってしまうと言うものみたいです。つまり、元々唱えようとした魔法詠唱分+マルチ100%の詠唱時間を、速くした分だけ術式が未完成となりダメージが落ちる。だから速くした分の詠唱時間がダメージ減衰に繋がるので、それらを算出したのがマルチ減衰の詠唱計算なのです。そうして今の2つの詠唱計算に分かれたのでした。
長くなりましたが、これが詠唱に纏わる歴史です。他にも細かないろんなストーリーがありましたが、要点を抜粋するとこんな感じです。少しは楽しんで貰えたでしょうか？少しでも楽しんで貰えたら幸いに思います。
今回のまとめ
今の時代のブログは、ほぼ全てがマルチ減衰の詠唱計算の数値です。そして、109%やら179%という数値を知っていながら計算が合わず、初級者が悩んでしまうのは、マルチキャストの詠唱時間を加味してしまうからです。マルチ以外の詠唱だけを計算しましょう。(ミラージュと装備とクリスタ系の詠唱だけを計算しましょう。)この一言が、今回の講座の全てと言っても過言ではありません。
少し余談になりますが、大魔法の詠唱時間の計算は上級者でないと使わないので、初級者は無視して大丈夫です。強くなってきたら最速でボス連戦周回する為に、大魔法を最速詠唱で発動する際に、大魔法の詠唱時間の詠唱計算をする事もあるでしょう。
ちょうどメザル会長の高速周回をした動画があるので、紹介します。上級者になると、このように大魔法の詠唱を限界近くまで短縮します。その際には、大魔法の詠唱時間の詠唱計算を使う事になります。