Perfumeは誤爆 | 全身蜂の巣

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煩悩を持て余せ!

 

 

 

ことさらに、中田ワークスを追かけているわけではないのです。

 

 

 

 

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   (Perfumeの世界観)

 

①中田ヤスタカ楽曲群が起点にあると言われることが多い

 

②MIKIKOさんの振付演出も、個性を際立たせている

 

③いやいや、メンバーのキャラクターとバランス感、素朴な人生哲学があってこそ

 

 

いろいろな見解を招くPerfumeが持つ世界観。

人それぞれであるはずの感受性にマッチするポイント、

そのポイントが圧倒的に多いのです。

 

こういった、多くの人にヒットするポイントを一つのユニットにいくつか持たせようとして

事務所がプロデュースを頑張っている事例を沢山見かけます。

でも、

そこを頑張るほどに、とたんに”あざとさ”が浮き上がってしまい、

結果的に下世話なユニットに映ってしまう、そういった事例もたくさん見てきた気がします。

特に、Perfumeの登場以降。

 

フォロワーとして、

若くルックスのよい女性に中田ヤスタカ氏プロデュースの楽曲を重ねて活動させると

Perfumeに近いものが出来上がるかもしれないと思うこと、

それは、正しくもあり、また、ズレているとも言える気がします。

 

なぜなら、新たにユニットをプロデュースしようと思い立った時点で、

立ち位置が自然隆起していったPerfumeのみが持つ現象的なイメージを

自ら放棄することになるからです。

 

Perfumeの強さの根幹は”そこ”にあるのです。

このことは、多くの芸能事務所のプロデューサーやクリエーターも絶対に気付いているはず。

気づくと同時に、どうしようもないことであると”呆然”としてきたのではないでしょうか。

 

クローンを作ろうと思った時点で、絶対にクローンにはなり得ない、

そんなジレンマを抱えつつも、商業的な成果を求めなければならないというパラドックス。

 

 「受けようと思って作ったものは、売れない」

 

MIKIKO発言がジャブのように効いてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

色々な方向に向けて、多彩な活躍を見せる中田ヤスタカ氏。

そして、同じように各方面から期待され、オファーも多いだろうMIKIKOさん。

一定の成果を見込めるユニットとして一目置かれているだろうPerfumeメンバーの3人。

 

この三者のうちの誰かが絡むトピックを追いかけていると、

どこかには、誰かしらの心に引っ掛かる”ポイント”が現れます。

しかし、

Perfume現象のような大きなうねりを感じるまでに至らない”何か”も感じるはずです。

 

もう一度、”Perfume現象”を整理してみましょう。

 

 

 

 

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   (Perfume現象 要点)

 

①メンバー3人は、漠然と、Perfume結成当時に活躍されていたようなアーティストを夢見た

 

 

 

 

②芸能事務所Amuseは、Perfumeをスカウトした時点で流行していた女性ユニットを目指したに過ぎない

 

 

 

 

 

③中田ヤスタカ氏は、Amuseの意向も取り入れたが、基本、良い楽曲を作ることだけに集中

 

 

 

 

 

④水野幹子さん(MIKIKOさん)は、メンバー3人がよりよく映る振り付けのことだけ考えた

 

 

 

 

 

まことに現象的です。

中田ヤスタカ氏自身も、Perfumeの盛り上がり方を感じ取って

 

 ”誤爆”

 

という言い方をしています(REMIX APR 2007 No.190

 

 

 

 

 

 

このように、結果論として”売れた”ポイントだけを要素として真似ることが

どれほど無意味なことなのか、Perfumeを長く眺めているとわかるのです。

 

 

 

 

 

 

中田ワークスも嫌いじゃありませんし、興味を以って眺めてはいます、

 

 

 

 

MIKIKOさんの活躍も楽しみにしています、

 

 

 

 

 

メンバーそれぞれのキャラクター、大きな運を呼び込む原動力となったと言い切ることが

”惚れた欲目”と言う人もいるでしょう。

でも、

メンバーそれぞれに見られる、柔軟で自我の少ない素直な人間性、

 

 

 

 

 

そこが人として生きることの”真理”に近いのだということを

長期にわたる活躍をもって証明してくれます。

 

 

 

 

やはり、大衆芸能ユニットというよりも、世の中全体に行き渡った、

 

 ”良い香り”

 

人を出し抜いたり、ずる賢く立ち回ることによって得られるものよりも遥かに大きなもの、

 

 ”Perfume”

 

それは、世界を包まんとする”香り”に他ならないと思います。

 

”思います”では足りません。

言い切ります。

 

 

 

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・・・「暑苦しかったよ」・・・とお思いのアナタ・・・

 

 

 ”真の芸術は、芸術であると自己主張しないもの”

 

 

・・・「主張しすぎたな」

 

 

 

 *「Perfume World Tour 4th

 

 *「Perfumeがフュージョンした実験