Perfume回顧録-59 | 全身蜂の巣

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煩悩を持て余せ!



私の会社には、DJ機器を扱う部門があり、


そこの若い担当Aさん(女性)が、資料としてこの、



  「remix」



・・・を、経費で定期購読していました。




当時、あまり興味はないものの、仕事柄、ざっと目を通していたのですが



  クラブミュージック=あまり興味無し



という状態の私は、当然そんな雑誌はスルーでしたが、




  Aさん=「3人組の面白いアイドルユニットが居るんですよっ」


       「この子たちっ、凄いんですよ」(わざわざページを開いて見せてくれた)


  俺=  「・・・ふ~んっ・・・(興味無し)」





・・・この時の俺を、ぶん殴ってやりたいと、1年後に強く思いました。






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Perfumeに興味を持ってから、某誌面にて「remix」のことを知り、



  「あっ!」



そのときにはすでにAさんは”寿退社”し、古い「remix」は


そのAさんがすべて処分した後でした。





そんな個人的思い出もある「remix」誌


9ページ目に、



   「Perfume Fan Service bitter」



・・・の1P全面広告が掲載されていることを知る方は


少ないのではないでしょうか。





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そして、Perfumeのアイドル的側面に強く惹かれている方は


こんな、Perfumeのグラビアも無い雑誌にはあまり興味を持たないと思います。






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FEATURESのコーナーで、


  レディ・ソヴァリン


  ポリシックス


  Perfume



…という順番で掲載されている4Pのこのインタビュー


その順序に、当時の立ち位置が表れています。





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Q=3人から見れば、彼(中田さん)は奇人の部類に入るんでしょうか?



か=そうですね、奇人ってすごく合うと思う。


の=いつも言うんですけど、電池を食べてるみたいですね。





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当時(2007年2月頃)から、中田さんっ、散々な言われようです。






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Q=ファンの声や反応を見るかぎり、こうして中田さんと作った楽曲が


   「最高!」って受け入れられている訳ですよね



か=最初の頃は(指示される)歌い方とかも不安な部分はあったけど


   最近は中田さんの考えている”やりたいこと”が曲から伝わってきたり


   自分たちもかっこいいなって思えるようになって・・・(略)


あ=”やらされてる感”はなくなってきた。


の=前はあったのか!って少しあったよね・・・(笑)




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Perfumeへのインタビューの後、


中田さんへの直撃インタビューがあり、これが面白いんです。






中=要はあくまで出発点は僕にないんですよね。


   今回のバレンタインソング(チョコレイト・ディスコ)にしても


   もちろん向こう側の意向ありき。



   (中略)


   だから、僕がアイドルマニアじゃなくて本当によかった。


   理解してないくせに関わっている。


   それがいま、妙に面白いこの状況を生んでいるんだと思いますね。



中=(ライブでの)再現性の問題をどう考えてるのか、いまいちわからないですね。


   (中略)


   僕はなにも、尖ったPerfumeを作ろうなんて意識はないんですよ。


   むしろみんなに馴染んでもらえるようポップでメロディアスな曲を


   作ってるつもりなんだけど、結果的にギャップを実感させられたり


   あと、ある種の”誤爆”みたいなものも起こってますよね。




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         ”誤爆”






・・・・って・・・大笑いです。


Perfumeには、あからさまな作為が見当たらなくて当然です。



         ”誤爆”



・・・なんですから。


やっぱりPerfumeは現象以上でも以下でもないんです。


だからこそ、ファンは”奇跡”と思えるのです。





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私は昨夜、夜なべをして



  「Perfume WORLD TOUR 1st」



・・・を観ました。




時は流れ、Perfumeはもうすぐ25歳になろうとしています。


Perfumeライブを観ていていつも思うのは、




  「演者が酔っていると、見ている者は酔えないっ」



  「Perfumeには、そんなイヤな自己陶酔感が無い」




つまり、細かく作り込まれた振付けやステージ進行が


Perfumeの3人に、



   ”自己陶酔”



・・・する隙をあまり与えていないと感じます。


これも、総合演出のMIKIKOさんが招いた



   ”誤爆”



のひとつですね。


そして、Perfumeが感情を露に出来る


観客とのコミュニケーションを図る楽曲も適度に盛り込み、


色々な層のファンを満足させてくれます。





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ああっ、つまらない記事ですねぇっ


私なら、この記事を客観的に見て



   ①表現力・・・30点


   ②説得力・・・30点


   ③資料的価値・・・40点


   ④自己陶酔・・・100%


   ⑤誤爆率・・・0%






      「書いている者が酔っていては読者は酔えない」






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・・・・・・「回顧録じゃなかったのかっ」・・・とお思いのアナタ・・・・・・・






             自己陶酔






・・・・・・「表現者としては最低だなっ」・・・とお思いのアナタ・・・・・・





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自爆