禁漁間近
今 行かねば
また半年 閉じてしまう渓流

紅葉を越し
雪をも越さねば
来シーズンは来ない

ならば今だよ! なんて
耳元で聞こえたならば

無理矢理の時間を取って
真夜中から
高速を飛ばすこと5時間の道のり



明るくなるのを待って
その渓流へと1番のり

いつもなら
必ずそこにいるはずの魚たち

岩陰の
流れ込みへと
毛針を正確に着水させれば

1発で出て来るはずの彼ら
その姿がない!

ここも
そこも
あそこもと

何度も投げてみるが
まったく反応がない!



こんなことは初めてで
禁漁間近とはいえ
いくつかは反応するはずと
思ってみるが
魚影がない

もしや
やはり
いつかの豪雨で
流されてしまったのか

それでも
流れが落ち着けば
また戻って来るはずなのに

それとも
やはりこの夏の暑さが
何か影響してるのだろうか?

分からない
分からない

それでも
500m ほど
釣り上がれば

いくつかは出てもくれるが
僕の下手な擬似餌は
直前で見破られ

一瞬で
川底へと舞い戻る姿

やはり
この季節まで
そこに残る魚たちは
かなりの学習をしているらしく
頭が良い



やっとこさ
釣り上げたいくつかも
まだまだ小さなイワナで

大きな連中は
滝の底に潜ったままなのか
釣られて
持ち去られてしまったのか

その姿は
見られない

釣り人たちよ
魚がいてこそ
釣りが成り立つのだから

遊んで貰った時間だけで
良いだろう?

キャッチ&リリースで
来シーズンの為にも
残しておこう

すれば
それまでに
子孫を増やし
僕らはまた
来シーズンにも遊んで貰えるはずだ

頼む!



それよりも
渓流釣りも
そろそろ
本気で
熊避けの対策をせねば…

還暦を越し

持ち時間は有限なのだと

心することが増えた


突然

ぱふを失い

リタイア後

キャンピングカーに乗り

カミさんと3人で

この国を周ろうかと思っていたことも

間に合わなかった


思う

何かがあれば

遠慮せず

やらねばならないことを

痛感してみる


あと

どのくらい? って

呟くことが増えた


それが分かるのならば

知りたくもなるが

先の見えない

運任せしかないのだろう



まずは

次々と目の前に現れる課題を

正しく見極め

次の交差点

右か

左か

直進か


それとも

後退か なんて

その場で判断せねばならないことへの


健康

安全

安定だけを

願ってみる


ふと

自分がいなくなった世界を

想像してみるが


きっと

世の中は何も変わらず

坦々と過ぎるのだろう


歴史に何ひとつ残すことなく

家族も

友達たちも

きっと5年もすれば

忘れてしまうのだろう



もしも先に

死因が分かれば 氣を付けるし

その年齢が分かれば 覚悟もする


そんなことだよ

ご同輩…


あの頃
クリスマスともなれば
仲間たちを集めて
店を借り切って
パーティーをと企んだのは僕で

それは
アメリカの彼女と
会えない寂しさを
なんとか埋めたいと思ったからで



その頃
毎週末のように集まり
あれこれと
遊び回った仲間たちから

その先の友達たちへと
広げてもらい

借り切ったレストランは
満席となった

もちろん
儲けを出す必要はなく
仲間を増やしたかっただけで

彼氏彼女のいない
ちょいと奥手な連中の
背中を押さねばなんて

天使のような
悪魔のような
でもそれが
楽しかったわけで…


火のないところに
煙を立てる!

そうだ
それが良い! なんて
ひとり勝手に企んだ

すれば
そこから
本当の火が現れて

それはまるで
化学反応のように
混ざるはずもない者が
混ざった時に

揺さぶられる何かが
発熱したのだろう


男側には
おい
あの娘
お前のこと
氣にしてるみたいよ! 
なんてひと言で良い

それは
女側にも
あいつ
キミのこと… なんて
後追いで
ひと言…

すれば
嘘が転じて
誠になる

そんなカップル
いくつ出来ただろう?

それらは
すべて
僕の責任で

ダメ元であったけれど
かなりの確率で
上手く行った

そう
今まで
氣にも止めなった女性から

突然
好きです! なんて
告白されてみなよ

よほどでない限り
バカな男たちは
その瞬間から
そっちを向くって!


結果

多くがゴールインして

その子供たちは

まるで僕の子供のようで


更には

孫まで出来て

なんだか

サンタクロースの氣分なような…


今まだ

夏は居残っているというのに


今年も早いもので
今月いっぱいで
渓流釣りは禁漁となる

解禁されたこの半年間
今シーズンもさほど時間は取れず
わずか 2度
山奥の魚たちと遊んで頂いた



さてすれば
もう1度くらい出掛けたいわけで
なんとか
時間は取れるのかと
試行錯誤してみるけれど

そんな時に限って
雨予報は続き
どこかで時間は取れないかと
ジタバタしてみる

そう
5時間 走って
5時間 釣って
5時間 で戻る

そんな
そこそこの遠方なもんだから
そして
そのくらい奥へ行かねば
もう魚たちはいない

更には
手強くなってるはずの川

この半年の間
釣られなかったか
リリースされた魚だけが
残っているわけだから

魚たちだって
賢くもなり
学習しているはずで



そしたら
僕の下手な毛針なんて
一瞬で偽物と見破り
知らん顔なような

なんて
毎年
毛針を巻きながら
思うわけだけれど



ところが
ピン! とした

いかにも本物らしい毛針よりも
僕の
ぐにゃ! っとして
弱々しい方が
釣れることがあるのは

魚たちだって
毎日毎日 訪れる
釣り師たちとの戦いで
そろそろ
お疲れなはず

ならば
イキの良い
捕まえ難いそれらよりも

ちょいと弱ってる虫の方が
楽に捕まえられるはずと
狙って来るのでは? なんて…


さて
来週末はお彼岸となり

再来週末は
娘たちに誘われての
大阪万博

こりゃ
やっばり
難しそうだ…

今朝
フジコヘミングが夢に現れて
あんたね… なんて
目の前に立ちはだかる

フジコ?
峰不二子ならなあ なんて
暴言を吐けば

あら
あたしだって
最初から
ババアだったわけじゃないのよ

若い頃のあたしに
会えなかったなんて
あんた 残念ね…



若い頃ね
ルパンにでも
惚れらたのかい?

そうよ
ルパンがしつこくてね

でもあの人
早くにいなくなっちゃったから
あたし
ずっと独身のまま…

惚れてたってことかな?

そうねえ
いつの間にか
惚れちゃったってことかもね…



そう言えば
いつかの夢もまた
ちょいと揉めてたような…

最後に
あんた そろそろ
会いに来なさいよ と
微笑んだことを覚えてる

確か誰かに
江東区辺りと聞いた
そちら方面に出掛けた時にでも
寄り込んでみようかな…

フジコ


クラシックは
歌詞のない曲は
ちょいと苦手だけれど

いつか
ここだけは聴いて置かねば思い
出掛けた近くのコンサートホール

やっと取れたチケットは
仕方なくもの2階席だったけれども
満席の会場は
老いも若きもで熱気に溢れていて

今か今かと
待ち望んでいると
スマートにエスコートされた
おばあちゃんがゆっくりと現れ

中央のグランドピアノに
腰を下ろした



その姿は
なんとも氣品のある
それでいて
がむしゃらな
頑固ではない
そんな雰囲気

ようこそ とだけ
言葉にすると
だとだとしく
そこへと歩いて来た姿は一変し

静かに鳴り出したピアノは
その一音一音が
刺さるように聞こえて来た

評論家や
プロの方々からは
賛否両論あろうけれど

まったくの素人の僕には
上手さよりも味で

分からない中で
これぞ! と響く音が
とても心地良くさせてくれた

終演には
スタンディングでの
満場の拍手が鳴り響き

これがすべてかと
嬉しくなった



またいつか
近くにお越しの際にはと
思っていたけれども

後にも先にも
1度だけのそれで
終えてしまった


ヘミング


時折
こうして
それらを探し
振り返ることがあるのは
何を求めているのだろう

きっとそれは僕も
分からないまま
終えるのだろうけれども…

かつてない猛暑と
表現された夏が過ぎて
喉元過ぎれば…
なんてわけではないけれど

夏の終わりは
それでもやっぱり
寂しさが残りますね



若者たちは
夏にはきっと
多くの思い出が残るはずなのに

もしかすると
あまりの暑さゆえ
さほど出掛けることもなく
僕らの頃のような
痛みを伴なうほどの想いは

残らないのかもしれませんね

海へ
島へ
女へと目指した
若さよりも大きなバカさ

若い男たちの
心に残る思い出なんて
大抵 女とのことだからね

何とかしたいけれども
何ともならないことばかり

当たって砕けろ! なんて
覚悟をすれば
本当に
当たって砕けることばかり

そんなことが何度も続くと
夏で
やっとこさアップした心は
すぐにまた落ちて

どーせ! なんて
言葉を吐いて
自信を無くしたまま
夏を終えることばかり

夏の恋は幻だなんて
いつか誰かが言ってたけれど
そんなことはないよと
否定しながらも

やっぱりそうだよな
なんて思うことばかり



これからも
きっと毎年
暑さは更新されて

かつてない暑さだと
アナウンサーたちは言うのでしょう




急に涼しくなって
やっと
暑い夏も終わりかと
微笑みながらも

なんだか

やっぱり夏が! と
寂しさが残る今日

夏に遊んだその道具を
点検し
仕舞い込む季節

今年は
それらも出番なく終えたけれど
それでも
また来シーズンまで休んで貰うには
掃除と点検とを
しておかねばならない

特に
子供たちを連れ回した頃の
四半世紀も前の道具たちは

古さは隠せないけれど
それでも
最新型には
さほど引けを取らない




本日のそれはカヌーたち
丁寧に洗い
各所を点検し

生産を辞めた
ロイヤレックス製の
カナディアンカヌーには
長持ちさせたいと
ワックスを掛けて

また来年にと
言葉を掛ける

これらはいずれ
子供たち家族へと譲り
孫子たちの代まで
使えるはずと…





そうそう
実家の倉庫に預けておいた
ディンギー2漕と
ウィンドの板2枚とは

20年ほど前の
区画整理による移転で
どこかへ消えてしまった

まあ
あれらはすでに
朽ちて来ていたから
仕方なくもあるけれども…

いや
この2つの遊びだけは
風が読めず
諦めたから
それで 良し!



それから
探していたスケボーの板も
今回 出て来たから

明日にでも
孫子たちの所へと
持参してみよう

通り掛かるご近所の方々は
今年も
相変わらず… なんて
微笑んでくれる



こうした外遊びに
いつまで対応出来るか
分からないこの身体

あと10年
せめて10年
なんとかなれば

あの頃の子供たちとのように
孫たちと
駆け回れるはずと

腕立て伏せと
腹筋などをしてみるけれど
なかなか
お腹はへこまない 笑


あの頃ならば
ここには
ぱふ もいて
今度はいつ行くの? なんて
楽しみにしていたのに…

わずか2ヶ月間の
開山の時期ですら
それは大変な 日本一の山


そこへ
閉山後にと
訪れる方々は
その危険さを分かっていないのか?

すでに
すべての方々が下山し
3000mの山には
レスキューが届かない

更には
これからの季節
突然 変わる天候は
いとも簡単に命取りになる



今 登ることが
そんなに大事かねえ

開山中に
多くの方々と
微笑みながら登る方が
きっと楽しいはずなのに

3776m って
この国で1番高くて
危ない場所なのに…


昨晩
NHKで
大瀧詠一さんの特集が放映され
留守録して
今 観終えた

大瀧詠一


出会いは
僕ら世代としては遅く

あの
ロングバケーション

友達が
これ 良いぞ! ってわけで
カセットテープに録音してくれた

ロンバケ


それでも
発売の翌月だったと思うから
ロンバケの良さを知ったのは
結構 早かったのだろう

ちょうど20歳になった頃で
そこだけ真新しいカセットデッキ
ロンサムカーボーイに放り込み

僕のポンコツ車は
海への行き帰り
それを繰り返し流したまま…

今でも
すべてをアカペラで歌えるほど
聴きまくった


いつだったか
横田基地の近くに
住まいとスタジオがあると聞き

アメリカンハウスだと言う
情報だけを頼りに
探してみたけれど
見つからず…

長い時が過ぎて
まさかの訃報が入り

65歳だったとは
あとわずかで
追い付いてしまうこの身体

今では
その辺りを通れば
ここもまた素通り出来ず
手を合わす

墓石には
大瀧詠一とはなく
Naiagara と刻まれたそれは
ファンならば
ここだ! って氣付くはずな




若さはバカさ!

江ノ島のヨットハーバーで
友達と
ディンギーを習い
転覆し溺れかけたのも

ワーゲンに乗り換えて
海まで出掛け
彼女とそのボンネットに
腰掛けたのも

この中の曲の氣分に
なりたかったからで

思ったことを
すぐに実行してみたのは
情報に乏しい
そんな時代だったのだろう



その後
飛び込んだアメリカでは
ステイしたご近所の庭の
プールを眺めては

これが

大瀧詠一のアメリカだ! って
思ったもんだ


残念ながら
お会いしたことはなく
また
そのライブにも
わずかに1度出掛けただけで
終えてしまった

今思う どなたかが
元気でライブを開催していれば
やはり
今だよ! 今! と
出掛けねばならない

すれば
それはきっと
生涯の宝物と化すだろう

その時代に並んでいた
サザンも
ユーミンも
山下達郎も…
何度も出掛けたと言うのにね

そうだ
山下達郎さんの
ライブの抽選があったはずだけれど

忘れてたあ
遅かったあ



この連休

山を諦めると
ならば
世界陸上でもと

本日の
チケットを調べれば
こんな! だから
やっぱりテレビ観戦にした






昨今
特にスポーツのチケット代は
急上昇していて

それでも
競って取る時代

ならば
テレビでと思うけれども
目の前のライブでの
臨場感は

今だよ
今しかないよ! と
耳元で囁く

音楽も 然り
落語も 然り
舞台も 然り

そう
テレビでは
DVDでは
その楽しみは半減してしまう

特にスポーツは
ライブでなくてはならず

結果が出てしまった後の
試合なんて…




長年
この人生1度くらいは! と
コツコツ予算を組んで来た
スーパーボウル

あの頃のそれならば
そろそろ間に合ったはずが

昨今 急騰したチケット代に
ぜんぜん足りなくもなり

わずか1試合が!

たった数時間なのに? なんて…


仕方なくもの 諦め顔


そんな波は
いよいよこの国にも届いて
やっと来た世界陸上も
こんなだから

それでも
競って取った方々が
開場を満席に埋めるなんて
格差なのか
それとも
これだけは! となのか
凄い時代が来てしまったようだ

更には
ここへと
世界から訪れる方々の多くは
相撲へも流れ込んで
今場所のチケットもまた
高値 争奪戦とのこと

あの頃
一瞬だけ近づいた世界は
もう
僕から遠退いてしまったようだ


そしたら
今日もまた
世に出る前の
若手の噺家たちを観て
自分の周波数に合う
誰かを探そうかと…

それが良い
それが良い



そうそう

いつかの

永ちゃんのライブでは

あの辺りの席にいたなあ と

テレビで

グラウンドの棒高跳びの会場を

眺めながら…