横田のエアベースの近くを通ると
素通り出来ない場所があって
迷うことなくハンドルを切る

今朝もまたそこを通り

手を合わし

雨のウエンズデイを口づさむ


花は絶えずあり
一切 名を刻むことなき墓石には
ナイアガラとだけ…




ロングバケーション

大切なアルバムのひとつで
これぞ
僕らの時代の象徴

あの頃
いつも一緒だったアルバムは
カセットテープに吹き込まれて
古い車のそこだけ真新しい
ロンサムカーボーイに押し込み


その新鮮な
ナイアガラ音楽へと
どっぷり浸かった



いつからか
この曲を真似て
古いワーゲンに乗り
波乗りへ


また
溺れ掛けながらも
ディンギーにもなんて

そんな
物好きで欲張りな頃


この中での常夏感を拾いにと
初めて出掛けたサイパンでは
ビーチに持ち込んだラジカセで
これを鳴らしていた彼女たちに
それ良いね! って声を掛けた

帰国後そのひとりを誘い
ワーゲンで出掛けた横浜

海辺ではサーファー姿だった彼女も
陸ではハマトラとなり
違うかなあ って諦めた時も
このアルバムを掛けてた



このアルバム1枚で
多くの思い出は蘇り
楽しかったこと
悲しかったこと
悔しかったこと

そんな

あの頃の多くが詰まっている


恋愛は
いつも敗退で
駆け引きは
いつも裏目に出た

良い想いをしたことはなく
それでも負けを認めることなく
次があるさ なんて見栄を張った


幸運にも
1度だけライブには出掛けたけれど
お会いしたことはない

いや
1度だけ
エアベース祭の日
すれ違ったのが
大瀧さんだったような

そんな遠い記憶