未だに2012年に書いた古い記事、
「Perfumeとヘッドホン」
の閲覧数がコンスタントに上位に来ている。
時代感の変遷とともに音楽の聴き方も変化し、日本の住宅環境という特殊性もあってか、
スピーカーで大音量で音楽を楽しむことは一種の贅沢な趣味に変化してきたと感じる。

Perfumeさんの「コールドスリープ」期間に持て余した煩悩を、
ヘッドホン一点に向けて発散してみよう。

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(Perfume鑑賞専用ヘッドホン選定の特殊性)
① 音響オタクという見地から述べると、ヘッドホン単体の一点豪華主義では高音質は望めない
② 時代性や実状を鑑み、前提としてPCに取り込んだWAV音楽ファイルの高音質再生に絞る
③ 中田サウンドは、余計な味付けをしていないモニターライクサウンドでの鑑賞が望ましい
④ Prfmロス真っただ中のため、抵抗感少なく、その煩悩を資金に集中させることができる
特に”④”である。
過去記事はPerfume活動期という現実を加味し、
なるべく予算を抑える方向で多くの記事を書いてきた。
しかし、である。
「コールドスリープ」
遠征費用やグッズや関連書籍、CD作品や映像作品を購入する予算という余力を残す必要がなくなったのである。

しかしながら、専門知識を必要とする本格的なDAW環境構築のような潤沢な資金を必要とされる音響環境、といったあまりにも振り切った方向性もちょっと違う。

したがって、エントリークラスは意図的に排除し、ミドル~ハイエンドに集中させようと思う。

あくまでも、現時点(2026年)の日本国内での一般的なPerfumeファンの生活スタイルの中で、
よりよい選択肢と映るような価格レンジを目睫に臨みながら(堅いなぁ)
サッサと進めよう。
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(オーディオインターフェイス、または、USB DAC)
⓪ CHORD Mojo 2(4.4mm端子搭載モデル)実勢価格¥83000 ~(USB DAC+ヘッドホンアンプ)
注=あまりにも高価格帯に紹介が寄り過ぎとのご指摘を受け、追加した。
*4.4mm端子でヘッドホンを接続できる最新モデルを選ぶこと。
トランジェント(音の立ち上がり感)のよいワイドレンジでスケール感の大きい傾向の音。
ラインレベルの出力はヘッドホン出力を流用してレベル調整にて設定する必要があるため、本格的なバランス信号によるパワードモニター環境は構築できない。
簡易的なアクティブスピーカーをアンバランス接続にて使用できなくはないが、基本的にはヘッドホンアンプである。


*追記
この製品では、イヤフォンを使いたい人も多いと思われる。
そこで、リンク記事中で Mojo 2 と相性が良いと検証されているイヤホンとリケーブル用のケーブル情報も追加しておく。
ただし、モニター傾向ではなくピュアオーディオファン向けの脚色されたサウンドであると思われる。
⓪ final S3000 実勢価格¥29800
フルレンジBA(バランスド・アーマチュア)ドライバー×1基のシンプルなイヤフォン。
レンジ感が広く精密なサウンド傾向。

⓪ Brise Works MIKAGE 実勢価格¥19800
2pin for カスタムIEM~4.4mm 5極バランスL字プラグのリケーブル用ケーブル。

⓪ KRIPTON KS-11G 実勢価格¥66000 ペア

リンク記事中にて使用されているピュアオーディオ系アクティブスピーカー(パワードスピーカー)も参考情報として一応加えておく。
デジタルアンプ出力35W×35W
入力端子は、USB、ステレオミニのアナログ、光デジタルを各1系統備えている。
Mojo 2 とつなぐ場合、ステレオフォーンプラグ~ステレオミニプラグのアナログケーブル接続のみ。
ピュアオーディオ界で人気のスピーカーメーカーのパワードスピーカー。
ピュアオーディオ系の中ではモニターライク傾向の製品が多い印象だが、私は専門外なのでご興味がある方は各自で情報収集するように。

① GRACE design m 900 実勢価格¥133000前後=USB DAC

音声出力端子はヘッドホン出力2系統とRCA(アンバランスライン信号)ステレオ出力のみ。
パワードモニタースピーカーの併用をお考えの方にはXLRバランス出力が無いため、おすすめしない。
どうしてもスピーカーからも音を出したい方は、Mojo 2 と同様、アナログアンバランスケーブルにてアクティブスピーカー等をつなぐことは出来、Vol.コントロールも可能。

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高品位な音が見込めるとして、過去記事でお薦めしてきた、
RME ADI 2 DAC FS
は生産完了となり、後継機はADI 2 PRO EXに集約されるらしい。
価格は未定だが、ADI 2 DAC FSで¥198000、ADI 2 Pro FSで¥300000前後だったことを鑑みると、現時点では決してコスパが良いとは考えにくく、ヘッドホン使用のみであれば同等音質を見込めるGRACE design m900ではないかと思う。

② RME Babyface Pro FS 実勢価格¥143000前後=オーディオインターフェイス
*上位機種と比較すると決してそこまで高音質ではないが、基準となりえる一定のラインはクリアする実力機。
インターフェイスなので、XLRバランス入出力端子があり、パワードモニタースピーカーの併用や、XLR出力装備のレコード・プレーヤー+フォノイコライザーの増設など、拡張性が見込める点が好ポイント。


③ Neumann MT-48 実勢価格¥283000前後~ =オーディオインターフェイス
*広大なダイナミックレンジを感じ取れる高音質インターフェイス。
基本的には音楽制作環境向けの機器であるが、ヘッドホン使用時にもその基本的な性能を実感できる。
本格パワードモニタースピーカーとの併用をお勧めする。



④ Antelope Audio AMARI 実勢価格¥473000前後=オーディオインターフェイス
*DAW界隈でリファレンスとされ、定番化しつつある高音質インターフェイス。



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ヘッドホン使用での音楽鑑賞において、ピュアオーディオ畑でも使用する名称としての、
DAC=デジタル・アナログ・コンバーター
は、音楽制作環境で使われる用語である、DAW=デジタル・オーディオ・ワークステーション
という言葉と混同されやすい。
その、DAW環境で使われる用語の、
オーディオ・インターフェイス
も、ヘッドホン使用の音楽信号を出力する機能としては機械としての役割がDACと同じになる。

だが、インターフェイスは各種入出力端子があり、音楽信号の双方向の出し入れが可能になる。
比して、DACは音楽信号の出力オンリーの機械である。

なお、USB DAC内蔵ヘッドホンアンプもDACの括りに入るが、ヘッドホンアンプそのものは基本的にはDACの後に接続するものが多く、味付けを施したピュアオーディオ系の製品群が多い印象だ。

このあたりの”用語”の基本的な理解を深めてから本稿を読み進めていただけると、ピュアオーディオ機器にまとわりつく音質的な装飾、聴き手に心地よいだけの余計な味付けが、中田サウンドの鑑賞にあまり向いていないことも理解しやすい。

オーディオ・インターフェイス、または、USB DACは、上記の5種類から予算に応じて選定するように(いやっ、高過ぎじゃないのかっ)
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(モニター・ヘッドホン)注=選択肢が少なすぎるとのご指摘を受け大幅追加した。
① FiiO FIO-JT-7 実勢価格¥20000 前後 (開放型)
*ワンクラス上の音質。インピーダンスは高いので接続するDACを選ぶ。
リスニングに向いた傾向の音。


個人的な好みだが、FiiO FIO-JT7-G(Gold)ゴールドカラーの色合いのほうが好きだ。
価格は同じだったと思う。
(*追記=#=次点のヘッドホン)
① 次点# beyer dynamic DT 770 PRO X 実勢価格¥39600前後 (密閉型)
*センター定位感よく広がりもあるが、アタックとトランジェントがキツい傾向。
端正なRME BFとはあまり相性はよくない。
注=トランジェント=音のアタック時の一瞬の輪郭を感じさせる音程のない音

② Sony MDR MV 1 実勢価格¥60000 前後 (背面開放型)
*開放型だが、低音はしっかり出る印象 重量も軽めで装着感もよい。

②次点 # Austrian Audio Hi-X 65 実勢価格¥64000前後 (開放型)
*アタックとトランジェントが少しキツくモニター然とした繊細な解像度の音傾向。
端正なRME BFとはあまり相性がよくない。
すでに音楽鑑賞用のある程度のDACをお持ちであれば、うまくバランスするかもしれない。

③ SENNHEISER HD 480 PRO 実勢価格¥65000 前後 (密閉型)
*フラットでレンジも広くレスポンスの良い音。 レコーディングモニターとしては音のエッジが少し柔らかく聴こえるタイプのヘッドホン。
デザインが同じで開放型の HD 490 PRO は約一年前の製品、こちらも良いヘッドホンなので聴き比べてほしい。

④ Tago Studio T3-01 実勢価格¥69300~ (密閉型)
*上品な音傾向。若干中央に寄り気味な音場感。長時間の使用でも聴き疲れしにくい音。
ヘッドバンドを取り外して洗濯できる。

⑤ OLLO Audio R 1 実勢価格¥74800前後~ (密閉型)
*全帯域のバランスと解像度のよい音傾向。上品で心地よい音。
フラットでレスポンスもよい音だが若干中域寄りなイメージ。
装着感が良い。密閉型モニターとして遮音性は抜群によい。

⑥ Audeze MM 100 実勢価格¥84700~ (開放型)
*グラミー受賞エンジニア、Manny Marroquin 氏の全面監修のヘッドホン
475gと少し重めのヘッドホン、長時間使用には向かない。
解像度とトランジェントのよい音傾向。

⑦ OLLO Audio X 1 実勢価格¥95700~ (開放型)
*このクラスになると、階層的な解像度を感じられ、圧倒的高解像度を実感できる。
低音至上主義の方には低音が物足りなく感じるかもしれない。
供給少な目なのか、実店舗での試聴は難しいかもしれない。

⑧ Neumann NDH 30 実勢価格¥97000~ (開放型)
*トランジェントの良い音。高音域の耳に付きやすい音が柔らかめで落ち着いた音傾向。

⑨ Austrian Audio The Arranger 実勢価格¥187000 ~ (開放型)
*Austrian Audio は、過去記事群で散々おすすめしてきた、AKG社からエンジニアが独立し立ち上げたメーカー。
このクラスともなればライバル機も多いが、解像度にレイヤーまで感じられる次世代機。
全帯域のバランス感よく、心地よい音。装着感も軽めで長時間使用にも向く。
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バランス感や発売時期を考慮すると、
*SENNHEISER HD 480 PRO 実勢価格¥65000 前後 密閉型
このあたりが妥当であろうか。

コイルケーブルで重量 272g 2026年4月24日 発売という最新モデル。
プラス¥3000で専用モバイルケース付きの HD 480 PRO Plusも選べる。
ただ、密閉型というところが賛否の分かれ目であり、できれば店頭での試聴をお勧めする。

当然ながら、一押しは、
*Austrian Audio The Arranger 実勢価格¥187000 ~ (開放型ヘッドホン)
*Antelope Audio AMARI 実勢価格¥473000前後=(オーディオインターフェイス)
・・・の組み合わせであるが、¥660000~という予算が必要である。

依然、曖昧な基準や主観で語られる”音質”
ここでは、意図的にフラットな周波数特性=ハイファイを基準に置いている。

もちろん、異論もあろうとは思う。
しかし、自分の見解が正解であってほしい、その意見に寄り添って共感してもらいたい、といった、基準の曖昧な感想やネット上のジャンク情報の数々。
それらのレビューに頼った選定よりは、計測上の特性をある程度軸に評価するほうが、よっぽど客観的である。

なお、再三過去記事にて記してきたように、ヘッドホン一点に予算を注ぎ込んでも良くない結果を招く恐れがある。
*パターン A =ヘッドホン¥20000+DAC¥100000の音
*パターン B =ヘッドホン¥100000+DAC¥20000の音
これは、前者 A のほうが、かなり良い音に感じる結果になりやすい。
なぜなら、スタジオモニター・ヘッドホンというのは、上流の音を脚色なくそのまま再生する装置であるからだ。

全体の総予算が決まっているのであれば、DACとヘッドホンを50:50で予算振り分けすると良い結果になりやすい。
健闘を祈る(えっ、もう終わりっ?)
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・・・「もっとエントリークラスに寄せてくれ」・・とお思いのアナタ
”コールドスリープは長い”
・・・「うう~んっ」