GW中(5/2(木)~5/5(日))に新潟県粟島に行ってきた。島で数泊するというものではなく宿を取らずに本土側で車中泊し、毎日岩船港と粟島を船で行き来する方法をとった。
思い立ったのがGWの1週間前。
野鳥の楽園である粟島で夏鳥や珍しい鳥たちを撮影しまくりたい。
初めての車中泊を試してみたい。
との思いから今回の旅行を計画していった。
・粟島への行き方 ←本サイト
(1)粟島との出会い
Youtubeのおすすめ動画に石川県舳倉島(へぐら)の動画が紹介された。野鳥の楽園との事で5月や10月の渡りの季節にはカメラマンが大勢訪れるという。舳倉島の動画を見まくっていたらおすすめに新潟県粟島の動画が上がってきた。1月の震災からまだ立ち上がっていない石川県ではなく新潟県粟島に関心を持った。オオルリやキビタキなどの夏鳥の渡りのこの時期を逃すと一年も待たなければならない。粟島汽船の時刻表によるとGWが一番時間帯が良いなどの理由から急遽出発を決意した。
(2)準備
こんなに直前では当然宿は取れないだろうしGW価格だろうということで島の宿泊、岩船側の宿泊を最初から除外。以前から車中泊を試してみたいと思っていたので今回試してみることにした。実は車中泊のために車にイレクターパイプでベッドキットの作成やポータブル電源の購入は済んでいた。あとはカメラ機材や布団、着替え、お風呂セット、冷蔵庫の生もの(卵や果物など)を朝食用に調理して保冷バッグに詰めて準備完了。
(3)粟島汽船
粟島との行き来は粟島汽船の船を利用する。時刻表や運賃、予約などの詳細は下記サイトを参照のこと。
ここでは実際の体験を書いてみたい。
●まず船には高速船と普通船の2種類があり高速船は予約が必要。初日の5/2朝の高速船を前日予約しようとしたら満席で予約できず。当日朝に電話(0254-55-2131)したらオンライン予約で満席でも窓口で席は取れると聞いたので8時に速攻でチケットゲット。ふう焦ったー。ちなみに岩船側の窓口は8時にならないと開かない。電話は7時15分くらいに繋がったけど。
●上記を踏まえ5/2時点で5/5までのチケットをオンライン予約した。下記のオンライン予約サイトを見てもらうと、「チケット予約」と「チケット購入」というボタンがある。よくわかっていないのだが「チケット予約」は座席の確保のみであり「チケット購入」は座席予約と代金支払いまでできるらしい。ただし、チケットは購入したときの「確認番号」を窓口の端末で入力してはじめて発券されるらしい。自分は「チケット予約」しか利用しなかった。これは乗船申込書を記入して窓口に提出しなければならない。窓口は予約表と乗船申込書の名前を照合しているらしかった。記入は少し手間だが代金はまだ払っていないし気楽だ。キャンセルも直前まで可能だし。申込書は期間分まとめて記入しておいたので問題ない。
●乗船時間についてだが、出航時刻の30分くらい前から可能となる。船のタラップの前に陣取ればよい。少し離れた乗船通路の看板前で待っていたら気が付いたらタラップ前に待っていた客が先に乗船していたことがあった。
●粟島へは島民以外は車もバイクも持ち込み不可である。したがって、島ではレンタサイクルか巡回バスか徒歩を利用することになる。レンタサイクルはアシスト「あり」と「なし」があり「あり」は数に限りがあるため必ず借りられるわけでは無い。そもそも早くて10時40分着であり島には宿泊客もいる。それでも可能性に掛けるには乗降口の先頭に陣取り、一番乗りで下船する。レンタサイクルの窓口である観光協会は船前方の建物である。急げ!
2024.5追記
電動キックボードも5台あるらしい。くそっ見落とした。
●岩船港には広大な無料駐車場がある。車もバイクも駐車できる。車中泊しているキャンピングカーがあったり、期間中ずっと留まっていたバイクもあった。フリーWi-Wfもあるが自分のPCもスマホもなぜかまともに繋がらなかった。自分は入浴施設がある「道の駅 関川」から通勤していた(笑)。
高速船きらら
船室
無料駐車場
普通船あわしま
(4)粟島での過ごし方
レンタサイクルであちこちを回りながら野鳥撮影、風景撮影を楽しんだ。4日間も通っていれば観光協会の窓口のお姉さんと顔なじみになってどこにどんな野鳥が現れたといった情報交換ができた。事前に動画でどのあたりに行くかは目星をつけていたが、現地のしかも昨日あれがいたとかの情報は貴重だ。あまり教えたくはないが少しだけ書いてみる。
・内浦の畑奥の水飲み場付近・オオルリ
・八所神社・トラツグミ
・野馬公園付近・キビタキ
・旗崎付近の水場・キセキレイ
・牧平入口・クロツグミ、ヘリポート・ベニヒワ
ちなみに自分が撮影に成功したのはクロツグミとベニヒワだけだった。ううっ残念。
5/4,5/5は「おと姫の湯」が13時からだったのでレンタサイクルを返却して乗船するまでの時間に汗を流すことが出来た。500円で安いので嬉しいね。
タイボーくんが大歓迎!
(5)所感など
徒歩で急坂を大きな望遠レンズと三脚を担いでいるカメラマンさんがいたりして凄いなと思ったり。一か所にずっと陣取っているカメラマンさんがいて選択と集中がベテランさんなのかなとか(笑)。自分はいろいろ回って目に入る鳥は片っ端からとりあえず撮影して後から写真を拡大してみて、あっこれクロツグミじゃねとか感動に震える日々だった。撮影できなかったが目にしたのはキビタキ、オオルリ、たぶんサンコウチョウかオウチュウ、たぶんコサメビタキ。粟島に行けば珍しい鳥が撮り放題などと考えていた時期が俺にもありました(笑)。そんなに甘くなかった。鳥の鳴き声の区別がつかない初心者がおいそれとは撮影はできないことを痛感した。また、居た!と思ってカメラを向けてISOやピントを合わせている間に飛び去っていたことが何度もあった。悔しい!!!初めてのミラーレスの取り扱いにも習熟する必要があるなと。
結局期間中すべてアシストなし自転車で回ったが坂が辛くて筋肉痛や攣りまくった。二日目や三日目はアシストありが残っていたので最終日もあると思っていたら無かった。最終日は島一巡りを考えていたが断念。西側が行けなかった。また訪れよう。
時間に制約が無ければ巡回バスを利用するのも良いかも。自転車を載せられる巡回バスや乗り捨て可能なレンタサイクル、レンタル電動バイクなどが開発されたら良いなぁ。
皆さん探鳥のほかにはサザエ?ウニ?取りやキャンプ、釣りなどそれぞれ楽しんでおられた。期間中天気も絶好調で暑い暑い。海も景色も綺麗で本当に良かった。昼食はコンビニのパンやおにぎりを持ち込んだが、時間に余裕があれば地元の食堂で食べたかったなぁ。船の最終便がもう少し遅ければ。。。
旗崎
鳥崎
周遊道(北回り)
大浦
八ツ鉢鼻
矢ヶ鼻への急坂
新潟の朝日連峰
~粟島探鳥旅行シリーズ2024~
その1 (粟島探鳥旅行)
その2 (粟島探鳥旅行)
その3 (粟島探鳥旅行)
その4 (粟島探鳥旅行)