新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景 -32ページ目

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

独断と超偏見による、勝手気ままでええ事しか書かん日記のようなもんです。
まあるい形してて、音が飛び出してくるモノへの愛情表現です。
ほなお暇なお方はどうぞお入りやす。
某サイトの『ぺんたno座右の銘盤』、『続・ぺんたno座右の銘盤』の続編となります。


in Spain
 ヒトには誰にも教えたくない自分だけのモノが少なからずあるでしょ。でも教えたくない反面、黙ってはいられないのがヒトなんでしょうね。あのバド・パウエルに師事したバップの申し子、バリー・ハリスの1991年作品『イン・スペイン』がそのモノだ。マイナーなレーベルから発売されたこともあり、なかなか手に出来ないファン垂涎のアイテムだった。
 私自身バリー・ハリスにはあまり縁がなかったようで、家中探し回ったが5枚しか持ち合わせていなかった。バリーは若かりし頃からどちらかというと老練なピアノを弾くタイプで、少しくぐもった音をしていたが、歳を重ねるごとによりクリアな音を弾くようになっていた。後に発表される日本企画盤アルファからの諸作品などは、とても70歳を過ぎたお爺ちゃんが弾いているとは思えないくらいエネルギッシュで熱い。そして若い。きっとバリーの写真を見せたら誰もがこんなお爺ちゃんが居てくれたらなぁと思うんじゃないか。
 さて本盤のベストは1曲目の「Sweet Pea」だ。スペインといえば情熱の国、悠久のかなたからアンダルシアの風に乗って運ばれ、真っ赤な夕日に染まるアルハンブラの丘に沈んでしまうかのような儚く響く曲。バリー本人はそんなイメージなど微塵もないと思うのだが、何ゆえスペインの地で録音したのか訊いてみたいものだ。つづく2曲目「A Bird In Had」はさらにセンチに陥った感じの曲想で、バリーの独壇場かと思った矢先チャック・イスラエルの図太いベースが炸裂する。いやぁ、こんな黒光りしたチャックのベースは後にも先にもここだけであろう。既にこの2曲でコテンパにやられた僕。ボクシングでいう3ノックダウン制ならあと一回。しかしその時はやってきた。4曲目「Alexis Leigh」は終始ダウン・トゥ・アースな趣に徹し、この上ない極上のディナーを運ばれた感じ。ここでのメインディッシュはバリーの指使いだ。その正確無比の指の運びは、一時の不調を吹き飛ばす勢いがある。見事4ラウンドKO負けだ。
 満を持してアップしたとは言わないが、これは誰にも教えたくなかった1枚かも。
-NO.474-

【そば処 三里】
 谷根千といわれる谷中・根津・千駄木界隈がにぎやかだ。そしてそこに魅せられてきたこの数年。ひっそりとした佇まいをみせているのがそば処《三里》だ。おすすめは《鴨せいろ》。コリコリとした食感がたまらない《つくね》は絶品。お酒を飲みながらゆっくりと過ごしたいお店です。ホントは誰にも教えたくなかったのはこのお店だったかも(笑)  ちなみにここのご主人は愛知県出身で、私も行った折には必ず昔の話が出てくる。そうだなぁ、最近顔を出してないなぁと思いつつ、あの鴨汁がジュワ~と広がる夢を見た。

8本の足
 子供の足だろうか、可愛い足である。アルバム・タイトルもこの4人の子供の足からつけたのでしょう。このランディ・ポーターはあまり知られることなく、輸入盤コーナーから徐々に火がついたピアニストである。最近の言葉で表現するなら見た目《イケメン》のお兄さんで、オリジナル・ナンバーをメインにマイナーな《Heavy Wood Music》から数作リリースしている。よほど自信があるのかオリジナル曲(M6除く)で占められた『Eight Little Feet』は彼の最高傑作と信じて疑わない。
 冒頭の「Jig With a Pig」の出だし、そうこの重低音は期待を膨らませるに十分なイントロだ。このピアノ・トリオのメンバー、クレジットには懐かしい名前を見つけた。ベースにはボブ・マグヌッセン、そしてエヴァンス最期のドラマー、ジョー・ラバーベラ。見掛けによらずオーソドックスなアメリカン・ジャズを淡々とやっており、気をてらった仕掛けはなにも無い。しかし、しかしだ。耳が聞き耳を立てている。何だ? 音だ! 彼の叩く音だ。深く重くて滑らか・・・でいて勇ましいのだから言うことなし。中盤に差し掛かって気付いた。おや?ドラムが大人しいぞ、いや居ないのかなんて思うくらいピアノとベースが仁王立ちしているのだ。録音の所為もあるのか、もっとドラムがビシっバシってやってくれてたら生涯10本の指に容れてやってもいいほど、勿体無い。中途半端なランディにヤキモキしながらも聴き続ける私を理解していただけるお方はきっと居るハズ。もうこれで彼を見捨ててやると見切ったそのとき、運のいい最後の1曲が「First Snow」。タイトルもさることながら、感動的な初雪を降らせる技量と感覚を併せ持った詩人であった。その前にあるタイトル曲「Eight Little Feet」との流れは深々と胸に迫るものがある。それにしても時折覗かせる地を這う音にシビレっぱなしだ。
-NO.473-

【ならまち 格子の家】
 町家づくりといわれる町人の住居としてつくられた民家で、格子が見事に使われている。京都にも代表される町家は、中庭や箱階段、明り取りに煙抜きなどいたるところに工夫がみられる。まさに知恵の結集。土間もあっていい。こんな家に住んでみたいと思うは夢のまた夢か。格子越しに見る通り、行き交う人、何もかも風情があってよろしおすなぁ。といいつつもここは奈良やん!


rendez-vous
 風薫るなんて言ってたらもう梅雨入り、夏というか猛暑もすぐそこまで来ているんですね。山あいは新緑がまぶしいくらいで、ありとあらゆる花たちが咲き誇っています。なんやらいつもと調子が違うぞっ! だなんて思わないでください。案外まともに物事を考えている私です(笑)。
 この季節お日様も気持ちよく昇り、世界中を明るく暖かく見つめてくれているだけで安心しますよね。それと同じよう私にとって一番安心して聴けるのが女性ヴォーカル、なかでもローラ・フィジィやジャネット・サイデルは安心感NO.1ではないでしょうか。聞き耳を立てずともすんなり入ってくる声、節回し、発音、声力、声量ともにマイナス要素なんてのは何一つない。そのお一人ローラ・フィジィの最新作にあたるこの『ランデヴー』は全編フランス語で歌っており、その特徴的な鼻母音はさらに気持ちよくさせてくれる。以前彼女を評して《アムステルダムの歌姫》などと書いたことがあるが、彼女のルーツはフランス。だからすんなりと違和感なくまことしなやかに歌いきっているのである。収録曲「ル・コンティナンタル」「ル・タン・キ・パス」「ディヴィーヌ・ビキーヌ」といわれても・・・みなさんお分かりでしょうか? 正解は順に「ザ・コンチネンタル」、「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」、「ビギン・ザ・ビギン」とお馴染みのナンバーとなるのです。そして「セ・シ・ボン」「ニュアージュ」を加えたあたりまでを風の吹き抜ける公園へ持ち出そう! まったりとしたフランス語に気だるさを加味した歌い方が、素敵な初夏を演出してくれるはず。グルト・ワンテナーのアコーディオンやティム・クリフィスのヴァイオリンが効果的に彩りを添えており、アルバム後半はどちらかというと日の暮れに持ち出してもらいたい楽曲である。
 休日のさわやかな晴れ間、緑陰のベンチでフランスパンでもかじりながらのほほんと聴いてほしい1枚だ。忙しい毎日、そんな一日がたまにはあってもいいじゃないか。いいえ、是非皆さんで作っていただきたいと思います。
-NO.472-

【パン工房 ブレヴァン Bre-Vant】
 こんな旨いパン屋さんが家のそばにあるので重宝してます。おすすめは生クリームを使った食パンで、厚切りにしてトーストして食べます。お一人様5つまでというクリームパンやガーリックトーストなども人気。狭いせま~いお店ですが幸せな気分に浸れます。駐車場はめっちゃ(台数)ありますよ。そうそう名古屋市天白区塩釜に支店ができました。僕はいつもあんドーナツ、フレンチトースト、最近のお薦めはヴォリュームたっぷりのホットドッグです。


Black Butterfly
 僕はジャズ・ギターが好きなのかそうでもないのかよく分からなくなることがある。表現として可笑しいが、《追っかけ》してきたギタリストはかなりいる。グラント・グリーン、ピーター・バーンスタイン、クリス・フローリーにケニー・バレル、そしてこのラッセル・マローン。このラッセルは見ての通り黒人ギタリストで、演奏はというと僕の苦手なウエス・モンゴメリーに近いかも。では何故《追っかけ》してるのかというと、結構黒人らしからぬ白さを備えもっているからだと思う。
 思い起こせばデビュー・アルバム【Russell Malone】での「Precious Lord」というゴスペル調ナンバーに一目惚れならぬ一聴惚れしたのだ。もはやその域はジャズを大きく踏み出した感性に勝負あった。僕はその期待を胸に2枚目となるこの『Black Butterfly』聴く。お目当てはB・バカラック、H・デヴィッド作「I Say A Little Prayer For You」、ジャズ・ミュージシャンがこぞって取り上げる可愛らしいナンバーだ。メロディを奏ではじめ曲が進むがちっともその気にさせてくれない。期待外れのただ軽快なポップ・ナンバーだと諦めかけたときだった。2分を過ぎたあたりから音がノリ出し、3分40秒にはついにラッセルの切れ味抜群のストロークが炸裂する。一心不乱に弾くラッセルとそれを一心不乱聴き入る僕との壮絶なバトルだ。
 趣が変わりそのあとに控えるD・エリントン作「Black Butterfly」や晩年エヴァンスが愛した「Sno' Peas」は、ホテルのラウンジでワインでも開けたくなるような曲。昔のジャズ・ギターといえば煙草の煙揺らぐほの暗いジャズ喫茶がよくお似合いだったが、ラッセルのギターは凛としてて音の輪郭が美しい。決してラウンジ・ジャズにならないところがついて離れられない理由でもある。
-NO.471-

【ホテルトラスティ東京ベイサイド】
 4月5日開業したトラスティ東京ベイサイドは気持ちを優雅にさせてくれる。その佇まいは落ち着いた雰囲気で、ロビー前に飾られたレッツ・ダンス風のワンちゃんの置物が和ませてくれる。


The In Crowd
 パーシー・フェイスといえば大きく前期(50年代)と後期(60、70年代)に分類することができる。その境はあの大ヒット曲「夏の日の恋」にある。50年代は優雅で流麗なサウンドにラテン・テイスト加味したミュージカル・ナンバーやジャズ・スタンダードを中心であったのに対し、60年代に入ると通称《夏恋》に代表されるようなキャッチーでポップロック調が目立ってきた。もちろん巷ではポップスやR&Rなどが人気を博し、パーシーを以ってしても無視するわけにはいかなかったのだ。
 サウンド面で大きく違うのは、8ビートを機軸としたドラムスの導入にある。アルバム『The mes For The In Crowd』ではその顕著な作品。なかでもタイトル・ナンバーを始め「Are You There With Another Girl」「Let's Hang On」「1,2,3」はパーシーにはほど似つかわない《恰好いい》という言葉が突いて出てしまうほど。ジャケットひとつとっても、60年代の良きアメリカの象徴でもある車に乗った男女が電話でお話しているというナイスな絵だ。何を出しても売れた破竹の勢いだったパーシー、ネタにも事欠かすことのないホントに良き時代の瞬間を捉えた作品である。
 それにしても《夏恋》は、50年代のよさとそれ以降のよさが程よくブレンドされている永遠の名曲。パーシーには悪いが、《夏恋》は彼のオリジナルでないことをご存知でしたか?
-NO.470-

【東洋軒 名古屋三越栄店】
 東洋軒の創業は明治22年、本店は三重県津市にあります。おすすめは黒カレーとこのハンバーグ。写真でも分かるように、ハンバーグを薄切りのお肉で巻いてあります。癖になる味ですね。