子供の足だろうか、可愛い足である。アルバム・タイトルもこの4人の子供の足からつけたのでしょう。このランディ・ポーターはあまり知られることなく、輸入盤コーナーから徐々に火がついたピアニストである。最近の言葉で表現するなら見た目《イケメン》のお兄さんで、オリジナル・ナンバーをメインにマイナーな《Heavy Wood Music》から数作リリースしている。よほど自信があるのかオリジナル曲(M6除く)で占められた『Eight Little Feet』は彼の最高傑作と信じて疑わない。
冒頭の「Jig With a Pig」の出だし、そうこの重低音は期待を膨らませるに十分なイントロだ。このピアノ・トリオのメンバー、クレジットには懐かしい名前を見つけた。ベースにはボブ・マグヌッセン、そしてエヴァンス最期のドラマー、ジョー・ラバーベラ。見掛けによらずオーソドックスなアメリカン・ジャズを淡々とやっており、気をてらった仕掛けはなにも無い。しかし、しかしだ。耳が聞き耳を立てている。何だ? 音だ! 彼の叩く音だ。深く重くて滑らか・・・でいて勇ましいのだから言うことなし。中盤に差し掛かって気付いた。おや?ドラムが大人しいぞ、いや居ないのかなんて思うくらいピアノとベースが仁王立ちしているのだ。録音の所為もあるのか、もっとドラムがビシっバシってやってくれてたら生涯10本の指に容れてやってもいいほど、勿体無い。中途半端なランディにヤキモキしながらも聴き続ける私を理解していただけるお方はきっと居るハズ。もうこれで彼を見捨ててやると見切ったそのとき、運のいい最後の1曲が「First Snow」。タイトルもさることながら、感動的な初雪を降らせる技量と感覚を併せ持った詩人であった。その前にあるタイトル曲「Eight Little Feet」との流れは深々と胸に迫るものがある。それにしても時折覗かせる地を這う音にシビレっぱなしだ。
-NO.473-
【ならまち 格子の家】
町家づくりといわれる町人の住居としてつくられた民家で、格子が見事に使われている。京都にも代表される町家は、中庭や箱階段、明り取りに煙抜きなどいたるところに工夫がみられる。まさに知恵の結集。土間もあっていい。こんな家に住んでみたいと思うは夢のまた夢か。格子越しに見る通り、行き交う人、何もかも風情があってよろしおすなぁ。といいつつもここは奈良やん!