さてすれば
今年もまた
あとわずかで
山のシーズンも終わる
その前に
その直前に
尾瀬へと入らねばと
思ってみるのは
閉じる頃のその景色が
好きだからで…
草木は
下界よりひと足早く
訪れる冬支度を始め
すべてが見事に色付き
人影はなく
見渡す限りを
独り占め出来る絶景
今日で
山小屋も閉じる
そのギリギリが良い
明日には
もうここには誰もいない
そんな
今シーズン最後の証人みたいな
もしかすると
今夜は雪となり
明日の朝には
すべてが白一色となるかもな
そんな
ギリギリが良い
野生の動物たちも
長い長い冬に備え終え
早いものたちは
もう寝静まった頃の
360度
ひと回り見渡しても
誰ひとり姿のない中で
晩秋に包まれる感が
言葉に出来ず 身震いする
もちろん
いつ来ても尾瀬は良い
賑わう春
水芭蕉の季節はもちろん
下界の暑さから逃げ込む夏もまた
多くの花に包まれる
今シーズンは
久々に
その水芭蕉を見たいと
ギリギリ間に合った初夏
山小屋と
管理センターと
天気予報との情報を
確認しながら
今シーズンのその日を
いつにしようかと企んでみる
いつかの秋
突然のドカ雪に襲われ
尾瀬から出られなくなった
一昨年の涸沢でも
紅葉のその晩
吹雪かれて一晩テントで耐えた
でも
その翌朝には
20年ぶりと言われる
3段紅葉となり
耐えた後には
転じて福が訪れた
さすれば
天気に阻まれてばかりだった
今シーズン
この秋は いかに…